ゆっくり魔理沙「タイトル通りなんだぜ」
「加賀、索敵を開始せよ」
「了解です。索敵を開始します」
指示を出す信濃に加賀は同意した後に矢を取って弓に備えた後に放つ。
放たれた矢は艦載機となって飛び立っていく。
「各艦、我々は輪形陣で挑む。注意して進め」
「りょ～かい」
陣形を指示した信濃を中心に陣を形成した後に進む。
「索敵部隊より入電。相手は複縦陣との事」
「こちらの陣に対応してのか…加賀、制空権を奪われない様にせよ！」
そう報告する加賀に続けて指示を出す信濃に加賀は頷き、艦載機を発艦させる。
相手側の雲龍と綾波が放った艦載機と制空権争いを行った結果、相手に取られる。
「っ、すいません。奪われました」
「奪われたのは痛いが…各艦！注意せよ！」
申し訳なくそう言う加賀のを聞いて信濃はそう指示を出すと加賀に向けて無数の徹甲弾が飛んで来て加賀を貫く。
「飛行甲板に直撃。そんな……馬鹿な」
「加賀！？くっ！目標！雲龍！主砲、一斉射撃！うてぇ！！」
「第一、第二主砲。斉射、始め！」
大破する加賀を見てから信濃は砲撃を開始し、大和も続いて徹甲弾を放ち、それは相手側の雲龍に命中して大破させる。
「俺だって！いっけぇ！」
それを見て天龍は綾波に向けて砲撃する。
「失礼」
「え？わきゃ！？」
だが、天龍の砲撃は綾波に命中せず、彼女を狙おうとしていた五月雨に命中する。
そのまま五月雨は大破して気絶する。
「ギャース！？五月雨！？」
「五月雨ちゃん！？この！」
それに天龍は叫び、吹雪が仕返ししようとし…その動きが遅くなる。
ただそれは天龍達も同じでスロースペースになる。
「（じゅ、重加速！？）」
まさかあいつか！？と天龍は考える中で綾波の手に見覚えのある赤いスポーツカー風のミニカー、シフトスピードが走って来て綾波の手に握られると綾波は重加速から解放される。
チェイサーのがあったのだからあっちもあるんだろうかと考えていた天龍はホントにあったよと思った後に綾波へと向かって海上を爆走するトライドロンが近付いてくるのが目に入る。
『綾波、変身するんだ』
「わかってるよ、ベルトさん。変身!!」
そのまま綾波は自分の所に来て停車したトライドロンのドアを開けて運転席にあったシフトブレスを左腕に装着し、ベルトさん――ドライブドライバー――を腰に装着するとベルトさんのイグニッションキー・アドバンスドイグニッションを捻ってエンジンを始動させ、右手に握っていたシフトカーを変形させて左腕のシフトブレスに装着、シフトカーを奥へ押し込むようにしてぐいと持ち上げる。
『drive type speed!!』
音声の後に綾波は天龍が見た事あるドライブのシフトスピードのタイヤを斜め掛けにするという奇妙な格好になる。
「（えーーーーーーーーーーー）」
その光景に天龍は仮面ライダードライブに変身するんじゃと思ってたのに中途半端な光景に思わず唖然としてると紫色のシフトカー、ミッドナイトシャドーが手に収まり、重加速から解放される。
「うおっ！？ミッドナイトシャドー？」
「テンリュウ、これを」
なんで自分に？と天龍は驚いている間に駆け寄って来た綾波が天龍へとある物を渡す。
渡されたのに天龍は驚く。
渡された物…それはブレイバックルであった。
「それを使って変身してください」
「で、出来るのか！？」
そう言う綾波に天龍は驚きながらブレイバックルを見る。
そりゃあ変身はしてみたいとは思った事があるがまさか本当になれる機会があるとは思いもしなかったのだ。
少し悩んだ天龍だが今だ重加速に囚われた仲間を見て決意するとブレイバックルを装着する。
その後に両手の指は親指と人差し指を立てた状態で左腕を腰の位置に、右腕を手のひらを、自分の方へ向けた状態で左斜め前方へ移動する。
「変身！！」
右手首を１８０度回転させた後に咆哮すると共に左腕を前へ出し、右手でバックルのレバーを引く。
ターンアップ
音声と共に天龍の前方に青いカード型の光、オリハルコンエレメントが展開され、天龍は展開されたオリハルコンエレメントを勢いよく潜るとその姿は変わっていた。
自分が見て来た一番好きな平成仮面ライダー第５号、仮面ライダーブレイドに…
「ほ、ホントに変身出来た…」
「なんと…」
