憑依天龍が行く!   作:鳴神 ソラ

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ゆっくり霊夢「大変お待たせしました!!」

ゆっくり魔理沙「改めて令和初ので後編完成しましたんだぜ!」

士「改めてなのはコラボ側から指摘されまくったからそれの修正に一度消してるからだ」

カズマ「ホント虧蚩尤さん。ありがとうございました!!」


話:ぶつかりあい~の~アレディVS剛 激闘編後編

 

 

 

激しい模擬戦が起きてる頃、Ξを追いかけて戦治郎たちは演習場となってる島へと向かっていた。

 

「しかしお前等の所はあんなのや色んなのを作らねえと厳しい状況か…」

 

「まあな…転生個体は固有の能力を持ってるから対策をたてねえと他の奴らがマトモに戦えねえ個体がいるからな…」

 

向かう途中で呟いたマーベラスに戦治郎はぼやく様に返す。

 

ちなみにゴーカイレッドに変身して海の上を浮いたマーベラスに妖精さんマジパネェ!と戦治郎とシゲが叫んだのはご愛敬。

 

今はメガレッドに豪快チェンジし、サイバースライダーに戦治郎と一緒に乗って移動している。

 

「うひょぉぉぉぉぉぉ!サイバースライダーでの移動たのしぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

「次!次俺も乗らせてくだせえ!!」

 

「早くいかねえか?」

 

ちなみに行く前にはしゃぐ戦治郎とシゲの図があった事はこれも些細である。

 

 

閑話休題

 

 

サイバースライダーで並走していたGメガレッドから軽快な音楽が流れる。

 

「通信か」

 

それにGメガレッドはモバイレーツを取り出して出る。

 

『ふむ、どうやら通信は良好の様だな』

 

「アンデルセンの爺さんか、なんだ?別世界でも通信出来るのを試す為の連絡か?」

 

聞こえてきた声にそう聞くGメガレッドのにアンデルセン!?と戦治郎は驚いていた。

 

その後に密かに周りに聞こえない様にスピーカーのを自分が聞こえる程度に小さくする。

 

『まぁ、それとついでに貴様に新たな改二の情報を伝えておこうと思ってな』

 

「ふうん、なら後で伝えてくれ」

 

要件を言うアンデルセンにGメガレッドはそう返す。

 

『む?そうか…ならばガレオンの方に送って置くか?』

 

「いいや、帰って来た時にしてくれや」

 

じゃあなと言いながらGメガレッドは相手が何かを言う前に通信を終える。

 

「なあ、何話してたんだ?」

 

「いや、他愛もねえ事だ」

 

そうか…と返された事に前を向く戦治郎を見ながらGメガレッドはこれ以上教えるのも利点にならねえだろうしなと思いながら移動に集中する。

 

Gメガレッドことマーベラスが新たな改二情報を秘匿したのには理由がある。

 

それは戦治郎達に敵意を向けさせ過ぎない為だ。

 

改二が発表されればそれだけ戦治郎達を評価する者達が現れる。

 

だが、やり過ぎると戦治郎達の評価を落とそうとする輩がさらに現れるかもしれないからだ。

 

ただでさえ、龍田と瑞鳳の改二への改修途中で聞いたこの世界での海軍の問題や情勢にマーベラスはめんどくせえ状況だと感じているので新たな改二情報と言う戦治郎達の状況を悪くする結果になりかねないのを教える訳にはいかないと言うマーベラスなりの不器用な配慮である。

 

 

 

 

一方、Ξも加わった事で剛は離れて円を描いたり、時たま逆方向に動きながら銃撃に専念し、Ξが接近戦でクウガLUと接戦していた。

 

クウガLUはビームサーベルを右手にライジングタイタンソードを持って掃きながら左手にライジングドラゴンロッドを出現させて銃撃を防いでいた。

 

「しかしビームサーベルも作れるんだな…」

 

「だよな!すげぇカッコイイなあれ!」

 

「あー……厳密に言うとあれはビームサーベルじゃないッスよ」

 

感嘆の声をあげる天龍と涼風に護がそう返してから話し始める。

 

護曰く、本来剛用のパワードスーツであったΞの、艦載機化改造に携わったシゲ達は粒子ビームをサーベル状に留める技術を持ち合わせていなかった都合上、Ξはビームサーベルの代わりに、工業機械による鋼鉄の加工作業において、鋼鉄の切断などに使用されるプラズマジェットの技術を応用して作った非実体剣の高出力プラズマジェットサーベルを1本搭載してるとの事。

