友を訪ねに行きましょう。   作:HIGU.V

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承ー3

幌馬車の荷台で藁を枕に横になって空を見上げて旅をする。流れる雲を自分の自由さになぞらえてみるも、御者にそろそろ交代だと言われて、世知辛さを覚える。そんな物語の導入部か最後の幕締めにでも使われる風景を思い浮かべていた自分は、馬車の旅に興じている。

気楽なイメージと違い、モンスターが跳梁跋扈する世界においての旅は命がけだ。事前準備があっても、きちんと整備され巡回もある場所以外単騎で行くというのは自殺行為に近い。故に商人たちは護衛を雇うか自衛戦力持つかして移動するのだ。

 

「いやぁ、丁度良いタイミングでしたね、お互い」

 

「そうですね。タウリアさん」

 

 

自分は酒場で、この世界において生の音楽が金になるものだと理解してからしばらく、小銭を稼ぎながら曲を作るという生活をしていた。楽器を演奏し聞いた事もない様な物語を伝える吟遊詩人たちは、娯楽の少ないこの世界においては貴重なものであるそうだ。

紙芝居屋のように、水あめで売るべきかとも思ったが、直ぐに噂が広まってしまい、場所を提供するという酒場が幾つも自分の元に来たのでいい具合にお金が溜まっていった。そして生の観客の声からどういった内容の歌が受けるのかも体感で学べたことは大きな財産になったと思う。

 

しかし、いくら人口の内容が流動的な街と言っても、これだけで一生食いつなげるほどではなかろう。ユグドラシルの頃の冒険をテーマにした趣味で作った歌は数多とあるし、現実世界のヒットソングのコピーもできる。しかし同じ演奏を何度も繰り返してしまっては価値が下がるものだ。一般的な吟遊詩人はこういった人の動きの大きな町で冒険者から話を聞いて曲を作り、別の街でそれを披露しつつ曲を作るの繰り返しだそうだし、自分もそれに習おうと思ったのだ。

吟遊詩人においては、詞の乗せ方や演奏技術は独学か弟子入りするのが一般的で、曲も師匠か周囲の同職からパク……もといインスパイアをうけるそうだ。中には1曲しか演奏できないメロディに何種類の歌詞を載せて歌うというタイプもいるそうだ。

 

ともかく、いい感じにお金が貯まってきたところで、酒場で意気投合した商人と金を出し合って、冒険者を雇い近くの都市まで行こうという事になったのだ。

 

 

「いやいや、最近評判の吟遊詩人と共に都市まで向えるとは我々としても幸運でした」

 

「俺達のパーティーは全体支援できる器用な奴いねぇからな」

 

 

護衛の冒険者たちは4人のパーティーで、レンジャー2人と戦士1人に魔法使いが1人という若干バランスの悪そうな構成だ。しかし、彼等から聞く話、そしていままで酒場で聞いた噂話からこの世界における魔法や武技がユグドラシルのものと非常に似通っている事がわかったことは僥倖だ。

一から十までの位階で分けられている魔法であり、普及している有名な魔法の大凡の効果なども一致している。しかし、非常に優秀な魔法使いであっても限界点が第三位階の魔法が殆どと言うのは人類種の生存と安全保障という面から見て非常に危ういと思われる。

 

 

「自分は戦闘を生業としている訳ではないので、本当に皆さんに簡単な支援しかできませんよ」

 

 

敵対していない多くの人物に対して演奏を行い続けたことにより、自分のLvは上昇した。連日レベルアップしていくことは楽しかったが6Lvになった辺りで上昇効率はがくんと落ちてしまった。恐らく周囲の人間のLvが高くないことが原因であろうが、10Lv程度(こちらの世界の人間にはLvの自覚がないので大凡だが)が4,5人集まれば、集落の近くの敵は問題なく対処できるという事を考えると十分なのかもしれない。

 

「差支えなければ、草原で眺めの良い間だけでも演奏を聞かせてもらえませんかね?」

 

「タウリアさんの頼みであれば、良いですよ。皆さんも問題ないですかね?」

 

「ええ、こんな場所ではそうそう奇襲なんてされることもないですし」

 

「おびき寄せられて来るようなモンスターも十分対処できる程度のしかいねぇぞ」

 

 

弓が得意なレンジャーが2人と後衛の花形魔法使いがいるのならば視界が開けている此処ならば問題もないであろう。

 

 

「それじゃあお願いします。クゥケコさん」

 

「ですから、自分の名前はくけこさしすです」

 

