憑依天龍が行く!   作:鳴神 ソラ

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ゆっくり霊夢「2人のぶつかり合い前準備です」

ゆっくり魔理沙「すまん、バトルをどう書こうか悩みまくってたからその前的なので我慢して欲しいんだぜ;」


話:ぶつかりあい~の~アレディVS剛 準備編

 

 

前回の後、準備をして来ますとアレディはガレオンへと戻り、剛もまた準備してとある島に出来たバトルフィールドに浮かんでいた。

 

そんな剛は身体のあちこちに付けたホルスターにハンドガン、水中銃、電撃銃を入れ、背中にアンチマテリアルライフルとアサルトライフルを背負っている

 

「凄い武装だな…」

 

「剛さんの手持ちの武器はあれだけじゃないんだよね、まあ今出してない大型の物は人間に対して使うには余りにも威力があり過ぎるって事で、艤装の中に格納しているみたいだけどね」

 

「そうなんですか!?」

 

そんな剛の装着してるのを見て呟く天龍のに返した光太郎のに五月雨は驚く。

 

「見た限りあんな武器見た事ないな」

 

「あの武器も戦治郎さん達が作ったのか?」

 

「いえ、あれらは先輩達が作ったものではありません。あれらの武器は剛さんの元妻であるアリーさんが作り上げた物なのです」

 

ハーケンの呟きに深雪が聞くと通が答える。

 

「奥さん!?奥さんいたのか!?」

 

「あれ?けどさっきの自己紹介だと…」

 

「えっと……、その事なんですが……」

 

驚く涼風の後に首を傾げる五月雨や天龍達に翔は困った感じに説明する。

 

剛の元妻であるアリーはこの世界に転生する前、戦治郎達が生きていた世界で剛の元同僚であり親友であるリチャードアメリカ大統領の政治によって戦争が減っていく状況を見て、戦争を生業にしている者達の未来を憂いた結果、自分達夫婦を含めた軍事関係者の楽園を作る為にテロ組織を立ち上げ、リチャード大統領を暗殺した直後に犯行声明を出すと同時に世界に対して宣戦布告を行い、世界規模でテロ活動と戦争を開始したのである。

 

そして彼女は自身が立ち上げたテロ組織、『エデン』の本拠地にて愛する剛との一騎討ちを行った末、剛の腕の中で剛への愛を再確認しながら息を引き取ったのだそうな……

 

そんな彼女は水母水姫の転生個体としてこの世界に降り立つと、生前同様『エデン』を組織して今も尚秘密裏に活動を開始しているのだとか……

 

この時の翔達は、アリーは今も生前同様軍事関係者の楽園を築く為に活動しているものだと思っているのだが、実際のところ今のアリーは自分と剛の事以外に全く興味が無く、この世界でのエデンの活動目的は剛を世界的英雄にして最強の戦士である様に仕立て上げる為の戦場を用意し、剛がその生涯を終えるその瞬間まで永遠に戦争を維持、管理し続けると言う内容に変化しているのである。

 

そしてこの事実は、現状アリー本人と彼女の相棒の様な存在であるプロフェッサーなる人物以外、誰も知り得ない事だったりする……。

 

 

閑話休題

 

 

そんなアリーはこの世界に転生した後、艦娘の存在意義に疑問を覚える者達を生み出し、男女平等を謳う団体や艦娘の登場によって冷や飯食いになった陸軍関係者等を扇動、蜂起させる為に作り上げた誰でも深海棲艦に対抗出来る様になる武器、通称アリーズウェポンを作っただけでなく、戦争を起こそうと考えている危険思想の持ち主を扇動したり、テロリスト達の活動を支援したり、要人暗殺などで戦争の切っ掛けを作ったりしているのだそうだ。

 

その際に沢山作られたアリーズウェポンの一部を教えて貰った。

 

 

ハンドガン……ケルベロス 携行性重視、基本オールラウンド 3点バースト有り

 

ショットガン……ラドン 屋内や狭い通路などで多数の相手をまとめて相手する場合有効、広範囲に散弾が広がる

 

