境界線上の傾奇者   作:ホワイトバス

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怖くてもよい

立ち向かう勇気さえあれば

臆病ではなくなる

配点《自覚》


暗闇の迷惑者

 

 

「ねぇ、知ってるかい? この時間、出るんだよね(・・・・・・)……」

 

「で、出るぅ!?」

 

 

「しかも飛びっきりのマジなやつがね。一年じゃ話題沸騰中の怪異なんだよ」

 

「ま、まさか、ここじゃないわよね!? 出る場所って、この教導院じゃないでしょうね!?」

 

「さぁね、あくまで噂だよ。それに、ここに集まってもらったのはそれを確かめるためだ。でも、気をつけてね。特にお二人さんは」

 

「「な、何が……?」」

 

 

「それはね。霊は一番怖がってる人に憑くって言うんだ。だから、……気をつけてね?」

 

 

「「ひぇぇぇえええええ!!??」」

 

 

 甲高く、それでいて喧しい声が夜に響く。月にも届くような絶叫に皆はやれやれと肩を竦めるが、二人は全身を恐怖でひきつらせていた。

 

 

「こ、こここの鬼畜眼鏡! け、賢姉様の泣き顔を見たいだけで嘘つくなんて、ホント眼鏡は鬼畜ね! そんな眼鏡なんて私が踏み潰してやるわ!」

 

「半分眼鏡の罵倒になってますけど……」

 

 

 しどろもどろの賢姉様。いつもの余裕はどこへ行ったのやらと言わんばかりに取り乱す。どもる声、困り眉、焦点が合わぬ涙目が、彼女の心情を的確に具現していた。

 

 

「鈴さん! 鈴さん、大丈夫ですか!?」

 

「ばたん、きゅー……」

 

 

 盲目故に常人を越える想像力が生み出した幻想が、鈴の脳裏へハッキリと映し出されたようだ。まるで怯え縮まる小動物のように、アデーレに寄り添う形でガクブルと震えていた。

 

「ほら見なさい! 鈴が怖がってるじゃないの! アンタみたいな同人作家でも心の片隅に良心の呵責があるなら今すぐ止めなさいこれは命令よ!」

 

「というか、こんな夜に出来ることなんて怪談以外ないんだよね……」

 

 

 時刻は夜。場所は教導院前、校庭の上に架かる陸橋上。

 

 夜の教導院は昼間とは違い、灯りが射し込みにくく恐ろしいほど不気味だ。節電を心掛ける武蔵総艦長の発令で、付けっぱなしは厳守。してしまうと、翌朝、逆さ吊りで通学中の生徒の晒し者にされると噂されている。

 

 況してや、こんな時間に夜勤なんてしている教員など居るわけもなく、生徒全員が帰宅したのを確かめると、後は電気を切ってさよなら。つまりは無人無灯のホラースポットに早変わりなのだ。

 

 

「教導院はトーリ君が何やら準備があるから誰も入れないようにと釘を刺されてね。だから、こうして退屈な時間を過ごすため怪談やろうって話だったけど……早速、脱落者が二人。無理なら参加しなきゃいいのに」

 

「ふふん! この私が直々に厨二作家の作品を聞きにきたのよ! そこは空気読むなり気を使うなりしてなるべく怖い話なんてしないであげようという慈悲の一つや二つしなさいよ!」

 

「一体何を聞きに来たんだい君は……」

 

 

「相変わらず喜美は苦手ですねー……。小等部からこの手の話は人一倍嫌っていましたし……」

 

「怪談の『か』の時点で顔ひきつらせたよねー。……なんていうか、ビビり?」

 

「喜美の唯一苦手なものよね。まあ、おかげでネタになったわ」

 

 

 うんうん。とシンクロした動きを見せる女性衆。

 

 さて、女衆が盛り上がっている間、それに与しないメンバーはサークルから離れた位置にて、ひっそりと談笑していた。

 

 

