ゆっくり魔理沙「ゆっくり見て行ってね」
とある深海、そこで1つの存在が傷を癒していた。
赤く光る瞳は上をただ見ている。
その心の中にあるのはただ1つだけ…自分の求める存在をこの手にする事。
☆
「全砲門斉射!!」
「ええい、うつべしやで!」
所変わってハマグリ鎮守府ではカードの力を使った吹雪と龍驤を交えて演習を行っていた。
なお、戻って来た際の龍驤はげっそりしていて吹雪とH陸奥はやり切った顔をしていた。
その後に演習を始めたが砲撃すると言うのは変わらないが戦艦での砲撃で出る衝撃に吹雪は苦戦していて、龍驤は最初は砲撃の衝撃に翻弄されたが艦載機に指示を出しつつ砲撃をしていた。
「改めて見ると凄いですね。他の艦娘の力を加えると言うのは」
「スゴイスゴーイ」
「まぁ、確かにすげぇけどやっぱ慣れとかが必要だなホント」
それを見ていたH大和はそう呟き、彼女に抱き締められたほっぽも感嘆する中でカードを確認していた天龍はそう言う。
「そう言えば得た艦娘のはそのままなんですか?」
「そうらしい。だけどこのキャンセルのカードを使えば元に戻せるんだそうだ…お?」
気になったのかそう聞くH大和に天龍は答えてる中で1枚のカードに気付いてそれを取る。
それは全体が青いカードであった。
「ナニソレ?」
「これはブルーカード、元ネタのだとさらなる進化…もとい力へと導くカードだよ。えっと…」
同じ様に気づいたほっぽに見せながら答えた後に紙を取り出す。
その紙は説明書でカードの詳細を確かめる為だ。
「えっと、ブルーカードは改二を持っているがまだそれに至ってない艦娘を戦いの間だけ改二にする事が出来る。ただし、戦いが終わるか若しくは大破状態になると強制的に元に戻る。また、改二を持ってない艦娘には改二を持つ姉妹艦と同じ感じにし、姉妹艦に改二がいない艦娘はステータスを大幅上昇させる…か…んで一時的で正規のじゃないから疲れも半端じゃないか」
使いどころを見極めないとな…とブルーカードを見ながら天龍は呟く。
「一時的だから負担も強いって事なのね」
「ワタシダトドウナルノカナ?」
「うーん、どうなんだろうな…深海棲艦でも付与出来るか分からないしな…」
納得してる大和の聞きながら質問するほっぽに天龍は頬をポリポリ掻きながらそう言う。
そうやって話していてふと、空を見上げると先ほどまで良かった筈だが曇って行く。
「?なんだ?」
そんな曇って行く空に同じ様に気づいた艦娘達が演習を中断して集まる。
「なんやなんや?今日の天気は確か曇りなんて言ってへんかったぜ?」
「そうですよね」
「そうらしいが…これは…」
誰もが曇り出した空に驚く中で駆逐イ級が唸り出す。
「どうしたイ級?」
「何かに反応したのか?」
ある方向を見て唸っている駆逐イ級にH日向はその方向を見て…目を見開く。
「大和!提督を守れ!」
「えっ!?」
焦った顔で言うH日向にH大和は戸惑ったが見えたのに驚愕した後にほっぽをぎゅっと抱きしめて距離を取ろうとする。
ちゅちゅちゅ!!
「!?」
「どわわ!?」
だが、飛んで来た何かの威嚇射撃に動きを止められ、天龍達も自分達に飛んで来たのに慌てて後ろに下がる。
「これは…何の冗談かしら?」
「え?どう言う事や?」
「なんか知ってるのか?」
そう呟くH大和のに龍驤と天龍は問う。
「ああ、忘れられないからな」
「もし我々の予感が正しいなら…ホッポ様を守らなきゃなりません」
頷くH日向の後にそう言うH不知火は近づいて来る存在を睨んで言う。
近付いて来る存在、それはかつてH大和達がトラック鎮守府の艦娘や提督と共に連れ去られたほっぽを助ける為に出撃し、交戦して撃沈した深海戦艦、空母棲姫…
「テイトク…ワタシノ…」
強く光る赤い目にこりゃまた厄介な存在が現れたもんだと天龍は冷や汗を流す。
次回を待て
ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」
ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」
ゆっくり霊夢「はい出ました!コラボ側の方にてラスボス的な存在、空母棲姫!」
ゆっくり魔理沙「どうせなら出した方が良いと考えてあちら側に持ちかけて了承を得たんだぜ」
ゆっくり霊夢「さて、ヤンデレとも言えるこの空母棲姫に天龍達はどう立ち向かうのか!」
ゆっくり魔理沙「こうご期待なんだぜ…ってさりげなくヤンデレ認定なんだな;」