攻殻機動隊 -ヘリオスの棺-   作:変わり種

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第12話

夜の摩天楼を色鮮やかに飾るビルの光。碁盤の目のように張り巡らされた幹線道路を、ネットを行き交う情報の如く膨大な量の車が行き来していた。その中でも一際輝いているのは、播磨研究学園都市内にある大型放射光施設SPring-8の4倍もの税金を掛けて建造された新浜大橋である。ライトアップされた白い外観は、まるで白鳥のように優雅な曲線美を持つ、ランドマークに相応しい存在だった。

 

その近くに本社を構えるのが、剣菱重工業であった。巨大な敷地の中で空高く聳える中央ビルでは、午後8時を回った今もなお数多くの明かりが灯っている。パズとボーマはそんなビルの根元に広がる地下駐車場を急いでいた。

 

セボットを流出させた研究員に対する取り調べを終えてすぐに、少佐から開発次長の身柄を拘束するようにという指示があったからだ。しかも、その身はバトーたちを襲ったのと同じ、赤蠍という傭兵に狙われている可能性が高いらしい。

 

現在、フル装備のタチコマ4機を連れて少佐たちがティルトローターで向かう準備をしているとのことだが、最も現場に近い2人で先に身柄を押さえておかなければ、消される恐れもあった。そのため、2人は念のため携帯していたセブロM5の安全装置を解除し、開発次長のもとへ向かっていたのだ。

 

ようやく見えたエントランスに入った彼らは、脇目も振らず一直線にエレベーターホールに向かうとボタンに指を触れる。次長室のある37階へ上がると、時間も時間のためか、退社する多くの社員たちがエレベーターを待っているところだった。

 

今のところ、特に怪しい兆候は見受けられない。事前に把握していたフロアマップを頼りに、次長室の前に辿り着いた彼らは、軽くノックをすると返事を待たずに部屋の中に入った。

 

「何なんだね!?君たちは!」

 

突然部屋に入り込んできた見知らぬ2人の姿に、デスクに向かっていた開発次長は唖然としていた。典型的な中年太りの体型だったが、年の割に髪は黒い。丸い顔には不釣合いな銀縁のスクエアメガネが、部屋の照明を受けて妙に光って見える。そんな彼の背後の窓には映像カーテンが張られ、緑豊かな森林が映し出されていた。

 

「安藤開発次長、お前には武器横流しなど多数の容疑がかけられている。一緒に来てもらおうか」

 

パズのその言葉に、開発次長は驚きのあまり言葉が出なかった。見開かれた目はしばらく虚空を見つめていたが、腰から提げている拳銃を見て観念したのか、大人しく頷く。どうやら、本人もこうなることは悟っていたようだ。

 

「その前に、お前の命を狙う厄介な敵がいる。屋上のヘリポートまでエスコートする。来い」

 

「何?私の命を狙っている奴がいるって、一体どういうことなんだ?」

 

だが、さすがの開発次長も自分の命が狙われているということは知らなかったようだ。突きつけられた現実を受け入れられないのか、彼は口を開けたまま途方に暮れている。

 

それでも、いつまでもそうさせておくわけにもいかないので、ボーマが彼を無理やり椅子から立たせた。敵の襲撃が予想される時、一番注意すべきものは窓なのだ。海からの強風にも耐えうる高層ビル用強化ガラスでも、銃弾を防ぐことはできない。さきほどまでのように彼が椅子に座って机に向かっているときこそ、敵の狙撃にはもっとも適した瞬間だった。

 

ボーマはそのまま、彼を部屋の奥の方へ連れ出す。パズはその間に出入り口の扉を開け、廊下の様子を窺った。いまのところ、誰もいないようだ。安全を確認したパズはボーマにサインを出し、出入り口の方へ呼び寄せた。

 

その時、彼は何を思ったのか無言でボーマに白い紙の包みを手渡した。それを軽く開いたボーマは、中にMMDことマイクロミニディスクが入っていることを確認する。

 

「おい、これは一体何だ?」

 

そう訊いたボーマだったが、開発次長は俯いたまま何も答えない。まるで、何かを悟っているかのように押し黙っていた。そんな様子を2人は不審に感じながらも、部屋の外へと出る。エレベーターを使うのが一番手っ取り早いが、同時にリスクも高いため、非常階段を使うよう決めていたのだった。

 

その時だった。地響きのような大きな爆発音が轟き、突き上げるように床が揺れた。照明が落ちて、即座に赤い非常灯が点灯する。しかし、何故か非常ベルは鳴らず、避難の放送もない。

 

「なぜ鳴らないんだ…?」

 

