ネオンきらめくラスベガス。ロンドンから時間を遡る様に飛ぶこと11時間。夕方に到着すると、ホテルに荷物を預けてカジノでひと遊び。車一台手に入れてホクホクの気分でスコールと待ち合わせている高級クラブに。この時、数年ぶりに着飾ったドレスなんか着ちゃったりしていたりしてなおさら気分が舞い上がっていた。
流石に扉をくぐってからは切り替えて少し真面目な顔をする。中で待っていたボーイが慇懃に一礼してから案内までしてくれる。
「こちらです、ミス・ウエサカ」
「どーも」
少しむず痒い。
「初めまして、会えて光栄です。ドクター」
「こちらこそ、無理にアポを取り付けて申し訳ないね。ミス・ミューゼル」
「いえいえ、ご高名なISエンジニアとお会いする機会なんて、願ってもありませんから」
ウェーブがかかった長い金髪、赤いドレスを見事に着こなすグラマラスな身体。ただ、疑問を一つ上げるのならば、身体の所々から機械の匂いがする。原作通りだが、完璧に機械に置き換えているわけでは無いようだ。
テーブルの横で握手を交わしながら、特に不自然が無いようにこっそりファウストでスキャン、そしてその結果をARレンズで確認する。
「どうぞ掛けて。何時までも立っているのも無粋ですし」
「はは、あまりこう言うところに慣れてなくて。お恥ずかしい」
「縁のない方に縁の無い世界ですし、仕方ありませんよ」
綺麗に笑う彼女に見惚れそうになっているとちょうどお酒がやってきた。流石に毒物検査はできないので飲むしかない。飲むしかない。うん。
「では、乾杯」
彼女の声に合わせて軽くグラスを掲げてから少し大きく一口飲んだ。いい香りのするワインだ。高いんだろうなぁ。
同じ様に飲んだ彼女も特に何も起こってないし、これはセーフらしい。
「それで、博士自ら我々になんの御用で?」
「うーん、顔見せ? 私がコソコソ嗅ぎ回ってるのはわかってたんだろうし」
「あら、それは殊勝なこと。でも貴方を消すつもりはありませんのでご安心を。価値あるものを使わずに捨てるなんてことしませんから」
「それって間接的に私を使おうって事?」
「なんなら直接お願い致しましょうか? 貴方の探し物と引き換えに。エム」
彼女が呼ぶといつの間にか人のいなくなった店内に不自然に浮かび上がる影がこちらに近づいてきた。
黒いスレンダードレスを着た少女。正体を知っているとは言え、実際に見た衝撃は大きかった。
「千冬……」
思わずそう呟いてしまう程には。
「この子が貴方の探し物。違う?」
「多分。それで、貴方たちの要求は?」
「簡単な事。ISを1機、作って欲しいの。コアはこちらで用意するわ」
「なるほど……場所は?」
「それもこちらで用意するから問題ないわ」
「今更断るわけにもーー」
「行かないし、行かせない」
スコールの隣に立つエムは心なしか不機嫌そうだ。目の前で自分が景品代わりにされてるのだから当然といえば当然かもしれないが。
少し震える手でグラスを煽ると一つ息をついて頷いた。
「交渉成立ね。では早速始めて貰いましょう」
「は……?」
次の瞬間にはエムが目の前に迫っていた。
慌てて椅子ごと後ろに倒れて一撃を躱すと横に転がる。次の瞬間にはさっきまで私が座っていた椅子は吹き飛んでそこにエムが何かを地面に叩きつけた様な格好をしている。気合いで立ち上がって両手を上げながら叫んだ。
「なんとまぁ手荒な引き抜きだ!」
「あら、動くのねぇ」
「もっと穏便にっ! すまないのかっ! マドカぁ!」
エムが目を見開いて私を見ている。その手にはイカした注射器。そしてスコールもまた同じ様に驚いた表情を浮かべていた。
静まり返った空間でやっとまともな呼吸をした私の喧しい心臓の鼓動が響いていた気がした。
