ソードアート・オンライン~黒の剣士と絶剣~ リメイク版   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

二週間以内に投稿できました。
この感じを保てるようにしなければ。

では、投稿です。
本編をどうぞ。


第21話≪二人の想いと事件解決≫

まず目に入ったのは、夜闇でも鮮やかに浮き上がる白と赤の騎士服――《閃光》のアスナだ。

次に目には入ったのは、青を基調にした服を身に纏う《剣舞姫》のラン。

二人の右手に握られているのは、白銀の刃を持つ細剣と片手剣だ。 その鋭い切っ先と、持ち主の剣呑な眼光に追い立てられるように、一人の男が歩いていた。

かなりの長身だ。 裾の長い、ゆったりとした前合わせの革製の服を着込み、つばの長い帽子を被っている。

陰に沈む顔のなかで、時折月光を反射して光るのは眼鏡だろうか。

鍛冶屋というよりも、香港映画に出てくる兇手(ヒットマン)を思わせる雰囲気だ。

銀縁の丸眼鏡の下にあったのは、どちらかと言えば、柔和な印象の顔だった。 細面で、垂れ気味の目尻は優しげだ。 だが、レンズの奥のやや小さめの黒目には、俺に警戒心を強く呼び起こす何かが、確かにあった。

グリムロックは三メートル程離れた位置で止まり、シュミット、ヨルコとカインズ、最後に苔むした墓標―――グリセルダさんのお墓を見て口を開いた。

 

「やあ……久しぶりだね、皆」

 

低く落ち着いた声に、ヨルコが応じた。

 

「グリムロック……さん。……あなたは……あなたは、本当に……」

 

ヨルコが彼に聞きたい事は、何故グリセルダさんを殺して指輪を奪ったのか。 その事件を隠蔽する為に、何故この場の三人を殺そうとしたのか。ということだろう。

だが、ヨルコの問いに、グリムロックはすぐに答えなかった。

背後で、ラン、アスナが得物を鞘に収め、俺たちの隣に移動するのを見てから、微笑を浮かべたまま口を開く。

 

「……誤解だ。 私はただ、事の顛末(てんまつ)を見届ける責任があると思ってこの場所に向かっていただけだよ。 其処の怖いお姉さん達の脅迫に素直に従ったのも、誤解を正したかったからだ」

 

確かに、PoHに情報を流した証拠はないが、指輪事件の方はシステム的に言い逃れが出来ないはずなんだが。

まあ、隠蔽スキルで隠れてたのは、俺たちに看破されてたんだけど。

 

「嘘だわ!」

 

鋭く言葉を口にしたのは、アスナだった。

 

「あなた、プッシュの中で隠蔽してたじゃない。 私たちに看破されなければ、動く気もなかったはずよ」

 

「仕方ないでしょう、私はしながない鍛冶屋だよ。 この通り丸腰なのに、あの恐ろしいオレンジたちの前に飛び出して行けなかったからと言って、何故、責められなければないのかな?」

 

穏やかに言い返し、グリムロックは両手を広げた。

何て苦し紛れな言い訳なのだろうか。と思いながら、俺は口を開く。

 

「初めまして、グリムロックさん。 俺はキリトっていう……まあ、部外者だけど。 確かに、あんたがこの場所に居た事と、≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫襲撃を結びつける材料は何もない。 奴らに聞いても、証言してくれるわけないしな」

 

まあ、グリムロックにメニュー・ウインドウを可視化して貰い、メッセージ送信欄を確認すれば、≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫暗殺依頼窓になっているはずなのだが。

だが、シュミット殺害未遂は兎も角、此方を言い逃れする術はない。

 

「だが、ギルド《黄金林檎》解散の原因になった指輪事件……此れには必ずあんたが関わってる。 いや、主導してる。 何故なら、グリセルダさんを殺したのが誰であれ、指輪は彼女とストレージを共有していたあんたの手元に残ったはずだからだ。 あんたは、その事実を明らかにせず、指輪を密かに換金して、半額をシュミットに渡した。 此れは、犯人にしか取り得ない行動だ。 故に、あんたが今回の《圏内事件》に関わった動機もただ一つ……関係者の口封じをし、過去を闇に葬る事だ。 違うか?」