ライトマシンガン……オルトロス 屋外用、面制圧などでの牽制や殲滅用 速射性に優れる

 

アサルトライフル……キマイラ 屋内用、面制圧などでの牽制や殲滅用 要はオルトロスの威力をちょい下げて携行性と操作性を上げたもの

 

水中銃……スキュラ 水中専用 水中でも射撃が可能になる

 

テイザーガン(電撃銃)……ヒュドラ 相手を可能な限り傷つけないで拘束する用、針を飛ばして相手に刺し、針と本体を繋ぐワイヤーに電流を流して相手を鎮圧するのがテイザーガン

 

アンチマテリアルライフル……ネメアーズレオン……長距離狙撃用、ある程度厚さのある壁でも貫通する

 

グレネードランチャー……カルキノス 屋内でも使用可能、広範囲の相手を爆殺する、射程は短

 

クロスボウ……エトン 可燃性ガスなどが充満して銃器が使えない状況用 貫通性高め(レオンには負ける)

 

無反動砲……スピンクス 屋外用、広範囲の相手を爆殺する、射程は中。ちなみに無反動砲とロケットランチャーの違いは、爆発の力で発射する(無反動砲)弾そのものに推進力がある(ロケットランチャー)かの違い

 

 

以上のを聞いた天龍達は唖然とする。

 

「おいおい、ぶっ飛び過ぎだろ」

 

「しかも今この瞬間にも新たなアリーズウェポンが作り出され、一部の組織との間で取引されているぞ」

 

「それ、こえぇな;」

 

理由を聞き、続けて解説された内容に天龍は顔を手で押さえ、空の発言に涼風と深雪は冷や汗を流す。

 

「しっかし、凄いなあの深海組長と深海親方…一瞬で島とバトルフィールドを作っちまうとはな…」

 

その隣でハーケンは剛が立つ場所、()()()()()()()()()()を見てそう呟く。

 

そう、剛が立っている島は戦治郎がたった今作り上げ、バトルフィールドを輝が仕上げたのだ。

 

どうやってかはまずはバトルフィールドを作り上げるかと呟いた後に戦治郎の左目から赤い炎が噴き出し、その炎の中に『神』の文字が浮かび上がると同時に土星の輪の様に2つの光の輪が交差した形で炎を囲む。

 

空から教えられたがそれは戦治郎が持つ能力、鬼神紅帝(きしんこうてい)と言う物で今発動しているのは複数ある型の1つである神帝之型(じんていのかた)と呼ばれているものだ。

 

神帝之型は戦治郎自身にしか見えない白いモヤを戦治郎が破壊する事で、そのモヤの中に書かれた自然災害を引き起こす事が出来る型なのだ。

 

一例として『地震』と書かれたモヤを何気無く破壊すると、戦治郎を中心にした半径10km以内に震度7の大規模な直下型地震が発生するのである。

 

因みに戦治郎が震度や揺れ方、地震を発生させる場所を細かく指定しながらモヤを破壊すると、指定した通りに地震が発生してくれる様である。

 

この時戦治郎が艦隊などに加入していると、戦治郎及び艦隊のメンバーの周囲は地震の影響を全く受けなくて済むと言う事実が、過去の戦いの中で実証されている。

 

また、『火山噴火』を使用した時、周囲に火山が無かったとしても、常識や道理、法則などを完全に無視して活火山を強引に作り出し、自身の都合に合わせて噴火させて火砕流や溶岩流、噴石や火山ガスなどで相手を攻撃する事が出来るそうだ。

 

神帝之型を発動した戦治郎は、見えてるモヤの中から『隆起』と書かれた白いモヤを両手を合わせる様にして叩き潰き…

 

バンッ!

