悪魔より悪魔らしい……だがサイヤ人だ   作:アゴン

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life 06

我、目覚めるは──

 

〈目覚めるよ〉〈目覚めるね〉

 

古より伝わる破壊の力なり──

 

〈楽しいな〉〈愉しみだな〉

 

天を割り、地を砕く、海を沈み、宙を喰らう──

 

〈消えるかもしれない、失くなるかもしれない〉〈でも、だからこそ!〉

 

我、総てを喰らう破界者となりて──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

汝を戦いの終焉へと誘おう──ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グレモリー眷属の面々と共に悪魔討伐を達成した翌日、ブロリーは今日も駒王学園の用務員として仕事を淡々とこなしていた。

 

「……これで、最後だな」

 

「ご苦労さまです。それでは今日はここまで。匙、帰りますよ」

 

「は、は~い」

 

ヘロヘロになりながら蒼那の後を追う匙。時間は既に昼、廊下は昼食を食べ終えた生徒達が談話していた。

 

何人かすれ違う生徒からは軽く挨拶を交わし、ブロリーは例によって朱乃から渡された弁当を持ってオカルト研究部の部室に向かう。

 

「……はぁ」

 

部室の扉を開ければ、酷く落ち込んだ様子の一誠が弁当片手に俯いていた。

 

「……今日はお前だけか?」

 

「あ、ブロリーさん。部長と朱乃さんは生徒会にオカ研の報告に行ってます。小猫ちゃんも今日は教室で食べるみたいで……木場は女子からのお誘いに」

 

最後だけは忌々しそうに呟く一誠だが、ブロリーはその事に深く追及せず、一誠の向かい側のソファーに座り、弁当の包みを開く。

 

普通の人間より多く食べるブロリーはの弁当箱は基本重箱、しかも五段重ねで更に中身もビッシリという徹底ぶり。

 

それを見た一誠は頬を引き吊らせて引いている。

 

「ぶ、ブロリーさんって、かなり大食漢なんですね」

 

「モグモグ……ん? そうなのか?」

 

自覚なし!? と突っ込んで来るが、次の瞬間には再び落ち込んで深々と溜め息を零す一誠。

 

昨日の悪魔討伐以来やけに落ち込んでいる一誠、それを目の当たりしたブロリーは一旦箸を置いて向き直る。

 

「……どうした? 何かあったのか?」

 

「……へ? あ、すみません。俺……」

 

「折角の飯時なのにまるで食べてないな。……どこか具合悪いのか?」

 

ブロリーにとって食事とは至福の時間、誰にも邪魔されず自由で──そう、救われるのだ。

 

何に、というツッコミはスルーの方向で。

 

そんなブロリーにとって無二とも言える時間を無作為に消費する一誠に、ブロリーは表情こそ出さないが相当なショックを受けていた。

 

だからブロリーは落ち込んでいる一誠にそれとなく声を掛けてみた。

 

ブロリーの問いに僅かに戸惑う一誠だが、一度頷くと手にした弁当をテーブルに置く。

 

「昨日、部長に言われたんです。俺は兵士だって……」

 

昨日、はぐれ悪魔の討伐の際にリアスに言われた事、その時の自分の心中を一誠は淡々と話してくれた。

 

自分はあまりものの兵士、悪魔の下っ端でその前は神器というものを宿らせていた所為で恋人と思っていた堕天使に殺され──。

 

気が付けば美少女悪魔に拾われて下僕として働かされ、日々汗を流す毎日。

 

チラシを配って契約を取ろうにも、魔力が低いから魔方陣で依頼者のもとへすぐに転移できない。

 

前代未聞の最低悪魔、そんな自分を嫌になったと、一誠は言う。

 

「でも、部長に感謝しているのは本当です。みんな基本的には良い人……いや悪魔ですし、楽しいです。それに部長の悪魔として転生しなければこうしてここで生きていませんし」

 