 

「えっと…」

 

「もう少し説明お願いします;」

 

「分かったッスよ」

 

チンプンカンプンな天龍達の代表して五月雨のお願いに護は解説を始める。

 

まず、高出力プラズマジェットサーベルは実体を持つ武器を溶断して相手に対しての攻撃と、武器の破壊による相手の無力化を同時に行う事が可能であるが、その性質上、相手の武器の融点……つまり相手の武器を形成する物体が溶け始める温度がプラズマジェットサーベルが放つ熱よりも高かった場合、相手の受け流しをすり抜けて攻撃する事が可能なのだとか。

 

それと同時にこちらがプラズマジェットサーベルを用いて受け流しを行う際、相手の武器がその刀身をすり抜けてしまう為、受け流しが出来ない仕様になっていると護は付け加える。。

 

そんな理由もあってか、Ξの近接武器にはプラズマジェットサーベル以外に、それらの対策として刀身を電熱線によって加熱し、その熱で相手を溶断する事が可能な実体剣の3段ロッド式ヒートサーベルが、プラズマジェットサーベルと対となる様に1本搭載されているとの事だった。

 

「……技術とかにわかな俺達からして、凄いとしか言葉が出ないよな」

 

「分かる」

 

「それはそれでどうかと思うんだが;」

 

「自分からしたら、何でライジングタイタンソードがプラズマジェットサーベルを受けられるのかが謎ッスね……まあ不思議な力が~っとか言われたら、自分達は納得せざるを得ないんッスけどね…実際自分達の世界には、魔法や神通力、超能力を行使出来る神話生物なんて言う…それこそ摩訶不思議な連中が跳梁跋扈してるんッスから……」

 

詳しく説明してくれたがポカーンな天龍と涼風の技術がにわかと言う部分に対して光太郎が何とも言えない顔を浮かべ、解説してる間も剛達の戦闘を撮影していた護は技術屋の観点で、Ξのプラズマジェットサーベルにぶつかり合っても融解してない+受け止めているライジングタイタンソードが引き起こしてる現象にぶつぶつと言及している。

 

因みにこの時、演習が始まる前に普段着に着替えた護のパーカーのポケットが、モゴモゴと動いていたりするのだが、それに気付いた者は件のパーカーを身に付けている護と始まる前にすれ違った時に霊力で感じ取ったクウガLU以外、誰もいなかったりするのであった。

 

それはそうと剛の方だが、徐に艤装からある物を取り出す。

 

取り出されたのは、白と黒を基調とした身の丈程もある巨大な十字架で中心部分には髑髏の装飾が施されていた。

 

「なんじゃありゃあ?」

 

「十字架…でしょうけどデカいですね」

 

出て来たのに深雪と赤城が目を丸くする中で不知火たちは驚いた顔で剛が取り出したのを見る。

 

「剛さん、パニッシャーを取り出したって事は…」

 

「取り出す程の強敵と言う事ですか!」

 

「クウガのあの姿、ライジングアルティメットに太刀打ちできる可能性があるとしたら確かにパニッシャーしかないな…」

 

光太郎の言葉に不知火たちは改めてクウガのLUの強さに戦慄し、その頬に身体が極度に緊張の為に出て来た汗が伝う。

 

離れているのにも関わらず、彼の体から発されるのに圧倒されてるのだ。

 

自分達が戦うとなると覚悟しなければならないと思えるほど、漣達は息を飲む。

 

「漣ちゃん達の様に新しくここに来た艦娘の皆には丁度良いのかもしれないね。もしかしたらこれから対峙する相手は、あのクウガと同じ位のが出てくるかもしれないからね……って言うか数時間前にあのクウガ相当かそれ以上の相手と、鎮守府総出でやり合った気がしないでもないけど……」

 

「ああ……あのバケモンか……確かに今後、あいつ並の奴が出て来ても可笑しかぁねぇな……」

 

光太郎と輝のやり取りを聞いて、陽炎達は息を飲んでからすぐさま納得する。

 

数時間前にバケモン…しかもクウガLU以上のと言う部分に天龍達は驚いていた。

 

戦治郎達が今まで出くわした転生個体達の中には、それだけ普通の艦娘などでは太刀打ちできない者達がいた。

 

