IS学園に黒い柱が建った。光の柱は輝いたのはほんの数秒だけで、その柱はやがて消えていく。
だがそれでも、周りにはそこに異常が起こったと知らせるには十分だった。
「クソッ!」
一夏はすぐにそこから飛び、一直線に黒い柱が建った場所へと向かう。
簪たちもその後を追う。そして、その光景を目にしたのだ。
そこは、まるで隕石でもぶつかったかのようなクレーターができていた。
その中央には青い光を纏った卵と、その隣に黒いオーラを放つ者がいた。
「お前は誰だ!?」
一夏はその中央に向かって叫ぶ。声がした方に黒いオーラを放つ者が注目すると、簪とダリルはその相手が誰か気付いた。
「………悠夜さん」
「え!?」
簪の呟きに近い声を聞きとった一夏は驚きを露わにした。
それもそうだろう。簪が「悠夜」と呼んだ者の姿はかなり変わっていたのだから。
〈ルシフェリオン〉を展開しており、髪は長く、銀に近い白髪へと変貌している。そして瞳は紅く、見た者すべてを委縮させるほどの眼力を持ち合わせていた。現に、教師の何人かが今にも逃げ出しそうになっているのである。
「更識、何故あれが桂木だとわかる? あの男の髪の毛は黒かっただろう? それが、一瞬で白くなるなど―――」
「悠夜さんの髪は元々ああいう風だから。だから、再会した時は気づかな―――」
簪は言葉を切る。彼女らに寒気を感じると同時に、目の前に先ほどまでクレーターにいたはずの悠夜が現れた。
「か、桂木、楯無さんは―――」
一夏は尋ねる。すると悠夜は右腕を下から上へと鞭をふるうように上げると、一夏の左腕がに亀裂が入って血飛沫を上げた。しかし、それだけでは終わらなかったのである。
徐々に腕の皮が千切れ、細胞が破壊され、左腕が一夏から離れたのだ。
それを見た全員が驚きを露わにする。特に、教師陣にしては信じられない光景だった。
そもそも、ISが最強とされるのは兵器としての有能さもそうだが、何よりも「人が死なない」という点だ。どんな激しい攻撃だろうが、操縦者は特殊なエネルギーバリアで覆われているので傷一つつかない。そしてシールドエネルギーが全損したところで予備エネルギーだけでもどこまで出撃地点から離れていようが帰投することは可能なのだ。だが今、悠夜の攻撃でそれを否定された。
だが、一夏はここで右手に持っていた《雪片弐型》を握り直し、次に備えようとする。
「何するんだよ!?」
「貴様の存在が有害だと判断した。故に消すまでだ」
瞬間、悠夜の姿が消える。同時に暗雲が立ち込め、周囲に景色が変わっていく。
落雷が周囲に落ち始め、一夏の右腕が宙を舞った。
「一夏!」
「……そ……そんな……」
隣にいた同僚のつぶやきを聞きつつ、真耶と共に来た教員の一人がゆがんでいる空間に向けて発砲した。
だが弾丸は宙で動きを鈍らせ、その教員が持つ銃が切断される。
「気でも狂ったか、桂木悠夜!」
「ああ、そうだろうな。だが、常時狂っているメス豚風情が何をほざくか」
悠夜の右腕が一瞬ぶれた。すると教員のIS装甲が弾け飛び、第七アリーナの白いタワーに向かって飛ぶ。そしてそのままタワーにぶつかった―――だけでなく、そのタワーが破壊され、地面に落下した。
