憑依天龍が行く!   作:鳴神 ソラ

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ゆっくり霊夢「大変お待たせしました!!」

ゆっくり魔理沙「ハーケンとあちらの空さんのバトル前のなんだぜ」


話:ぶつかりあい~の~ハーケンVS空 前準備編

 

 

時間は少し戻り、ゴーカイガレオンに来た悟はマーベラスの所のながもんに案内されていた。

 

ちなみに案内役がながもんなのはマーベラスの漣を抱えていた所を悟に見つかり、説教された後に加賀と吹雪の元に連れて行く様に頼まれたのだ。

 

「ここかぁ~吹雪と加賀がいる部屋はぁ~」

 

「あ、ああ……その通りだ」

 

止まったので確認する悟にながもんはモジモジした感じでいるのに怪訝となる。

 

「あぁん?どうしたよぉながもん…」

 

「そ、その……あ、後からでいいのではないだろうか……お、終わってからでも……な……」

 

頬を赤く染めて指同士ツンツンしながら言うながもんに何言ってんだぁと悟は呆れながら返し……

 

「心の奴はなぁ、早めに解決しとかねぇといけねぇ時もあるんだよぉ~」

 

そうじゃねえとそれであいつは死ぬぞぉと付け加えてから扉を遠慮なく開け……

 

「邪魔するぜぇ~……」

 

開けてから少しして悟は閉じた。

 

「えっと……悟殿?」

 

ながもんは無言になった悟に恐る恐る声をかける。

 

しばらくして……

 

「……きしゃしゃしゃしゃっ!!!!!なんだよぉあれぇぇぇ!!!あんなことをやってるのかよぉあの2人はぁぁぁ!!」

 

くひー!!!と自分の太ももをバシバシと叩きながら爆笑し始める悟にながもんはえぇーーーー……とドン引きする。

 

ガチャ

 

「おや、どうしました?」

 

すると部屋の中にいた加賀が扉を開けて来る…服をはだけて胸にうっとりとした吹雪をぶら下げながら……

 

「か、加賀!そんな恰好で出たらだめだ!!!終わらせてからにするんだ!」

 

非常に危ない光景なので慌てて加賀を押し戻したながもんはぜえぜえと息を荒げる。

 

「ぐきゃきゃきゃきゃっ!無感情過ぎだろぉ!!」

 

そんな加賀のに悟は腹抱えながら爆笑し続ける。

 

少しして良いですよと言う声と共に笑い終えた悟は扉を開けると着直した加賀が吹雪に服の上から胸を揉ませていた。

 

「お前さんよぉ、堂々としてるなぁ~大物になるぜぇ~あんたはぁ~」

 

「?それよりも私か淫獣のどっちかに用事ではないのですか?」

 

今まで色んな患者を診た悟だがさっきの光景のであー笑ったと満足気な顔で述べてるのになぜと加賀は首を傾げながら用件を聞く。

 

「あぁ~……お前等両方だがぁ、まずはこいつだぁ~」

 

「ふえ?」

 

そう言って加賀に夢中になっていた吹雪の襟首を掴んで部屋を1つ借りるぞぉとながもんに断ってから別室に向かう。

 

少しして……

 

「おまちどぉ~」

 

晴れやかな顔をした吹雪を連れて戻って来る。

 

「加賀さん!私、これから頑張って行きます!」

 

「あら、元気になったみたいね」

 

「彼女に何をしたんだ悟殿?」

 

「なあにぃ、ちょっとしたカウンセリングよぉ~演習のでなんかあると思ってたがぁ~そこまで複雑じゃなかったからぁ~楽だったぜぇ~」

 

笑顔で言う吹雪に加賀はふうんと漏らすのを見ながら聞くながもんに悟はそう返しながら次はお前なと加賀を指す。

 

「私?私は特に障害とか心の傷はないわよ」

 

