憑依天龍が行く!   作:鳴神 ソラ

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ゆっくり霊夢「模擬戦の続きと…重い話入りま~す」

ゆっくり魔理沙「あっちでのな…ホントうん;」


38話:響く~の奏でる~の

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

 

「落ち着け!あれも仮面ライダーだ!」

 

前回、アレディの提案により隼人の訓練が始まり、クウガに変身したアレディとディケイドに変身した隼人が訓練してる際、クウガの必殺技を受けたディケイドが紫色の炎に包まれた後に鬼の姿になったのにパニックになって駆け寄ろうとした玲奈を天龍が落ち着かせる。

 

「仮面ライダー?あの鬼の姿も!?」

 

「ああ、あれは仮面ライダー響鬼、鍛えに鍛えた者が特殊な音楽系のアイテムを使う事で変身する仮面ライダーの一種だ」

 

音撃棒烈火を構えるディケイド響鬼を見て驚く玲奈に天龍は簡単に説明する。

 

「どうやら1つ、覚醒したようですね」

 

「ああ、やられっぱなしにはならないぜ」

 

それを見てそう言うクウガにD響鬼は音撃棒を一回転させて返す。

 

「ならば私も…水よ!我と共に清めん!」

 

クウガがそう言うとアークルの中央の霊石が青く染まった後に海から水が噴き出してクウガを包み込む。

 

「んな!?」

 

自分が知るのとは違うフォームチェンジの仕方にD響鬼が驚いている間に水が弾け飛ぶとそこに青のクウガ、クウガドラゴンフォームが立っていて、その手には水が棒状の様になっていたと思ったら専用武器であるドラゴンロッドへと変わる。

 

「マジかよ!?」

 

「参る!」

 

またも自分の知識とは違う現象に驚くD響鬼にクウガDFはドラゴンロッドを持って先ほどよりも速く接近してドラゴンロッドを右から横に一閃する。

 

「っ!?」

 

それを音撃棒で防ごうとしたD響鬼は来る衝撃にあっさり後ろに吹き飛んで倒れる。

 

「がはっ!?」

 

「吹き飛んだ!?」

 

「なんでですか?」

 

地面へ倒れるD響鬼に天龍や吹雪たちは驚く。

 

だが驚きはD響鬼も同じだ。

 

響鬼ならば先ほどのは耐えて後ろに下がって烈火弾をクウガDFへと放つと言うのを考えていたのもあって驚きを隠せなかった。

 

それと共に体を起こそうとしていたD響鬼は気づく。

 

体が重たいのを付けてる様に重たいのだ。

 

「(な、なんでだ…)」

 

まだ訓練を始めてもそんなに経ってもいないし、クウガDFの先ほどまでの攻撃を受けてたので持たないとは思ったが体力はD響鬼になるまで普通にまだあった。

 

「はあ!」

 

「ぐああ!!」

 

なんとか起き上がった所をクウガDFのドラゴンロッドによる強烈な突きをもろに食らい、D響鬼は地面を転がると共に変身が解けて隼人に戻る。

 

「お兄ちゃん!」

 

「お、おい隼人、大丈夫か!?」

 

しばらくして転がるのが止まり、仰向けになった隼人に慌てて玲奈と天龍は駆け寄る。

 

「あ、ああ…けど、体がすっごく言う事をきかねえ」

 

「聞かないのは当然です」

 

返事をしながら体を起こそうとして起こせない隼人に変身を解いていないクウガDFが何時の間にか傍に来てそう言いながら隼人の上半身を起こすと左手を隼人の背中に当てる。

 

「我が霊力よ。かの者に癒しを…」

 

そう言うとクウガDFの手が青く光った後に隼人の体へと伝わって行く。

 

それと共に隼人は安らぎと共に体の重みが無くなって行くのを感じる。

 

「どうですか?」

 

「あ、はい、さっきまで感じてたのが無くなりました」

 

確認を取るクウガDFに隼人は頷いてからまだ震える腕でヘルメットを外した後に玲奈や天龍に支えられながらなんとか立ち上がる。

 

「さっきのはなんでだ?今まで変身した時は重みなんてなかった筈なのに…」

 

「それは隼人殿…あなたが霊力を過剰に放出したからですよ」

 

倒れない様にしながら先ほどのを思い出して疑問を言う隼人に炎に包まれた後にマイティフォームに戻ったクウガがそう言う。

 

「過剰に放出?」

 