 

グリムロックの口許が奇妙に歪み、僅かに声を低くした。

 

「なるほど、面白い推理だね、探偵君……でも、残念ながら、一つだけ穴がある。 確かに、当時の私とグリセルダのストレージは共有化されていた。 だから、彼女が殺された時、ストレージに格納されていた全アイテムは私の手元に残った……という推理は正しい。 だが、あの指輪がストレージに格納されていなかったとしたら? つまり、オブジェクト化され、グリセルダの指に装備されてたとしたら……?」

 

「「「あっ……」」」

 

この返答に、女性陣は声を洩らした。

確かに奴の言う通り、そのケースはまったく考えていなかった。

もし、グリセルダさんが殺害された時に指輪を装備していれば、指輪は殺人者(レッド)の前にドロップする。 其れならば、グリムロックのストレージに転送されずに殺人者(レッド)の手に落ちた、という理論が成り立つ。

 

「……グリセルダはスピードタイプの剣士だった。 あの指輪から与えられた凄まじい敏捷力補正を、売却する前に少しでも体感してみたくなっても、不思議はないだろう。 いいかな? 彼女が殺害された時、確かに彼女との共有ストレージに格納された全アイテムは、私の元に残った。 しかし其処に、あの指輪は存在しなかった。 そういうことだ、探偵君」

 

口を閉じた俺たちを見ながら、グリムロックは一礼した。

 

「では、私はこれで失礼させてもらう。 グリセルダ殺害の首謀者が見つからなかったのは残念だが、シュミットの懺悔だけでも、彼女の魂を安らげてくれるだろう」

 

身を翻したグリムロックに、ヨルコの鋭い声が投げかけられた。

 

「待ってください……。 いえ、待ちなさい、グリムロック」

 

ピタリと足を止め、顔を少しだけ此方に向ける。

 

「まだ何かあるのかな? 無根拠かつ感情的な糾弾なら遠慮してくれないか。 私にとっても、此処は神聖な場所なのだから」

 

そう言ったグリムロックに向かって、ヨルコは一歩前に踏み出した。

 

「グリムロック、あなたこう言ったわね。 リーダーは問題の指輪を装備してた。 だから転送されずに殺人者(レッド)に奪われた。 でもね……それは有り得ないのよ」

 

「……ほう、どんな根拠で」

 

向き直ったグリムロックに、ヨルコは苛烈な言葉を浴びせる。

 

「ドロップしたあの指輪をどうするか? ギルド全員で会議した時の事、あなたも覚えているでしょう? 私、カインズ、シュミットは、ギルドの戦力にする方がいいと言って、売却に反対したわ。 あの席上でカインズが、本当は自分が装備したかったはずなのに、リーダーを立ててこう言った。――《黄金林檎》で一番強い剣士はリーダーだ。 だから、リーダーが装備すればいい」

 

ヨルコの隣で、シュミットがバツの悪そうな表情を浮かべた。

だが、其れを気にせず、ヨルコは話を続ける。

 

「それに対して、リーダーが何て答えたか、今でも一字一句思い出せるわ。 あの人は、笑いながらこう言ったのよ。――SAOでは、指輪アイテムは片手に一つずつしか装備できない。 右手はギルドリーダーの印章。 そして……左手は結婚指輪で外せないから、私には使えないって。 いい? あの人は、其のどちらかを解除して、レア指輪のボーナスを試してみるなんて事、するはずないのよ!」

 

鋭い声が響いた途端、此処にいる全員が息を呑んだ。

確かに、メニュー・ウインドウの装備フィギュアに設定されてる指輪スロットは、右手と左手に一つずつだ。

両手が埋まっていれば、新たな指輪を装備する事は不可能だ。

だが、この証言では決め手に欠ける為、――弱い。

 