「あっちはあっちで盛り上がっているけど、アタシらはどうも混ざる気がしないねぇ。あれでビビるのも限られた面子だしね」

 

「確かに。しかし、よくもまあ、この時間帯に肝試しする許可を取れたで御座るなあ。自分、あの先公(オリオトライ)に掛け合うのは無理と思っていたで御座るが……」

 

「ふむ。だが、こうして実現出来たのはトーリの働きといえよう。だが、遅いな、あの馬鹿は……。一体何をしてるのやら」

 

「祭の準備だよ。ああいう馬鹿は楽しいことを半端な気持ちでしないからな。何事も全力な馬鹿ってやつだ」

 

 

 と。答えのは慶次である。眠いようで片肘つけて寝転び、大きな欠伸と共に。

 

 

「喜美、お前の肩に白い何か―――『止めなさいよこらぁ!!(涙目)』―――相変わらずなこった。退屈なしねぇなあ」

 

 

 あはは。と豪快な笑い。対する喜美は一本取られ、不機嫌そうにぷぅ~と膨らませその怒りの目を向けた。

 

 

「まあまあ、怒るなって。空見てみな―――いい月じゃねぇか。こんな夜に怒るなんて風情がないだろ? ここは一つ、あの月にならって穏やかにいこうじゃないかうん」

 

「あら? この賢姉は月と同等とでも?」

「そ。だってそうだろ? どっちも何時見ても、綺麗な顔してるもんなあ」

 

 

「真顔で言うんじゃないわよ、馬鹿……!」

 

「くくく、照れたか。女々しいのう」

 

 

 仲いいなあ、と男衆。けっ……! と不貞腐れる鈴を除く女衆。

 

 だが、幼馴染みだけあってその仲の良さには他を寄せ付けない間柄が慶次と喜美にはあった。それは喜美も自覚している。だからこそ、喜美は幼馴染みという武器を使って慶次を陥落しようと目論んでいる。

 ……それが慶次に効いてるかは別だが。

 

 

「しかし、総長遅いですね。何してるんでしょうか?」

 

「トーリ殿のことで御座る。自分等を恐怖に叩き落とそうと手の込んだ仕掛けを仕込んでるに決まってるで御座ろう」

 

 

 点蔵の言葉に一同は、同意、と頷きで返した。トーリが校内に入って三十分。不満を溢すのも無理もないほどに退屈していると同時に、その遅さに皆おかしさを感じていた。あのトーリだ、何か仕組んでるに違いないと。

 

 だが、こうも考えても仕方ない。そう判断した一同は暇を弄ぶ。世間話から始まり怪談話。しかしそろそろネタが尽きてきたところでどうしようかと悩んでいた矢先、ある人物が動いた。

 

 

「皆暇してる? 暇してるわよね? それでいいわグレイトぉ! ならこの私がとっておきの話題をくれてやるわ。

 

 

 エロのエロによるエロのためのエロ話するわよぉぉおお―――!!」

 

 

 

「「「「 イェ――――イっ!! 」」」」

 

 

 

 三度の飯よりエロが好きな賢姉様だ。それに乗ずるように一部の生徒が高揚し、目一杯大きな声がこだました。

 

 

「逃げた! 怪談聞きたくないばかりに得意のエロで逃げましたね喜美! と、というか、ダメですよ、エロなんて! え、えーと、そう! 鈴さんとかいますし、何でいつもいつもそういう話(・・・・・)ばっかり……!」

 

「ふふふ、馬鹿ねエロ巫女。私はエロ神、つまり芸能ウズメ系のサダ派を奉じてるのよ。神様が命じていることを否定する巫女がひょっとしてここにいるのかしら? いたらぜひ見たいわよねー、あ・さ・ま?」

 

 

 うぅ。と痛いところを突かれたようで、浅間は反論することが出来なかった。いや、無理と言うべきか。神職でありながら神を否定するなど、本末転倒だからである。

 

 