実際、異世界から天龍達が来る前の戦治郎たちの世界での日本時間で数時間前の深夜、戦治郎達が2年ほど前に打ち倒し、その身体を構成する素粒子を太陽系の外に放り出す事で復活出来ない様にした筈だった転生個体が襲撃して来たのだ。

 

その転生個体は宇宙空間に漂っている暗黒物質を取り込みながら自分の体を再構成して復活を遂げ、宇宙から直接長門屋鎮守府に飛来してそのまま戦治郎達に襲い掛かり、長門屋鎮守府全体に甚大な被害を与えた。

 

そう言った者達と対峙した際、戦治郎達は相手の能力の短所、デメリット、弱点などを観察する事によって見つけ出し、それに合わせてしっかりと作戦を立て、前準備を怠る事無く行ってきた事で、戦治郎達は対峙したその者達から辛くも勝利をもぎ取って来て今へと至っている。

 

今までの出来事を思い返して陽炎達は光太郎達の言葉に納得出来たのである。

 

…尤も、中には途轍もないイレギュラーな事態もあり、それを引き起こした張本人(?)もこの場にいるのだが……

 

「ぬおおおぉぉぉーーーっ!!!漣っ!我は今とても忙しいのだっ!!その過度なスキンシップを今すぐ止めるのだっ!!!」

 

「え~?いいじゃないですか~混沌としたこの状況に疲弊した漣には、癒し成分であるガタノトキシンの早急な摂取が必要なんですよ~」

 

「漣ちゃ~ん、ゾアが嫌がってるからそのくらいにしてあげて~……それとトキシンって確か毒素の類だったと思うから、そのネーミングもやめておいた方がいいと思うんだけど……」

 

当の本人(?)は、長門屋鎮守府の食堂のメンバーと共に、ソフトクリームの販売を行っていたのだが、その途中で漣に捕まりこうして執拗なまでに愛でられており、その様子を見た彼のパートナーである翔が、苦笑を浮かべながらこの様な言葉を口にしていたりするのだが……

 

 

閑話休題

 

 

初めて戦治郎たちと違う敵意のある転生個体と交戦した漣と霞は自分達の前に存在するクウガLUと同じ位のが出るかもしれないと言うのは否定できないのだ。

 

そんな漣達が考えてる間に剛はクウガLUに簡単に捕捉されない様に急旋回や急停止、スライド走行などを織り交ぜた移動を行いつつ、パニッシャーの長辺側に仕込まれた機関砲を展開し、髑髏の装飾の中にあるトリガーを引くと機関砲から恐るべき速度、見える者達の目測で秒間数百発ほどだろうか…そんな驚異的な速度で銃弾と言うには大き過ぎて砲弾と言った方が正しいと思われる程の大きさを誇る弾が発射される。

 

飛んで来る砲弾の雨をΞから距離を取ったクウガLUは受け止めるのではなく、手に持っていたライジングタイタンソードとライジングドラゴンロッドを投げ捨てて走り、回避に徹する。

 

恐るべき速度である砲弾を当たらずに避けて行くクウガLUに剛は動きながら顔を顰める。

 

「走れ!霊気の地龍よ!!」

 

しばらく走って剛の背後に艦娘がいない事を確認し、攻撃を止まった瞬間を見逃さずにクウガLUは霊気を纏った右腕で地面を強く殴りつける。

 

殴りつけた地面から複数の線の様なのが走った後に複数の石で出来た龍が飛び出し、進行方向を切り替えようとして、僅かな間だけ停止していた剛に襲い掛かる。

 

それに気付いた剛は慌てた様子でスライド走行を行い、寸での所でそれを避けると、避けられた石の龍はそのまま彼方へと飛び去って行く。

 

尚、今回の話に関係ない事だが、日本から遠く離れた位置に在る南西諸島にある国々から、後日、日本海軍の方に自然を壊しながら飛んで行く未知の石の龍が目撃されて未知の存在の来襲かや海軍は何してるんだと言う苦情が入り、その件に全く心当たりがない日本はその内容に只々困惑し、更に遠く離れたインド洋では、輸送船相手に大暴れしていた水上バイクを駆る世紀末な不良達が、石で出来た龍に豪快に吹っ飛ばされ、金属片と肉片が混ざり合った無残な姿になってしまった。

 