「この野郎!」
「男風情が!!」
同僚がやられたことで、次々と悠夜に銃を向け、発砲する。だがそれらが悠夜に届くことはなかった。
「フフフフフ………ハハハハハハハハ!! その程度か、IS操縦者! 10年の歳月があったというのに、またもなす術もやられるとはな! ―――死ね!」
右手から魔法陣が展開され、そこから発射される黒い散弾が彼女らを襲う。だがその内の一人を引き寄せた悠夜は一夏に向かって投げた。
「させるか!!」
箒が二人の間に割って入り、教員を受け止めようとするが、教員の機体と箒を超えて《ファントム・サーヴァント》が一夏を襲い、白式のスラスターを破壊した。
「一夏! この―――」
だが悠夜は箒を回避し、今も痛みで悶える一夏に蹴りを食らわせる。
「うわぁあああああああああ―――」
そのまま制御できずに地面に墜落する一夏。その様子を見ていた悠夜は高笑いすると、箒が二刀で攻撃する。しかし、悠夜は体を向けず力場を発生させて箒の動きを止め、そのまま彼方へと飛ばす。
「愚か。実に愚かだ、織斑一夏。守ることを心情にしながら、為す術なくやられる気分はどうだ?」
「……うるせぇ! 〈ルシフェリオン〉なんて……卑怯だぞ!」
「この期に及んでまだ自分のルールを掲げるか。〈ルシフェリオン〉…いや、自分の力をどう使おうが、俺の勝手だろう!」
その言葉に一夏は驚く。
「まぁもっとも、あの女と違って力が使えない貴様に全力を出すのは勿体ない。だから俺は、敢えて〈ルシフェリオン〉を纏っているわけだ。何せこの機体は、俺の力を40%程度に留めるための封印具なのだから―――な!」
一呼吸で移動し、瞬時に展開した《ゲイグン・ボルグニル》の矛先で仰向けで倒れる一夏の両足を切断した。
「ぐわぁああああああああああっ!!」
痛みに悶え、叫ぶ一夏を悠夜は馬鹿にするような目で見ている。
すると、上から無人機が姿を現す。その前を箒が駆る〈紅椿〉が先頭を切るかのように悠夜に向かって下降してきているので、まるで彼女が無人機を引き連れているようだ。
「これだから……馬鹿は釣りやすい……」
悠夜は一夏をカタパルトの代わりに使い、箒と無人機集団の波に向かって飛ぶ。そして〈ダークカリバー〉を展開し、刀身から黒い波動を出して横薙ぎに払った。
箒はそのモーションから動きを予想して飛んでくる位置から逃げる。しかし無人機は間に合わず、すべて破壊された。
その理由は波動の刃が飛距離に伴って肥大化し、それ故に回避が間に合わなかったのである。
本来、ISはISでしか倒すことができない。だがその根本だけでなく、〈ルシフェリオン〉を装備した悠夜は明らかにその常識と性能を凌駕している。そのことに戦慄を覚える箒だが、それよりも彼女の中では一夏の四肢を切り落とした悠夜に対する怒りが強い。
それを最初から狙っていたのか、悠夜は満面な笑みを見せてその場から姿を消す。
「どこを見ている?」
急停止した箒は後ろを見ると、そこには悠夜がいた。
(こいつ、不気味さが増している!?)