「そうよねー、神様を蔑ろにするなんて、そんな罰当たりなことしないわよねぇ? だって巫女だものねー?」

 

「そ、そうですね! そんな神職なんていませんよねはっはっは! 喜美ったら変なこと言うものですから驚いちゃいましたよ!」

 

 

 負けたな。と皆は彼女に軽い同情を与えることにしてこの件はお開きとなった。

 

 

「さて、エロに戻るわよ。もちろん言い出しっぺからやらせてもらうわ。そうねぇ、あれはつい最近のことかしら。うちのお風呂壊れたから鈴ん家の銭湯に行った時、マルゴット達がレズプレイしてた話なんて―――『『わぁぁぁああ!?』』……あら」

 

「えっ、マジ……!?」

 

 

 滑り込むように入ってきた当事者らに、ドン引きする一同。慌てようから事実だと確信した一同に、もはや弁明の余地さえなかった。

 

 

「ちょっと、何で知ってるのよ!」

 

「ふふ、こっそり覗いてたのに気づかないなんて、よほど夢中だったのね。ホント獣のようだったわ。ちなみに、あの時は攻めだったのはどっちかしら。ナルゼ? それともマルゴット?」

 

「べ、べべべ別にいいじゃないそんなの!!」

 

「あわわわ!? ヨッシー聞いてないよねっ!?」

 

「ほぉ、隙あらば欲情するか。憶えておこう」

 

「聞かれてたー!?」

 

 

 この世で最も知られたくない人に聞かれては、さすがのマルゴットも何時ものようなテンションは皆無に等しく、終止頬を染めて俯きがちなウブへと変わり果てた。

 

 一方、ナルゼも紅潮した頬を垣間見せつつ、喜美の胸ぐらをつかんでガクブルと。魔女揃って、この日は屈辱的な日となった。

 

 

「も、もぉ! 喜美ったら、ひ、酷すぎです! 誰が好き好んで人の、え、ええエッチなことを知りたがるんですか! 完全にプライバシーですよそんなの!」

 

「ふふ、私はエロい話大好きよ。それに、アンタだってエロの塊みたいなもんじゃない。ちょっと秘密だからと言って、肌着一枚と器具を片手に一人部屋に籠ってイヤらしいことだなんて……」

 

「玉串を器具とか言わないの! それに―――何ですその指の動きは!? 指を輪に上下するなんて―――あっ、皆さん違いますからね!? これは神事の話ですから!」

 

 

 どんな神事だよそれ。と照れつつ皆が突っ込む。

 

 

「神職のアンタが神社でこそこそとナニするとは、跡継ぎとしてお父さん悲しんじゃう! それも誰かさんの名を呼びながら一人寂しくとは、アンタも無粋なものね」

 

「な、何でそれを!? というかどこで知ってたんですか!?」

 

「あら、私は賢姉よ。クラスの秘め事なんて一つや二つくらい知ってるわよ。もちろん男衆の秘密も知ってるわ。油断大敵よ♪ バラさないで欲しい? でもダメっ! だって楽しいもの! さぁて、お次は誰に、と……♪」

 

 

 その台詞に皆の反応は半々に分かれた。ひぃ!? と怯える者、自分に当たるなと願う者、明確なほどはっきりとした反応が衆に生まれた。

 

 見定め――悩み、誰にしようか、と考え抜いた先、ある一角へと向けられた。

 

 

(慶次は―――どうかしらね)

 

 

 誰が選ばれるかと楽しそうにはにかむ慶次を見て、喜美は思った。

 

 

(そういえば―――そういう話、聞いたことないわね……)

 

 

 女好きで知られる慶次。手癖が悪いことは周知だが、性格の良さが女生徒から熱い視線を送られる理由にもなっていた。それ故、女子からコクられることは多々あるが、誰とも付き合わないのだ。

 

 

(好きな女でもいるのかしら?)