そう言って苦笑する一誠。無理に笑っているのかその表情は痛々しく見える。

 

イケメンだけど気さくで良い奴な木場、無愛想だけどパワフルな小猫、怖いけど優しい朱乃、そして面倒見の良いリアス。

 

それに比べて何の特徴も、長所もない凡人な自分、それは悪魔になっても変わらない。

 

「って、すみません。なんか俺愚痴ばっかり言って……ブロリーさんだって記憶探しで大変だっていうのに」

 

「……いや」

 

あははと、笑みを浮かべる一誠。

 

残していた弁当の中身をがむしゃらに食べ終えるとソファーから立ち上がり部室を後にしようと扉に手を伸ばす。

 

ブロリーは記憶喪失、それ故に人の気持ちも分からず、人の感情も感じ取れない。

 

「……イッセー」

 

「?」

 

だから、自分にはこれしか言えない。

 

「……頑張れ」

 

それは、人によっては無責任にも聞こえる一言。苦しみも分からず、痛みも理解出来ない人間には口にすることすらおこがましい一言だ。

 

だが、その一言が一誠の心に少しばかり響いたのか、先程よりも表情を明るくさせ。

 

「……ありがとうございます」

 

それだけ告げると、一誠は扉をあけて部室を後にする。

 

廊下から聞こえてくる「やるぞー!」という一誠の声に、ブロリーもホッと胸を撫で下ろす。

 

その際、視界に映った手にブロリーは視線を向ける。

 

「あなたは恐らく、戦いの中に身を置いていたに違いないわ」

 

先日、リアスに言われた言葉を思い出す。

 

自分は戦いの中で生きてきた存在、記憶を失うまでは戦場にいたのだと。

 

それを考慮し、実際に試してみたのが昨日の悪魔討伐の出来事だ。

 

多少乱暴な手段かと思われるが、ブロリーは寧ろ足りないのではないかと自身に問う。

 

普通なら怯えて震えるだろうバケモノを前に、ブロリーは何も感じなかったのだ。

 

恐怖も、戦いに於ける高揚感も、微塵も感じなかった。

 

リアスが言うには、自分は戦場の中でも熾烈を極めた戦いをする者でしかもかなりの実力者なのだという。

 

そんな大層な人間が、どうして記憶喪失なんてモノになったのか、甚だ疑問に残るだろうが。

 

だとしても、自分が常人とは異なる力を持っているのはあの時に既に明白している。

 

だったら、無闇にでも探すしかない。戦いの中という熾烈な中で──。

 

 

(それが、俺の記憶に繋がるのだと……)

 

手を拳に変え、決意を新たにするブロリー。

 

 

キーンコーンカーンコーン。

 

 

「ヘェア!?」

 

同時に鳴り響く昼休み終了の合図。まだ殆ど弁当に手を着けていないブロリーはこの後の仕事の時間、地獄を見る羽目になるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日も、終わり……か」

 

 夕焼けの空がブロリーとその街を照らし出す。

 

今日も全ての仕事を終えたブロリーは首をコキコキと鳴らしながら自宅のマンションへと向かう。

 

朱乃達は悪魔の仕事があって今日も遅くなるそうだ。尤も、悪魔である彼女達は夜の方が活発に動けるようなのであまり関係なさそうだが。

 

……そんな彼女達に体力的にも精神的にも付き合えられるブロリーも充分異常とも言えるだろう。

 

戦いの中で生きる者、最初はリアスの言葉の意味が分からなかったが、最近は理解し、そうかもしれないのだと思えるようになった。

 

朱乃が言うには最初に自分を見つけた時は、それは酷い状態で生きているのが不思議なほどだったという。

 

胸元と背中にある傷痕はその時の名残で、同時にブロリーが戦いをする者だという決定的な証拠でもある。

 

戦う者。天使や堕天使でもなく、悪魔でもない異質な存在。

 

──一体、俺は誰なんだろう?