「いやいやぁ、お前さん、そいつに依存してるじゃねえかぁ~そこが気になってなぁ~」

 

吹雪の耳を塞ぎつつそう言う加賀に悟はそう返す。

 

「……そう。けど私のは依存ではなくこれね」

 

そう言って左手を上げて小指以外を曲げて見せるのに悟は成程なぁ……と肩を竦める。

 

「自己紹介で言ったがぁ、他人の色恋沙汰の面倒にゃあ診れねえからなぁ~」

 

「(それ以外は全部見れると言い切れる感じなんだな;)」

 

やれやれと頭を振る悟にながもんはそう思った後…揺れが起こる。

 

「おお?」

 

「んん?こりゃまたぁ…」

 

思わずよろけるながもんを横目に悟は驚いた顔をする。

 

「2人のを終えたらぁ行くつもりだったにゃぁ……こりゃまたぁ」

 

そう呟いた後に出て行き、加賀と吹雪も気になるので悟に続く。

 

 

 

 

そして今に至る。

 

悟と共に終盤除いての戦いの流れを聞いてそりゃまた……と戦治郎は呟く。

 

「ってか、まさかあのヘモジーより上って……どんだけだよアレディ」

 

「ああ、俺も、ライジングアルティメットになるまでヘモジー以上とは思いもしなかったよ」

 

呆れて呟く戦治郎に光太郎も困った顔で返す。

 

空以外の長門屋のメンバーも同じ反応なのか、アレディを見ている。

 

「なあ、そんなに戦治郎提督が言うヘモジーって奴って凄かったのか?」

 

「うむ、我も含めた長門屋鎮守府総出でようやく互角の戦いを出来た相手だ」

 

「邪神様も含めてとなると相当だったんですね」

 

気になったので聞く天龍にゾアは腕を組んでそう返し、五月雨はブルリと体を震わせる。

 

ちなみに総出と言ったので抜けちゃったが化け物との戦いではゾア以外にも邪神が2柱参加していた事を記載する。

 

「剛さん、ホント無茶をしないでください……」

 

「ごめんなさいね。不知火ちゃん……だけどね。彼もまた本気で挑んでくれていたから中途半端にはしたくなかったのよ。私も久々に熱くなれたもので……ね……」

 

完治してからもギュッと抱き着いている不知火に剛は困った様に微笑む。

 

剛自身、クウガLUとなった時に恐怖を感じた後に降参をするべきかも考えたが、自分と同じ守る者として、ましてや申し込んだ自分から勝負の幕を降ろす事をしたくはなかったのだ。

 

ただ、剛としては少し気になる事があった。

 

クウガLUとなるまでアレディの実力は戦治郎と良い感じと思っていた。

 

それが電気を浴びてクウガLUとなってから急激に大きくなったのだ。

 

光太郎の言葉からクウガは電気を浴びると強くなると剛はそう思ったがそれにしては強くなり過ぎな気がするのだ。

 

考えた直後に剛は目がくらむのを感じる。

 

「剛さん?」

 

「ちょっとごめんなさい……少し寝させて……」

 

そう言って剛は目を閉じる。

 

「まぁ、しばらく寝とけば大丈夫だろぉ……(と言ってもぉ~意識を失う感じに近いからそんだけ体のは残らなかったが精神のはきつかったって事かぁ……いや、話に聞いた最後の連撃ので……)」

 

そんな剛を見て悟は内心、そう考えながらアレディを見る。

 

そんなアレディは自身の腰部分を見ていた。

 

「?どうしたのアレディ?」

 

「いえ……なんでもありません」

 

目を閉じてそう返すアレディにそう……とビスマルクは深く聞かずに前を見る。

 

修復されたバトルフィールドでハーケンと空が対峙していた。

 

「それでは頼むぞハーケン」

 

「流石にアレディの様なのを望まないでくれよ」

 

そこまで望んでないと返す空にハーケンは苦笑して肩を竦める。

 