 

 

 あり得る。だが、同時に否定したい。慶次が自分以外の女とつるむなど我慢できない。ただそれだけだ。

 

 

(……嫌ね、私ったら。こんなこと考えてるなんて、私らしくないじゃない)

 

 

 嫉妬に渦巻くような重い女ではない、周囲を誑し込む淫靡な女だ、と、言い聞かせて。

 けども。

 

 

(―――なんか白けちゃったわ)

 

 

 

 

 

「……やめとくわ。今ここで暴露してもいいけれど、それじゃ楽しみが減るもんね」

 

「は?」

 

「ふふ、阿呆な顔ね衆愚ども。今日の私は最高にグレイトな気分なの。だからバラすのはまた今度にしてやるわ。次回も楽しみにね!」

 

「え? え?」

 

 

 突然のお開き。長い付き合いの一同からすれば彼女らしくない切り返しだった。

 

 彼女特有の気紛れさからだろうか。そんな憶測は出つつもやはり解らず、残るはあやふやとした答え。

 

 妙な傷を残して、この会は幕を閉じた。

 

 

「おーい、おっ待たせぇ! さあさあ待ちに待った肝試しをやろ―――おい何だよこの空気! せっかくパーティームードが台無しじゃんかYO!? 仕方ねぇなあ、ここは俺に任せろって。場を盛り上げるために俺のエロゲ紀行日記を一日目からじっくりと―――」

 

 

「「「「 お前が台無しにしてるわ馬鹿! 」」」」

 

 

 拭いきれない半端な空気をトーリが壊すまで、一同の胸には喜美の不可解な行動が染み付いたのであった。

 

 

 

☆★☆

 

 

 

 

「何で、あそこで止めたんでしょうね。喜美の性格からすれば煽って煽りまくってその苦悩の表情見て喜ぶタイプなんですが……」

 

「アンタ、喜美がいなくなると口悪いねぇ……。分からんってことはないけど―――ありゃ、喜美らしくないというか、不気味ったらありゃしないさね」

 

 

 うん。と同感を示す直政。さらにアデーレ、鈴といった買い出しのメンバーが夜の教導院内を横になって歩いていた。主に、怖がりな鈴を守る陣形だ。

 

 

「まっ、考えて理解できるような奴じゃないだろ? 考えたところで無駄だろうけど」

 

「ですよね……ちょっと疑心的になっちゃいました」

 

 

 普段から怪しげな人ですからね、と苦笑。否定出来ないほどに、喜美は内心何を考えている解らない。そういう女なのだ。

 

 

「喜美はどこか不思議な性格してますからね。人を誑かすというか人を出し抜くような―――それでも、迷惑を掛けても憎まれない……そんな優しい人柄をしていますよね」

 

「なんだい、結構喜美のこと見てんじゃないか」

 

「ち、違いますよ! あんなのが世に放たれて社会が大変になるといけないから監視として私が見てるだけですから! 誤解しないでくださいね!?」

 

 

「……前言撤回。やっぱり喜美には手厳しいね」

 

 

 だが浅間もまた、喜美を憎めない一人だ。何だかんだ言って喜美には世話になってるし、頭が上がらないこともある。

 

 

「そんな喜美を止められるのは―――慶次君くらいですかね」

 

「……いきなりどうしたんですか?」

 

「いえ、ちょっとそんな気がするなあって。だってそうでしょう? さっきの顔見ました? めちゃくちゃ嬉しそうでしたよ。いやー結構腹立ちましたねあれ。時と場合を考えろ的なあれで」

 

 

 あーうん。と納得したような同意。

 

 

「確かに言われてみればそうさね。喜美からすりゃ、慶次の奴は弱点みたいな存在に見えるんだろうよ。気のせいかね、喜美の奴、慶次を見た途端に話を止めちゃってさ。ありゃ、なんかあるね」

 

「取扱いが解らないですもんね、慶次君は」

 

 