 

心の内に唱えたブロリーの問いは、誰も答える事なく街の喧騒の中へと消えていった。

 

「──ん?」

 

ふと、視線を感じた。

 

どこから誰かに見られている。……堕天使だろうか?

 

ブロリーは辺りを見渡して視線の主を探すが、これと言って怪しい人物は見当たらなかった。

 

携帯を弄りながら歩く者、友達同士で帰る者、今日の夕食について話しながら家に向かう親子。

 

どれもこの数日で見慣れた夕方の風景。

 

やはり、今の視線は単なる気の所為なのだろうか? ……もしかすると堕天使が自分を狙っているかもしれないというリアスの言葉に、無意識に警戒していたのかもしれない。

 

やれやれと嘆息して前を向くと……。

 

──ソレはいた。

 

信号機を挟んだ向かい側、腰まで伸びた黒髪の少女。黒いワンピースを身に付けて細い四肢を覗かせている。

 

少女は此方を……ブロリーに向けてジッと視線をぶつけてきている。

 

敵意? ……いや、少女の視線には女堕天使の時のような殺気は感じられない。

 

どちらかと言えば──そう、観察に近いものだ。

 

(……俺を見ているのか?)

 

少女の視線をまっすぐに受け止めるブロリー。互いに視線を逸らさず、ジッと見つめ合うと。

 

やがて信号機は青へと変わり、横断歩道を人混みが通っていく。

 

ブロリーも人混みに混じり、少女のいる場所へと足を進めるが。

 

……そこにいた筈の少女の姿が、影も形もなく消え失せていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 深夜。いつもだったらとっくに就寝している頃なのに、ブロリーは未だソファーに座ったままである。

 

思い出すのは夕方仕事帰りに見かけた小柄な少女。

 

黒い瞳。闇よりも奈落よりも深い漆黒の目、数多く人がいたあの場所でも少女の異質さは際立っていた。

 

何故自分を見ていたのか、何故あの少女がこんなにも気になるのか。

 

「……知っているのか? 俺のことを……」

 

頭に浮かんできた疑問。もしそうならば自分の記憶はあの少女が握っているも同然。

 

だが、それなら何故彼女は消えたのだろうか?

 

それとも、あの少女そのもの自分が生み出したただの虚像に過ぎないのか。

 

……どれだけ考えても答えなど出るはずもなく。

 

「少し、外に出てくるか」

 

考え事で熱くなった頭を冷ましに、ブロリーは外の街へと繰り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 深夜の街、街灯だけが夜の街道を標となって迷わないよう示してくれる。

 

既にこの辺りの地理把握しているから迷う事はない。外の冷たい空気が熱くなった頭を冷やしてくれて心地良い。

 

朱乃が言うには季節は夏とやらに近付いているらしく、最近日中の合間は暖かく感じるが、夜はやはり冷たい。

 

頭もいい感じに冷えた事だし、明日も早いから部屋に戻って眠ろう。

 

ブロリーは踵を返してマンションに向かおうとするが。

 

「あれ? ブロリーさん?」

 

「? イッセーか?」

 

振り返れば自転車に跨がった一誠がそこにいた。

 

「……今日も悪魔の仕事か?」

 

「あ、はい。部長からのご褒美を……もとい! 契約を取って一人前の悪魔になるために!」

 

やる気に満ち溢れている一誠、昼の時とは違う彼の姿にブロリーは安堵する。

 

「ブロリーさんはこんな時間にどこへ? コンビニっスか?」

 

「……いや、ただこの辺りをブラブラしていただけだ」

 

そう言ってブロリーは顎に手を添えて一誠を見る。

 

ジッとこちらを見てくるブロリーの迫力に圧され、一歩後退る。

 

「ど、どしたんスか?」

 

「……なぁ、これからイッセーは契約を取りに行くんだよな?」

 

「え? あ、はい。そうですけど?」

 