「貴方の事を安く見ーー「貴様、何処でそれを知った」はぁ……」
「それは言えないさ。ただ、いい加減その手に持ってるヤバそうな物を下ろして欲しいけど」
「エム、もう良いわ。博士は逃げない。でしょう?」
「もちろん。まだ死にたくはない」
「夏休み延長ね。オータム、帰るわよ」
また一人名前を呼ぶとさも当然の様に裏口から出て、待っていた白い高級車に乗り込んだ。後部座席には私とスコール、助手席にエム、運転席には茶髪にサングラスの女性。多分オータムだろう。
「申し訳ないけれど、私たちが何処に居るのかは知られたくないの。手荒なことはこれ以上御免でしょう? 大人しくコレを飲んで頂ける?」
後部座席の真ん中から出てきたグラスに注がれるワイン。睡眠薬か何かが入って居るのだろう。グラスを受け取ると少し嫌な顔をしてからそれを飲んだ。味だけは普通のワイン。不味くない。
次に気がついた時には大きなベッドに寝ていた。フラつく頭で体に命令してベッドからでると私のものではないネグリジェを着ていた。いや、そもそもネグリジェなんて持ってねえよ?
「マジか……」
「残念だがマジだ。お目覚めかい?」
「ええ。頭は冴えないけれど」
声をかけてきたのはオータム。タンクトップとジーンズと言うなんともラフな格好だが、私が言えた口でもないだろう。
少し肌寒く感じて手近なタオルケットを肩に掛けると部屋を見回す。どうもホテルの一室の様だ。
「あんたの荷物はココだ。勿論携帯やパソコンはこっちで管理してる。その類のもの以外はそのままなはずだぜ。あと、ソレはスコールの趣味だ」
「寝てる間に何かされたり……」
「着替えさせてベッドに入れた以外は何もしてねぇよ。んじゃ、飯持ってくるから待ってろ。部屋は自由に使ってくれて構わねぇからな」
そう言って部屋を出たオータムの後ろ姿を見送ってから改めて部屋を見回す。窓の外は数メートルの隙間を置いてコンクリート。光が射し込んでいる事から地下にいるらしい。やたらと広いこの部屋以外にあるのは扉が2つなところを見るとバスルームと出入り口だけの様だ。通信機器の類は一切なく、ここにある家電は冷蔵庫と時計とライトくらいだろう。
私の荷物からいつも通りワイシャツとジーンズに着替え、上からジャケットを羽織って冷蔵庫の中身を漁る。瓶のコーラを一本取って栓を抜くとそのまま煽った。
コンコン、と丁寧なノック。どーぞ、と返事をするとスコールと朝食を持ったオータムが入ってきた。
「おはよう。よく眠れた?」
「ええ、とっても」
「それは良かった。朝食を持ってきたから一緒に食べましょう。ISの話もしないとね」
オータムが並べたメニューはトーストとスクランブルエッグにサラダ、ベーコンetc…と定番が揃っていた。流石にここに毒は盛られて無いだろうと遠慮なく頂くことにする。
「貴方にお願いしたいのはISの設計と基礎部分の開発。2週間でお願い。流石にそれ以上時間がかかると怪しまれるでしょうし」
「ほ〜ん。どんなのが欲しい?」
「おまかせするわ。ただし、明らかに低性能ならば。解るわね?」
「ま、作る以上は本気出すさ。それだけなら余裕さね」
良かった。と言ってスコールはトーストを囓った。その一方で私は全力でスコールのISを考える。原作の流れ的にこれはゴールデン・ドーンを私が作らねばならないやつ。だが、あの機体の詳細スペックはサッパリわからん。さてどうする、なんてことは無い。私の出来得る最高のスペックを出せばいい。恐らくラスボスかそれに近い機体だから強くても問題無いだろう。あー、でも流石に展開装甲は無しだな。よし、機体の方向性が決まった。
「スコール……さんはド派手なのと地味なのどっちがいい?」
