それぞれのその後や裏話・没ネタなどを置いておきます。
桜
【その後】
遠坂家に戻り魔法使いを目指す道へ。
時計塔に移った後はケイネスの指導の下、ウェイバーと共に頭角を表していく。
晩年、遂に魔法へ到達。
生涯独身を貫いたのは愛する人が居たからとか、研究のため婚期を逃したとか噂は絶えない。
【裏話】
黒幕その1。
改訂版当初の予定からエンディングが随分変わりました。
エミヤを切り捨て鞘を利用し、計画通りに蟲を消滅させる大勝利ルート→
ウェイバー&切嗣&雁夜のセイバーオルタに負けて大人しくなるラスボスルート→
第二魔法によるHF正史への介入ルートへと移行。
分岐点は何よりも凛の犠牲、そしてメドゥーサ召喚、雁夜復活失敗の3つ。
特に凛に関しては後味悪かったですが、体の持ち主の桜の感傷にコピーの黒桜が影響され、救えなかったHFの士郎と凛に繋げるために必要でした。
多分一番ハッピーエンドです。
あとカレイドステッキによる魔法少女編はお蔵入りしました。
■■しろう
【その後】
育った町を離れたくないからと冬木に留まり、言峰神父の養子に。後に移り住んだ衛宮家と親交を深める。カレンと共に神父ルート。
【裏話】
巻き込まれ枠。
爺さん憑依は改訂版初期からの構想。捜索しても見つからないはず。綺礼、アーチャーとの絡みを書きたかったが、展開ペースの犠牲に。閑話を書くなら最優先でこの三人の絡みを書きたい。
エミヤ
【裏話】
苦労人その1。
エクスカリバーで聖杯破壊失敗。剣と共にアルトリア召喚の触媒になり、桜と涙で別れるシーンから改訂版の構想がスタート。未改訂版とは違うが消滅は確定の人でした。
HFの士郎の影響を受けることを、改訂版では重きを置いたつもりです。ほぼラストの闘いだけになったのが心残り。
改訂版だと各陣営でのクラスの認識が滅茶苦茶になって書く側も凄く困りました。
ケイネス(&ソラウ)
【その後】
間桐の知識を吸収し、更なる家の発展に貢献。
そして聖杯解体のMVP。
そのため一時期冬木に留まった模様。
時臣と親交を深めるが桜とは諸々の理由であまり仲は良くなかった。
一方ソラウとは姉妹のように仲が良いため頭を悩ませたらしい。
ウェイバーや桜の後見人となり時計塔最大勢力の一つを作る。
アルトリアの食費によって破産の危機があったとか。
【裏話】
苦労人その2。
桜が間桐潰しのその後を考え行動したため結果的に優遇枠へ。
ちょっと物分かりが良すぎたが、円滑に進めるための軸として作者的に助かりました。
ウェイバー
【その後】
エルメロイⅡ世にはならないが、同等の活躍をするほどに成長。
衛宮家やマッケンジー家との付き合いは深く、度々冬木を訪れた。桜とは同じゼミ出身とのことで口論しながら切磋琢磨する仲。初恋の人に良く似た嫁を迎え入れたとか。
【裏話】
主人公その1。ヒロインではない(重要)。
切嗣とともに聖杯を破壊する側にするつもりで当初から立ち回らせていました。未熟なりに足掻く、無力なままの士郎ポジでありながら対桜陣営筆頭。抑止力の影響というつもりでしたが、彼の幸運ステータスだけで充分でした。フラグブレイカー。
#20でのラストの引き金を引くシーンはアイリではなく間桐臓硯に向けてのもの。魔術の足止め程度にと撃った弾が当たってしまいました。別視点として用意する予定もありましたが、色々と視点がややこしいのでお蔵入りに。
切嗣
【その後】
桜たちのバックアップを受け、イリヤ奪還に成功する。家族と共に冬木で穏やかな日々を過ごした。
【裏話】
主人公その2。
後に宿った令呪は本来オルタの宝具の後押しのためか、ウェイバー復帰のため受け渡す予定でしたが予定変更。アーチャーフラグはミスリードのつもり。
家族を選ぶ、これを軸にしたまま貫けて良かったと作者は思っています。残りは後述のアイリで。
アイリ
【その後】
ウェイバーが尽力したこともあり、本来よりも延命することができた。イリヤの門出を見届けた後に永眠。笑顔の絶えない人生だったという。
【裏話】
まごうことなきヒロイン。
作者の魔の手を逃れ圧倒的な死亡フラグの数々を折り続けたキャラ。
キャスター&龍之介、臓顕、桜から逃れ続け、切嗣orウェイバーによる介錯ルート(大本命)も回避。
ウェイバーと切嗣視点での執筆が多かったため、作者の情が移ったのが原因。
ほぼ最後まで死亡する予定でしたが、どうしてもこの夫婦は幸せになって欲しかったのです。
間桐臓硯
【裏話】
黒幕その2。
ちょっとだけ綺麗になった。でもどうあがいても死ぬ。
