東方化物脳 ~100%の脳が幻想入り~ 不定期更新 作:薬売り
今回はえーりん視点のお話です
サブタイトルのようにえーりんの苦労を書きました
一体どんな苦労をしてきたのか…
永琳の苦労 l 『苦労』
零「ここに住ませてくれないか?」
私「……………はい?」
今思えば、あの言葉がきっかけなのよね…
はぁ…本当に人間かどうか調べたら人間だったから、良い実験体が見つかったと思ったけど、どんな薬にも反応しないのよ。特に毒薬。はぁ…実験体と思ったら実験対だったわ。
しかも、彼が寝てる間に実験してたのに、朝に会ったら「俺を実験に使うな」って言うのよ!?
もう、なんで住むこと許可したのかしら…
零「おい、永琳」
永琳「なにかしら?」
まぁ、唯一喜ばしいのは彼がイケメンってことよねぇ。
零「今日はちょっと出掛けるから、なんか手伝えと言われても手伝わねぇぞ」
永琳「は!?ちょっと待ちなさいよ!!」
零「じゃ!!」バタン
はぁ、黙っていれば本当にカッコいいのに。
永琳「じゃ!!じゃないわよ…」
永琳「あんた腐っても居候でしょ…」
あぁ…銀髪が白髪になるわ…
永琳「あぁ、そこはそっちじゃなくてこっち」
部下A「こっちですか?」
永琳「そうそう」
はぁ、いつもは零がやるのに。
部下B「八意様、神田様は?」
永琳「どっか行ったわよ…」
部下B「あぁ、なるほど…」
なるほど?まるでどっか行くのは知っていたかのような言いぶりね…
いや、彼が適当なのは皆知ってるか。
はぁ、本当はあんなに適当じゃあすぐクビ何だけど、頭が私並みに良いからなぁ…
いや、下手したら私よりも…い、いや、そんなことは無いわ!!
はぁ…今日、私誕生日なんでけど…誰もおめでとうって言ってくれない…泣いて良いかしら。あれ?前がぼやけて……
永琳「薬の材料が…切れたわね。買いに行きましょうか」
部下A「僕が行きましょうか?」
永琳「いや、良いわ。外の空気も吸いたいし」
部下A「そうですか。分かりました」
永琳「じゃあ行ってくるわ…」
店員「38900円になります」
永琳「はい」
店員「1100円のお釣りになります」
永琳「はい」
もう一日が終わるわ…結局誰にも祝われなかったわ。
もう、なんなのかしら…
女性「あら、八意さんじゃないの」
永琳「こんにちは」
女性「あんた、良い部下を持ったねぇ」
永琳「え?」
女性「それじゃあね」
永琳「え、ちょっと…」
なにかしら…
永琳「はぁ…もう6時か…」
今から自分の誕生日プレゼントを買っても遅いわね。
せめて、部下には祝われたかったわ…
そう思いながら扉を開ける。
皆「お誕生日おめでとうございまーす!!!!!!!!!」
永琳「え?」
零「おめでとう」
……理解が出来なかった。最高の頭脳を持ってしても、数秒かかった。しかし、理解している最中、自然と目から熱い何かが流れ出てきた。
零「泣くなよ」
部下A「全部、神田様が計画したものなんですよ!!」
永琳「う、うそよ…だって…きょうどっか行ってたじゃない…」
零「あれは、誕生日のために買い物をしに行ってたんだよ」
永琳はあることを思い出した。
「あんた、良い部下を持ったねぇ」
それは、零のことだったんだ。
零「じゃあ、今日は飲むぞ~!!!!!!!!」
皆「おおおおおおおお~~~~~!!!!!!!!!!!」
零「あ、その前に…」
零は懐から何かを出す。
零「はい」
永琳「こ…これは…?」
零「首飾りだ。綺麗だろう?」
そこには、光輝く宝石が何個も付いている首飾りがあった。
零「これ買うために、結構節約したんだぜ?」
永琳「あ……ありが……とう…!!」
その日は仕事のしの字も無い、楽しく、にぎやかに、騒いで誕生日会を開いた。
そして…
永琳「今日はありがとね」
零「かまわないよ。これは今までのお礼だ」
永琳「そう…」
その日は、まるで月も祝っているかのように綺麗に輝いていた。
零「俺は、お前には感謝しても仕切れないんだよ」
永琳「え?」
零「お前に出会って1年位か」
永琳「えぇ」
肯定しながらも、もう一年かと思い、微笑んだ。
零「俺は、いつも適当で、大雑把で、やる気が無くて…でも、そんな俺をお前は受け入れてくれた。優しくしてくれた。一緒に笑ってくれた」
永琳「…」
いつも、彼はこんなにも私を思ってくれていたのか?嬉しさと同時に悔しんだ。私は彼を軽く見ていた。
零「たまに俺を実験台にするが…」
永琳「一言余計」
零「ハハ…でも、それでもお前には感謝してる」
永琳「うん…」
零「最高に大好きだぜ!!」
永琳「!!」
嬉しかった…でも…零の言っている好きは、そういうのじゃないのだろう。
ズルいわ…本当にズルい…なら…
永琳「零…こっち向いて」
零「ん?なん……………!!!!!!!」
反撃をするまでよ。私は零にキスをした…
彼も最初こそ驚いたが、抵抗はせずにいた。
永琳「私はあなたのことが好き。貴方は…?」
零「…………」
あぁ、やっぱダメよね。こんなんじゃ…
零「……さっき言っただろ?」
永琳「え?」
零「お前のことが最高に大好きだって」
永琳「!!!!!!!!!!」
零「俺は、お前を愛してる」
あぁ…やっぱズルいわよ
本当に…
ズルいわ
今回はここで終了です
何か、書いてて恥ずかしくなってきましたよ
まぁ、この恥ずかし地獄は何回もこの先ありますからね
この作品を作ったことを若干後悔してます
まぁ、そんなこと言ったってどうもしないんですけどね
それでは次回もお楽しみに~