「ええ、あなたは私の霊力を吹き飛ばす為に自身の霊力を放出しました。しかしあなたはそれに慣れていなかったので霊力の放出を限界ギリギリまでやってしまい、先ほどの状態になりました」

 

出て来た言葉に首を傾げる隼人にクウガはそう説明するとこれを…と何かを渡す。

 

見た目は丸い球の様なので昔の携帯保存食である兵糧丸を感じた。

 

「これは?」

 

「師匠直伝の霊力回復を促進させる薬です。苦いでしょうがそれを飲んでください。昼には霊力も回復しますでしょう」

 

苦いのか…と隼人は嫌な顔をしたが回復する為だと考えながら口に放り込んで、確かに苦いと思いながら噛み締めてしっかりと飲み込む。

 

その後にとあるカードを取り出す。

 

それは響鬼のカードなのだが他のと違い、モノクロではないがはっきりとしたカラーリングではなく薄いカラーリングで完全じゃないのか…と隼人は顔を顰める。

 

「修練は昼からまたやりましょう。その間は休んでおいてください」

 

「あ、はい…で、なんで変身を解いてないんですか?」

 

そう言うクウガに隼人は気になって聞く。

 

「隼人殿とやる前に生身での修練を行ったので今度は変身しての修練を行う所です」

 

「な、成程…ちなみに朝やった練習は?」

 

そう答えたクウガに納得しながら隼人は興味本位で聞く。

 

「拳立て伏せを1000回やってきました」

 

「せ、1000回!?しかも腕じゃなくて(こぶし)!?」

 

「嘘でしょ!?」

 

「事実してるな」

 

「してますね」

 

真剣な声で答えたクウガのに驚く隼人と玲奈にクウガの練習してる所を見ていた天龍と吹雪が肯定する。

 

「え、ホントこの人何者!?」

 

「人間の域を超えてる人」←天龍

 

「艦娘顔負けの実力持ちなのになんで提督にならなかったのか不思議な人ですね」←吹雪

 

「ド強いす…(こほん)仲間よ!」←Hビスマルク

 

「ハーケンさんと成すウチの鎮守府に欠かせない人です~」←H榛名

 

「掌底が上手い人ニャ」←H多摩

 

「零児提督と共にドMを作るのが上手い奴よのう」←H初春

 

「魚とりが上手いくま」←H球磨

 

「チョー真面目ボーイでガンス」←H霧島

 

「ちょっとぉぉぉぉぉぉ!?後半おかしい!後、ハーケンさんの所の霧島!?なんか口調おかしい!?会った時はそんなんじゃなかったよな!?」

 

思わず聞く玲奈に次々に答えた面々の多摩からのに隼人は叫び、特に最期の眼鏡を外してるH霧島のにツッコミを入れる。

 

「ぎゃあぎゃあ騒ぎ過ぎじゃないかな思春期ブラコン好かれボーイ。そんなんだと疲れちゃうぞ」

 

「騒ぐよ!と言うかホントにどうした!?」

 

「また霧島の眼鏡外れてるくま!」

 

「何時の間にか外れたにゃ」

 

「ちょっと榛名!またあなたのシスターが眼鏡外れてド暴走してるわよ!」

 

「あ、すいません!霧島、眼鏡!」

 

肩を竦めて言うH霧島の豹変ぶりに隼人は叫び、H球磨とH多摩がそう言い、Hビスマルクの注意にH榛名は慌てて眼鏡を見つけてH霧島にかける。

 

「………色々とすいませんでしたorz」

 

「どう言う事?;」

 

「あー、なんかハーケン提督の霧島って眼鏡外れると性格と言うかキャラが陽気でめっちゃ明るい感じに変わっちゃう様でさ」

 

「……ハーケン提督の所の艦娘、変わり者多くね?」

 

少し無言になった後に土下座するH霧島を見て聞く玲奈に天龍はそう説明して、隼人は思わずそう言う。

 

「隼人提督、少し聞きたい事がある」

 

「あ、はい!何でしょうか?」

 

そこに刈牛羅が来て、隼人は刈牛羅が元帥なのもあって姿勢を正しくする。

 

「貴様が着任している鎮守府を教えてほしい。我の情報網で探し出しておこう」

 

「え、あ、ありがとうございます!お、私の鎮守府は呉の方にある『暁に勝利を刻む鎮守府』です」

 

刈牛羅の要件が自分の鎮守府を探してくれる事に隼人はお礼を言って自分の鎮守府の名を言う。

 

「ほう…そうか、やはりあやつが言ってた奇妙な提督は貴様だったか」

 

「え?どう言う事ですか?」

 