さん付けしたのは隣のオータムが凄い目で睨んできたから。いい奴とか思ってたけどスコール絡みだとめちゃくちゃ恐えよ。
「呼び捨てでいいわ。そうね、どちらかといえば派手な方が良いけれど、派手すぎて下品なのも嫌ね」
「なるほど。んじゃこんなのどう?」
手元のナプキンにペンでラフなスケッチを描く。モチーフは火狐。大きな尻尾と腕部に長い鞭。近距離戦をメインに据えつつ、
そしてトピックは熱線を用いたパッシブアーマー。これで
「ざっとこんな感じで、どう?」
「食べ始めて10分経ってないのに…… もうそんなところまで考えたの?」
「アイデアだけはいっぱい貯めてあるのさ。その様子だと良い感じかな?」
「ええ、気に入ったわ。それでお願い」
「よし来た。さて、久しぶりにまともなご飯だ」
ボリュームたっぷりの軍食堂とも、栄養や見た目なんて全く考えていないイングリッシュブレックファーストとも違う、人間が食べる量を考えて尚且つ見た目や組み合わせを考えられたごく普通な食事!
機内食のひたすら味が濃くてバッサバサの肉とは大違いだ。
「ん〜美味しい〜 これこそ人間の食事だよねぇ」
「お前、今まで何食ってきたんだ?」
「ん? 軍の食事の味がない大量のポテトとか? 味はともかく見た目が悪いイギリスの朝食?」
「良かったじゃない、オータム。博士のお気に召したようで」
この朝飯オータムが作ってたのか! スゲェよ、アニメや原作じゃわからないとこだけど、さっすがオータム様! そこに痺れる憧れるゥ!
はぁ、きっと疲れてテンションがおかしくなってるんだ。仕事のしすぎだ、さっさと終わらせて休もう。
哀れみに似た視線をオータムから受けながら残りも全て食べきると今度はお茶まで出してくれた。メイドか何かか? コイツ
「ありがと。んじゃコレのメインフレームとシステム、パッシブアーマーは私が作るよ。他と思いついたパッケージは設計図だけ残していくから、それで良い?」
「頼むわ。作業を始めるときはオータムに言って。隣の部屋に居るわ。そうそう、エムは2つ隣の部屋に居るから会いに行くならご自由に」
「了解。オータムとマドカのISは?」
「"まだ"無いわ。でもそれが無くても優秀だから」
スコールに褒められ、どこか上機嫌なオータムを眺めつつ紅茶を一口。いや、マジでオータム凄いわ。布仏さんの淹れるお茶も美味しいけど、オータムのは、こう、ね? うん、わからん。
何はともあれ、そのあともぐだぐだと部屋でおしゃべりをしてなぜかスコールと連絡先の交換をするまでに至った。よくわかんねぇや。
ちなみに、オータムのも貰ったぞ。2人ともおしゃれな名刺使ってるんだな。
少し部屋で久しぶりに大満足の胃を休めてから仕事を始めようと束印の常備薬セットを取り出すべく鞄を開く。
「無い…… まさか、ねぇ」
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「それで、博士の持ち物は調べ終わった?」
杏音が軟禁されている建物のとあるフロア。研究所の一室が如く様々な機械が並ぶ部屋にオータムとスコールが居た。
2人の目線の先にはグラフを表すディスプレイと、電源が落とされたスマートフォンとラップトップ。
「まだだ。パソコンや携帯の一部に厳重なプロテクトが掛かってる。囮のデータまで用意してある周到さだ。それと……」
「この薬でしょう? 束印、まさか本当に篠ノ之束の作った薬なのかしら?」
「詳しいことはわからないが、精神薬の一種みたいだ。鎮静系の効果がある成分が含まれてた。それで、もっとヤバイのがコイツだ」
オータムが機械ののぞき窓を指差す。中に見えるガラス板には微量の赤い粉末が載っているのがなんと無く見えた。
