ゆっくり魔理沙「誰なのかはゆっくり読んで行ってねだぜ☆」
ゆっくり霊夢「後、今現在のだと刹那・F・セイエイさんのクロスオーバー話の後で出る艦娘が出て来るから注意してね」
2017年11月3日追加
ゆっくり霊夢「はい、長らくのお待たせからのやっと、やっと話数が入りました」
ゆっくり魔理沙「長かったんだぜー;」
26話:小さな白姫提督とであい~の
「あー海風が気持ちいーな」
「そうですね~」
とある日の海上、那智が運転する大型モーターボート(妖精さん製)に乗りながら天龍はゲームしながら呟き、吹雪もぐでーとしながらそう返す。
「ちょいちょい、あんさん等気が抜け過ぎやろ。今回は別の鎮守府との演習の為に行くんやで?」
「あー、そうだけど遠出だからな…」
「そうですね」
艦載機をチェックしていた龍驤の注意に天龍はそう返して、五月雨も苦笑しながら言う。
「確か我々が向かうハマグリ鎮守府は元々は座礁していた船だったそうだがトラック泊地の明石と妖精さんの機転で、船自体を利用して鎮守府にしたらしい。トラック鎮守府から近いからそこの艦娘が来てたりするそうだ」
「そうみたいね。しかも珍しい提督が着任してると言うらしいわ」
運転しながら今朝、信濃から聞いた事を言う那智に弓を点検しつつ寝転がっている駆逐イ級を妖精ともども撫でながら赤城が続ける。
「珍しい提督な…どんな奴なんやろう…」
「けれどワクワクするな~船で出来た鎮守府って滅多にないからな」
「私もだよ~」
呟く龍驤に天龍はそう返して伊勢も同意する。
「そういやさ天龍。行く前になんか妖精さんから渡されてなかった?」
「ん?ああ、これの事か」
ふと思い出してかそう聞く伊勢に天龍は懐からある物を取り出す。
それは手に収まるサイズのTの形の機械であった。
「なんですかそれ?」
「デジモンテイマーズって奴に出るディーアークを元にしたBアークって奴で液晶画面を適当な艦娘に向けてその艦娘以外の艦娘が描かれたカードをこれのスリットにスラッシュする事で向けられた艦娘にカードの艦娘の力を付与する事が出来るんだってよ。ちなみにBアークのBはバトルシップのB」
「おお!凄いじゃん!ねえねえ私にやって見てよ!」
聞く吹雪に説明した天龍のに伊勢が興味津々で言う。
「そう言うけどまだテストもしてないんだぞ?妖精さんには演習の合間にしといてくれで最初は駆逐艦の吹雪からやって順番にで戦艦は最後」
「あれ?さらりと被検体にされてます私;」
「もしかしてウチ等選ばれたのもそんな理由かいな」
そう言う天龍のに冷や汗を掻く吹雪の後に龍驤は呆れる。
「あ!見えて来ましたよ!」
「あれがハマグリ鎮守府かしら?」
「あー…もう着いたの?」
その後に前を見ていた五月雨が声を上げて、見えて来たのに赤城がそう言うと寝ていた川内が起きて聞く。
「もうすぐだよ。んでお出迎えもいるみたいだな」
そう言ってゲームを止めた天龍は海岸にいる3人の艦娘を見て言う。
それぞれ不知火、朝潮、荒潮で天龍達が上陸すると敬礼する。
「信濃提督から聞いています。ハマグリ鎮守府所属の不知火です」
「ラバウル鎮守府の第一艦隊旗艦の天龍だ。お互いに仲良くしようぜ」
敬礼して自己紹介する不知火に天龍も敬礼してからそれを解いて手を差し出し、不知火も間を置いて手を差し出して握手する。
「後ろのメンバーが今回の演習メンバーですか?」
「ああ、提督は仕事で来れないから俺が代行で川内と交代で演習をやって行く感じになる」
聞く不知火に天龍はそう返す。
「あら~そっちにも五月雨ちゃんがいるのね~」
「そっちにもって事はそちらにも?」
「そうなのよ。しかもハマグリ鎮守府で初建造された子なんだ」
「そうだったんですか~」
後ろで五月雨に気付いてそう言う荒潮のに聞いた吹雪に朝潮が答えて五月雨は自分と同じ艦娘に会える事にワクワクしていた。
「それでさ、そっちの提督にも挨拶したいんだけど良いか?」
「良いですよ…しかし、ホントに駆逐イ級がいるんですね」
確認する天龍に不知火は了承した後に赤城の後ろを付いている駆逐イ級を見て言う。
「まあな。気になるなら留守番させとくぞ」
「いえ…もう1つ…あのモーターボートの後ろに括り付けられた者は一体?」
そう言う天龍に不知火は返した後にモーターボードの後方を見て聞く。
そこには比叡がグルグル巻きで縛られて目を白目に気絶していた。
「気にするな。妹への過激な愛情表現に対するお仕置きだから」
「さらに1つ質問ですが…吹雪さんも縛られて行くのはなぜですか?」