「ええ、クゥケコ・サーシェスさんですよね」

 

 

何度も自分の名前を名乗っても、微妙に帰ってくる言葉が違うのは何故であろう。考察だが、ユグドラシル基準だと名前の被りは問題なかったが、この世界ではアウトであり、くけこさしすという名前がいるために自動的に最適化されたか。または単純に舌にその音を発音する機能が無く、固有名詞なので音で再現された翻訳済みの言葉が聞こえて来るのか。

 

 

「まぁ、いいです。それでは一曲。お付き合いください」

 

 

リュートを奏でながら、歩く速度の馬車で進む旅と言うのも中々乙なものであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日の旅の後たどり着いたこの都市で、自分はまず何から始めるかを考えたのだが、結局選択肢なんてあってないようなものだった。自由を愛する吟遊詩人には組合もギルドもない。個人的にパトロンを持っているという宮廷楽士的な輩もいるそうだが、基本は自由に演奏してよい。

音楽の著作権など概念としても存在しないで、むしろ名が広められまねされることを誇りとするべきといった風潮があるのだから、誰を気にするでもなく音楽を奏でられるのであった。

こんな自由な環境で自分を表現し続けていたのであれば、もし仮に現実世界に帰ったとしても、息苦しくて音楽を続けるなんて言えないであろう。

 

「というか、自分は帰りたいと思っているのであろうか?」

 

生きていく糧というか、手段にめどが立った時点で色々考える事が増えたが、当座の問題を解決できたことで視野が広がったのも事実。しかし帰還の方法を探そうという気持ちは、その問題を解決する手法の快感と相互交換してしまったようだ。

 

「正直、見ず知らずの人間が突然始めた演奏に足を止めて聞き入るどころか、絶賛してもう一曲だ! と叫んでくれるこの場所って、ミュージシャンの天国だ」

 

 

孤高の一匹狼。誰に理解されなくても良いから自分の音楽を! なんて尖っているならともかく、表現の方法が何処までも簡略化し分析していくと周囲からの称賛および自己満足になってしまう自分では、現実世界に仮に帰ってもまたあの日々を繰り返すだけであろう。

 

「まぁいいか。とにかくストリートから始めよう」

 

 

石畳に舗装された。ユグドラシルにおいても良く見た人間や亜人プレイヤーが多く拠点としていた街に近い外見を持つここならば、直ぐに場所も見つかるであろうと足を人の多く流れてくる方に向ける。

15分も歩くと噴水を中心にとした広場に出てきた。ふと見ると靴磨きや屋台なども出ている。もしかしたら場所を使うのに許可がいるかもしれないが、その時はその時だ。丁度良さげな場所に折角たどり着いたのだから、ここで演奏しよう。

 

そう思いたって、リュートを構えて少しばかり奏でる。直ぐに通行人が何事かとこちらによって来る。目ざとい屋台の主人が売り子に自分の近くで売るように首から下げられる盆を持たせている。これは少し気合を入れなければと思い、数日の間で形にした中でも最も自信作の詩(うた)をチョイスして口に乗せる。

 

自分の好きに作った詩は、結局妖精ではなく、醜い外見の為に迫害された何者かを中心に添えた一大サーガにした。仲間と出会い、冒険を乗り越えていき、輝く『城』を手に入れて、城を飾る財宝を探していき、城を狙う蛮族どもを追い返していく。

そんな41の英雄の話である。

今日奏でるのは、仲間と共に手に入れた城を、悪い噂を流されてしまい千を越える荒くれ者どもに攻め入られるが、仲間と協力しそれを追い返すという。壮大な戦記の中でも最高潮に盛り上がるシーン。

 

何をもとにしているかは、言う必要もないであろう。だが、自分にとっても輝かしい体験のそれを詩に乗せる事は、最高に楽しく充実したものであったのだから仕方がない。この世界にも会うように少しばかり改変したことは非常に腹立たしいが。

 

あわや本陣まで攻められてしまった所を知恵者の仲間の策略による誘導で、巨大なゴーレムで迎撃するという最高潮まで達したところで、本日は此処までと演奏を止める。

 

人が集まりすぎて、馬車が通れなくなっていたのだ。流石にこれ以上続けると治安維持などの組織があれば、目を付けられてしまうであろう。ちなみに、こうも人を寄せ付けるのは、恐らく単純に一定以上の演奏技術を持つ自分の腕よりも、この体の持っている特殊なパッシブスキル(タレントと呼ぶらしい)で演奏の効果範囲が広くなっている為であろう。