すると納得した様な口調で言う刈牛羅に隼人は聞く。

 

「貴様、数か月前に横須賀鎮守府に世界と時間を超えて来たとそこに所属しているあきつ丸や憲兵、そして元帥に話したであろう?そこの元帥とは知り合いでな、貴様の事を教えて貰っていたのだ。もしも我の知る範囲での鎮守府に来た場合のサポートをして欲しいと言う事でな」

 

「そ、そうだったんですか…」

 

まさかの返答に隼人は驚きを隠せずにそう呟く。

 

「とにかく、見つかったら連絡をするので待っててほしい」

 

「あ、ありがとうございます(その時がどれ位になるかとか俺が戻るのとかしちゃった時どうしよう;)」

 

そう言う刈牛羅に隼人は礼を言いながら思わずそう考える。

 

その後に隼人はもう1つ、気になっていた事を思い出す。

 

「そう言えば元帥。その時、私は乱暴されかけた春雨を助けたんですが…その春雨はその後はどうなったんでしょうか?」

 

「………」

 

彼女のその後が気になっていたので聞いた隼人に刈牛羅は顔を顰める。

 

その様子に隼人は嫌な予感を感じた後にその予感は的中する。

 

「貴様が助けた春雨は…轟沈した」

 

「………え……?」

 

刈牛羅の口から出て来た言葉に隼人は一瞬認識できなかった。

 

「お、おい!轟沈ってどう言う事だよ!?」

 

「そ、そうだよ!」

 

「………隼人提督に助けられた後、春雨は配属し直された鎮守府にてどんな窮地でも死に物狂いで切り抜けた艦娘として第一艦隊の旗艦を任される程の実力を付けていった…だが、とある海域での作戦の際、未知の深海棲艦と遭遇、その際の開幕での魚雷にて大破…普通ならば撤退出来るのだが彼女たちの艦隊の背後に戦艦棲姫が迫っていると言う本来ならばありえない上位種同士による挟み撃ちと言う状況に追い込まれた。その際、彼女は大破した体で止めようとした艦隊を逃し…上位種2体により轟沈した…それが報告されて来た彼女の最後だ」

 

「そんな…」

 

呆然とする隼人に代わって慌てて聞く天龍と玲奈に刈牛羅が話した内容に吹雪は口を押さえる。

 

「あいつが…轟沈…くそ!」

 

「岡本隼人提督!!」

 

拳を握りしめる隼人だったが刈牛羅の言葉に顔を上げると共に…刈牛羅に殴り飛ばされる。

 

誰もがいきなりの事に驚く。

 

「ちょ!?何するのよ!?」

 

「貴様が今するべき事は春雨の轟沈に嘆くことか?それともその深海棲艦へと復讐する事か?否!!貴様の今やるべき事は家族や仲間を守る為に己が持つ力へと向き合い、そして鍛えて行く事!嘆いている暇があるなら轟沈した春雨の為にも他の者達を守るのが彼女への弔いではないのか!!」

 

それに玲奈は怒るがそれを無視して刈牛羅は鬼気迫る顔で殴られた事で地面に倒れた隼人へとそう言う。

 

「………そうですね……すいません。頭に血が上ってました」

 

殴られた左頬を抑えながら隼人は起き上がり、刈牛羅に頭を下げる。

 

「それでいい…我も先ほどいきなり殴ったのはすまなかった。だが、そうしなければ貴様は種族関係なく殺す事に戸惑いもしない無慈悲な修羅になっていただろう」

 

修羅…頭を下げて謝罪してからの刈牛羅の言葉に隼人は自分の手を見る。

 

玲奈も怨霊によるのを思い出してか体が震える。

 

「隼人提督。貴様の精神は言わば1つ間違えれば割れやすいガラス細工に近い。家族に何かあれば自分の事をたやすく捨て去る程の感情。だが、貴様もまた〝提督”として〝守りし者(仮面ライダー)”としても、感情に流されるなとは言わん。だが、その感情を制するのもまた戦う者の大切な事だ。肝に銘じておくのだ」

 

「……はい、ご忠告ありがとうございます」

 

自覚させる様に〝提督”と〝守りし者(仮面ライダー)”を強調する刈牛羅に隼人は頭を下げる。

 

確かに自分は提督でもあり仮面ライダーである。

 

その自分がただ倒すだけの存在になってしまったらそれは無慈悲な事をする者達と同じだからだ。

 

深海棲艦には玲奈やほっぽの様に無理やり姿を変えられた者もいる。

 

