東方化物脳 ~100%の脳が幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

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風邪がヤバス

それしか言う言葉がないw
それでは、どうぞ!


九人の欲と一人の希望
九人の欲と一人の希望 l 『聖徳』


零「ふう、やっとついた。にしても、大きい都だな」

 

あれから結構な時が経った。俺は色々な所を旅し、この星の楽しさを実感していた

 

零「今まで旅した中で、一番と言っても過言では無いぐらい大きい…楽しみだ」

 

そう呟き中に入ろうとするが…

 

??「止まれ」

零「……」

??「お前、何者だ?強い力を感じるぞ」

零「ただの旅人だ。妖怪とも戦ったこともあるから、その鍛えた力ではないか?」

??「それだけでは説明がつかない。上手く隠してはいるが、私には無意味。お前、名は?」

零「名前を相手から聞くより、自分から名乗り出るのが普通だろう」

??「お前に誇り高きこの名を教える義理無し。早く名乗れ」

零「ふむ、良いだろう。神田零だ」

??「神田零ッ!?ほう、お前がか…」

 

なんだ、こいつ。俺のことを知っているのか?

 

??「本物かどうか、確かめて貰わせるッ!」

 

刹那、電撃を感じた

 

??「なんだ、偽物か」

零「いや、偽物なんかじゃない」

??「なッ!?」

零「避ける必要がないから、避けなかっただけだ。静電気を避けたって仕方がないからな」

??「……分かった、お前が本物の神田零と言うことを確認した」

零「……さっきから、思っていたんだが何故、俺の名を知っている?」

??「お前は、旅人の中でも有名な存在。知らない方がおかしい」

 

だからか。なんか、最近妙に視線を感じると思ったら、有名だったのか俺は…

知らなかった…

 

屠自古「すまない、申し遅れた。私は蘇我屠自古と言う者だ。お前に頼みがある、来い」

零「何故、上から目線なんだ…良いが、何をするんだ」

屠自古「良いから!!」

零「…え、俺頼み事を聞いてあげてんだよね?可笑しいぞ?」

 

なに、この腑に落ちない感じは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太子「私の部下がご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした!!」

物部って言う人「太子様!!貴女様のような人が頭を下げるなど!!…屠自古!貴様がこの旅人にアホのような態度をとったから!!」

 

なぁにこれぇ、どういう状況?俺にはさっぱり分からねぇ

 

零「あの…気にしてないし、顔を上げてくれ」

太子「ありがとうございます!!」

物部「なんと!心優しいお方じゃ!」

屠自古「……」

零「それより、何故俺はここに連れてこられたのですか?」

神子「はい、それは…あ、まず自己紹介をさせてもらいますね。豊聡耳神子と言います」

布都「私は、物部布都だ!宜しく!」

零「あぁ、宜しく」

 

そう言い、握手する

 

布都「それで頼み事なんだが、遣隋使を守ってはくれぬか!!」

零「ふむ、別に構わん」

神子「いいんですか!?」

零「良いが、遣隋使とは?」

屠自古「海を挟んで向こう側にある、『隋』と言う国がある。その国に行って勉学をして、隋の知識を持って帰るのだ」

零「ふむ、今までで行ったことは?」

神子「ありません」

零「なるほど、あっちの妖怪に殺されれば仕方がないからな」

神子「それもありますが、船が無事行き来出来るかも不安なのです」

零「それは、俺に頼んでも仕方がない。天候はどんな超人でも操れない。天人ぐらいじゃないか?操れるのは」

 

いくら俺でもそれは不可能である…多分な

多分、出来ないと思う。う~ん、どうだろう?

 

神子「そうですか…でも、この願いを引き受けてくれてありがとうございます!!」

零「んで、いつ隋に行くのだ?」

神子「一ヶ月後です」

零「そうか、わかった」

 

そうやって、改めて握手をした


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