 

 

拍手喝采と、続きは何処でやるのか! という熱い声援を受け流しながら、撤収の準備として、投げ込まれた硬貨を回収していると、少しずつ人がはけていく。これならば、問題はないであろうと判断していると、落ちた硬貨を拾い集めている人物が複数人いる事に気が付く。

 

ケチな輩は何処の世界にもいるもんだと思いつつ、今後は場所を考えなければと心のメモに記して回収速度を上げる。一通り片づけて数日の生活費に成ることを確認していると、麻の布袋を握った手が目の前ににゅっと出てきた。

 

「なんですか?」

 

 

顔を上げると、そこにいたのは先ほど硬貨をネコババしようとしていた人物のひとりであった。後ろに同じくネコババ勢がそろっている。

 

「散らばっていたのを片付けさせていただきました」

 

「ああ、それはありがとうございます」

 

 

勝手に悪いようにとらえてしまった自分を恥じる。彼らは善意で硬貨を拾うのを手伝ってくれていたのだ。目の前にいる7人ほどの青年たちは、この町の美化へ高い意識を持っているのか、それとも慈善的な行為を生業としているのか。

 

「先ほどの演奏素晴らしい物でした。私とそう年の頃も変わらないのに、素晴らしい冒険譚と演奏の腕です」

 

「重ね重ね有難うございます」

 

 

なんでもこの世界の冒険譚というのは、完全創作だと人の心を動かすことができないのだそうだ。故に伝聞と後は自分のセンスで肉付けした詩をいくつ持っているかと言うのは大きな吟遊詩人のステータスであった。故に他人の曲をインスパイアできるというのも技術なのだ。

演奏の腕も先に述べたように、横のつながりが薄い詩人たちは独学しかなく偏った者が多い。全ての弦を使いこなす弦楽器の演奏家と言うだけで、ステータスというのだから面白い。これは体系化された音楽という学問が存在しない為なのか? 地球の歴史よりも、生存環境に外敵が多く娯楽的な要素の文化的な研磨が十分なされていないのか?

 

そんなどうでもいいことを考えて、改めて7人の青年たちを見詰めると、なんとなく、そう。何となくこの後に起こることがわかってしまった。

 

 

「突然で不躾ですが、私を貴方の弟子にしていただきたい!」

 

「身の回りの世話から雑用まですべてやらせていただきます!」

 

「ですので傍仕えとして近くに置いて下さい!」

 

「名も知らぬ御方! 素晴らしきサーガの発想の源泉への道を共に歩みたく!」

 

「その演奏技法のご教授を!」

 

「よもや貴方程の詩人を今まで知らなかったとは不勉強を恥じます」

 

「どうか共に、英雄たちの活躍で大地を満たしましょう!」

 

 

妙に格好つけた言い回しが多い気もするが、悪い気はしない。自由気ままに演奏していく生活も魅力的だが、この世界に音楽の形を作り出し歴史に名を残すというのも十分に魅力的であろう。

 

彼等の話を整理して聞くと、やはり演奏の技術と壮大なスケールの物語に感動したそうである。演奏の腕はまぁ、睡眠学習も仮想現実におけるコンマ単位のトレーストレーニングもない時代の人間ならば、神がかりに感じるのは当然であろう。

今の時代、生まれて初めて楽器を持った人間が、現実における200年前の音楽の神様なんて言われる人間の動きを完コピするのに要する時間は2時間だ。あくまでコピーだけだが。

 

物語も半生をかけて自ら刻んだ冒険の記憶なのだから、臨場感があって当然であろう。仲間に寄生する人間絶対殺す混沌妖精だったことを除けばすぐに最高の物語になる。

 

 

「わかりました。ですが私はまだこの街に来たばかり、住処と演奏に適した場所。そして当面の生活ができる環境を用意して頂けるのであれば、片手間に皆さまの前でリュートを奏でる程度なら致しましょう。何分弟子などとったことはない故、どうなっても責任は持てませんが」

 

 

その言葉に破顔し喜色を浮かべる青年たち。自分の外見もまだ青年と呼べる年頃の程度のものであるが、精神はもっと年老いているために、少し壁を感じる。まぁ、問題はないかと結論を下して、今後彼等に何を学ばせるか考え始めるのであった。

 

 

 

 

 

────こうして、この世界に吟遊詩人や楽士などの個人で独立したものではなく、体系だった音楽の先触れとなるものが生まれていくのであった。

 