 

今度は先程合わせた両手を開いて、地面に勢いよく叩きつける。

 

その様子はまるで某錬金術師の漫画の主人公である、ちっちゃい兄の様であったと関係者は後に語っている……。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 

その直後に地響きと共に鎮守府前の海が突然盛り上がり、その中から巨大な岩山の様な島が姿を現すのであった。

 

その様子を見ていた長門屋鎮守府に所属する者達以外の面子が唖然としてる中……

 

「おっしゃっ!!!お前ら見てろよオラァッ!!!いくぞコルァアアアァァァーーーッ!!!」

 

艤装付きハンマーを担いだ輝が大技を繰り出す直前のプロレスラーの如く、この様に叫ぶと同時に呆然をする面々の方を指差しながら見回した後、しゃがみ込んで脚に力を溜めてから勢いよく跳躍し、つい先程戦治郎が生み出した岩山の様な島にハンマーを振り下ろして豪快に殴りつける。

 

ズドーーーーーン!!!

 

するとどうだ、岩山は輝の一撃を受けるなり即座に真っ平らになり、直後にその平面からニョキニョキと某野菜人漫画の中で行われる天下一武道会で使用されるリングの様な物が生えて来て、あっという間にバトルフィールドが完成してしまうのであった。

 

なお、この出来事を引き起こした片割である戦治郎は、マーベラスとシゲと共に龍田と瑞鳳の改二改修を行う為に工廠に向かった為この場にはいない。

 

そして悟も悟で、戦治郎達と天龍達の演習が終わった直後から何か獲物を見つけた様に不気味な笑みを浮かべ、加賀と吹雪に用があると言う事でマーベラスに許可を貰った後、ユラユラしながらガレオンの方へ向かって行った為剛達の闘いを見学しているメンバーの中にいない。

 

さて、こうして剛達の為のバトルフィールドが完成した訳だが、その周囲には彼等の闘いを見守る為の観客席が作られていなかった為、臨時で長門屋鎮守府が誇る拠点制圧用水陸両用戦車部隊が出撃し、海上に時雨のキュクロープス、陽炎のペーガソス、そして空とシゲが設計、ヴェルが中心となって作った天龍田用ポリタンク型多脚戦車『ポリ戦車(タンク)』を設置して即席の観客席を設けるのであった

 

その後天龍が座る場所を探していた叢雲を誘って、共にポリ戦車の上に腰掛けて上から長門屋鎮守府の戦車部隊の戦車を眺めていると、天龍の背後にあったスペースに剛達の闘いを撮影する為にカメラを設置しに来た護と、車体の高さが3輌の中で一番高いからと言う理由でポリ戦車の上で闘いを観戦しようと思った輝がポリ戦車の上部に乗って来たので、天龍はいい機会だからと護に此処の摩訶不思議な戦車の事を尋ねる事にするのであった

 

「戦車関係はシゲが詳しいんッスけど、今ここにいないッスからね~……」

 

護はそう言った後、天龍とついでに近くにいた叢雲に、此処の戦車について話し始めるのであった

 

先ずは時雨が駆る多脚戦車『Kýklōps(キュクロープス)』についてである

 

この多脚戦車は一番初めに長門屋鎮守府拠点制圧用水陸両用戦車部隊に配備された戦車で、英語圏ではサイクロプスと呼ばれるその名の通り、饅頭の様な形をした本体の中央には、3つのレンズが付いたカメラアイが大きな1つの目玉の様に取り付けられていた。

 

そしてそのカメラの下部からは3本の指が付いたマニピュレータが2本取り付けられており、本体の下部からは節足動物の様な4本の足が伸びていた。

 

更に本体の後部には、人が一人乗り込めそうな後部ポッドが取り付けられていた為、キュクロープスを初めて見た際、天龍は思わず攻殻機動隊に登場したタチコマを連想するのだったが、それはキュクロープスに取り付けられた様々な装備の群れの総攻撃を受け、跡形も無く破壊されてしまうのであった

 

カメラアイの左右からそれぞれ伸びた2門の大砲に、本体の上部に取り付けられた砲塔にも大砲が2門、更に砲塔の上に2門の機銃が取り付けられており、本体の右側には小さなレーザー発振器の様な物が1基、左側にはシャッターの様な物が付いた箱の様な物が取り付けられ、後部ポッドの上部には護が作ったと主張する対空レーダーが取り付けられていたのである。

 

