黒桜ちゃんカムバック   作:みゅう

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#5 正義の味方だからね

 温度を失った目で虚空を見上げた彼は、ただその一言を告げた。

 

「逃がさんぞ、雑種」

 

 まずい。自分に殺意を向けられているわけではないのにも関わらず、背中に冷や汗が走った。緊張のためなのか、うまく力の入らない柄を無意識に握り締め直してしまう。

 アーチャーの背後に現れた無数の武具のうちの一つである白銀の魔槍が旋回し、月の光に照らされた矛先が私たちではなくアイリスフィールたちに向いてしまった。

 まずい、まずい。思考を走らせる暇などない。

 あれが上空へ撤退しているアイリスフィールたちに向けて射出されれば、空を駆ける術を持たない私には迎撃手段がない。

 射出されるよりも早く仕留めろと、過去の経験と直感が警鐘を鳴り響かせる。最悪でも注意を惹きつけてあの槍を私に使わざるを得ないようにするしかないのだ。

 

「うぉおおおおお!!」

 

 猛りと共にありったけの魔力を放出する。

 迷わず、怯まず、ただひたすらに、真っ直ぐと私は最短距離での突進だ。

 熱風に弾かれ、爆ぜるアスファルトやコンテナの破片に阻まれながらも、それでも愚直に前へ。

 

「どこまで凌ぎきれるかな? 雑種たちよ」

 

 口元だけを歪に吊り上げて嗤うアーチャー。未だに槍を投樀しないのは、私たちの意図に気付いているからこそなのだろう。その面は愉悦の朱に染まっていた。

 

「まだだ。やれるな、ランサー?」

「ふっ、愚問だ。セイバー」

 

 肩を並べて双槍を振るうランサーはその美しい魔貌に傷を負いながらも、歩みを微塵たりとも緩める気配はない。

 なんて頼もしい。大丈夫だ、二人ならやれると、どこにも根拠のない自信が胸の奥から湧いてくる。

 そう、かつて共に戦場を駆け抜けた円卓の騎士たちがまだ揃っていたあの頃のように。

 

 ――――ならば怖れるな。そのままだ。進め。

 

 その足で五月雨の如く降り注ぐ魔剣の群れを抜けろ。

 ランスロットのような巧みさも、ガウェインのような高潔さも、モードレッドのような妄執も、トリスタンのような正確さも、無造作に扱われるこの武器たちからは感じ取れない。

 如何に優れた武具なのか、価値も解せずに玩具の如く扱う者に、騎士として破れる訳にはいかないのだ。

 

「騎士をッ、舐めるなぁああああ!」

 

 そうだ。魂のない剣など、意志のない槍など怖れるまでもない。

 剣を十全に振ることが叶わないなら、もっと強く魔力を放って足りない力を補えばいい。

 あのような鈍など、弾き飛ばし、叩きつけ、そしてねじ伏せろ。

 

「我は疾く死ねと命じたはずだ!」

 

 舌打ちと共にほぼ真上から垂直に投下される狂斧。

 右足を軸に更に魔力放出し、上体を独楽の如く回転して避ける。

 そして、そのままの勢いで街灯のポールを水平に薙ぎ払った。

 足元が崩れれば一瞬でもその集中は乱れるはずだ。

 

「この痴れ者共がっ……!!」

「その首、俺が先に頂くぞ。セイバー!」

 

 後方に宙返りながら着地しようとするアーチャーに対し、ランサーは追撃を掛けるため肉薄する。

 今までの余裕の笑みから一転、怒気を顕わにしたアーチャーが最後に残した白銀の槍をこちらに向けた。

 

「貴様らは万死に値するっ!」

 