そんな彼女たちの事を救える可能性を考えずにただ倒すと言うのは間違いだ。

 

それをしっかりと隼人と…天龍も心に刻む。

 

 

 

 

しばらくしてハーケン達を除き、音呂と零児は自分たちの鎮守府へと戻り、刈牛羅とジョーンも自分の仕事と言う事で鎮守府を去った。

 

「では、玲奈殿、お互いに精進しましょう」

 

「ええ!やってやるわ!」

 

「イエース!頑張りましょう!」

 

「ふふ、やろうではないか」

 

クウガを前に構える玲奈に天龍達の方の武蔵と比叡も砲を構える。

 

「では、始め!」

 

赤城の合図と共に砲撃が開始され、クウガは避けたり、海側へと砲弾を弾いたりしていく。

 

そんなクウガのを見ていた隼人は半覚醒の響鬼のカードへと目を向ける。

 

響鬼のカードを見ながら隼人は自分の認識の甘さを痛感する。

 

肉体の訓練を行っていれば響鬼は覚醒すると考えてはいたがそれだけでは不十分だった。

 

原作のヒビキたちもまた精神を強く成長させていた

 

「だけど精神を鍛えるとしてもな…」

 

「隣良いか?」

 

そこはどうすれば良いかと思う隼人の所に天龍は来て聞き、良いですよと返すと共に天龍は座る。

 

「色々と大丈夫か?」

 

「まぁ…色々と考えてます」

 

春雨やら響鬼の事についてだろうと天龍の問いに対して隼人はそう返す。

 

「隼人、お前は轟沈させた事あるか?」

 

「………従弟に勝手に弄られてあいつを…」

 

そう聞く天龍に隼人は玲奈を見ながらそう返す。

 

「なら俺よかマシだな…艦これを始めた当初…俺は2人も轟沈させちゃったからな…まだ分かり切ってなくて雷と加古をな…」

 

「それでも、轟沈させたのは変わりないですよ」

 

そう言う天龍に隼人はそう返す。

 

「ちなみに実はと言うと俺はゲームでの所属はブルネイだ」

 

「………え?」

 

出て来た言葉に隼人は思わず呆気に取られる。

 

「え?ここ、ラバウルですよね?」

 

「うん。そこは疑問に思ってるけどもうリアルだし考えるの止めてる」

 

「(それは止めちゃあかんような…)」

 

聞き直して返された事に隼人は思わず遠い目をしてる天龍にそう思った。

 

「そ、そう言えばあのDアークも妖精さん製ですか?」

 

「ああ、正式名称もBアークだ。主に艦娘専用にされたのと考えればいいぞ。オリジナルと違ってこのキャンセルのカードで付加したのを消して元に戻す感じだ」

 

話題を変えようと気になったので聞く隼人に天龍はBアークとカードの束を取り出して見せる。

 

「へぇ~ちなみに使い方は?」

 

「この液晶画面に艦娘を映して、その後にこの艦娘が描かれたカードをスラッシュする事でカードの艦娘の力を付加させるんだよ。例えば雷巡じゃない五月雨に向けて北上改二のカードをスラッシュすると北上改二の力を付加させて開幕雷撃なんか出来る様になるんだ」

 

凄いですねそれ…と隼人は関心してるとラバウルの第六駆逐隊の4人が来る。

 

「どうせだし見てみるか?暁、ちょっとこいつにBアークのを見せたいからやらせて貰っても良いか?」

 

「あ、天龍さん。良いわよ~レディーに任せなさい」

 

「その次は私にね」

 

そう言って呼びかける天龍に暁はそう言って胸を張り、響も続く。

 

その際、響を見て隼人がなんとも言えない顔をしたのは些細である。

 

「行くぞ…カードスラッシュ!ビスマルク!」

 

液晶画面を暁に向けた後にカードをスラッシュして読み込ませた後にBアークの液晶画面が光ると光は暁に向かって行き、暁の全身を包み込む。

 

その後に体、腕、足と光りが弾け飛んで行き、最期に顔のも弾け飛ぶと服装と身長が変わり、ビスマルクの艤装を纏った暁が現れる。

 

「あの、天龍さん。1つ聞かせて貰っても良いですか?」

 

「聞きたい事が大体わかるけど、なんだ?」

 

それを見て目を点にさせながら聞く隼人に天龍は苦笑して聞く。

 

「んじゃあ…艤装とか纏うの分かってたけど…なんで身長とかスタイルも変わってるんですか!?後、服装も!」

 