「俺も行っていいか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真夜中の街を一誠に案内されて訪れたのはとある一軒家だった。

 

一誠は魔力ぎ低い故、魔方陣からの転移は出来ず、今まで直接訪問でマンションやアパートと言った一人暮らしの多い所だった。

 

今回は一軒家と言うこともあり依頼者の他にも家族や親族がいるだろう。

 

今までとは違う対応が要求される場面に、一誠は若干緊張気味だった。

 

「あの、ブロリーさん。本当に来る気ですか? あんまりこれといった試しはないんですけど……契約と言ってもそんな大それた物でもないし」

 

後ろで佇むブロリーに一誠は問う。殆ど出張販売みたいな形になっているが、仮にも悪魔と人間の契約を部外者に見せてもいいのだろうか?

 

「気にするな、邪魔はしない」

 

さっきからこの調子で此方の話は聞こうともしない。

 

一誠は追い払うのを諦め、取り敢えずブザーを押そうと指を伸ばすが……。

 

「あ、あれ?」

 

「どうした?」

 

「玄関が……開いている?」

 

見れば玄関口の扉が半分程開いていた。

 

こんな夜中に物騒だなと思いつつも、一誠は玄関から中を覗き込む。

 

「……人の気配がしない。何だよ、これ」

 

一誠に続いてブロリーも家の中を覗き込む。

 

電気はついておらず、辺りは暗闇に包まれている。

 

廊下の一番奥の部屋からは淡い光が洩れているが……一誠の言うように人の気配はしない。

 

寝ているのでは、と、ブロリーは考えるが一誠は違うと答える。そもそも人がいないという事だけでこんな異様な空気にはならない。

 

中に入ろうかと僅かに尻込む一誠だが、ここまで来た以上手ぶらで帰る訳にはいかない。

 

それに、自分の後ろには悪魔討伐で意外な活躍を見せた頼もしい男、ブロリーがいるのだ。

 

調子が良いとは思うが、ここは素直についてきて貰うことにしよう。

 

「お、お邪魔しまーす」

 

「……お邪魔します」

 

玄関で靴を脱ぎ、その靴を持って廊下を歩く二人。

 

一誠は忍び足、ブロリーは堂々とした態度で淡い光の放つ一番奥の部屋へと行き着く。

 

前にいる一誠が開いているドアから覗き込むと、淡い光を放っていたのが蝋燭であるものだと判明。

 

「……ちわー、グレモリー様の使いの悪魔ですけど……。依頼者の方、いますかー?」

 

一誠が自信のない声を出してみるが返事はない。仕方がないと意を決した一誠はブロリーと共に中へと足を踏み入れる。

 

目の前に広がるのはリビング。ソファーやテレビ、テーブルなどが置いてあるありふれた一般家庭のリビングだ。

 

「……まさか、本当に留守なのか?」

 

相変わらず人の気配はしない。……だが、背筋を這うこの悪寒は一体何だ?

 

ブロリーはリビングの窓から庭へと視線を向けるが、別段変わった様子は───。

 

「───っ!?」

 

「どうしたイッセ──っ!」

 

息を呑む一誠、ブロリーは何だと思い振り返ると。

 

───死体。リビングの壁に上下逆さまで貼り付けられた死体があった。

 

……人間だ。それも男性の。──この家の人なのだろうか?

 

切り刻まれた体。傷口からは臓物らしきものが零れ落ちている。

 

「うぷっ」

 

目の前の凄惨な光景に、耐え兼ねた一誠はこみ上げてきたモノを屈み込んで吐き出す。

 

ブロリーは隣に座り、一誠の背中をさする。

 

……見れば見るほど無惨な遺体だ。

 

 

逆十字に貼り付けられた男の体には太くて大きな釘が両手の掌、足、そして胴体の中心にそれぞれ打ち込まれている。

 

記憶のない自分でも分かる。この遺体は異常だ。

 