その際、不良達に襲撃を受けていた輸送船の生き残ったクルー達や護衛していた艦娘達は突然の事だったが天が助けてくれたんだと感謝していた。

 

 

閑話休題

 

 

クウガLUの動きから砲弾では無理と判断した剛はパニッシャーを反対に向けて髑髏の装飾を引くと今度はロケットが放たれる。

 

「あれロケットも発射できるのか!?」

 

うえぇぇ!?と叫んだ天龍も含めて異世界組と漣と霞が驚く中でクウガLUは出現させたライジングペガサスボウガンで剛が放ったロケット弾を迎撃しようと矢を放つ。

 

放たれた矢がロケット弾に当たると共に強烈な爆発を起こす。

 

「うお!?」

 

「あれ、普通に攻撃したらお陀仏だね」

 

爆発で起こりし衝撃に落ちない様に踏ん張る中で響は冷や汗流しながら呟く。

 

ただ、逆立ちしてだったので戦治郎側のヴェールヌイが顔を抑えていたが…

 

爆発で発生した生身で受けていれば確実に四肢が吹き飛ばされるであろう強烈過ぎる爆風にクウガLUは耐え、直径数百mにも及ぶ火柱が放つ灼熱にその身を焼かれながらもその体を微動だにせず、クウガLUはライジングペガサスボウガンを構え、見逃すまいとしっかりと剛を捕捉し…

 

覇皇天馬雷鳴波(はおうてんまらいめいは)!」

 

その叫びと共に放たれた雷を纏った風の矢の嵐はクウガLUを取り囲む火柱の群れを一方向だけに放たれたのに瞬く間の内に全て消し飛ばしながら、剛とΞを貫かんとばかりに剛達目掛けて真っ直ぐ飛翔していく。

 

自分達へと向かって来る矢の嵐を目の当たりにした剛は刹那の間、ロケット弾の爆発で出来た火柱を打ち消した矢の嵐の威力に驚愕するも、すぐさま我に返り、慌ててΞを引き連れて回避行動を開始する。

 

またも関係ないが、南西諸島の国々から日本に苦情が入った日と同日に、中国やカザフスタンと言った国々から、とんでもない数の雷の矢が東から飛んで来て、住民達や動物達に当たらなかったが、それでも日本の警備は何をしてるんだと言う苦情が入るのだが、これについても心当たりがない日本は更に困惑の色を色濃くして応対にあけくれる事になる。

 

また、黒海でとある旧支配者と密約を交わしていたとある組織が飛来した雷の矢によって多くの同志を失っていた。

 

 

閑話休題

 

 

数時間前にバケモンを見ていた漣と霞は光太郎のからバケモンより下と思っていたがあのバケモン以上ではないかと無傷のクウガLUを見て戦慄していた。

 

常人離れした反射神経と輝を上回る怪力で戦治郎達の攻撃に反応し、その攻撃のほぼ殆どをダークマター製の追加腕で受け流して来る様な奴であったが目の前の人物はバケモンと違って激しいが静かと表現としては矛盾しているがそんな感じに剛の攻撃に対処していて一方的に近い。

 

「(マジヤバー…絶対に戦いたくないわ…;)」

 

「(目の前のクウガってヤツがあの化け物とぶつかり合ってたら…いや、たらればになるわこれ…)」

 

体をブルリと震わせる漣と霞だが評価を述べた光太郎自身も目の前の戦いに冷たい汗を流していた。

 

光太郎自身、自身の知識にあるクウガLUから襲撃したバケモンと見比べた。

 

だが、目の前にいるクウガの変身者はアレディ・ナアシュであり、オリジナルの五代雄介でもリイマジの小野寺ユウスケではない。

 

「(これは見誤った…知識にあるのでああ言ったが…目の前のクウガは数時間前の奴より上だ!クウガの力に過信せず、向き合っている戦士だからこそか!)」

 

「おいおいおいおいおい!?なんでライジングアルティメットのクウガと剛さんが戦ってるんだ!?」

 

「確かアレディさんと戦うんじゃなかったのか!?」

 

そこに戦治郎達が来て、戦治郎とシゲは剛と交戦しているクウガLUを見てギョッとなる。

 

どんなバトルになるかと軽く考えていただけに目の前の光景は予想外であったのだ。

 

「あ、提督。あのクウガさんがアレディさんです。アレディさんも変身できるみたいで…」

 