「妖精さん曰く、付加するならば分かり易い方が良いとの事、ちなみに身長のは後で追加されて付加される艦娘の意思でそのままでいられるとの事」

 

「スリーサイズと服変化は最初からデフォなのかよ!?」

 

「ふふん。戻るまでの間は暁は立派なレディーよ」

 

叫んだ後に隼人は大きくなった胸を揺らしながらむふんとする暁に元のままなら小さいビスマルクだなと思った。

 

「んじゃあ、響は…カードスラッシュ!日向!」

 

続いて響には航空戦艦の日向のが付加されて服装も日向のになる。

 

「でっかい響…う、頭が…」

 

「え?なんか大きい響に悪い思い出でもあるのか?」

 

「ある意味失礼だな」

 

そんな響を見て頭を抑える隼人に天龍はそう言い、響は頬をぷくーと膨らませる。

 

「はいは~い!次は私ね!」

 

「えっと、この流れだと電もやる事になるんでしょうか?」

 

「なるんじゃね?カードスラッシュ!榛名改二!」

 

元気よく言う雷を見ながらそう言う電に天龍は言いながらカードをスラッシュし、雷は榛名改二の服を纏う。

 

「へへっ!頼ってもいいんだからね!」

 

「なんだろう…凄く、目から涙が」

 

「ホントお前はどういう日常過ごしてるの…カードスラッシュ!扶桑改二!」

 

「なのです」

 

笑顔で言う雷に目頭を抑える隼人に天龍は冷や汗を掻きながらカードをスラッシュし、電は扶桑改二の服を纏う。

 

「航空戦艦となった電の本気を見るのです」

 

「すっごいですね…こう、実際に見ると…」

 

「まあな、ちなみに重ね掛けも出来るけど、その場合はスタイルは変わらないで服と艤装とかが変わる」

 

「なんですその一部分変わらない所;」

 

関心した後に教えられた事に隼人はえーとなる。

 

その後はワイワイしあう第六駆逐隊を見て平和だなと思う。

 

「なぁ、あいつ等元気に笑ってるだろ?」

 

「?ええ、そうですね。普通の人間の様に」

 

そう聞く天龍に隼人はそう返す。

 

「ああやって笑っていられるのはここがそう言うのが出来るって事だからな」

 

「………そうですね」

 

なぜそう聞いたのかと思った隼人は天龍の言いたい事がなんなのか分かって同意する。

 

「人間はホントに怖いって再確認させられるよな…自分とは違う種族や考えられない力を持っていると忌み嫌って迫害する。リアルでもそこは変わんないからきついもんだよな」

 

「確かに」

 

クウガや玲奈達を見ながらそう言う天龍に隼人は神妙な顔で頷く。

 

「だからこそ、そう言う心とかを守って行きたいと俺は思うよ」

 

「心か…」

 

そう言われて隼人は響鬼とは別のカードを取り出す。

 

それは仮面ライダーキバ、人の心の音楽を聞き取り、その音楽を守る為に戦う仮面ライダー。

 

「(そうだよな…俺も…守りたいから仮面ライダーとして戦うんだ)」

 

カードを見ながら隼人は強く決意する。

 

「ああ、そういや隼人は神通や春雨の姿をした…と言うか2人が深海棲艦になった姿の深海棲艦を知ってるか?」

 

「春雨は知ってますけど…姿の神通の深海棲艦がいるんですか?」

 

唐突にかけられたのに隼人はそう答える。

 

「ああ、いるんだよ。一応気を付けておいた方が良いぞ」

 

「そうですね」

 

そう注意する天龍に隼人は頷く。

 

その後は色々と喋った後にお昼を食べた。

 

ちなみにそうめんで隼人は大量に用意されていたのに驚いたがなんでも少し物足りないと感じたのが妖精さん達や間宮さんに気づかれてならばと満足できる様に頑張ったとの事

 

その後は再び変身しあって対峙していた。

 

「では、再開しましょう」

 

「はい!今度こそ行かせて貰いますよ」

 

そう言って構えるクウガにディケイドはカードを構える。

 

それはキバのカード、まだ灰色だったそれにディケイド…隼人は強く願う。

 

「(俺は皆の音楽を守りたい。その為にも…俺に力を貸してください!)変身!」

 

咆哮と共にカードを翻すとカードは光輝き、ディケイドはそのままセットする。

 

KAMENRIDE!KI・KI・KI・KIVA!!