「どういう戦いになるんだろうな……」

 

「だよな……ん?あのブレスレットはなんだ?」

 

呟く天龍に同意した所で深雪は空の右腕に装着しているブレスレットに気づく。

 

龍の頭の様な形をしたので変身アイテムを感じさせている。

 

「ん?ありゃあなんだ?」

 

「あれ?知らないんですか?」

 

「ああ…俺達も初めてだ」

 

言われた事で同じ様に気づいて首を傾げる戦治郎の言葉に吹雪は質問して光太郎が代わりに答える。

 

すると配るのを再開していた翔が答える。

 

「そりゃあ皆さん知らないのは仕方ないですよ。あれはサラさんに貰ったのですから」

 

「え?そうなん?」

 

俺知らないよと漏らす戦治郎に翔が苦笑する。

 

何あれ?と戦治郎と同じ様に長門屋メンバーから騒めきが起こる。

 

そんなざわめきの中、空はハーケンをみつえ、一定の動作を取り出す。

 

「龍神……」

 

左手の甲を上に向けながら、まるで龍の口の様にその両手を胸元で噛み合わせる様に合わせ……

 

「招来!!」

 

その言葉と共に捻りを加えながら勢いよく突き出された両手は次の瞬間、立ち塞がる敵を喰らわんとする龍の口の如く開かれる!

 

グォォォォォォォン!!

 

刹那、空が装着している龍の頭の様な形をしたブレスレットから龍の咆哮の様な音が辺りに鳴り響き渡り、直後に龍型ブレスレットの口から白銀に輝く帯状のものが吐き出される。

 

それは瞬く間の内に空の全身を覆い尽くし、その眩い輝きが消える頃には空の姿は変わっていた。

 

キラキラと輝く白銀の全身タイツの様なスーツに身を包み、その上からこれまた銀色に輝く翼の様な突起が付いたプレートアーマーの様な物を装着し、龍の頭部を模した銀色のヘルメットを被ったまさにヒーロー。

 

この時、それを見た者の内ほんの数名ほどが、ある事に気が付いた

 

それが被っているヘルメットが、某やたら人数が多い戦隊のコマンダーが変身した際装着しているヘルメットに、好みで東洋の龍要素を追加している様な形状である事と、それが装着しているプレートアーマーが、どことなく某極熱筋肉な仮面ライダーのプロテクターと酷似している事に……

 

「愛の力にて……」

 

その戦士は自身の顔の前に広げた状態で掲げた左手を小指から順に曲げていって拳を握り……

 

「悪しき輩を討つ……」

 

肘を90度曲げた状態で腰に添えていた右手を左手同様小指から順に握っていって拳を握り、討つのくだりで正拳突きの要領で右の拳を前に突き出す。

 

「鋼鉄の龍神!」

 

握り拳のまま親指側が上を向く様に右手を返しつつ……

 

「クロム……」

 

その右拳を顔の左側までゆっくり移動させ……

 

「ドラゴン……ッ!!」

 

右腕を右側に勢いよく振って胸を張り、両腕は90度曲げた状態で腰の位置でビタリと止めた後……

 

「降臨……っ!!!」

 

力強く咆哮する。

 

 

 

 

次回を待て





ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」

ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」

ゆっくり霊夢「まずは謝罪を……虧蚩尤さんもとい稲荷童子さん、マジですいませんでした!!!」

ゆっくり魔理沙「いやホントマジで遅れたのと同時にそちらに多大な迷惑をかけてしまい誠に申し訳ありませんでした!!」

ゆっくり霊夢「特にあちらの予定とか色々と潰しちゃったのをメッセージで教えられたから凄く申し訳ないよ;」

ゆっくり魔理沙「作者もマジで痛感させられたから今後気を付けないといけないのを教えられたんだぜ……」

ゆっくり霊夢「次のは本当に気を付けてやります!」

ゆっくり魔理沙「マジ頑張りますんだぜ!!」

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