自分の手や海面に映る姿を見て驚く天龍に綾波も驚いた様子だったが乗ってくださいとトライドロンに乗り込み、天龍は慌てて助手席に乗った後にシートベルトをすると綾波はトライドロンを発進させる。
その中で天龍は見ていて違和感を持つ。
確かに変身はしているが微妙に違うのだ。
まず、仮面の角の様な所が短く、肩も角ばってるのじゃなくクウガの基本フォームの肩の様に丸っこい感じになっていて、胸の部分もスペードのがない。
「（なんだこの中途半端？俺の知っているのと違う…なんでだ？）」
色々と考えるが思い当たる事が見つからないので天龍はまずは重加速を止めると頭を切り替える。
しばらくするとル級改flagshipとタ級flagshipを配下に従えたレ級eliteが見えた。
「あのレ級…もしかしてあの時のか？」
「だろうね」
レ級eliteを見て言う天龍に綾波はそう言う。
「ル級とタ級は任せた、俺はレ級を叩く」
「オレに二体叩けってか？買い被りすぎだろ」
お願いする綾波に天龍はそう返す。
実際、初変身でしかも１人でと抑えてくれと言うのはきつい注文である。
ここはキングフォームになるべきかと天龍は考えていた時…
「あっ、キングフォームは使えないんでそのつもりで」
「おいコラ！！」
出て来た言葉に天龍はツッコミを入れるが綾波は無視してトライドロンごとレ級eliteロイミュードに突っ込んでいく。
しょうがねえ！と天龍はやけくそと飛びだした後にル級改flagshipへ突撃する。
ル級改flagshipから飛んで来る砲撃を避けながら天龍は手に握った醒剣ブレイラウザーのオープントレイを展開してトレイから♠２、スラッシュ・リザードを引き抜くとラウズする。
スラッシュ！
「ウェーーーイ！！」
気合を入れる為に原作の変身者である剣崎一真の掛け声と共にブレイラウザーを振るう。
連続で切り裂いた後に蹴飛ばすとル級改flagshipはあっけなく海に沈んで行く。
「え？」
その光景に天龍は呆気に取られる。
例え変身しているとはいえまさかの連続斬撃とキック１発で倒せたと言うのに違和感を覚える。
ただ、それを考える間もなくレ級を倒すのが先と考えてレ級を見るとタ級flagshipを倒した綾波が必殺技を発動しようとしていた。
それを見た天龍は２枚のカードを引き抜いてラウズする。
キック！
まず最初に♠５、キック・ローカストのカードがラウズされると共に封印されていたローカストアンデッドは上へジャンプし…
サンダー！
その次に♠６、サンダー・ディアーのカードがラウズされると封印されていたディアーアンデッドは角から電撃を放出する。
ライトニングブラスト！！
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
『hissats fullthrottle speed!!』
ブレイラウザーをラウザーホルスターに戻して気合の咆哮を上げた後にレ級の周囲を超高速で旋回するトライドロンの空間へと飛び込むと同時に入った綾波と共にトライドロンを足場にピンボールのバンパーに弾かれるボールよろしくガンガンレ級に容赦なくライダーキックをぶちかまし続ける。
「ウェェェェェェェェェェイ！！」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
とどめの一撃をレ級に叩き込むとレ級は爆散し、後にコアだけが残る。
「うお！？」
後は壊すだけの所で天龍と綾波を妨害する存在が現れた。
それは…那珂を模したロイミュードと神通を模したロイミュードだった。
「川内型のロイミュードが全員揃ってるとはな……」
乱入した２人に綾波は思わず呟いたのに確かにと天龍は心の中で同意した。
次回を待て
ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ～作者代行のゆっくり霊夢だよ～」
ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」
ゆっくり霊夢「いや～まさかああなるとはね～」
ゆっくり魔理沙「んであっち側が作ったライダーベルトで変身したけど中途半端なんだぜ」
ゆっくり霊夢「なんでだろうね～？」
ゆっくり魔理沙「そこら辺はあっち側で明かされるんじゃね？」
ゆっくり霊夢「丸投げになるけどシカタナイネ」