「何を言うかと思えば、《するはずがない》? それを言うならば、まずこう言ってもらえないかな?――グリセルダと結婚してた私が、彼女を殺すはずがない、と。 君の言ってることは、根拠なき糾弾そのものだ」

 

「いいえ。 違うわ。 根拠はある。…………リーダーを殺した実行犯は、殺人現場となったフィールドに、無価値と判断した指輪をそのまま放置して行った。 それを発見したプレイヤーが幸いにリーダーの名前を知ってて、遺品をギルドホームに届けてくれた。 だから私は、……この墓標をリーダーのお墓にすると決めた時、彼女が使用していた剣を根元に置いて、耐久度が減少して消滅するに任せた。 でもね……でも、それだけじゃないのよ。 皆には言わなかったけど……私は、遺品をもう一つだけ、ここに埋めたの」

 

ヨルコは振り向き、墓標の裏に跪くと、素手で土を掻き始めた。

やがて立ち上がったヨルコは、右手に載った物を差し出した。 其れは、月光を受けて銀色に輝く小さな箱だった。

その箱は、マスタークラスの細工師だけが作成できる《耐久度無限》の保存箱。 大型のアイテムは収納不可能だが、アクセサリの類なら、幾つか収納が可能だ。 其れをフィールドに放置しようとも、耐久度が消滅する事はない。

ヨルコは左手を伸ばし、小箱を開けた。

白い絹布の上に鎮座するのは、二つの指輪。 平らになっている天頂部に、林檎の彫刻が施されている。

それを、ヨルコが取り上げた。

 

「これは、リーダーがいつも右手の中指に装備してた、《黄金林檎》の印章。 同じ物を私も持ってるから、比べればすぐに分かるわ」

 

それを戻し、次にもう一方――黄金に煌く細身の指輪を取り出す。

 

「そしてこれは――彼女がいつだって左手薬指に嵌めていた、あなたとの結婚指輪よ、グリムロック! 内側に、あなたの名前もしっかりと刻まれてるわ!……この二つの指輪がここにあるということは、リーダーは、圏外に引き出され殺されたその瞬間、両手にこれらを装備していたという揺るぎない証よ! 違う!? 違うというなら、反論してみせなさいよ!」

 

語尾は、涙混じりの絶叫だった。

暫くは、誰も口を開こうとはしなかった。 ただ、ヨルコとグリムロック。 対峙する二人を見守り続けた。

グリムロックは口許を歪ませたまま、凍りついていた。

 

「その指輪……。 確か葬儀の日、君は聞いたね、ヨルコ。 グリセルダの結婚指輪を持っていたか、と。 そして私は、剣と同じく消えるに任せてくれと答えた。 あの時……欲しいと言ってさえいれば……」

 

俯き、帽子の広い鍔に顔を隠したグリムロックは、糸が切れたように、その場で両膝を突いた。

ヨルコは指輪を箱に戻すと、蓋を閉め、其れを胸に抱き寄せた。

 

「……なんで……なんでなの、グルムロック。 なんでリーダーを……グリセルダさんを殺してまで、指輪を奪ってお金にする必要があったの」

 

「…………金? 金だって?」

 

膝立ちのまま、グリムロックが掠れた声で笑う。

左手を振り、メニュー・ウインドウを呼び出しオブジェクト化させたのは、やや大きめの革袋だった。 持ち上げた革袋を、グリムロックは地面に放った。 重い響きに、澄んだ金属音が重なる。

 

「これは、あの指輪を処分した金の半分だ。 金貨一枚も減っちゃいない。 そう、金の為ではない。 私は……私はどうしても彼女を殺さねばならなかった。 彼女が、まだ私の妻でいる間に」

 

グリムロックは、グリセルダさんの墓標を見ながら言葉を続ける。

 