「あのクウガはアレディかよ!?ハーケンも変身してたから薄々変身ヒーローになりそうだと思ってたけどよりにもよってクウガって鬼に金棒過ぎるだろ!?」

 

そんな来たばかりの戦治郎達へと代表で答えた大和のを聞いて戦治郎は絶叫する。

 

その間も剛とクウガLUはぶつかりあっていたがクウガLUがほとんど無傷に対して、クウガLUと対峙していた剛は無残にもボロボロになっており、つい先程工廠から飛び立ったはずのΞも、剛同様、火花を散らす程に損傷していたのであった。

 

「これで決めます!」

 

その言葉と共に剛は来ると感じた直後に体に衝撃が走り、その後に剛の薄れそうになる意識の中で見える範囲で肘打ちや裏拳、パンチとキックの連続攻撃を浴びる。

 

遠目で見ていた戦治郎たちにはクウガLUの黒い部分が赤く染まった後に2人に分身したかと思えば交互に剛に叩き込んでいるのが目に映る。

 

その後に剛はアッパーで打ち上げられた直後にハンマーパンチで叩き落とされて地面にぶつかり、浮き上がった所をクウガLUは狙いを定めて両手に光りを纏わせる。

 

助けに入ろうとしたΞは限界に陥ったのか膝から崩れ落ちる。

 

「魔を撃ち、滅する拳…!」

 

その言葉に瑞穂と不知火は飛び出そうとして空と輝に取り押さえられる。

 

このままでは剛が危ないのは分かるが、飛び出したらかえって2人の命がないと考えてだ。

 

そして…右手に収束させ…

 

「!覇皇魔滅拳!!」

 

()()()()()()()右手を強く突き出す。

 

ドゴーン!!

 

直後、何かがぶつかる音が聞こえた後に誰にも視認できずに遠くに消えていく。

 

「うわぁ……」

 

「ホント、見る度にド壮大ですわね」

 

飛んで行ったのが何かは分からないが威力の程から言葉を無くす戦治郎側と違って天龍は顔を青くし、ビスマルクは呆れた様に呟く。

 

どしゃ…

 

「!?剛さん!!!」

 

誰もが茫然としていたが、殴られなかったのでそのまま落ちた剛が地面に落ちる音と共に瑞穂と不知火がすぐさま我に返って倒れた彼に駆け寄る。

 

その間にアレディは変身を解いて緊張を解く。

 

「剛さん!剛さん!」

 

「しっかりしてください!」

 

「うっ……大……丈……夫…よ……」

 

必死に声をかける2人に剛は弱弱しく笑いながら返す。

 

それに瑞穂と不知火は涙を流して良かったと抱き着く。

 

「おぉ~おぉ~……剛さんとあろうものが、随分とまぁ派手にやられたもんですなぁ……っとぉ、大人しくしといてくださいよぉ、すぐ治療を開始しますんでねぇ……」

 

そこにタイミングを計ったかの様に加賀と吹雪と共に悟が姿を現し、悟はボロボロになった剛の姿に僅かに驚いた様子を見せた後、パッと見で命に別状が無い事を確信すると、そう言いながら剛の方にゆっくりと歩み寄ると、自身の能力である翠緑を発動させたのか、右手を緑色にほんのり発光させて治療を開始するのであった。

 

「完敗…だった……アレディ……あなたは…本当に強い者…だ…」

 

「いえ、私こそ、あなたの様な誇り高き守り人と戦えた事に感謝します」

 

称賛する剛にアレディもまた彼に称賛の言葉を贈る。

 

はたからすれば嫌味ではないかと思われてしまいそうだが、戦った者同士、お互いの信念を感じ取っての言葉に治療している悟を除いて誰もが拍手を送る。

 

 

 

 

次回を待て

 

 

 

 




ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」

ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」

ゆっくり霊夢「長らく待たせてしまい!申し訳ありませんでした!!」

ゆっくり魔理沙「ホントウチの作者がどんくさくてすんません!!」

ゆっくり霊夢「言い訳ですけど流れは思い浮かんではいたんですが文章に置き換えるのに苦労してたんです!」

ゆっくり魔理沙「しかも描写とかもしっかりと言われていた分、必死に頭を捻ってました!」

ゆっくり霊夢「もう1度言いますが、大変待たせて申し訳ありませんでした!!!」

ゆっくり魔理沙「気を付けて頑張ります!!」

カズマ「文章の指摘とか本当にありがとうございました!!」

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