冷静になっている頭でそう思った箒。瞬間、悠夜は右手を突き出すと、箒は一夏から少し離れた場所へと叩き落とした。
相殺しきれないほどの急な重力に襲われた箒。だがなんとか耐えきり、怒りを露わにすると〈紅椿〉が金色の輝きを見せた。「絢爛舞踏」が発動したのである。
装甲の修復され、エネルギーが回復する。箒はもう一度飛び立とうとするが、悠夜の笑顔を直視したことで体が動かなくなった。
―――笑っている
まるでそれを待っていたかのように、笑みを見せる悠夜。
「馬鹿な女だ。貴様も、そして貴様の姉も。わざわざ、俺に嬲られるために回復するなど」
「黙れ! 桂木悠夜、お前を倒す!」
自分を奮い立たせるために飛び立つ箒。しかし、それは誰でもない悠夜の手によって止められた。
「遅いな。それ、本当に第四世代機なのか?」
「な……何故……」
「ああ。別に驚くことはない。ワームホールの精製や瞬間移動なんざ、この機体を使ったら当たり前のことだから」
―――想像力の差だ
すると右のマニピュレーターから黒い球体を精製し、ゼロ距離で箒に食らわせて吹き飛ばした。
「……まだ来ないか」
箒を吹き飛ばした悠夜は何かを待つ。そして再び球体を精製して散弾に変える。それをある程度浴びせたが、それでも彼が待つ何かが来ないことにため息を吐いた。
「………まぁいい。では死ね」
魔法陣を展開し、それを掴んだ悠夜は投げた。
回転して箒に迫っていく。―――だが、それは彼女に届かなかった。
「―――ああ、そっちが来たか」
先程まで、どこか飽きた顔をしていた悠夜が少しはマシな顔をする。
「………こうして、こういう風に会うのは実に10年ぶりだよなぁ」
「………生憎だが、私はあの戦いに負けたつもりはない」
「そうかい。だったらすぐに殺してやるよ、白騎士ぃいいい!!」
途端に姿が消える。千冬は近接ブレード《葵改型》を抜き、ハイパーセンサーですら捉えられないほどのスピードで振り抜く。すると、目の前に現れた悠夜は迫る刃を頭から食らった―――が、《葵改型》の刃が砕け散り、千冬に強烈なヘッドバットが炸裂した。
あまりの痛さに意識を手放しそうになったが、なんとか寸前で復帰する。すると、黒い熱線が悠夜を襲った。
「――それ以上の暴走は、流石に庇いきれませんよ?」
「リベルトか。その機体を無駄にする気か?」
「そのつもりはありませんよ。今回の目的は、あなたを倒すことにはありませんので」
下の方ではアランとレオナが一夏と箒を回収している。一夏はまだ戦おうとしているが、エネルギーがほぼ0に近いことを指摘されて黙った。
「なるほど。あいつらを逃がすためか。まぁいい。目的は達したからな。ここは大人しく―――白騎士女を殺すか」
方向転換して千冬の方へと移動する。《ディス・サイズ》を展開し、予備の《葵改型》を展開して迎え撃つ千冬を切り殺そうとした。
―――ガッ!!
凶刃が停止する。IS如き、斬り落とせると思っていた悠夜は驚くが止めた相手を確認した瞬間、不気味な笑みを浮かべた。
「今は邪魔だが、これはこれで十分嬉しい誤算だなぁ。で、どうしてテメェがここにいるんだ、ババア」
パワードスーツを装着し、《ディス・サイズ》の刃を受け止める陽子。
「ワシも驚いている。が、そこのいつでも殺せる雑魚より、覚醒した反動で馬鹿みたいに力を振るうアホ孫を止める方が楽しいじゃろう」
「そいつは違いねえな。俺も高がISごときで優勝した雑魚を相手にするよりアンタと戦った方が楽しいし」
《ディス・サイズ》を消し、球体を精製して発射する悠夜。だが陽子は千冬を掴んだ上でその場から回避し、距離を取った。
「ど、どうして―――」
「あやつの暴走はISでは無理じゃからな。それに、性能じゃどれだけ大層な名前を付けられても向こうが上じゃ。今のうちに生徒を避難させるんじゃな」
陽子はそう言って悠夜に接近し、速く、重たい拳を連続で繰り出す。悠夜はそれを捌き、陽子のIGPS〈阿修羅〉に楔を打ち込んだ。