 

音声と共にディケイドはディケイドライバーから発せられるので灰色のガラスの様なのに包まれた後に灰色のガラスが弾け飛ぶとその姿は蝙蝠と裏モチーフにジャック・オ・ランタンが入った、右脚に鎖が巻き付いた仮面ライダーキバになる。

 

「参る!」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

Dキバは両手を広げて駆け出し、クウガも綺麗なフォームで駆け出す。

 

そのまま接近するとパンチのラッシュを放ち、相殺しあう。

 

「ならこれだ!」

 

FOAMRIDE!KIVA・GARULU!!

 

するとDキバはカードをセットすると左肩と胸、目の色が青くなった仮面ライダーディケイドキバ・ガルルフォームとなる。

 

「水よ!我と共に清めん!」

 

それにクウガはD響鬼になった際に見せたドラゴンフォームとなり、ドラゴンロッドを構え、DキバGFもガルルセイバーを構えて走り出す。

 

「はっ!」

 

「むん!」

 

振るわれたガルルセイバーにクウガDFはドラゴンロッドを振るって迎え撃ち、そのまま剣と棒のぶつかり合いが続く。

 

「この!」

 

「!舞え霊気の水龍よ!!」

 

それにDキバGFはガルルセイバーからのハウリングでクウガDFを吹き飛ばすと吹き飛ばされたクウガDFはドラゴンロッドを振るうと最初に見せたのとは違う水のオーラで出来た龍を放ち、それにDキバGFはカードをセットする。

 

FOAMRIDE!KIVA・BASSHAA!!

 

音声の後に今度は右肩と胸、目の色を緑色に変わった仮面ライダーディケイドキバ・バッシャーフォームになり、龍を避けると共にバッシャーマグナムで攻撃する。

 

「風よ!我と共に射ぬけ!!」

 

それに対してクウガDFはそう言うと風に包まれてその姿を緑色に変えたクウガ・ペガサスフォームに代わる。

 

「天馬覇皇嵐!」

 

銃撃をジャンプして避けて飛び上がると共に嵐の様に激しい矢の弾幕を放つ。

 

「うええ!?」

 

慌ててDキバBFは撃ち落とそうとするが慌てた事での遅れにより数発が命中する。

 

そのまま連続攻撃を仕掛けるクウガPFにDキバBFも攻撃しつつ、カードを取り出す。

 

FOAMRIDE!KIVA・DOGGA

 

音声の後に今度は両肩、両腕、胸が頑強な鎧の様になり、目の色と共に紫色になった仮面ライダーディケイドキバ・ドッガフォームとなる。

 

ドッガハンマーを手に持ち、そのまま進行して来る銃撃を受けても怯まず進んだり、途中でドッガハンマーを振るって弾丸を蹴散らす。

 

「地よ!我が刃となって切り裂け!」

 

それにクウガPFはそう言うと地面から岩が付き出し、クウガPFを包み込み、しばらくして弾け飛ぶと西洋の騎士の様ないで立ちで紫色の縁取りがされたクウガタイタンフォームになる。

 

「はあ!」

 

「でやっ!」

 

近づくとタイタンセイバーとドッガハンマーのぶつかり合い、パワー対決の戦いになる。

 

「すご~い」

 

「なんというか、同じ色対決だな」

 

「確かにそうだな。しかも特徴も似ているな」

 

そんなぶつかり合いを見て玲奈は目を輝かせ、天龍の呟きにハーケンは同意しつつそう言う。

 

キバとクウガ、互いにフォームチェンジした際の武器は青と紫で違うがその特徴と言うのは似ている所がちらほらとある。

 

実際に劇中では反対であるがDクウガとキバがぶつかり合いをしている。

 

「(ホント、こう見るとすげぇな…と思うよな)」

 

最期のキックのぶつかり合いを見ながら天龍はそう呟くのであった。

 

なお、最終的に経験の差でアレディの勝利で隼人は響鬼のカードが完全覚醒したのを見ながら色々と覚えておくべきかと改めて考えるのであった。

 

 

 

 

次回を待て

 

 

 

 




ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」

ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」

ゆっくり霊夢「修練のでアレディの変身するクウガと原作クウガの違いが出たね」

ゆっくり魔理沙「確かに出てるな。んで、隼人側はキバの覚醒と響鬼の完全覚醒だな」

ゆっくり霊夢「あっち側はマジでどうなるかな~」

ゆっくり魔理沙「後、文中で出しちゃってるけど作者は1つ失態を起こしてるんだよな」

ゆっくり霊夢「ラバウルじゃなくてブルネイだもんね実際に、ホントにやっちまっただよ;」

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