ぼそっと、パズがつぶやいた。爆発音に驚いたのか、何人かの社員がオフィスから出てきて、様子を窺っている。ここは、下手に動かない方がいい。そう考えたパズとボーマは、元の次長室に戻ろうとする。

 

「なんだお前たちは!?」

 

聞えてきた社員の声に、2人はすぐに振り返った。社員の1人がエレベーターホールの方を見ながら、後ずさりをしている。そこに合わせられる赤い照準用レーザーの光。叫ぶ間もなく、無数の銃弾が職員に襲い掛かり、周囲に鮮血が飛び散った。

 

「畜生!」

 

即座にセブロを抜き出すと、2人は次長室まで急いで戻る。社員たちの悲鳴とともに、銃声が度々聞こえてきていた。パズは次長室の扉から、廊下の角に姿を現した襲撃者の人影にセブロを撃つ。

 

頭部に命中したのか、重い音が床に響いてその人影は呆気なく倒れた。だが、すぐにその後ろから同じような背丈の人影が2、3人ほど現れ、SMGを連射する。廊下の白い壁には無惨な弾痕が穿たれ、次長室の扉は蜂の巣のように破壊された。

 

部屋の奥に次長を残したボーマも、その様子にパズを援護する。彼らのセブロから放たれる5.45ミリ高速徹甲弾は襲撃者たちの体に次々と撃ち込まれるが、2、3発を受けた程度では倒れない。頭部に当たれば一撃ではあったが、物陰に隠れつつ銃撃を加えてくるため鎮圧には時間が掛かってしまった。

 

「何だったんだ、今のは」

 

最後の敵が倒れ、周囲の安全を確認したボーマがそう呟く。倒れた襲撃者に近づいたパズは、彼らがみなアンドロイドであることに気付いた。辺り一面に、白い人工血液が派手に飛び散っていたからだ。しかも、よく見ると倒れているのは皆、駐車場などで見かけた剣菱の警備アンドロイドたちだった。誰かに操られていたと考えて間違いはないだろう。

 

はっとしたパズは、急いでボーマのいる次長室まで戻る。これは襲撃の一部に過ぎず、自分たちを次長室に戻らせるための罠なのかもしれないのだ。

 

「次長を連れて早く部屋から出ろ!」

 

入り口からそう叫んだパズに、すぐにボーマは震えている次長を半ば引き摺るような形で部屋の外へ連れ出そうとする。だが、突如として入り口にいたパズの体が一瞬にして消えた。急いで廊下を覗いたボーマは、壁に打ち付けられて気を失っているパズの姿を捉える。それと同時に、自分のすぐ近くに何者かの気配を感じ、部屋の中へ飛び退いた。

 

案の上、見えない何かが空気を切り裂いて次長室の扉を粉々に破壊する。とっさにボーマは廊下の壁に備え付けられていた消火器を撃ち、破裂音とともに周囲に消火剤を散乱させた。空中を舞う濃密な粉塵に、ようやく本当の襲撃者が姿を現した。フード付きの光学迷彩スーツを着込んだ、長身の男だ。

 

バトーを襲撃した犯人の体型は小柄だったが、相手が赤蠍なら義体を変えている可能性もあり、単純に別人とは言えない。ボーマは目の前の敵に、セブロを容赦せず発砲するが、驚異的な動きで銃弾を避けた男はボーマの足を払った。

 

床に叩き付けられた彼だったが、すぐに顔の前に振り下ろされた足の存在に気付き、体をよじってそれを躱す。鈍い音が響き、床が大きくへこんでその威力を物語った。彼はそのまま床を転がりながら、さらにセブロを発砲する。今度の攻撃は男に命中したが、あまり効いている様子はない。もっと高威力で連射可能な火器を持っていれば対応できただろうが、今の彼にはこのセブロM5しかないのだ。

 

起き上がったボーマは、男との間合いを取りながらセブロを構え続ける。しかしその男は、彼を見るとにやりと不気味な笑みを浮かべたのだ。それに気づいた彼は、後ろの次長の机に気付いてそこから飛び退く。その刹那、炸裂音が響いて強烈な閃光と白煙が部屋の中を包んだ。

 

初めから赤蠍はこうなることを見越して、次長の机に細工をしていたのだ。仕掛けられていた音響閃光弾の炸裂に、至近距離ではないもののボーマは一時的に視覚と聴覚の両方を失った。懸命に体を立て直そうとするも、男の蹴りをもろに受けた彼は部屋の横の本棚に打ち付けられてしまう。

 

「くそ…」

 

呻きながらも彼は起き上がろうとするが、体は動かなかった。脳震盪を起こしたのか、意識が朦朧としてくる。やがて1発の銃声の後、誰かが倒れる音がした。そして、開発次長のかすれた声が聞こえる。

 