そしてスコールの目線を指で誘導するとその先には【危】のステッカーが貼られた真っ黒いピルケース。その中には粉末の素であろう赤い錠剤が入っていた。
「法的にアウトなんてレベルじゃねえ。人間が飲んだら死ぬレベルのアッパーだ。他にもその常備薬セットの中にはとんでもない薬がゴロゴロしてやがる。あいつ本当に"表"の人間か?」
「……ええ。篠ノ之束、織斑千冬との接点がある事以外は普通よ。少し頭が良いようだけれど。真っ白ね」
「マジかよ……」
このアッパーを抑えるためのダウナーならば、さっきの鎮静剤も相当な代物も言う事になる。事前の調べでは上坂杏音が薬物中毒であるという情報はなかったし、そもそもそんな人間が自衛官や教員になれるとは考えられない。
恐る恐る薬が入っているポーチをひっくり返すとさらに3種類のピルケースが出てきた。色はそれぞれ青、赤、緑。黒にアッパー、白にダウナーならば流れ的に青と緑のピルケースの中身はセーフ、赤にはマズい物だと予想ができる。流石に常備薬て騙す必要性も無いから当たっているだろう。
「この3つは?」
「青は栄養剤、緑はビタミン剤、赤は……」
「これ以上何が出てきても驚かないわ。言いなさい」
「仮死薬だ。全部人間には強すぎる成分量のな」
「はぁ……」
疲れた時の千冬と同じように眉間に手を当てるスコール。その様子をオータムが心配そうに見守っていたところで扉が開いた。2人揃って視線を向けるとそこにいたのはエム。
「上坂杏音が2人を呼んでいたぞ。薬をどこにやった、とな。あと「調べても良いけど絶対に飲むな」とも「薬に触ったあとには手を洗え」とも言う始末だ。面倒な女を拾ってきたな」
「これなら博士がそこまで言うのも納得だわ……」
「早いとこ返そう、こればかりはヤバすぎる」
「そうね」
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「それで、薬を質量分析にでも掛けた?」
「ええ。でもーー」
「詳しい事はわからなかったけど、とにかくヤバい薬だから返しに来た、ってとこでしょ? ダメだよ、人の薬見たら」
ところ変わって私の部屋。私の部屋って言うと違和感があるけど、とにかく私にあてがわれた部屋、または牢獄だ。
数時間前に朝食が並んでいたテーブルには私の常備薬セット、目の前には少しバツの悪い顔をしたスコールとオータム。一応悪役の2人がこんな顔をしているのもなかなか面白い。
「とにかく、2週間でISを作るにはこの薬の力を借りないとちょっと間に合わないかもしれないわけよ。特に青と緑、中身知ってるんでしょ?」
「栄養剤とビタミン剤だったかしら?」
「その通り。これなら1日一粒でご飯が要らなくなる。空腹感は出るけどね。あぁ、これは本当に束製だから安心しなよ」
オータムは「安心できるかアホ」と喉元まで出ている顔だが、スコールは冷や汗一筋で乗り切った。流石、ボスクラスの敵だけあるね。
とにかく、話を切り上げて仕事をさせろと要求すると、どこからともなく麻袋とアイマスク、イヤープラグを取り出したオータムが私にそれらを装着。お姫様抱っこで職場まで運んでくれるらしい。最初は意識を奪ってから担いで行くつもりだったらしいが、流石に可哀想になったため、このような手段になったそうだ。
「大丈夫か?」
「お姫様抱っこなんて何年ぶりにされたかな……」
少し遠い目をすると、視界の片隅で私の身体を支えるオータムが頬を染めてそっぽを向くのが見えた。かわいい奴め。
いつまでもオータムに抱かれて居てもアレなので、身体を起こしてからぐるりと部屋を見渡すと見事としか言いようが無いISファクトリー。一級品の設備が一通り揃っていた。
