東方化物脳 ~100%の脳が幻想入り~ 不定期更新   作:薬売り

13 / 62
今回で『諏訪信仰の蛙』を終わらせたいと思います
この章恋愛要素ねぇじゃんと思っていた皆さん、この作品にハーレムタグが付いてること忘れてません?

それでは、どうぞ


諏訪信仰の蛙 VI 『信頼』

諏訪子「うぅ……」

神奈子「起きたか!!」

零「その様だな」

 

目を開けると神社の天井がある

そして、零と私と戦った神奈子が居た

 

諏訪子「なんで……あんたが…ここにいるの……」

零「神奈子、説明してやれ」

神奈子「分かった。実は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……って言うことがあったんだ」

諏訪子「だからあの時、目眩がしたんだ…」

神奈子「申し訳なかった!!」

諏訪子「良いよ、別に神奈子は知らなかったんでしょ?それに須佐之男は死んだんでしょ?」

零「あぁ」

 

どうやら、諏訪子は神奈子のことを許したようだ

 

零「神奈子、お前はこれからどうするんだ?もう大和には戻れんだろう?」

神奈子「旅に出るとする」

零「そうか」

諏訪子「……ねぇ。ここの一柱になってよ」

神奈子「え!?」

 

神奈子は諏訪子の言葉を聞いて驚く

 

零「なるほど、その方がいいな」

神奈子「ま、待ってくれ。良いのか?元は敵だったやつだぞ?」

諏訪子「元は、でしょ?」

神奈子「う…」

零「じゃあ、許してくれたお礼にこの神社を守る。って言う理由でどうだ?納得しないか?って言うか納得しなさい」

神奈子「うぅ…」

零「ここへ来て500年、俺ももうここを離れる。代わりにお前がここを守れ」

諏訪子「………」

 

諏訪子は少し落ち込んだような表情を見せた

 

神奈子「……分かった。ここを守らせてもらう。よろしくお願い申し上げる」

諏訪子「うん」

零「俺は明日、ここを出る。二人で仲良くここで暮らしてくれ」

諏訪子「本当に行くの?」

零「大丈夫さ、たまに帰る。それまで待っていてくれ」

諏訪子「うん…」

 

零は諏訪子の頭を撫で、優しい声で答えた

諏訪子は顔を赤くして、笑っていた

 

神奈子「零よ、私はお前に感謝する。私が憎んだ須佐之男を倒し、傷も治してもらい。本当に感謝する」

零「いや、零には及ばんさ。俺は傷ついた奴を治しただけ、ただそれだけだ。こんな感謝仕合の話をしても楽しくない。酒を飲もうぜ」

神奈子「あぁ、そうする」

零「諏訪子はどうだ。飲むか?」

諏訪子「怪我人なのになんで酒を薦めるのよ」

零「二人で飲むより三人で飲んだ方が、美味しい酒が飲める」

諏訪子「分かったよ。倉にある酒を持ってきて」

零「よしきた」

諏訪子「最高級のにしよう。しばらく会えないんだし、どうせならね」

零「分かったぜ」

 

諏訪子達は眠くなるまで、盛り上がった

そして夜中頃には諏訪子や神奈子は寝ていた

その夜明け近く、零は皆が寝ている間にここを出る準備をしていた

 

零「しんみりした空気は嫌なんだよな。二人には悪いが、ここを出ることにする」

 

零は旅の準備を終えると、神社の戸を開けて外に出た

 

零「また会おう。別に最後じゃないんだ。いつか会えるさ。その時までさよならだ」

 

そう呟き、鳥居を潜ろうとした

 

諏訪子「待って!!」

 

後ろから諏訪子の声がした

後ろを振り返ると、涙目になりながら叫んでいる諏訪子がいた

 

零「諏訪子!?何故…」

諏訪子「物音がしたから…本当に行くの?」

零「あぁ、行くさ。さっきも言ったが、また帰ってくる」

諏訪子「本当だよね!!絶対だからね!!」

零「あぁ、約束する」

 

必ず、と固い約束をする

 

諏訪子「そう、じゃあ……目をつぶって手を出して」

零「……?」

 

零は言う通りに行動した

 

零「こうか?」

諏訪子「そう…」

 

すると突然、零は諏訪子に引っ張られた

そして…

 

諏訪子「………」

零「………!?」

 

唇を重ねた

諏訪子は恥ずかしそうにしながら零に離れた

 

諏訪子「わ、私は貴方が好きなの。だから……ゼッッッタイに帰ってきてね!!」

 

零は戸惑ったが、直ぐに

 

零「分かった」

 

と笑顔で答えた

 

零「それじゃあな、元気でな」

諏訪子「うん、病気やったりしないでね」

 

 

【挿絵表示】

 

 

そういい、手を振りながら見送られた

見れば朝日が出ていた

綺麗だ…

俺は次の旅先を考えながら大きく歩く




冷静すぎな零君に拍手 パチパチ

零って実は、俺がこんな人だったら良いなぁと思って創ったパーフェクト野郎なんですよ
まぁ、無理でしょうね(笑)

次回、章が変わります
なので次も、お楽しみに~

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。