東方化物脳 ~100%の脳が幻想入り~ 不定期更新 作:薬売り
いやぁ、戦闘は書くのは苦手でして……
まぁ、頑張りたいと思います
それでは、どうぞ!!
永琳「その妖怪はどんな奴?」
零「ん~、何か人気者っぽかったなぁ」
人気者か…捜しやすいわね。
永琳「他は?」
零「う~ん、面倒だから絵に描くわ」
そう言うと、そこのメモ帳に絵を描いていく。
まぁ、零のことだからすぐに終わるでしょ。
零「出来た」
永琳「早ッ!?」
早く終わるとは思っていたけど、十秒で終わるとは…
零「ほれ。これだ」
永琳「ウマッ!?」
え?写真か何かですか?絵なのこれ?そう思いながら絵を見る。
永琳「これは!?」
零「あ、もうわかった?」
永琳「誰だ!?」
…………
零「………は?」
永琳「誰かしら?」
零「………オーバーリアクションをするな。紛らわしい。捜しに行ってこい」
永琳「すみません。貴方の反応が見たくて……」
零「早く行ってこい」
永琳「ハイ……」
冷たいのね…貴方……
~十時間後~
見つかんねぇ……
部下A「誰ですか?」部下B「知りません」部下C「見たこと無いです」部下D「What?」……
何故だ。零よ、全く人気者じゃないぞ…
永琳「ッ!?」
それはいきなりだった。殺気を感じた気がした。
気のせいだろうか…
もう殺気は感じない…やはり気のせいか…
部下「永琳様」
永琳「え!?あぁ、何?」
部下「その紙は何ですか?」
永琳「あぁ、この人を捜してるのよ」
部下「どれどれ…」
部下?「………」
永琳「ッ!?」
また殺気、しかもこの部下の顔が一瞬、鬼のような形相になった気がする。
…でも、今はなっていない…やはり気のせいだ。
疲れているのかしら…
部下?「あぁ、こいつですか?知ってますよ」
永琳「本当!?教えて!!」
やった!!やっとだ!!スゴいぞ私!!
これで零にも褒めら…
永琳「ッ!?」
まただ…今度は一瞬ではなく、ずっとなっている。
この重い殺気に身体は動けない。
部下?「この人物はこの俺だ」
部下?「前の宴では仲良くやっていたが、俺に関する全員の記憶を消した」
動こうとしても動けず、ただただ奴が迫るのを見ている。
部下?「フフフフ……どうした?八意永琳……」
永琳「クッ……!!」
妖怪「お前を喰えば俺達は最強になる…来い…」
私はその妖怪に引っ張られながらついていった。
そこは古い屋敷だった。周りには妖怪ばかり。
妖怪2「よくやったな!!」
妖怪「簡単だったよ…」
妖怪3「またまた~」
嫌だ。死にたくない。まだ生きたい。まだ零と遊びたい。零と笑いたい。零と悲しみ合いたい。零と…零と…
妖怪「まぁいい…早速頂くとしよう」
零と愛し合いたい。
妖怪「いただきまーす」
助けて!!零!!
ゴロゴロゴロ……
妖怪3「ん?雷?」
妖怪「そんなわけないだろう。外は晴れだぞ?」
?「雷は俺だ」
妖怪「ッ!?誰だ!!」
零「零だけど何か?」
永琳「れ……い…?」
零が居た。雷の音と共に、彼は現れたのだ。
妖怪「何故貴様がここにいる!!」
零「臭いだ」
妖怪「は?」
零「永琳の花の匂いとお前らのクソを何日か放置したような臭いが感じられたからだ」
妖怪「チッ…何だ?もう一回言ってみろ」
零「お前らのクソを何日か放置したような臭いが感じられたから、と言ったんだ」
零「お前らの臭いのせいで、永琳の匂いが台無しになるんだよ。あぁ、くさい」
妖怪2「テメェェェェーーー!!!!!」
明らかな挑発に乗る妖怪。
零「去ね…いや、逝ね」
そう言うと零は腕から青いカッターのような物を出し…
零「はぁあ!!」
グサァア!!
その妖怪を刺した…が、
妖怪2「俺が刺されただけで死ぬと思うか!!このド畜生が!!」
頭を刺されたクセに死ななかったのだ。
零「……」
妖怪「恐怖を覚えたか!?クズが!!こいつと一緒に死にに来たのか!?あぁん!?」
零は喋らない。
零「………フフ」
妖怪2「あん?」
零「
妖怪2「は?何言ってんのお前?」
零「今に分かる…[痺れの細胞]」
妖怪2「あ?……グッ!?ガアアアァァァァァァアアアァァァアァァァァア!!!!!!?????」
零が細胞を創ったのか?
妖怪は急に苦しみ始めたのだ。
零「お前らは全員殺す」
妖怪2「………」
多分死んだのだろう。動かなかった。
零「はぁああ!!!!!!」
ジャキィィィィン
スパイ以外の妖怪達全員の首が吹っ飛ばされた。
妖怪「……つかえねぇ」
零「俺が強いんだよ」
妖怪「腐れが…」
零「死んで腐るのはお前だぞ?」
妖怪「……」
零「……」
沈黙……それしか無かった。
しかし、妖怪がコインを取り出した。それを親指で弾き、2秒程で地に着いた。カンッと音を立てて。
瞬間、彼らは動いた。
妖怪「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
零「オラァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
金属と金属が思い切りぶつかった様な音が響いた。
零「……クソが」
妖怪「………グハァ」バタン
妖怪が倒れた。
妖怪「負けたか……最後に言っておこう。俺達はロケットを発射することを知っているからな………ハハハハハハハハ」
意味が分からない。ロケットを発射することを知っている?
スパイをしているのだから知っているのは当たり前だろう?
妖怪「ハハハハハハハハハ」グサ「ガァ……」
零は最後に妖怪を刺した。
零の目からは、少し焦りの感情が伝わった。彼は、何に焦っている?
永琳「ありがとうね、零」
零「あぁ、どういたしまして」
永琳「ねぇ、零」
零「ん?」
永琳「私の匂いってお花の匂いなの?」
零「あぁ、お前の近くに居るだけで、その匂いで癒される。今もな」
永琳「そう……ねぇ、零」
零「ん?」
永琳「好きよ」
零「あぁ、俺もだ」
こんな一時がずっと続けばいいのに……もし、この時が終わるとしても、その時まで…いや、そのあともこの人を愛そう。
妖怪は何故ロケットのことを話したのでしょうね。
さてさて、もう神無月が終わりますね。
神社に神が帰ってくるぞぉ。
さて、今回も見ていただきありがとうございました。
それでは次回も、お楽しみに~