 爆撃のように荒々しい一撃を、ランサーは転がるようにしてその余波に吹き飛ばされながら寸での所で回避していた。

 致命傷までは負っていなくとも、その煤けた身体にはダメージが蓄積しているのだろう。両肩を激しく上下させて息を整えようとしている。

特にここに残る必要のないランサー陣営としては、このあたりが撤退するべきタイミングということは誰の目から見ても明らかだ。

 そして無事にアイリスフィールを離脱させた私もここに残る意味は薄い。少なくとも面構えの変わったアーチャーに対峙するリスクとは釣り合うものではない。

 いつまでもこない撤退命令に痺れをきたし、切嗣に撤退を進言しようとしたときだった。

 

『衛宮切嗣の名の下に令呪を以てセイバーに命ずる――』

 

 あの卑劣な男は飛んでもないことを口走った。

 

『――ランサーを切り伏せて速やかに撤退しろ』

 

 私の真名を知りながら、騎士の誇りを足蹴にするような事を躊躇いもなく言ってのけた。ランサーはアイリスフィールの恩人でもあるというのにも関わらず、この男は、この男は……!!

 悔しいが私の耐魔力を以てしても、令呪の強制力に身体は逆らうことを許されない。しかし――

 

「避けろっ、ランサー!!」

 

 この心まで縛られてたまるものかと、剣を振り降ろしながらも声を発する。

 その声に気付いたランサーは無事二本の槍を交差させて受け止めた。

 

「急にどうしたセイバー! 敵はアーチャーのはずでは……まさか!?」

「すまない、ランサー!」

 

 腕を押さえ付けようとするが、私の剣は再びランサーに斬りかかろうとしている。

 止めろ、止めてくれ! どんなに心が抵抗しても身体は操り人形と化してしまっているのがあまりにも情けない。

 彼のマスターに潮時だと判断されたのだろう。再び彼の槍と交差しようとしたところで、ランサーは風に溶けるように姿を消し、剣の軌跡は虚しく宙を切った。

 

「死に臆して、気が触れたか?」

 

 コンテナに足場を変えたアーチャ―が再びあざ笑うかのように語りかけてくる。この戦場に残っているのは私と彼の二騎だけだ。

 私も今直ぐに離脱しなければならない。肌を刺す圧迫感が一秒刻みで増していく。しかしこの体はいつまで経っても別の場所に転移されるような気配はなかった。

 それどころか私の身を襲うのは別の痛み。答えは考えるまでもない、令呪に逆らった反動だ。

 斬り伏せるべきランサーが居ないのなら撤退する要件を満たさない。霊体化のできない特別な事情のある私は、令呪以外に安全に離脱する術を持たないのだ。

 そしてそんな事情をアーチャーは解さない。声が出せない程の痛みが襲われている私に、微塵の容赦もなく凶刃を投げつけてくる。

 切嗣はこのミスに気付いているのだろうか。それともこの処刑場で、無様なダンスを一人舞っている私を笑っているのだろうか。

 

『セイバー、撤退だ! 撤退しろっ!!』

 

 ようやく耳に届いた新たな令呪の撤退令すらも、今の私は受け入れることができない状態だ。既にもう遅い、そういうことなのだろう。

 いつの間にか右膝から下は肉片と化し、もはや痛みという概念すら私には理解できない。右側の体重の支えを失った私は、重力に任せて堅いアスファルトのベッドに沈み込む。

 

「アイリスフィールは、無事、逃げられたでしょうか……?」

 

 霞みゆく視界にライダーたちの影はない。

 そして安堵の息と共に突如現れたのは、煌めく一条の彗星。

 

「もし次があるのなら、私は……」

 

 星に祈りを捧げることは叶わず――――――――――――――世界は白炎に包み込まれた。

 

 

                ×        ×

 

 

「セイバーが負けたのは僕のせいだ」

 

 深夜のバーガーショップでポテトを頬張りながら、切嗣は一人悲観に暮れていた。熱を失い萎びてしまったポテトはまるで誰かの情けない姿を連想させる。そして無駄に効いている塩味が口内に後味悪く残っていた。