「そうさ。だから―――まあ、なんだその。昼の―――あの時(・・・)みたいにベタな台詞が出るんだよ。まったく、困ったもんだあの馬鹿には」

 

「直政、さん、い、嫌、なの?」

 

 

 俯きがちなトーンでそう問う。嫌ってほしくない、そんな願いを込めての鈴の問いだ。その気持ちを汲み取った直政は、うーん、と髪を掻きつつ照れくさそうに。

 

 

「……嫌って訳じゃないけどさ、どこか歯痒くて。―――あたし、こんな性格だからさ、機関部の後輩からも "姉御" とか "姐さん" とか呼ばれてるんだ。別に嫌じゃないさ。あたしも自覚してるよ、女らしさはない、ってね。……けどさ」

 

 

 

 『―――綺麗だなあ』

 

 

 『なんだ? そんなことねぇって顔してんな。バぁカ、お世辞じゃねぇよ』

 

 

 『お前みたいな女、俺は好きだぜ? 特に巨乳なところがな、くくく』

 

 

 

「……何時だったかねえ、そんなこと言ってくれたことがあった。……真面目な顔して口説かれちゃ、否が応でも恥ずかしいもんだ。あの馬鹿はムードとか、時間とか関係なしにズバッと言っちまうんだよ。タチが悪いっつーか……。まあ、そんなところさね」

 

 

「……えらい赤くなってますね」

 

「……ええ、すんごい嬉しそうな顔してましたよ。こりゃ貴重な物見ましたね」

 

「……直政さんも、好きな、んだ」

 

 

 お互い様だよ、とプイッと顔を背け隠す。頬が熱いのは気のせいだ、そう自分に言い聞かせて。

 

 

「それほど恐ろしいのさ、あの傾きモンは。それに―――余計なもんまでくれたんだ。下手なこと(・・・・・)させてくれたよ、ホント」

 

 

 チラッと見たのは口にくわえた赤みかかった本体に細かい彫刻が施された愛用の煙管、これが直政曰く余計なものということだろう。

 何時だったか、男から貰った初めての品物。これが似合うという理由で渡された見るからに高そうな一品。ただそれだけでも、直政にとっては嬉しいことだった。

 

 

「……あの馬鹿も、どこか憎めないねぇ。だから惚れたんだけど。けど、惚れたほうの負けってやつさね」

 

 

 直政の敗北宣言。しかし、どこか清々しい降参だ。清々しさのあまり、同じ女性ながらも惹かれる所があった。

 

 ところが、性格がダークネスな浅間は許さなかった。

 

 

「くっ……! ここにも厄介なライバルが! いよいよこの世が恨めしく思います!」

 

「……末世が来る前にひどい言い種ですね」

 

 

 

 

 

「ん?」

 

 

 さてさて、場面は幽霊払いに戻る。目的地である図書室に人、でもなさそうで動物でもない何かが立っていた。

 

 

「……?」

 

 

 巷で夜トイレに行けなくなるレベルほどに残虐だと評判の美少女アニメ "魔法少女バンゾック" がプリントされた白い布だとはわかった。しかし、何故ここに?

 

 

「……しかしあれだな、コニたん。近所の人に鑑賞用のシーツを見られるとは、キツいものだな。あれは堪えた……」

 

「ほぉ、貴方も同じお悩みで。ですが、私は通なお得意様用の商品と偽ってますので、世間の目は何とか。ご子息はどうですかな?」

 

「あいつは大丈夫だ、大丈夫なんだが……最近は目も合わしてくれない。終いには、キツめな態度で睨まれてな。もぉ、ノブたん泣いちゃう……」

 

 

(私は何も見ませんでしたし何も聞いていません……!)

 

 

「あれ? 今の、声、て……?」

 

 

 するとだ。二体がこちらに気づき、全身をくねらせながら駆けてきた。

 

 

「新しい価値観ッ!!」

 

 

 ズドン巫女、八つ当たりとして二発を射ち放った。

 

 




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