そして護の話を聞く限り、如何やらマニピュレータの中にも、砲塔の上部に取り付けられた機銃がそれぞれ1門ずつ内蔵されているようである

 

因みにキュクロープスに取り付けられた大砲と機銃は、シゲが作り上げた物らしく大砲には『バーストセイバー』、機銃には『ノラバルカン』と言う名前が付いているそうだ

 

そして小さなレーザー発振器の様な物は『閃光迎撃神話』と言う飛んで来る艦載機や砲弾をレーザーで自動で撃ち落としてくれる迎撃専用の兵器らしく、こちらは今ある分は戦治郎やシゲが作った物らしいが、その基となった設計図はガダルカナル島にいるシゲのマブダチが、自身の能力を使用してメタルマックスと言うゲームに登場する閃光迎撃神話を再現した際に、後に量産する事を考えて書き残した物なのだとか……

 

さて、此処でようやく謎の箱に触れていこうと思う

 

この謎の箱は、何と艦載機の格納庫だと言うではないかっ!

 

しかも現状では翔鶴型装甲空母しか扱えないはずの、噴式艦載機まで使用可能であると護は言うのであるっ!

 

これは時雨が空が保有する噴式艦載機であるトムの為に、空に頼んで作ってもらったものらしく、その運用方法は燃料や弾が切れそうになったトムを補給の為に1度格納した後再出撃させると言ったものらしい

 

他にも飛行甲板が損傷して発艦させた艦載機を収容出来なくなった空母艦娘の代わりに、彼女達の艦載機を受け入れる事も出来るらしく、この運用方法がまんま史実の大鳳と信濃の設計コンセプトと同じだった為、この装備の名前は『プチ信濃』と名付けられたそうだ

 

このプチ信濃の発艦方法だが、先ず格納庫のシャッターが開き、格納庫の中から蒸気カタパルトがニョキニョキと伸びていき、カタパルトが伸び切ったところで艦載機がスタンバイし、時雨の合図と共に発艦するんだそうな……

 

こんな変わった運用方法が出来るキュクロープスの次に配備された戦車、それは現在天龍達が腰掛けている長門屋鎮守府の天龍と龍田が駆るポリ戦車であった

 

ポリ戦車は名前の通り見た目は灯油などを入れる18ℓポリタンクに、関節が付いた棒切れの様な足が6本付いた様な姿をしているのだが、積んでいる装備が実にえげつない事になっていた

 

斜めになった口とボディーの前面にはキュクロープスにも取り付けられていたバーストセイバーがそれぞれ1門と2門の計3門取り付けられており、前面の2門の主砲の下にはこれまたキュクロープスにも取り付けていたノラバルカンが2門、更にその下にはツインドリルと言う2本のドリルが取り付けられていた。

 

そして平らになった口には閃光迎撃神話が1基取り付けられていて、ボディーの両側面には『Typhon(テュポーン)』と呼ばれる車載用24連装マルチプルミサイルランチャーが2基ずつの計4基、魚雷としても使用出来るシーハンターと言う装備が1基ずつの計2基取り付けられているのである。

 

そしてボディーの中に内蔵されている為目には見えないが、大型の対空電探と水上電探、そして対潜水艦用にソナーもこのでかいポリタンクには装備されているのだとか……

 

因みにこのテュポーン、恐ろしい事にミサイル1発が通常の戦艦棲姫を一撃で屠る程の威力を持ち、その射程はなんと100km近くもあり、水上艦だけでなく艦載機や潜水艦まで問題無く攻撃出来ると言うのである……。

 

このポリ戦車はそんなトンデモ兵器を4基も搭載し、その気になればこの狂ったミサイルを96発同時に発射出来るのである……

 

尚、このポリ戦車、平常時は鎮守府内にある農場で、専用のアタッチメントを装備してトラクター代わりに使用されているそうだ……

 

そしてこの火力お化けの後に配備された現状最後の戦車、それが陽炎が駆る『Pegasos(ペーガソス)』である

 

ペーガソスは英語圏ではペガサスと呼ばれるのだが、この戦車はペガサスとは程遠い外見をしていた

 