「は、話が違うじゃないか…!これじゃ、ただ使われただけだ!」

 

懸命に声を絞り出していた開発次長。だが、すぐに再び銃声が聞こえ、沈黙する。

 

足音がボーマの方に向かってくる。だが、音響閃光弾の影響で視覚はまだ回復せず、相手の姿を見ることはできなかった。どうしようもない悔しさだけが、こみ上げてくる。

 

足音が止むと、上着のポケットからMMDが奪われたのが分かった。そして、彼の額に冷たい何かが押し当てられる。銃だった。彼は死を覚悟し、全身の力を抜いた。少佐に申し訳ない。ただその気持ちが、頭の中に広がった。

 

だが、突き付けられたその銃が火を噴くことはなかった。機関銃の連続音とともにガラスの割れる音が響いたかと思うと、聞き慣れたモーター音が聞こえてくる。他でもない、これはタチコマのモーター音だった。

 

「ボーマくんっ!」

 

タチコマの叫び声とともに、何人かの足音が同時に聞こえてきた。いつの間にか、額に突き付けられていた銃は消え、周囲は完全に9課が制圧したらしい。バトーに支えられて起き上がった彼は、よろけながらもゆっくりと立ち上がった。視界がようやく戻り、すぐに周囲を見回すと、そこには頭から血を流し変わり果てた姿となった開発次長が横たわっていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少佐は1人、逃げた男を追いかけていた。突入の瞬間に身を翻してタチコマの銃撃を躱し、廊下へ飛び込んだ素早さから考えると、相手はバトーの言うように赤蠍の可能性が高い。常人では到底追いつけないようなスピードで廊下を駆け抜ける赤蠍に、少佐はセブロC-30を構えるが、周りには多数の社員がおり撃てるような状況ではなかった。

 

社員がこれほどまで廊下に出ているのは、赤蠍が仕掛けた電気室の爆弾が原因だった。おかげで30階から45階までの全フロアが停電し、火災警報も赤蠍がシステムを破壊したために機能していなかった。さすがは、やり手の殺し屋である。

 

《タチコマ!37階のB区画24番の防火シャッターを閉鎖だ!》

 

《りょーかい!》

 

とはいえ、こちらもそれを見越してビルの防災システムにタチコマを潜り込ませていたので、復旧にはあまり時間は掛からなかった。タチコマのコマンドにより、逃亡を続ける赤蠍の進路を塞ぐように防火シャッターが下りる。

 

だが、あろうことか赤蠍は止まらずにそのまま防火シャッターに突っ込みながら、抜き出したアサルトライフルに装着したグレネードランチャーから火を噴かせた。たちまち、激しい爆炎が防火シャッターを飲み込み、大穴を穿つ。火災による高温にも耐えられるシャッターの一部が溶けていることから、少佐は相手が成形炸薬弾を使ったと推測した。タチコマでもこれを食らえば、ただではすまないのは明白だ。

 

そして、赤蠍は炎上しているシャッターの穴に躊躇なく飛び込んだ。それに続いて、少佐も炎に注意しつつもシャッターを通り抜ける。もうすぐ廊下も終わり、目の前には新浜の夜景を一望できる大窓が塞いでいるのみだ。並みの犯罪者なら窓まで追い詰めるとそこで投降するのだが、赤蠍ほどの義体使いなら窓を突き破って屋外に逃げる事も予想される。

 

《東側の全ての窓の防護シャッターを下ろせ!》

 

一斉に動き出すシャッター。モーターの駆動音が響き渡る中、赤蠍は案の上、閉まりゆくシャッターもろとも大窓をグレネード砲で薙ぎ払うと、夜景の中へ飛び込んでいった。しかし、それを予想して既にビルの側面には2機のタチコマを張り付かせて待機させていたのだ。

 

《少佐、目標を発見しました!こっちに凄い勢いで落ちてきます!》

 

《殺さない程度に銃撃したのち、ワイヤーで拘束しろ!》

 

《ラジャー!》

 

タチコマにそう命令した少佐自身も、あらかじめ腰に装備しておいた極細ワイヤーを天井に撃ち込むと窓から飛び降りる。急速に移り変わる視界の先には、赤蠍の姿が見えていた。そして、そのさらに先には光学迷彩を起動させ、準備万端のタチコマ2機の輪郭が微かに見える。もちろんそのことを知らない者からすれば、発見するのは困難だ。

 

「撃てっ!」

 

少佐の号令とともに、2機のタチコマは右腕のチェーンガンを赤蠍に向けて掃射した。しかも、事前にバトーから相手には高速徹甲弾も効かないことを聞いていたので、今回は特別に強装仕様の7.62ミリ徹甲榴弾を装填してある。本来、対人使用は禁止されているが、相手は特殊な全身義体のためやむを得ないと彼女が判断したのだ。