 最優のクラスであり、あのアーサー王である彼女が負けてしまったのは間違いなく自分のミスだったことを認めざるを得なかった。

 なぜランサーにセイバーが傷つけられた時点やアイリがキャスターに狙われた時点で撤退させなかったのか。アイリと同じく狙撃を警戒されたランサーのマスターが霊装を纏うよりも早く、こちらから狙撃を実行しなかったのか。そして何より、撤退に使うべき令呪をあの崇高なる騎士が躊躇うことに使ってしまったのか。

 氷で薄まったコーラを含み、口内に纏わり付くポテトの残骸を洗い流しながら、その考えに至った過程を思い返す。

 アイリとライダーのマスターという足手纏いが居なくなり、セイバーとランサーの刃は後一歩でアーチャーに届くところまで来ていた。

 切嗣にとってアーチャーは確かに強敵ではあるが、典型的な魔術師である遠坂時臣は魔術師殺しにとって格好の標的でしかなく、アーチャーも莫大な魔力を必要とすることが想定されるため、単独行動スキルも大した効能がないと侮っていた。

 よって切嗣にとってのアーチャー陣営とは、この場で倒せればラッキー、とりあえず遠坂時臣の魔力を大幅に削れれば良いという程度の認識だったのだ。

 それよりも厄介だったのがランサー陣営だ。セイバーの負った不治の傷を癒すためにもランサーの早期排除は必要だった。即ちアーチャーよりも討伐の優先順位が高いと判断した故に、ランサーを襲撃するように令呪で命じた

 しかし令呪に抗うという計算外の結果が起こり、ランサーに撤退され、二度目の令呪も間に合わずセイバーを失ってしまう。これはアイリの忠告に従ってセイバーとの意志疎通を図っていれば防げたのかもしれない。

 全てが自分のせいであることは自明だった。七騎中の五騎が関わる混戦であったとはいえ、どこにも擁護されるべき点はない。

 

「所詮、砂の城だった、ということか……」

 

 聖杯の器であるアイリはライダーと共に連れ去られたが、逆に安心していた。むしろ腑抜けすぎて、バンズからはみ出したピクルスをもぞもぞと食んでいる余裕があるほどだ。

 ライダーのマスターは元々セイバーとランサーの戦いを止める目的で介入したと考えられる上に、令呪を用いてまであの状況から離脱させてくれたのだ。彼やあの破天荒なサーヴァントがアイリを手荒に扱うことはまずないだろうと踏んでいた。

 それにこの聖杯戦争ではサーヴァントを失ったマスターも、新たなサーヴァントと契約すればマスターとして復帰することも可能だ。

 それを懸念した魔術師がアイリを狙ってくる可能性もあるが、非力な自分よりサーヴァントの傍の方が安全だ。自然にそう考えられる位に切嗣は卑屈になっていた。

 負傷していてもアイリは治癒が得意であるし、発信機でアイリの現在位置はわかるので既に舞弥に監視させている。いざとなったら舞弥と共に奪還すればいい、と彼らしくもなく楽観的なことを考えていた。

 

「僕が世界を救うなんて、きっと高望みだったんだ。アイリとイリヤと3人でどこかへ逃げだしても良いかもしれないな」

 

 他に客の居ない喫煙席で今まで考えもしなかったことを口にする。いっそのこと自分達だけが幸せになるのも悪くないのかもしれないという考えに至る切嗣。

 当初の計画通りホテルごと爆破して、ついでにランサーのマスター権を奪えば聖杯を手に入れるチャンスはあるが、それだけの気力は彼には微塵も残っていなかった。

 

「明日だ。明日アイリを迎えに行こう」

 

 自らの命を捧げる覚悟で付いて来てくれた妻に、どういった顔で会えば良いのか彼には分からない。結局彼の下した結論は後回しという逃避行動だった。

 

「正義の味方はもう廃業かな」

 