車体の前方部分に車体と同化した砲塔が付いており、その砲塔の上に今度は旋回可能な外付けの砲塔が付いていて、車体の後部には細長い棒の様な物が上に向かって伸びており、外付け砲塔より高い位置にある棒の先端には、真ん丸な砲塔が取り付けられていた

 

さて、これだけでもペーガソスが異様な外見をしている事が分かるのだが、それに駆動関係と装備が加わる事でその異様さは尋常ではないレベルに達するのである

 

本来履帯が付いているべきところに履帯は付いておらず、その代わりに節足動物の足の様な物が4対8本付いているのである。

 

そう、このペーガソスも例に漏れず多脚戦車なのである……

 

そんなペーガソスの装備なのだが、外付け砲塔の上に付いている閃光迎撃神話を除けば、全てセイバーバーストで構成されているのである。

 

しかもその数が明らかに可笑しく、車体から1門、固定砲塔から3門、旋回砲塔から5門、そして後部の丸砲塔から1門、合計10門のバーストセイバーがこのペーガソスには取り付けられているのである……

 

これがもし普通の大砲だったら、そこまで脅威ではないと思われる。

 

だが現実はそうではない、このバーストセイバーは何と戦車の大砲でありながら3点バースト射撃が可能なのである。

 

つまりこの戦車は1度の砲撃で10発の砲弾を同時に吐き出し、それを物凄く短い時間で3連射して対象に合計30発の砲弾をお見舞いするのである……

 

護の話を聞いていた天龍の頭が入って来る情報を処理し切れずオーバーヒートしそうになったところで、護は無慈悲にも更なる追撃を行うのであった……

 

この話の中に登場したキュクロープス、ペーガソス、テュポーンの3つは、何と剛が使用している武器と同じくアリーが開発したアリーズウェポンだったのである……

 

「剛さんの嫁さんはこんな物まで作ってたのかよ……」

 

「戦車も車載兵器も皆兵器ッスからね~、これ以外にも皆からメカ大五郎やらメタル大五郎やらニセ大五郎やら呼ばれてる、ある程度自立稼働する大型人型艤装の『Ἅιδης(ハデス)』、自分達のとこの低速艦のお供である水上バイクの『kētos(ケートス)』、ここには無いッスけどアルゴス号って言う大型バスをシゲが改造して作った戦車に付いている超高性能砲塔の『Argos(アルゴス)』に、現在アルゴスに取り付けられている大型4連バースト砲の『Charybdis(カリュブディス)』、後は大和型戦艦の艤装を駆逐艦艤装レベルまで小型化する技術や、1ヶ月くらいしか寿命が無い使い捨ての戦闘用クローンを作る技術なんかもアリーさんが開発してたッス。まあ後者2つは自分達が計画書やら設計図を闇に葬ったッスから、アリーさん以外には再現出来ないみたいッスけどね~」

 

天龍の呟きを聞いた護は、画像撮影用のカメラを設置しながらこの様な事を口にするのであった

 

「えー、ソフトドリンクやアイスクリーム、ソフトクリームにポップコーンにフライドポテトやホットドッグはいらんかいな~」

 

「あ、ポップコーンとコーラ1つ」

 

「こっちはフライドポテトとメロンソーダ!」

 

「あたしはホットドッグとコーラで!」

 

バトルフィールド付近に近付いてきた所で翔を筆頭にした食堂のメンバーと、見学者の数が多いと言う理由で手伝いに入った扶桑と龍驤が軽食やソフトドリンクの移動配布を開始し、初雪を筆頭に各々に注文する。

 

因みにポップコーンは翔が、ソフトクリームはゾアが、アイスクリームは間宮と伊良湖が、ソフトドリンクは龍鳳が、ビール等のアルコール飲料は鳳翔が、ハンバーガーとポテトは扶桑が、ホットドッグは龍驤が担当し、中でもソフトクリームメーカーが乗った手押し台車の取っ手にぶら下がったまま、超能力を使用して移動するゾアの姿は注目の的であった

 