「こりゃ凄い。よく揃えられたね」
「まぁな、そう言う家業だ、コネはあるさ。この部屋で仕事をしてくれ。もちろんパソコンやタブレットはインターネットに繋げないし、繋ごうとしたら私達が飛んで来る。あんたならバレずに出来そうなもんだが、やらないでくれよ?」
「お仕事だからね、終わらせるまで遊ばないさ」
「アンタも仕事にストイックだな。もっと適当で良いんじゃないか?」
「私が適当にやって死ぬのはスコールだよ?」
私がわざとトーンを落として言うと途端に真顔になって面白い。
オータムの頬をイヤらしいタッチで撫でてからメインと思しきコンピューターの電源を入れた。起動する数秒の間にオータムも再起動したようで、顔を赤くして口をパクパクさせてから私の方を睨んできた。ちょっとスコールを意識して艶やかな笑み(のつもり)を向けると「バカにしやがって!」と言って飛びかかってきた。
「なるほど、オータムは妖艶な女性が好みっと…… もしかしてスコール?」
「てめぇ……!」
「マジか。ごめんよ? さっきのが気持ち良かったならスコールにも教えるからさ、ね?」
「そう言うんじゃねぇ! クソッ、誰もお前に撫でられて感じてなんか!」
「ナニをやっているのかしら?」
私のではない声、と言うより、オータムは1番聞きたくなかった声だろう。オータムは私の首に手をかける寸前で動きを止めて、私はまたオータムをからかうべく胸に手を伸ばしたところで手を止めた。
2人揃ってグギギと顔を扉に向けると朝とは違い、スーツをラフに着たスコールが呆れたように眉間を揉んでいた。
「スコール……っ! こ、これは違うんだ! コイツが変な事するからーー」
「はぁ? 人に撫でられて感じてんのはオータムじゃん!」
「それで? 2人とも言いたいことはそれだけ?」
怒りやなにやらよりも呆れが前面に出たスコール。オータムは別の女と関係を持ったわけじゃないと全力でアピールするし、私は私でこの事態をさらにぐちゃぐちゃに掻き回そうとオータムを弄り回す。
「そもそもさ、お姫様抱っこだよ? それで私がお姫様抱っこなんて何年ぶり、みたいなこと言ったらオータムがときめいてたんじゃん! 私悪くないよ!?」
「うっせぇ、変態博士! てめぇがイヤらしい手つきで撫でっからだろ!」
「呆れた。もう良いわ、2人とも来なさい」
心底どうでも良いとでも言うように吐き捨ててからスコールは私達を一睨みして踵を返した。
オータムがおっかなびっくり一歩踏み出したのを見てから私もスコールの後を追う。
ん? 私、普通にここ歩いて良いのか? まぁ良いか。
無機質な銀色のエレベーターで待っていたスコールの顔は少し笑っていたような。私がエレベーターに乗ると共に一言「オータムは私のモノなの」と言われてから手刀を落とされ、私は再び意識を手放した。
再びの覚醒はまたベッドの上だった。ジャケットとジーンズは脱がされ、下着とワイシャツだけというエロゲみたいな格好だ。
時々軋むベッドの隣を見ればなにやら蠢めく人が見える。嫌でもわかるがスコールとオータムが真っ最中だ。何のとは言わないが。
オータムの嬌声を聞きながら二度寝という訳にも行かず、2人を眺めていると、スコールに喘がされるオータムと目があった。すかさず良い笑顔で「お楽しみですね」と口だけ動かしてやるとみるみるうちに頬の紅潮が顔全体に広がった。
「どうしたの…… あら、お目覚め? 先に楽しんでるわよ」
「私のことは気にせず続けて、どうぞ」
「なにを言ってるの? 貴方にもお仕置きは必要でしょう? 大丈夫、後でたっぷり遊んであげるわ」
「ナニが大丈夫なんですかねぇ?」
長くなりすぎた。そしてキャラがブレまくっている。反省はしていない。