「この楔、まさか」
「そういうことだ。果てろ!!」
悠夜は陽子に向かって右手を向け、ビームを放つ。陽子はそれを回避するも、ビームは突然向きを変えて陽子に迫った。
予め、予想していたのか陽子はそれをも回避するが、ビームに意識を向けたことで悠夜に大技を使う隙を与えてしまった。
「―――奴を穿て、「G・H・スマッシャー」!!」
漆黒の球体を精製、そして二つの光線が螺旋を描いて陽子に迫る。だが、陽子はそれを回避し、やり過ごした。
―――しかし、それも一瞬だった
圧縮され、出力が高くなっているビームが曲がっただけでなく、先端が分散してそれぞれが陽子に向かってランダムに軌道を描いて攻撃を始めた。それだけじゃない。悠夜の手元の球体から発射されている攻撃が終わったかと思ったら、そこからさらに同出力のビームが分散して陽子へと向かう。
その数の多さに流石の陽子ですら対応できないのか、一本をまともに食らった。
攻撃はそれで終わる―――わけがなかった。
「今のでやった、なんて思わねえよ、俺はな!!」
〈ルシフェリオン〉の背部ウイングから、非実体の翼が展開される。そこから《ファントム・サーヴァント》が多数形成され、〈ルシフェリオン〉ごと悠夜を纏い始めた。
「見せてやるぜ。洒落にならない大破壊って奴を」
球体、そして翼を生やした悠夜はそのまま陽子に向かって突っ込む。移動の際に障害となるものはすべて破壊しつくしている。
施設ごと、それもISの攻撃すら耐えうる材質の壁をふんだんに使ったアリーナが、校舎が破壊されていく。
「止めろ桂木! 貴様は家族すらもその手にかける気か!?」
千冬の叫びが聞こえたないのか、悠夜は構わず特攻をかける。
しかしその特攻、決して無駄ではない。いや、無駄死にですらないのだ。
―――既に悠夜はその場にいないのだから
「仕方ないだろ。今の世界最強って言ったら、アンタよりも先にあのババアが出てくるわけなんだし」
―――後ろ!?
千冬はその場から飛び退く。だが、それよりも早く右腕に《ゲイグン・ボルグニル》が突き刺さった。
「……何故、こんなことをする」
「憂さ晴らし、八つ当たり………そんなところだな。とはいえ、そろそろアンタの弟は目障りだったし、ちょうどウザい女もいるしで餌として使ったわけ。ま、篠ノ之は完全に被害者だわな。なにせあいつが俺に殺されかけた理由って「篠ノ之」なんだし」
ケラケラと笑う悠夜。そして天を仰いで言った。
「そろそろ降りてこないかなぁ? あれだけ痛めつけたのに、全然降りてこないんだけど、理由はわかる?」
「……貴様は一体何の話をしているんだ!」
「あれ? わからない? アンタら三人に共通する知り合いって言ったら、ISを開発した篠ノ之束ぐらいしかいないでしょ?」
夏休みの時、三人の共通の知り合いで「五反田蘭」が新たに増えたことを知らない悠夜はそう言い、話を続ける。
「でも正直、驚いているんだよねぇ。俺を殺そうとしたあの女はもう満足に動けないはずなのに」
「どういうことだ。貴様は束の何を知っている!?」
その質問に喜々として答える悠夜。それは千冬にとって信じられないことだった。
「―――だって、10年前に両手両足を捥いでから神経と膣ををぐちゃぐちゃにしたんだよ。だから、満足に子供も作れない体になっているはずだし、それ以前に動くことすらままならないはずなんだけど」
まるで自慢するかのように語る様子に千冬は唖然とする。
―――ありえない
確かに悠夜の能力は高い。だが、それでも悠夜が束の身体能力を加味しても勝てる確率は低いと千冬は思っている。ましてや今、悠夜は「10年前」だと言ったのだ。10年前と言えば、悠夜は6,7歳である。実際、千冬の考えは間違えていない。いや、千冬だけではない。誰もが思うだろう。そんなこと、ありえないと。