「ねえ、こんな時どういう顔をすればいいか分からないの…」

 

「笑えば良いと思うよ(・ω・)」

 

「応っ!笑いたい時は存分に笑っとけっ!そしたら気分がスッキリすんぞっ!!」

 

次々に起こりし出来事や戦車の説明に真顔になってしまった叢雲の問いに対してフライドポテトを齧りながら天龍がそう返したところ、2人の話を叢雲の隣で聞いていた輝が叢雲の背中をバンバン叩きながらそう言うと、自分をお手本にしろとばかりにカッカッカッと大笑いし始めるのであった

 

ちなみに背中を叩かれた叢雲は叩かれた際のが痛かったのかうのぉ…と呻いていた。

 

「そう言えば、アレディさんは迎えに行かなくて良いの?」

 

「そうっぽい。来てても良いのっぽい?」

 

「ああ、大丈夫だ。自力で来るからな。ほら、丁度来たみたいだ」

 

気になって聞く時雨と夕立にハーケンはそう返した後にガレオンへと向けて指さす。

 

それに戦治郎組は見て…絶句する。

 

見えたのは腕と足に武具を装着したアレディが…水面をゆったり歩いて来てるのだ。

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

「う、海の上を歩いてる!?」

 

「え、え、艦娘だったとか?」

 

「「違います」」

 

その光景に漣は絶叫し、不知火は目をパチパチさせ、天津風の問いを天龍と響は声を合わせて否定する。

 

その間にもアレディはゆっくりと歩みを進めていき、やがてバトルフィールドに辿り着くとリングに上がり剛と対峙する。

 

そんなアレディを見て剛は何時ぶりだろうかと考えていた。

 

自分が最初から本気でいるのは…

 

今まで対峙してきた中でこれ程までに死ぬ気でやらなければならないと心の底から思ったのは…

 

この世界に来て軍神と言われる男と対峙したが彼ももし対峙していたらどう思ってただろうかと考えた後に内心苦笑する。

 

「お待たせしました」

 

「いや、こちらも精神集中に良い時間だった」

 

軽く声をかけるアレディに剛もそう返す。

 

言葉を聞いた感じでは世間話する感じであるが2人の放つ闘志がメンバーを圧倒する。

 

「す、すげぇなこれ…」

 

「い、今まで色んな戦いを経験したけど…」

 

「こ、これは一番マジヤバー;」

 

なんとか言葉を絞り出した摩耶と陽炎、鈴谷は息を飲む。

 

「改めて名乗りましょうハーケン殿のツァイト・クロコディールの操縦を務めておりますアレディ・ナアシュ。師より授かりし二つ名は剛錬です」

 

「大日本帝国海軍は長門屋鎮守府所属、長門屋特別警察隊隊長稲田 剛……」

 

名乗り合った後にアレディは拳を握り、剛はハンドガン、ケルベロスに手をかける。

 

「いざ…」

 

「尋常に…」

 

強く構え合って無言になり…

 

ごくり……

 

「「参る!!」」

 

観客の誰かの息を飲む音を合図に剛のケルベロスが火を噴く。

 

 

 

 

 

次回を待て

 

 

 





ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」

ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」

ゆっくり霊夢「遅れてすいません。後、バトルは次回に持ち越しになりました;」

ゆっくり魔理沙「色々と考えてたらやばいと考えて準備編として投稿したんだぜ;」

ゆっくり霊夢「ホントどういう感じにするとか剛さんの強さを上手く表現しないと…と言うスパイラルに入ってなかなか執筆出来てませんでした;」

ゆっくり魔理沙「後はリアル事情、友人の手伝い、そして気分直しのゲームや動画と言うのでマジで遅れましたんだぜ;」

ゆっくり霊夢「虧蚩尤さん、マジで遅れておきながらこんな体たらくでマジですいませんでした!!m(_ _;)m」

ゆっくり魔理沙「そして今回の話の監修もしてくださりありがとうなんだぜm(_ _;)m」

ゆっくり霊夢「次のバトル描写を頑張って頭から振り絞って書きます!」


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