普通の……少なくともブロリーの知る人間や悪魔達はこんな無惨な殺しはしない。

 

……ふと、背後からの舐め回すような視線を感じたブロリーは後ろに広がる影を睨み付ける。

 

「……お前か、こんな事をしたのは」

 

「正解正解大せいか~い! 見事正解したあなたにはもれなく地獄への片道切符をプレゼントー! 期限は今日までだから乗り遅れないよう気を付けてね♪」

 

影の中から現れたのは一人の少年。ふざけた口調で手を叩き、おどけながら目の前に現れるのは此方を馬鹿にする質の悪い道化師(ピエロ)のよう。

 

「な、何だお前!?」

 

少年の存在に気付いた一誠が口元を拭いながら立ち上がる。

 

「俺はイカした少年神父ですでございますよ。クソッタレなクズ悪魔くん。あ、もしかして名前を聞いてたの? だったらごめんチャイ♪ ボクチンはフリード=セルゼン、あ、君達は名乗らなくていいよ。今すぐぶっ殺すから♪」

 

神父。それは教会の関係者で神に仕える信者の一人。

 

言動はメチャクチャだが、フリードの格好は確かに神父の服を模したものだし、胸元には十字架の刺繍がある。

 

「……何故、コイツを殺した?」

 

「はぁ? なに言ってんのお前? 悪魔じゃなさそうだけど……あ、もしかしてコイツと同じ悪魔呼び出しの常習犯ッスかぁ!? だったら仕方ないアンタもぶち殺し確定だわ」

 

声色を低くして訊ねるブロリーにも、フリードは変わらずの態度で答える。

 

 

悪魔を呼び出した? ただそれだけでここまでの惨殺ができるのか?

 

……完全にイカれてやがる。一誠は喜怒哀楽の感情の激しい狂気の神父に戦慄を覚える。

 

「ふ、ふざけんな! お前たち悪魔祓いが俺達を殺すのは分かるけど、人間を殺すのは間違ってるだろ!」

 

「はぁぁあ? 何それ?悪魔の分際で説教? ちょ、メッチャ笑えるんですけど。お笑い目指してんの? それは? お前等悪魔ってのは人間の欲を糧に生きてるじゃねぇか。悪魔に頼るってのは人間として終わった証拠なんですよ。つまり、俺はそんな終わった人間をぶっ殺して救済している訳なのでございますよ。アーメンってね!」

 

悪寒が走る。吐き気がする。

 

気持ち悪い殺気をバラ蒔くフリードに一誠は怒りを覚える。

 

確かに自分達は悪魔だ。人間の欲を糧にしているし、バケモノと呼ばれても仕方がない。

 

だが、それでも我慢出来なかった。悪魔を呼び出している事を理由に抵抗など出来はしない一般人を一方的に虐殺するコイツが。

 

「も、良いですか? そろそろマジでウザいんで、そこの兄ちゃん諸共細切れにして庭に埋めますんで」

 

神父が懐から取り出すのは刀身のない剣の柄と拳銃。

 

するとブォンと空気の振動する音と共に柄から光の刃が生み出される。

 

まるでどこぞの機動兵器のような武器だ。

 

「さて、君達に選ばせてあげよう! 蜂の巣世界記録か? それとも細切れ世界記録か? ……はい時間切れーッ! 優柔不断な君達には特別大サービスとして両方進呈しちゃいます!」

 

歪んだ笑みを浮かべながら斬り掛かる神父。

 

動揺する一誠を庇うようにブロリーが前に立った……その時。

 

「待って下さい!」

 

聞き覚えのある女性がブロリーと神父の間に割って入ってきた。

 

流れる金髪、修道女の少女。

 

ブロリーと、そして一誠は知っていた。

 

「あ、アーシア」

 

驚愕に目を見開いた一誠の一言が、凄惨なリビングに響き渡っていった。

 

 

 




拙い文章で申し訳ないです。

……もっと文章力が欲しい。

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