「あの子揉み魔でな…駆逐艦以外の胸の大きい人を狙うからああしとるんや。ちなみにウチが建造される前にある鎮守府で大変な事をしてるから連れて行く際はああなったんや」
そう返す天龍に那智に縛られる吹雪を見て聞く三度目の質問をする不知火へ龍驤が呆れて答える。
苦労してるんですね…と不知火は思った後に吹雪と比叡の引きずられるのをスルーして天龍達を案内する。
入り江から上がり、少し歩いた場所に基地のような建物が目に入り、その中に入った後に通路を歩く。
「へぇ~此処から行くのか」
「ええ、基地は地下施設の様にしていて、基地に入ったらすぐ出撃ドックや工廠、入渠施設などがあります」
「そりゃあ凝ってるな…結構出来上がるまで大変やったろ」
興味深そうに周りを見ながら感想を言う天龍に不知火はそう説明して、龍驤も関心してそう言う。
長い通路を歩いて一同はある木製の両扉の前までやって来た。
不知火は木の扉をノックする。
「はい」
「不知火です。演習相手の人達を連れて来ました」
帰って来た声に不知火が答えて、入ってと言う言葉と共に扉を開ける。
天龍達は聞き覚えのある声に顔を見合わせた後に入る。
部屋の奥に置いてある机の右側に、見覚えのあるポニーテールで赤いセーラー服を着る戦艦の女性が立っていた。
「初めまして、此処の秘書艦を務める大和です」
「うお!?此処も秘書艦大和なのか!?」
「驚きやな」
「やはり驚かされましたか。こちらもそちらの秘書艦が大和さんだと言うのに驚きましたよ」
そう挨拶する大和に天龍と龍驤は驚き、不知火はそう言う。
「遠くからはるばるようこそ、今後ともよろしくお願いします」
「は、はい!」
そう挨拶する大和に五月雨が返すと大和はあらあらと笑う。
「そっちにも五月雨ちゃんがいるのね」
「所で…そちらの提督はどこにいるんだ?」
そう言う大和のに那智は周りを見て聞く。
言われて天龍達も件の提督の姿が見えないのに気付くと…
「ヤマト…ミエナイ…」
「「「「「「「???」」」」」」」
「やっぱり、特注の椅子を用意した方がいいですね」
「そうですね。ホントにまだなんでしょうかね」
聞こえて来た声に吹雪達が首を傾げる中で天龍だけあれ?なんか聞き覚えある様な…と疑問を感じてる間に大和は机と壁の間へ歩いていき、両手で何かを持ち上げた。
それは髪の毛や肌の色、服の色すら真っ白な姿の少女で後ろから両脇を抱えられるその頭には、提督の証でもある白い軍帽が被さっていた。
「(北方棲姫!?)」
「ななななななな、なんとこんな愛らしい子ががががが」
「那智はん落ち着きなはれ!!」
「えっと、深海棲艦さんが提督なんですか?」
「ええ、そうなんですよ」
まさかの人物に天龍は心の中で吹き、那智は壊れたレコーダーの様にあわあわして龍驤にツッコミを入れられる隣で五月雨が代表で聞くと不知火は頷く。
大和に抱えられる白き少女は天龍達に敬礼して話し掛ける。
「ハジメマシテ。ハマグリチンジュフ、テイトクノ、“ホッポウセイキ”デス」
「お、おう!ラバウル鎮守府第一艦隊旗艦の天龍だ、よろしく」
「時たま代理になる川内だよ。よろしく~」
「ヨロシク♪」
それに天龍と川内も代表で挨拶して起き上がった吹雪や比叡含めて敬礼する。
「トコロデ…ナンデヒエイトフブキハシバラレテルノ」
「キニスルナ」
「ア、ハイ」
なお、指摘されたので真顔で言う天龍にほっぽちゃんはすぐに頷いたのであった。
次回を待て
ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」
ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」
ゆっくり霊夢「と言う訳で…ハルバーの懐刀さんの作品『北方の白き少女 Heart of the admiral』とのクロスオーバーだよ~」
ゆっくり魔理沙「了承してくれたハルバーさんマジ感謝なんだぜ」
ゆっくり霊夢「ちなみに天龍達とほっぽちゃんの出会い方は『北方の白き少女 Heart of the admiral』のNo.16での五月雨に挨拶するほっぽちゃんの所を許可を貰って使わして貰ってます」
ゆっくり魔理沙「白状するとプロット的なので書いて相手側に確認して貰った際の指摘で気付いて改めて許可を貰ったと言う阿呆な事をしでかしてんでるんだぜ。バカと言っても良いんだぜ」
ゆっくり霊夢「後、結構あっち側とこっち側って同じ艦娘がいるから次回からは書き分ける際はあちら側は北方棲姫の最初の〝ほ”のローマ字でのHを頭に付けて表記するよ」
ゆっくり魔理沙「そんな訳で今回は出会い編でどんな感じになるか楽しみにしといてくれよ」