本編どうぞ。
「改めて自己紹介させてもらいます。三ヶ島ロイヤルガーター所属プロモーター伊熊 将監のイニシエーターで、千寿 夏世と申します」
「えーと、俺は……天童民間警備会社の夜月 翔かな?」
なんとなく天童民間警備会社と名乗って首をかしげる翔。
「本当ですか?」
「いや、嘘なんだけど」
少し目つきを鋭くした夏世にあっさり正直になる翔。
「まあ、今はフリーだから。ここから帰ったら天童民間警備会社に入ろうと思ってるから気持ちが先走っちゃったから……」
「イニシエーターがいないようですが、何があったんですか?」
どんどん追い詰められていく翔。この子は侮れないと気を引き締める。
「いないからね、イニシエーター」
「イニシエーターがいないのにここに来たんですか? バカなんですか?」
「悪いけど、僕は天才だ」
翔は、話題を変えようと思い、夏世の様子を見て思ったことを口にする。
「なんか、僕の知り合いのイニシエーターと比べると大分違うよね、夏世ちゃん」
しゃべり方や纏っている空気、さらに夏世は武器として銃を持っている。ちなみに延珠はイニシエーターとしての能力を利用した蹴り技で戦っている。
ちなみに翔には無意識のうちに思ったことを口にしてしまう癖がある。
「夏世ちゃんのモデルはチンパンジーか」
「撃ち殺しますよ」
「あ、違った? ごめんごめん」
歳には合わないその落ち付き具合と武器を持っている点から、自分の知力を上げ、さらにイニシエーター自体の能力では戦えないものと予測した翔は、夏世のモデルはチンパンジーだと思ったが、夏世の様子を見て慌てて謝る。
「どうしてそう思うんですか……確かに、将監さんは脳味噌まで筋肉でできているうえ堪え性がないので、戦闘では私はバックアップに回っています。作戦も基本的には私が立ててますけど」
「やっぱりチンパン――」
「その先を言うと頭が吹き飛びますよ。私のモデルはドルフィンです」
「ドルフィン……イルカか。なるほどね」
翔はその言葉に納得する。さらに翔は、銃を向けられたときにあることを発見した
「君だったんだね。爆発物を使ったのは」
翔の言葉に夏世は少しおびえ、珠を地震の後ろに隠すようにする。
夏世の銃にはグレネードランチャーユニットが取り付けられていた。その薬室の中に弾がないことに、銃を向けらえて気が付いたのだ。もちろん、ここに来る前にあらかじめ弾を抜いていた可能性もあったが、夏世の反応はその可能性が0%であることを告げていた
「……罠に、かかったんですよ」
「罠?」
夏世曰く、将監と一緒にしばらく進んでいると、森の先の方で点滅する青いパターンが見えたそうだ。二人は他の民警だと思い近づく、しかしそれはガストレアだったという訳だ。
味方だと思っていたら敵、そのことに混乱した夏世はとっさにグレネードランチャーを使用してしまったのだ。
「なるほどねぇ。チョウチンアンコウみたいなガストレアだね」
「……ガストレアに追われた時に将監さんとはぐれてしまいました。私は自分の力があまり戦闘向きではないことは理解しています。なので、やみくもに探し回るよりも、ここに隠れて将監さんからの連絡を待とうと思ったんです」
「で、僕が来た、と。僕と似てるなぁ」
翔は顎に手を当てて頷く。
「似てる?」
「んー、僕もガストレアに襲われてね。一緒にいた天童民間警備会社の人とはぐれちゃたんだ。ステージⅣはやっぱり強かったよ」
朗らかに笑う翔に夏世は目を真ん丸にする。
「ステージⅣ……だったんですか?」
「そう言ってたよ。一緒にいた人は」
「もしかして、倒したんですか?」
「うん」
「……」
