憑依天龍が行く!   作:鳴神 ソラ

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ゆっくり霊夢「今回は微シリアス入ります」

ゆっくり魔理沙「なんだぜ」


20話:おびえ~の、朗報うけ~の

 

 

 

コラボ側からのあらすじ、2回目の演習結果は天龍達が勝利した。

 

ただ、天龍や他のメンバーは冷や汗を掻いていた。

 

その理由は…吹雪であった。

 

「(ぷくーーー)」

 

演習が終わってから不機嫌状態なのである。

 

彼女が不機嫌な理由は演習の中で起こった事である。

 

吹雪は不知火と砲撃戦をしていたのだがそこに信濃と大和が砲撃の嵐を降らせたのだ。

 

その範囲に天龍もいたのだが綾波に助けられて難を逃れた。

 

受けた吹雪にとってはたまったもんじゃなく、終って入渠を済ませた後も黙ったまんまであった。

 

信濃も謝りたいが別件でいない。

 

その別件とは…貸された拳銃型20.3サンチ砲、L(ライトニング).ホークの銃弾が実弾でそれで発砲した相手側の面々に謝りに行っているのだ。

 

幸いにも撃たれた面々はギリギリ大丈夫だったそうで演習とはいえちゃんと中身を見ていなかった自分も悪いと言う事で出払っている。

 

「凄い不機嫌じゃな」

 

「まぁ、ああなるのは仕方ないわね…」

 

「俺も危なかったからな…」

 

それを見て言う利根の後にいつもは淫獣関係で毒づく加賀も状況が状況だっただけに息を吐き、天龍もうんうんと頷く。

 

「ホントごめんね吹雪ちゃん。ちゃんと連絡もせずに砲撃したのは」

 

「(つーん)」

 

大和も大和で終ってからも謝ってはいるがそれでも不機嫌が治らず、さっき胸を触って良いからと大和自身言ったが…

 

「私はそれで許せる程寛大じゃないんですよ!」

 

と逆に怒鳴り返されてしまい、大和は困っていた。

 

五月雨とイ級もハラハラした様子で見ている。

 

「……すいませんが彼女と2人っきりにさせて貰っても良いかしら?」

 

「?まぁ、俺は良いけど」

 

「吾輩も良いぞ。ほれ大和も五月雨にイ級も出るぞ」

 

するとそうお願いする加賀に天龍と利根は了承して大和達を連れて出る。

 

それを見届けてから加賀はまだふてくれている吹雪にへと近づく。

 

「ほら、いつまでふてくれてるの」

 

「……」

 

まだ黙っている吹雪に加賀ははぁ…とため息を吐いた後…おもむろに胸当てを外して着物を豊満な胸元の素肌が見えるくらいにはだける。

 

「こっち向きなさい淫獣」

 

「?わぷ」

 

声をかけられて振り向いた吹雪は加賀のはだけられた胸元に抱き寄せられる。

 

「あなたとの付き合いはまだ短いけどあんまりふてくれて黙っているより真面目に見えて胸に目がない淫獣だけど誰かの為に頑張ったり動いたり……優しく悲しむ特型駆逐艦吹雪が性に合っているの。それ以外だと調子が狂うからそろそろ吹っ切れなさい」

 

「………怖かった、です」

 

抱き寄せたままそう言った加賀に吹雪は口を開く。

 

「私は…他のみなさんもそうだけどまだ出撃したのがたったの2回で演習も先ほどので2回目で…不純であろうと頑張って動ごいていた中で味方に撃たれたのとその攻撃で死ぬんじゃないかと怖かったんです」

 

そう言って震える吹雪に加賀はそう…と呟く。

 

ただ内心は吹雪の恐怖に納得していた。

 

確かに味方から撃たれ、あまつさえその攻撃で墜ちるのではと考えるなど到底ない。

 

先ほど不機嫌でふてくれていたのも痩せ我慢してたのだろう。

 

演習だからまだ良かったが戦いだったらと考えて加賀は怒りを覚える。

 

だが、大和と信濃もそれを反省しているので加賀はその怒りを心に留める。

 

「………しばらくこうしてあげる。あなたの好きにしなさい。今だけ、私のはあなたのものよ」

 

「……………」

 

少しして胸に来る感覚と聞こえて来る嗚咽に加賀は黙って吹雪の頭を撫で続けた。

 

 

一方出ていた天龍達は合流した信濃からある事を聞かされていた。

 

「前の提督の長月が見つかった!?」

 

「ああ、丁度我々が来た前日に保護していたそうだ。謝罪に向かった際に綾波に教えて貰い、出会って話を聞いたらビンゴだった」

 

「こちらも驚きでしたよ。まさか信濃提督が着任している鎮守府の前の提督がそうだったとは」

 

驚きの声をあげる天龍に信濃と綾波が答える中で誰もが喜んでいた。

 

誰もが心配していただけにこの朗報は嬉しい限りだ。

 

「帰ったら早速音呂さん達に伝えませんと!」

 

「だな!あいつ等すっごい心配していたしな!」

 

「うむ!良い土産ともいえるな!」

 

「そうね。これで肩の荷が下りたでしょうね」

 

「ぐぐ~」

 

喜びの声をあげる4人やイ級に綾波はそうそうと…メンバーの注目を集める。

 

「この後はパーティをするのですがどうでしょうか?」

 

「パーティか…俺はハンバーグやウインナーにごはんを食べまくる」

 

「お主はそこなのか…まぁ、吾輩も色々と食べまくるぞ!」

 

「楽しみです!」

 

「ぐぐ~♪」

 

お誘いに天龍の言った事に利根は呆れてツッコミを入れた後に笑っていい、五月雨も喜んでイ級とジャンプする。

 

「それなら吹雪ちゃんと加賀さんにも教えておいてくれませんか?今は2人っきりにしてるので」

 

「分かりました。ではこれで」

 

そうお願いする大和に綾波は頷いて、パーティをする場所へのルートを教えた後に向かう。

 

「あ、提督。ほい」

 

「ん?」

 

それを見送ってから天龍は信濃に眼鏡をかけさせて装甲空母状態にする。

 

「はわわわわ!恥ずかしいです!」

 

「あらあら、ホント信濃は眼鏡をかけると変わるわね」

 

「さあ~て、行くとするか」

 

「うむ!」

 

慌ててコートを着直す信濃に大和はくすくす笑い、天龍達はパーティをする場所へと向かう。

 

その途中、綾波の奇妙な叫び声が聞こえたのに首を傾げるのであった。

 

 

 

 

次回を待て

 

 

 




ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」

ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」

ゆっくり霊夢「はい、今回は吹雪と加賀をメインにしました」

ゆっくり魔理沙「意外と冷たく見たりする加賀だけど内心は仲間として大事にしてるんだよな」

ゆっくり霊夢「ちなみに加賀さんは…吹雪が普段の調子に戻るまでお母さんが赤ちゃんにやってあげている行為まで許してました」

ゆっくり魔理沙「あ、そりゃあ叫ぶわ;」

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