だが、悠夜の場合は話が別になってくる。何故なら悠夜の言っていることに何一つとして間違いがないのだから。
「まぁいいか。所詮、あの女も「雑種」でしかない。そして雑種、貴様はもう死ね」
既に暗くなっている場所から、黒い何かが開かれる。そこからエネルギーが溜まりはじめ、放出された。
―――死
千冬の脳内にたった一文字が過ぎった。それほどまで早く、ハイパーセンサーは異常事態を感じさせていたが彼女は動くことができなかった。その理由は《ゲイグン・ボルグニル》にある。悠夜は《ボルグニル》を通して千冬の体を麻痺させていたのだ。
千冬が死を覚悟したその時、空間が歪む。爆音が周囲に響き渡り、また校舎やアリーナが吹き飛んでいく。
それらが収まった時、まだ自分に意識があることに気付いた千冬は瞼を開けた。
「………いき…て……」
「―――だから言っただろう、ISを世に出すべきではないと」
彼女の耳に、聞き覚えがある声が届く。いや、覚えがあるどころではない。その声はかつて、千冬が恋をしていた男の声であり、もう二度と聞くことはないと思っていた声なのだから。
「……風間…けん…じ……」
「久しぶりだな、織斑千冬」
白夜事件のもう一人の救世主。その姿をした千冬のかつてのクラスメイトが目の前に立っている。
その様子を信じられないと言わんばかりに見ていた悠夜に、火球と剣戟が降り注いだ。
「まったく。誰よ、こんな馬鹿なことをした奴は」
「あ、ごめん。たぶん、僕の知り合いだ」
能天気に会話をする二人。その姿を見た千冬はまたも驚く。
「な、何故あなたが生きて……死んだはずなのでは!?」
「やっだなぁ。まさか高々あの程度の雑魚如きに僕がやられるとでも? 正直、女権団が面倒になってきたから、敢えて悠夜のそう言うところを利用したってわけ。それに、そろそろ悠夜には〈ルシフェリオン〉に慣れておいてもらわないと、いざって時に大変な風になると思ったからさ。今の状態にみたいに」
終始笑顔を絶やさず説明する修吾に唖然とする千冬。そんな彼女に構わず、修吾は倒れているであろう母親にいる場所に手を伸ばして引き上げた。
「あれ? もう死んだ?」
「安心せい。まだ生きておる」
「いや、別に死んでいてくれてもいいんだけど」
とても親子の会話とは思えない内容で話をする二人。その様子を見ていた悠夜は驚いてはいたが、やがて笑みを浮かべ始める。
「どういうことだかはわからねえが、ともかくだ―――そっちに立つってことは、殺されても良いってことだよな?」
「―――その前に死んだら?」
途端に周囲が凍ると、〈リヴァイアサン〉を纏った零夜が現れた。
その頃、IS学園のシェルターに避難していた本音は次々と押し寄せてくる他の生徒たちの対応に追われていた。彼女たちの気持ちもわからなくはない。そのシェルターは周囲にヒビが入っているのである。挙句、出入り口がシステムの破壊によってか開かなくなっている。
強固なはずのシェルターが崩落の危機を迎えている。彼女らはとても穏やかではいられなかった。
すると、さっきまで開かなかったシェルターのドアが開き、生徒たちは驚くが、すぐに逃げ始める。本音はそこから飛び退くと、彼女以外の生徒全員は押されて巻き込まれた者も含めて外に出た。そして、それはある意味罠だったのである。
波が途切れたのを確認し、何かを閉める音が聞こえる。そして機械音を鳴らす何かがシェルターに入ると本音を見つけ、
「良かった。あなたを探していたんです」
そう言ってIGPS〈風鋼〉を解除したミアは―――本音の胸を触った。
ということで、第131話でした。皆さんが望んでいたことになったかはわかりませんが、次回へ続きます。
ということで、次回予定
王族が集結し、絶対絶命のピンチに陥る悠夜。そんな彼に、黄金の鞘が現れる。
悠夜がそれを手にした時、〈ルシフェリオン〉が変化を始めた。
自称策士は自重しない 第132話
「堕天皇帝」
「悪いが俺は、破壊以外何も考えちゃいねえ!!」