夏世は、目の前にいる少年が突然得体の知れないものに見えてきた。ステージⅣのガストレアは、民警ぺアが一組だけで倒せるような存在ではない。まして、イニシエーター抜きのプロモーターⅠ人で倒すという事はとてつもなく異常なことだ。
夏世の高い知能を振り絞っても答えが見えてこない。目の前の少年の腕は、自分のプロモーターの半分ほどの太さしかない。さらに言えば武器を持っているようにも見えない。まさか、素手でステージⅣのガストレアに傷をつけることは出来ない。少年は赤い鎧を着ているだけだが、それにしたって体全てを覆っているわけではなく、さらに鎧の厚さも薄い、パワーアシストはあまり期待できないだろう。
「貴方は、何者ですか?」
夏世は勇気を振り絞って聞いてみた。
「僕? そうだなあ……通りすがりの魔法使いってところかな。あ、いいなこのフレーズ」
「ふざけないでください。子供だからってバカにしてますか?」
夏世はふざけられたと思い、ムッとする。
「じゃあ腕出して」
「え?」
「腕だよ。ケガしてるでしょ」
翔は差し出された右手の袖をまくった。そこには大きな切り傷があった。
「これはガストレアにやられたの?」
「はい」
「体液は?」
「大丈夫です。少量でしたから」
ガストレアの牙や爪で傷をつけられると、そこからガストレアの体液、つまりガストレアウイルスを注入される。イニシエーターなら、ある程度は大丈夫だが、プロモーターはそれだけで致命傷になる。なぜならガストレア化するからだ。イニシエーターのほうも、浸食率が50パーセントを超えると同じ運命をたどることになる。
「帰ったらちゃんと検査してくれ、よっと」
「私を心配してくれ――ふわぁ~……あ!」
夏世はセリフの途中で襲ってきた心地よい感覚に、思わずふやけた声を出してしまう。そしてすぐに翔がニヤニヤしているのが目に入る。
「よし終わった」
「え……これ」
「治癒魔法だ」
翔はにやりと笑う。夏世はすっかり傷のふさがった腕を見て呆然としている。
「気持ちよかった?」
「ッ!」
耳元でささやかれた声に、夏世は顔を赤くして下を向いた。
「翔さんは意地悪ですね」
「知ってる。で、信じた?」
「はい。なんとなくですけど」
夏世はそっぽを向きながらも答える。
「でもいいですね。あなたみたいなプロモーターだと退屈しなさそうです。あなたのイニシエーターになる子がうらやましいです」
「将監といると楽しくないの?」
「私達イニシエーターは、殺すための道具ですから」
言外に楽しくないと言う夏世。同時に翔は、イニシエーターの中にはこういう子もいるのかと理解する。
「(将監にそう教え込まれたのか?)いや、違うだろ。少なくとも道具じゃない」
翔は否定する。もちろん翔は夏世を道具だとは思っていない。しかし夏世は顔をうつむかせる。
「夜月さんは人を殺したことがありますか?」
夏世の突然な質問に、とっさに小会えることが出来ない翔。
「私はあります」
「……なんで殺したんだ」
「将監さんの命令です。あの仮面野郎を殺すのは俺だと言って、他の民警ペアを殺させたんです。もちろん将監さんも殺しました。そんな命令を受けたのはこれが初めてでしたけど……怖かったです。手が震えました。でも、そのうちに慣れると思います」
夏世は、最初に翔に銃を向けた時、震えていた。また人を殺すことになるかもしれないと思ったのだ。
夏世の言葉に一度息を吐き、翔は語る。
「人を殺すのに慣れてもいいことなんてないぞ」
「それは、あなたが人を殺したことがあるから言ってるんですか?」
「うん。そうだよ」
「え?」
まさかの答えに夏世は驚愕する。夏世は、今日、人を殺した感覚は一生忘れることが出来ないものだろうと思っていた。一生その罪に苛まれて生きていくことになると思っていたのだ。