しろうごと心臓を抉られるパターン(しろうは鞘で復活)、メドゥーサの結界に溶かされるパターン、そして今回のパターンを考えていました。
しろう少年乗っ取りは既定路線。
遠坂夫妻との公園でのキーワードから雁夜が気付くパターンが本来でしたが、雁夜退場により今回のまぐれ当たりパターンに。ある意味一番哀れかなと思います。ざまぁと言ってあげて下さい。
潜伏中はひたすら霊脈を弄ったり、諜報してました。
雁夜と桜の諜報網にも手の者が紛れこんでいたり。
セーフティーハウスの提供など実はこの人のサポートなしではやってられなかった。
メドゥーサ
【その後】
桜の強い意向により、貯蔵した莫大な魔力を糧に現界を続ける。
教会から令呪を桜がカツアゲしてきたり、どこぞの剣道少女が貧血になったり、時臣が破産しかけたり、共に苦労するケイネスに地脈からの新たな供給方法の開発を押し付けたり、(保護者たちが)相当苦労したらしい。
桜が魔法に至って以降、彼女の姿を見かけた者はいない。
【裏話】
作者が気がつけば勝手に桜が召喚していた件。
某ゲームでもあった魂封印コンボはどのエンドにも使えるなということもあり採用。
自己封印による桜vs.桜も想定していました。
ルート確定してからは彼女視点で締めようと考えていました。
時臣
【その後】
桜の言動や才覚に悩まされながらも、子が魔法に至り、親としての本願を遂げある意味一番勝ち組。
桜には冷たい態度を取られることがほとんどだったが、時折すごく甘えてきたとか。
また新たに子供を設けたらしい。
【裏話】
凛死亡あたりから死亡フラグが消えて行き、遂には人生の勝者に。
桜の願いによる都合で生き延びた人。
雁夜
【裏話】
本当はもっと重要な召喚系のシーンを用意していたけれども、死んだことである意味桜を真の意味で動かし、願いを明確にさせたのが皮肉。最初期のプロットではきちんと復活予定でした。でも彼の死は桜を動かす大きな力の一つになったので無駄ではなかったと思います。
アルトリア
【その後】
きちんと話を理解した彼女はケイネスにしばらく付き従いイギリスへ渡る。ブリテンの未来を見たからか、現代の料理に感化されたからか、現代での生活を続けることに決めた。彼女の維持のため、複数人でのパスの作成法や、効率の良い魔力運用など多くの研究が進んだらしい。
【裏話】
ラスボスにしたら桜たち詰むなぁと思った上で、しろう寄生案と組み合わさり今回の話に。
色々と報われない扱いの人でしたが、きちんと最後まで残ったことで楽しい人生を謳歌し報いれる様にと思った次第です。
ギルガメッシュ(綺礼)
【裏話】
台詞や行動、描写の再現に一番困った人。でも動いてくれないと困るので無理やり感がありました。
彼としろうの日常シーンが削られたり、切嗣とのタッグ案が没になったのは大体このせい。ごめんなさい。綺礼もほぼ同。
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他にもキャラは居ますが、特に言及するべきはこんな所でしょうか。
それでは作品全体について。
未改訂版が約三カ月、そして改訂版が二年半以上ということであわせてほぼ三年。とても長かったです。
諦めかけたこともありましたが完結まで辿り付けて良かったと思います。
別作品もあちこちで書き散らしていた私でしたが、これが初めて私が完結することのできた作品だったので凄く思い入れがあります。ですが未改訂版に関して思うところが非常にあったため、改訂版を書きはじめるに至り、こちらも完結まで辿りつくに至りました。
改訂版に関しては戦闘の少なさと、教会陣営周辺の書き足りなさを除けばほぼ後悔はないです。
ルート選択は非常に迷いましたがこれで良かったと思ってます。
作者の個人的な嗜好ですがステイナイトではHFが一番好きです。
どのルートも素敵ですがHFの士郎さんの姿は私の憧れでもあります。
だからこそ、このルートはHFでBADENDになってしまった士郎さんを救いたいがためのルートでもあります。
それから最後のライダーの一文にも乗せたようにこの最終話のサブタイトルは「春に帰る」ための「Come back」ということでした。
では最後に、ここまで拙作を読んで頂きありがとうございました。
皆さまの応援のおかげでここまで辿りつきました。
当作品の外伝や新たな作品を書くことが今後あれば、またそのときは宜しくお願い致します。
追記:僕のヒーローアカデミア二次小説「英雄の境界」という新作を連載中です。
敵の娘が英雄になるために偏見などと戦いながら飯田くんと歩むお話。
もしよかったら是非御覧ください。