 

夜の闇を切り裂くかの如く放たれる徹甲榴弾に、然しもの赤蠍も数発ほど食らってとっさに体を庇った左腕が粉砕された。相手がバランスを崩したところで、タチコマはポッド上部の射出口から液体ワイヤーを放つ。見事に、ワイヤーは赤蠍の両足に命中して動きを封じることに成功した。

 

しかし、赤蠍はここに来てもなお抵抗を見せ、片手だけで握ったアサルトライフルをタチコマに向ける。ワイヤーの発射で居場所がばれてしまったのだ。途端に放たれた40ミリ成形炸薬弾はタチコマの張り付いていたビルの外壁を破壊し、爆風でタチコマは2機とも空中へ投げ出された。

 

「ひゃーっ!!」

 

それでも、タチコマのワイヤーはまだ赤蠍の足を捉えたままだ。固定式の射出口しか残されていなかったタチコマは、体を動かして空気抵抗によって体勢を変えようとする。地上まで残り20メートルほどの高さで、タチコマはようやくビルの方向を向いた正面の下部射出口からワイヤーを発射した。打ち込まれたワイヤーにより、振り子の要領でタチコマはそのままビルの外壁に叩きつけられるが、4本の足でしっかりと衝撃を吸収し事なきを得る。

 

一方の赤蠍は着地したタチコマに構わず、自らの足に向けてアサルトライフルを連射して自分を捕らえていたワイヤーを切断した。そのまま自由落下によってビル37階の高さから地上に叩き付けられた赤蠍の体は、バラバラに弾け飛んで見るに堪えない姿を晒す。

 

「あぁ…!せっかく捕まえたと思ったのにぃ…」

 

タチコマは取り付いていたビルから再び飛び降りると、バラバラになった赤蠍の周りに集まった。ワイヤーによって減速し、間もなく着地した少佐も、赤蠍のもとへ駆け寄る。

 

「呆気ない最後だったわね」

 

そうつぶやいた少佐。だが、胴体から半ば千切れかけた男の首が微かに動くと、むき出しになった眼球が動いて彼女を見つめた。タチコマは慌ててチェーンガンを向けるが、少佐はすぐに制止する。

 

「フ…。これが最後にはなラんよ。ショーの目前デ、役者が死んダら話にならンからね」

 

口が原形を留めていないため、ほとんど壊れたスピーカーから話すような状態で、赤蠍は少佐にそう言った。頭部の損傷は致命的であったが、声が壊れているとはいえ会話ができる点から考えると、これはリモート義体だろう。あいにく、首元のインターフェイスは破壊されていて操作元を逆探知するのは不可能だった。

 

「で、その役者さんに聞くけど、ショーのあらすじは何?」

 

少佐の問いに、赤蠍は軽く笑い声を上げながら答える。

 

「そレは近日発表予定。場所は新浜中心部トでも言ってオこうカ。うちノ劇団員が派手ニやってくレるさ」

 

「つまり、犯行予告ってわけね。劇団員ってのは、誰かしら?」

 

「だいたイの予想はついテいるんだろウ?亡国の使者ダよ。あんな連中ノ協力をスるのは、全身義体の私からすレば好きではなイのだガ、仕事に私情を挟ム訳にもいかなくテね」

 

笑みを浮かべる赤蠍の脇には、砕けた1枚のMMDが落ちていた。それを見つけた少佐はおもむろに拾い上げたが、内部のディスクも細かく割れていて、鑑識が総力を挙げてもデータの回収には1週間はかかるだろう。

 

「それは、ボーマ君が開発次長から受け取ったディスクです、少佐」

 

タチコマの報告に、少佐は軽く舌打ちをする。赤蠍は再び笑い声を上げたが、少佐の冷たい視線に笑いを止める。タチコマに赤蠍の電脳の回収を命じ、その場を離れようとした彼女に、赤蠍は静かに言った。

 

「では失礼すルよ、お嬢さン」

 

次の瞬間、電脳に近づいていたタチコマの目の前で赤蠍の胴体が吹き飛び、文字通り木端微塵になった。だが、赤蠍ほどの傭兵ならば電脳内に手掛かりになる様な情報をあまり残していないと思われ、彼女もそれほど期待はしていなかった。

 

「少佐!赤蠍の電脳が爆散しちゃいました。構造解析したかったのにぃ!!」

 

落ち着いている少佐とは裏腹に、爆発で煤だらけになったタチコマは構造解析できないことに腹を立てて地団駄を踏んでいる。こんな光景を他の部隊に見られたら笑いものにされるだけに、少佐は頭を押さえて再びため息をついた。

 




2018/9/12 一部加筆修正

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