しかし、翔は想像していた自分の末路とは違った。何かに苦しんでいる様子がなかった。
「実際に殺したのは片手で数えるくらいだけど、人が死ぬのは、数えきれないほど何度も見てきた。多分そのせいなんだよね、どんどんそれが日常の一部になったんだ。人が死ぬのはもちろん今でも悲しいけど、最初と比べて随分軽くなってきたと思う。やっぱり空しいよ、そう考えるようになっちゃうのは。だから君にはそうなってほしくない」
儚げに笑う翔から、夏世は目が離せない。同時に、自分の中で何かが生まれていくような感覚がした。
「で、でも、私は道具で……」
「人を殺してこんなに震える道具がどこにあるんだ?」
せめてもの反撃を口にしたが、それを遮って手を握られたことで夏世は赤くなり下を向く。
翔は何も言わずに手を握り続け、夏世が何かを言おうとしては口を閉じてというのを繰り返していると、無線機からノイズと共に将監の声が聞こえた。
《おい!! 生きてんなら返事しろ!!》
それに反応した夏世は、翔の手を振り払い機器の近くに行く。
「将監さん、ご無事でなによりです」
《たりめぇだろ! 俺を誰だと思ってんだ!! それより、いいニュースがある》
「なんですか?」
《仮面野郎を見つけたぜ》
しばらくして通信が終わる。すぐに、翔と夏世は指定された場所に向かったのだった。
指定ポイントに急いでいると、夏世が話しかけてくる。
「夜月さん、あれが何かわかりますか?」
「さあ……?」
夏世に指の先には高くそびえたつ物がある。
「『天の梯子』。大型のレールガンモジュールで、奪われた世代の象徴です」
「あんなに大きいと、的になるだけだろうに」
奪われた世代とは、ガストレア大戦を経験した世代だ。その誰もが、ガストレアにより近しい人を殺された経験がある。
反対にガストレア大戦後に生まれた世代は、無垢の世代と呼ばれる。
「今ではもう破棄されて使われてません」
「こんな場所にあるんだもんな」
そんなことを放しながら目的の場所に到着すると、そこには先客がいた。
「あ、蓮太郎さんに延珠ちゃん」
「翔! 無事だったのか! っと、そいつは伊熊 将監のイニシエーターか。なんで一緒にいるんだ?」
「それは成り行きで。っていうか、ひどいじゃないですか2人とも。僕を置いて逃げるなんて」
「うっ、す、すまん」
「まあ、倒したからいいんですけど」
「倒した!?」
「ええ、何か問題が?」
蓮太郎も、夏世と同じことを考えていた。つまり、『お前何者だよ!!!』と。
「そんなことよりも」
蓮太郎たちの思考を、『そんなこと』で流す翔。
「あそこに影胤たちがいるんですよね」
翔たちの眼下には荒れ果てた町が広がっている。ガストレアの進行により住民に放棄された町だ。
「ああ、そうだな」
「ちなみに、後ろには結構ガストレアがいるんですけど、誰かが残った方がいいですよね」
「なに?」
後ろを振り返った蓮太郎が目にしたのは、暗闇の中で不気味に光る無数の赤い目だった。
「誰かが数を減らさないと、帰れなくなりますよ」
「翔、ここに残ってくれ。影胤は俺が倒す」
「大丈夫ですか? ぶっちゃけ、そっちの方が危険の様な気もしますけど」
「ああ、俺も影胤と同じだからな」
同じ、という言葉に一瞬眉を寄せる翔だったが、すぐにその意味を理解し、蓮太郎の体をスキャンすることで確信する。
「なるほど、分かりました。なるべく早く片付けてすぐに行きます」
「いや、流石にこの数は無理があるだろ。危なくなったら逃げていいぞ?」
「大丈夫だと思いますよ? あと少しで秘密兵器が出来そうなんで」
「秘密兵器? なんだそれ?」
「それは今後のお楽しみという事で」