 空になった容器をトレイごと脇に寄せ、カウンターでうつ伏せる。店の人から嫌がられるかもしれないが、少し寝れば嫌な夢も忘れられるかもしれない。そう思った矢先であった。

 

「なんだ? この魔力は……かなり近い!?」

 

 あれだけの激戦があったのだ。魔力消費を考慮すればこれ以上暴れるサーヴァントがいるとは思えなかったが、あの四騎とアサシンを除けば残る枠はもう一つ。

 

「まだやり足りない奴、バーサーカーかっ!」

 

 既にサーヴァントが敗退し、マスターとして復帰する意志もない彼にとって、席を立つ理由など特にないはずなのだ。しかし食べ散らした容器もそのままに、切嗣は胸の内から湧き出る衝動に身を任せて駆け出していた。

 

 

 

 

            ×          ×

 

 

 

 

 

 辿りついた戦場は寝静まる住宅街の一角。敵のマスターはやはり未熟なのか人避けや防音結界すら張らずに閑静な住宅街を血と叫びで染め上げていた。

 あの場に集まっていた崇高なランサーや傲慢なアーチャー、豪胆なライダー、隠蔽に徹するキャスターの内の誰かの仕業ではないと、この惨状を見て一目見て確信を持つ。

 

「何なんだ、これは……」

 

 おそらくバーサーカーによる魂食い。人がやったかと思えない程に醜悪に解体された猟奇的な死体の数々に切嗣は続く言葉を発する事が出来なかった。

 数多の戦場を駆け抜けてきた彼にとって、血で描かれた幾何学模様や、乱雑にまき散らされた内臓や脂、肉から垣間見える骨、一滴残らず血を抜かれた躯など見慣れた景色の一部でしかない。まだそれは良いのだ。

 しかし、歴戦の兵士である切嗣さえ脳を揺さぶられるほどに、目の前で起こっていることは明らかに異常だ。

 

「一体、何なんだ。これは……」

 

 同じ言葉しか出て来ない。首が挿げ替えられた夫婦の死体。大腸を口に詰め込られた少女。数多もの四肢を奪われた人間を積み上げたトーテムポール。

 まるで現代芸術家気どりのように常人には理解できない何らかの意図をもって作られたそれらは、あまりにも常軌を逸していた。

 しかも中には魔術によって苦悶の生を強要されている者もおり、そんな彼らへ切嗣が与えられるのは一発の弾丸による救いだけだった。

 血の臭いと腐敗した魔力の塊が街の至る所に蔓延しており、生きている者の気配は切嗣の近くにはない――――――いや、あった。

 

 キャリコを片手にその気配のする方へと足を進める。悪い方の、予感だ。

 この暗がりでは残念ながら手鏡は意味を成さない。

よって、切嗣は曲がり角から半身を晒すと同時に引き金を絞った。

 目にしたのは血の気も冷める様な青黒い何か。

 飛び出してきたが切嗣による銃弾の雨を受け、その身を散らしながら肉塊へと成り果てた。

 

「使い魔か?」

 

 コンクリート塀を盾にして安全を期しながら襲ってきた敵を観察する。烏賊のような、ヒトデのような薄気味悪い形をした未知の生物は、おそらくバーサーカーの宝具かマスターの使役する使い魔なのだろう。

 

「この気配からして同じのがそこらじゅうに居るのか。流石にこの数は厄介だな……」

 

 懸念と共にため息を一つ付く。

 とりあえず場を離れようと踵を返した所で背中に強い悪寒が走った。

 

「チッ」

 

 振り返っていては間に合わない。とっさに飛びのいて再びコンクリート塀の奥へと逃げた。

 

「まだ居たのか……三体もっ!?」

 

 もう一度フルオートで襲い来る触手を薙ぎ払う。無力な魔術師の撤退戦がここに始まった。

 

 

                ×        ×

 

 

 

「なんで誰も来ない!」

 

