火竜に憑依転生した!?   作:△△さん

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青い猫来る

俺がS級になった後、ラクサスも試験に合格してS級となった。

 

俺がS級となったと聞いたグレイたちは仕事にいっそ気合が入ってこなしていく。

 

俺も仕事を終えてギルドに帰っていると、大きな卵を見つけた。

 

俺は何の卵か分からないため、じっちゃんに聞く事にした。

 

何か見た事があるんだがな、この卵。

 

ギルドに卵を持ち帰ると、俺はじっちゃんにこの卵について聞く。

 

「この卵は知らんのう、見た事も無いぞ。」

 

じっちゃんなら分かると思ったんだが、無理だったか。

 

「俺、取りあえず孵してみる。」

 

俺がそう言うと、じっちゃんはこう言った。

 

「分かった、その卵の事はお前に任せる事にする。」

 

こうして、俺は卵を孵すために家に戻っていく。

 

「ナツー‼」

 

すると、その後をリサーナが追いかけてくる、満面の笑みで。

 

「どうしたんだ、リサーナ?」

 

俺がそう聞くと、リサーナはこう言った。

 

「私も卵からどんな生き物が生まれてくるのか気になっちゃって着いてきたの。」

 

それを聞いた俺はこう言った。

 

「ミラやエルフマンにはちゃんと言ってきたのか?」

 

その事を聞くと、リサーナはこう言った。

 

「うん、ミラ姉もエルフ兄ちゃんも許してくれたよ。」

 

二人の承諾を得ている事を聞いた俺はリサーナと共に家にへと帰る。

 

家に着くと、俺は卵を毛布などで包み込み温めていく。

 

「リサーナ、俺は晩飯作らないといけないから卵を温めてくれるか?」

 

俺は夕食を作らなくてはいけないため、最初はリサーナに温めてもらう事にした。

 

それに対して、リサーナはこう言って来る。

 

「えっ、ナツって料理できるの⁉」

 

リサーナの反応に俺は少し傷ついた。

 

こうして、俺は傷心のまま夕食の準備をする。

 

今日の夕食は海老ピラフとシーザーサラダを作って食べた。

 

その後は卵を孵すために温める作業に入っていく。

 

俺は風呂を沸かす。

 

「リサーナ、風呂沸かしてるから出来たら入れよ。」

 

「うん、分かった。でも、私着替えが無いよ?」

 

そう言って来るリサーナに服を投げる。

 

リサーナはそれを上手くキャッチする。

 

「俺の服貸してやるからそれ着てればいいじゃん。」

 

俺がそう言うと、リサーナはこう言った。

 

「あ、ありがとう。」

 

顔を赤くしているリサーナ。

 

「何、顔赤くなってんだ?」

 

俺がそう言うと、リサーナは慌てながらこう言って来る。

 

「なななな何でもないよ!うん‼」

 

「?」

 

まぁ、俺は卵を温め始める。

 

それでリサーナは先に風呂に入った。

 

そして、次に俺が入る。

 

一晩眠らず(リサーナは睡魔に負けて寝ていた)に卵を温め続けた結果、卵は孵った。

 

そこから孵ったのは青い猫だった。

 

あっ、この猫ってハッピーじゃん‼

 

「可愛い‼」

 

リサーナは生まれたばかりのハッピーに抱き着く。

 

「リサーナ、落ち着け。」

 

俺はそう言いながらハッピーをリサーナから離す。

 

「あーっ、ナツズルい!!」

 

リサーナは頬を膨らませてそう言ってくる。

 

「お前、いきなり抱き着けば驚くだろ。」

 

俺がそう言うと、リサーナはハッとする。

 

「ごめん。で、この子の名前は決まったの?」

 

謝りつつ、名前を聞いてくるリサーナ。

 

「あぁ、こいつの名前はハッピーだ‼」

 

「あい‼」

 

俺がハッピーの名前を呼ぶと、ハッピーもそれに答える。

 

こうして、俺の家族と妖精の尻尾にハッピーが加わった。




ハッピー登場

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