翔はニヤリと笑う。その顔に自分の知り合いの医者が見せる笑みが重なったような気がする蓮太郎。その顔に少しぞっとする。
「それじゃあ、行動開始ですね」
「ああ。気をつけろよ」
再び蓮太郎、延珠と別れる翔。夏世はその場を動かない。どうやら一緒に戦うつもりらしい。
「じゃあ、やろうか。っていうか、夏世ちゃんは隠れててもいいよ?」
「この数を一人で倒せると思ってるんですか?」
「正直、余裕だと思うけど。ステージⅣとかが来なければ」
夏世は銃を構え、翔はリアクターの出力を戦闘モードに切り替える。
直後、銃声と共に戦闘が開始された。
蓮太郎と延珠は廃墟と化した街を慎重に歩いていた。あたりは暗くなり、月が出ている。少し前までは銃声が聞こえていたが、今では嘘のように静まり返っている。
「うわっ」
延珠は何かに躓く。
「ん~? れ、蓮太郎……これは……」
「腕、か」
延珠は自分が何に躓いたのかを確認し貌を青くする。延珠が躓いたものそれは人の腕だった。
短太郎が目を凝らして周りを見ると、今まで気が付か中ただけで、あちこちに血濡れになった死体が無造作に、大量に転がっていた。
更に背後で音がする。蓮太郎は音がした建物の入り口に銃を向ける。そこから出て来たのは、
「伊熊 将監か?」
よろよろと、ゾンビのような足取りで、将監が出てくる。
「剣は……俺の剣はどこだ……? あれさえ、あれ、ば」
そして倒れる。その背中には、将監の探し物である黒い大きな剣が突き刺さっていた。犯人は言うまでもないだろう。
「パパ~びっくり~。本当に生きてたよ~」
あどけなく、しかし邪悪な声が響く。
聞き覚えのある声に蓮太郎と延珠は反応する。
十字架と月を背にして、影胤と小比奈が教会の屋根に立っていた。
「幕は近い。翔君がいないのは残念だが、決着をつけよう、蓮太郎君」
無気味な仮面の下からそう言い放った。
その部屋には、大小さまざまなディスプレイがあった。そこには影胤が潜伏している廃墟の様子が映し出されている。そして、今まさに戦闘が始まろうとしていた。
ここは影胤討伐作戦の司令部だ。なんと、東京エリアの代表である聖天子直々に指揮を執っている。
薄暗いその部屋の中に足を踏み入れる人物がいた。
「木更!?」
聖天子のサポートをする聖天子付補佐官、『天童 菊之丞』が木更を見て驚く。他の社長格の男たちも同じ反応だった。
木更たちは菊之丞を無視して用意された椅子に座る。そのあとになって明らかな作り笑顔で菊之丞に挨拶する。
「ご機嫌麗しゅう、天童閣下」
菊之丞は無言で木更を睨む。
「地獄から舞い戻って来たか、復讐鬼よ」
「ここに居合わせたのは偶然に過ぎません。気の回しすぎではございませんか?」
「ふん、よく回る口だ」
その時、木更の瞳が鋭く冷たい瞳に変わった。
「すべての『天童』は死ななければなりません。天童閣下」
明確な殺気をにじませる木更に、周りの者は唾を飲み込む。
「お二人とも、その辺で」
聖天子の言葉で木更は殺気を収める。そして、何事も無かったかのように前を向く。菊之丞も同じだ。
「では天童社長。まず聞きたいことが1つあります」
「なんでしょうか」
「天童民間警備会社から送られてきたヘリへの搭乗希望リストには3人と記載されていましたが、どういう事でしょうか?」
その言葉に回りにいる別の民警会社の社長たちがざわつく。民警ペアは2人で一組、奇数になることはありえないからだ。
「2人はうちの社員です。もう1人は、私にもよくわかりません」
「わからない?」
「はい。私はここに来る前に、彼の事を調べました。しかし、何も……少なくとも私が手に入れられる情報の中には彼は存在していませんでした」
「その人の名前は?」
「夜月 翔です」