 他のマスターは戦うことを嫌ったのか誰もやってこない。舞弥を呼んだがまだ場所が遠いため応援は期待できない。結界を張り、持ちうる火器の全てを駆使して異形の数々を葬っていた。

 だが敵は一向に減る気配はない。なぜならその異形の躯を媒介にして新たな異形が生まれているのだから。

 

「何でこんな残虐なことができるっ! 聖杯のために、たった一人の魔術師のためにこんなことが許されるのか! 僕はこんなことをしていたのか。ふざけるなッ! 馬鹿野郎ッ!」

 

 半ば自らにあてた呪詛を喚きながら未だ生存者の見つからない町を奔走する。セイバーの敗退と共に折れてしまった正義の理想。わかっていながらも繰り返して来た自らの間違いを、今の彼はもう正当化しない。

 もう失うものがなくなった彼は、誰かを助けたいという目の前の感情に全てを委ねてひたすら引き金を引き続ける。例え現実逃避だとしても、それが無意味ではないはずだと信じてひたすらに。

 だが群体と思しき悪魔たちの数は限がなく、次第に銃弾や爆弾の数も心もとなくなる。

 誰も助かっていないなら、もう撤退するべきか。そう考え始めたとき一つの声が彼の耳に届いた。

 

 ――――――――助けて。

 

 その方を振り向けばイリヤと同じくらいの背格好の赤髪の少年が椿の垣根を背にして助けを求めていた。袋小路のその場所では逃げ場はない。無数の触手が少年の下に迫っていく。

 

「伏せろー!!」

 

 少年の頭より上の部分を狙ってサブマシンガンを連射すると異形は弾け飛んだ。

 一時的に元の血へと還った異形の残滓を浴びた少年は震えながらも、助けてくれた恩人の下へ歩み寄る。

 

「おじさん、おじさんはどうして助けてくれたの?」

 

 顔まで塗れた血を拭おうともせず、ただ真っ直ぐと少年は問いかけた。

 

「おじさんは正義の味方だからね」

 

 廃業すると考えていたはずの「正義の味方」という言葉が自然と出て来て、自分自身に驚く切嗣。あの島での悲劇を目にしてから願ったことは何だったのか、それをようやく思い出す。

 

「あぁ、そうだったな」

 

 少年には聞こえない声で呟いた。無力な人々を救いたい、身近な人達を救いたい、それが初心ではなかったのか。

 聖杯戦争が続く以上一般人への犠牲は出る。それを少しでも減らすことぐらいは出来るのではないか? 

 今この場に居ること自体が愚かだと知りながらも、この少年を見捨てるという選択肢は何故か考えることができなかった。

 

「さぁここから逃げよう。僕に付いてくるんだ」

 

 赤髪の少年は頷くと切嗣の手を取り、惨劇の街からの脱出を試みる――――しかし現実は非情だった。武装した人間一人が子供を連れながら海魔の群れから逃げ切るなど、まず不可能であったのだ。

 まずは武装面だ。起源弾以外の弾が尽きてしまった。魔術師相手でない以上起源弾を出し惜しみする理由はなかったが、周りを囲む海魔に対して数が圧倒的に足りなかった。

 よくて一発か二発のチャンス。それだけで潜り抜けられるだけの隙を作れるのだろうかと考えるがまず無理だ。自らを囮にしても少年を逃がすことは叶わないだろう。

 迫りくる絶望に震える少年とその頭を左手で抱き寄せる切嗣。触手が眼前に迫りもうダメかと思ったその時――――上空から幾つもの槍や剣が射出され海魔たちを貫いていく。

 

「酷い顔だな、魔術師よ。だが非力ながら幼子を守り通すとは大義である」

 

 切嗣は平屋の屋根に立つその声の主を見据えた。身に纏った黄金の鎧、その煌々たる風貌を見まがうはずもない。

 

「……アーチャー」

 

 次第に明けていく朝日を浴びながら、彼らはその日運命と出会った。


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