「グリセルダ。 グリムロック。 頭が同じなのは偶然ではない。 私と彼女は、SAO以前にプレイしたMMOでも常に同じ名前を使用していた。 システム的に可能ならば、必ず夫婦だった。 何故なら……何故なら彼女は、現実世界でも私の妻だったからだ」

 

ここに居るメンバーは驚愕(きょうがく)した。 当然だ、現実世界で妻であった彼女を殺害したのだから。

 

「私にとっては、一切の不満のない理想的な妻だった。 夫唱婦随(ふしょうふずい)という言葉は彼女のためにあったとすら思えるほど、可愛らしく、従順(じゅうじゅん)で、ただ一度の夫婦喧嘩すらもしたことがなかった。 だが……共にこの世界に囚われたのち……彼女は変わってしまった……。 強要されたデスゲームに怯え、怖れ、(すく)んだのは私だけだった。 戦闘能力に於いても、状況判断に於いてもグリセルダ……。 いや、《ユウコ》は大きく私を上回っていた。 やがて彼女は、私の反対を押し切ってギルドを結成し、鍛え始めた。 彼女は……現実世界にいたよりも、遥かに生き生きとし……充実した様子で……。 その様子を傍で見ながら、私は認めざるを得なかった。 私の愛した《ユウコ》は消えてしまったんだと……ゲームがクリアされ現実世界に戻れても、私の愛した《ユウコ》は永遠に戻ってこないのだと、ね」

 

前合わせの長衣(ながぎぬ)の肩が小刻みに震える。 グリムロックは、囁くように言葉を続ける。

 

「……ならば……ならばいっそ、私が彼女の夫でいる間に、合法的殺人が可能なこの世界にいる間に。 ユウコを、永遠の思い出の中に封じてしまいたいと願った私を……誰が責められるだろう?」

 

「……奥さんが言う事を聞かなくなったから……。 自身の思惑通りに動かなくなったから……そんな理由で、あんたは殺したのか? SAOから解放を願ってる人の為、自身を、仲間を鍛えて……ゲームクリアを目指そうとした彼女を……あんたは……そんな理由で……」

 

背中に装備した剣の柄を右手で握ったが、抜剣される事はなかった。

 

「ここでこの人を斬っても何の解決にもならないよ……」

 

そう。 ユウキが、俺の右手を優しく包んでくれたからだ。

グリムロックは眼鏡の下端だけわずかに光らせ、俺に囁きかけた。

 

「そんな理由? 充分すぎる理由だ。 君達もいつか解る。 愛情を手に入れ、それが失われようとした時にね」

 

「……ふざけんな。 そんな理由で、奥さんを殺していいわけがないだろうが」

 

俺は、感情を込めた声で言う。

 

「言ったはずだ。 愛が失われようとしたその時に、君にも解ると」

 

グリムロックの視線が、ユウキに向けられた。

 

「そうだね。 その中でも、君の剣を止めてるお嬢さんからの愛情、とかね」

 

「もし、彼女から愛情が注がれなくなっても、俺はお前のようにはならない」

 

「では、君は彼女の事を何とも思っていないかのね?」

 

「いつも一緒にいる女の子だ。 好きに決まってるだろうが。 彼女に嫌われたから、彼女を殺すなんてありえないんだよ」

 

グリムロックは、不敵に笑うだけだ。

 

「本当の愛ではないから、君はそんな事が言えるんだよ」

 

「本当の愛なら、二人で大きくするもんじゃねぇのかよ。 俺だったらそうするはずだ。 それ以前に、お前の感情は、愛じゃなくて独占欲だろうが! じゃあ聞くが、お前のその左手の革手袋を脱いでみろよ。 もし、彼女を今でも愛してるなら、結婚指輪を嵌めていて当然だ。 早く見せてくれ」

 

グリムロックの肩が小さく震え、右手が左手を掴んだ。

しかし、それ以上は動かず、グリムロックは黙ったまま革手袋を外そうとはしなかった。

鎧を鳴らして立ち上がり、シュミットは俺たち四人を見回した。

 