名前を聞いたすべての人物が、『夜月 翔』とは誰なのか、自分の知る人物ではないかを脳内検索したが発見できない。
「聖天子様もご存じないようですね」
そんな聖天子の様子を確認して木更は続ける。
「彼はこうも言ってました。自分は異世界から来た魔法使いだと」
「魔法使い、ですか?」
木更に注がれていた視線が、いっきに疑いの眼差しに変わる。
「信じられませんよね? 私もです。ですが社員によると、彼は1人でステージⅢのガストレアを倒す実力があるようです。この際、戦力は少しでも多い方がいいと判断し、作戦に参加させました」
「……分かりました。では、次の質問です。里見ペアは現在蛭子 影胤に挑んでいますが、勝率はいかほどと見えますか?」
他の民警ペアは全滅してしまっている。夜月翔という人物が影胤の前にいない以上、彼らが最後の希望なのだ。木更は少し考えた後、答えを言う。
「……30%ほどかと」
その言葉に、周囲からは落胆のため息が聞こえる。
「しかし、私は信じています」
木更はディスプレイに映った蓮太郎を見る。
「彼は必ず、勝ちます」
その根拠のない言葉に、聖天子は理由を尋ねる。
「理由をお伺いしても?」
「詳細は省きますが、10年前、里見君が天童の家に引き取られてすぐの頃、私の家に野良ガストレアが侵入しました。ガストレアは私の父と母を食い殺しました」
木更以外しゃべる者はない。
「私はそのときのストレスで持病の糖尿病が悪化。腎臓の機能がほぼ停止しています。そして、その時、私を庇った里見くんは……」
木更は告げる。勝利の可能性を。
「右手、右脚。そして左目を失ったのです」
「失った!?」
木更のおかしな発言に社長たちは再度ざわめきだす。
「ど、どういうことかね? 彼はどう見ても五体満足にしか……」
「瀕死の彼が運び込まれたのがセクション二十二。執刀医は当代きっての神医と謳われた『室戸 菫』医師です」
「室戸、菫、だと? じゃあ、まさか彼は!」
「ご理解していただけましたか?」
木更は周りの社長を見回す。
全ての人間が木更の言わんとすることを理解する。
「彼もなのか!?」
その言葉は、映像によって証明されようとしていた。
「君たちにケースは取り戻せない。なぜなら、私たちが立ちふさがるからだ!」
蓮太郎は笑って襟を緩める。
「1回目は負けて、2回目は逃げて、3回目は味方が全滅した後か……ああ、願ってもない状況だよこの野郎!! 蛭子 影胤、貴様を排除する!!」
蓮太郎は構える。それに対して影胤は、
「やってみたまえマキシマムペイン」
斥力の壁を持って返した。
影胤を中心に斥力フィールドが展開する。フィールドは地面をえぐり、蓮太郎に迫る。
「天童式戦闘術一の型三番、轆轤鹿伏鬼!!」
蓮太郎は、拳一つで挑んだ。
「無駄なことを」
たかが拳では、どのような拳法を学んでいようとイマジナリーギミックを突破することはできない。
そのことから余裕の態度を見せていたが、何時まで経っても弾き返されない蓮太郎に違和感を覚える影胤。
次の瞬間、蓮太郎の右手から薬莢が排出され、斥力の壁が粉々になる。
拳は影胤の顔面に直撃した。仮面の端から血が流れる。
「なッ!! マキシマムペインを破った!? その腕は!?」
「蛭子 影胤……テメェに義理は通す気はねぇが……俺も名乗るぞ」
人口皮膚が右手右足から剥がれていく。
その中にあったのは、黒光りする金属でできた腕と脚。
「元陸上自衛隊東部方面隊第787機械化特殊部隊……」
つまり、バラニウム製の義肢だ。
「『新人類創造計画』里見 蓮太郎!!」
2人の人間兵器による戦いが始まった。
夏世ちゃんはこれで落ちたってことで、いいですか? いいですよね。
……今回少し長くなったなぁ。