「皆さん。 この男の処遇は、俺たち任せてくれないか?」

 

その落ち着いた声に、数分前までの怯え切った響きはなかった。

俺たち四人は頷いた。

 

「そうか、解った」

 

「殺したらダメだからね」

 

「ちゃんと罪を償わせなさい」

 

「あと、そうですね。 この事件の詳細は、上には伝えないので安心してください。 私たちの胸の中に留めて於きます」

 

「すまないな」

 

シュミットは、グリムロックの右腕を掴み立たせ、項垂れるグリムロックの右腕を自身の肩に回して丘から下りていく。

その後に、ヨルコ、カインズと続いた。

俺たちの隣で深く一礼すると、ヨルコが口を開いた。

 

「皆さん。 本当に、なんてお詫びしていいか……。 あなた方が駆けつけてくれなければ、私たちは殺されていたでしょうし、グリムロックの犯罪を暴く事もできませんでした。 本当にありがとうございました」

 

ヨルコはもう一度俺たちに頭を下げ、横を通りすぎて行った。

俺たちは、その場に立ったまま、ヨルコたちの背中が見えなくなるまで見送り続けた。

アスナとランが頷き、

 

「じゃあ、キリト君、ユウキちゃん。 私とランさんは、先に街に戻るわ」

 

「二人には、話さないといけない事があると思いますから」

 

そう言って、二人は踵を返し、丘から下りて行った。

この時俺は、羞恥にかられていた。先程の自身の言葉を思い出したのだ。

あれはその場の勢いとはいえ、公開告白だ。

不意に、ユウキが話しかけてきた。

 

「キリト」

 

「ひゃ、ひゃい」

 

声が裏返ってしまうとは、我ながら情けない……。

 

「ボクのことが好きって、本当?」

 

「あ、ああ。 好きだよ。 お前は、俺にとってかけがえのない大切な人だ」

 

ユウキも、意を決したように言う。

 

「ボクもね。 さっきのグリムロックさんの言葉を聞きながら、ボクは、キリトのことどう思ってるんだろうって考えて見たんだ」

 

この言葉に、俺は息を呑んだ。

 

「ボクもね。 キリト……ううん、和人のことが大好きだよ」

 

「ああ、ありがとう。 俺も、木綿季のことが大好きだぞ」

 

現実世界の名前で言うのは、ちょっと意外だ。と俺は思った。

だが、嫌な気はしなかった。

 

「これからも一緒に行動しようね。 離れ離れはダメだよ。 今回は気持ちを確認できただけで良しとしよう」

 

「そうだな。 そうするか」

 

墓標の傍で薄い金色に輝き、半ば透き通る、一人の女性プレイヤーの姿があった。

彼女の瞳には、このデスゲームを終わらせるという強い意思が秘められていた。

 

「あなたの意思は……俺たちが確かに引き継ぐよ。 いつか必ずこのゲームをクリアして、みんなを解放してみせる」

 

「約束するよ。 ボクたちを見守っていてね、グリセルダさん」

 

女性剣士の顔は、にっこりと笑みを向けてくれた。

次の瞬間、其処には誰も居なかった。

俺たちは、暫くその場に立ち尽くした。 やがて、ユウキが俺の右手をそっと握ってくれた。

 

「街に帰ろうか、明日から頑張らなくちゃね。 グリセルダさんの分まで」

 

「だな。 今週中に、現在の層は突破したいな。 てか、徒歩で帰るのか?」

 

「さ、最後ので台無しだよ」

 

ユウキは微笑んで言った。

俺は頬を掻きながら、

 

「悪い悪い、ついな」

 

「も、もう。 バカ」

 

「あれ、何で怒られたの。 理不尽過ぎないか?」

 

俺たちは丘を下りると、主街区目指して歩き出した――。




キリト君の想いが爆発?いや、漏出しましたね(^O^)
でも、恋人ではないですよ(^_^;)

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