────この先の人間が大地の支配者とはとても言えなくなる時代においても、その心は色あせる事が無かった。しかし、その発祥とされている偉大な人物の名は、のちの歴史書を探しても一切残っていないことは、有名な話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エ・ランテルと呼ばれる都市がある。王国の国境近辺において最大規模のこの都市は、所謂防衛都市としての側面を持っており、巨大な備蓄庫や外壁の外に簡易的な野営地や天幕を設置するべき草が刈り取られ土が踏みしめられた平地などが存在する。

 

そんな街には、冒険者が数多く存在した。彼らは危険の伴う地域での何でも屋というべき存在である。都市の防衛戦力としてはあくまで民兵かつ遊兵としてしか数えられていないが、軍隊で解決できないものを優れた個が解決するという事はよくあった。

 

つい先日もモモンという冒険者パーティーによって、墓地から大量発生していたスケルトンの軍団を起点とする一連の騒動が解決された。彼らの活躍は目覚しく異例の速さで冒険者クラスの昇進がされている。

町の噂だと最速でミスリルになったというのに、なんでも暫くしたらオリハルコンにもなるそうだと言われている程の優秀な英雄なのである。

 

そんな漆黒の鎧を身に纏う英雄 モモンとその相棒であるナーベは街の大通りではなく、少しばかり人通りの少ない道を歩いていた。

 

「全く、有名になるというのも中々に面倒なものだ」

 

「ですが、モモンさ──んの偉業を前には蛆虫どもが群がるのも無理はない事でしょう」

 

理由は単純な人除けであり、今いる道は大通りと並行に走るそれである。小規模な店や職人の工房があるので、そこそこの人通りはあるが、囲まれるという事はないために丁度良い。

モモンはこのエ・ランテルに一級の宿をとっている彼は、先日解決した吸血鬼騒動についての事で話があると言われたので、本人としては渋々であるが冒険者組合に顔を出す羽目になった。

 

 

最もモモンの正体を知っている『存在』からすれば、エ・ランテルの一級宿など、豚小屋と大差ないものであり、わざわざ徒歩で向かう事の無意味さと呼び出したという無礼さを死と苦痛をもって償わせる所らしいのだが、それは横に置いておこう。

 

折角人目を避けて歩いているが、モモンの目的として名声を稼ぐという事もあり、街中をこの威圧感ある堂々とした鎧に身を包んで歩くというのは必要な行為なのである。目的同士ですり合わせた結果が今の道なのである。

 

つまるところ、声をかけられても別段おかしくはないのだ、徹底している訳ではないのだから。

 

 

「おや? そこにいらっしゃいますのは、このエ・ランテルに現れた超新星。漆黒のモモン様でございますか?」

 

「……そうだ」

 

まるで傍使えのようにモモンに敬意をもって接しているナーベは、モモンが声をかけられた瞬間に常人ではわからない程の短い時間殺気を放ったが、それに気づいたモモンが辞めるようにというそぶりを見せた為に、黙って後ろで控える事にした。

モモンとしては面倒だが、無下に扱う事も出来ないのだ。

 

「ここで会ったのも何かの縁、どうか貴方様の冒険譚を私奴にお聞かせ願えませんでしょうか?」

 

声をかけてきた男は仮面で顔を隠した、道化師の様な男だった。そして話の内容はモモンとしては勘弁してほしい類の厄介ごとであった。

 

「すまないが、時間がない。忙しい身でね」

 

「それは残念です。私奴は英雄の歌を広める事を至上としておりまして、是非にでも聞かせて頂きたかったのですが」

 

 

思ったよりも素直に男は引き下がっていき、内心モモンはほっとしていた。彼にとってこの街(せかい)の勧誘は非常にしつこい類のものだと感じる事が多かったためだ。

しかし、面倒事には変わらないようだ。男は突然背負っていた袋からハープを出すと、奏で始めたのだ。

 

「これから始まりますのは! 我らが開祖から伝わる一大サーガの一幕。そこらの詩人とは違う御伽噺でございます」

 

「(あぁ。こういう所でもお国柄と言うか世界柄を感じるな)……いくぞ、ナーベ」

 

「はい、モモンさ──ん」

 

 

立ち去っていく二人を一切気にせずに男は演奏を始めた。

 

「迫害されし41の英傑たちが作り上げた城。その城に住む、国中の剣術大会で強者を蹴散らし続けた、41人で最も強い戦士。正義を愛した誇り高い戦士。本日の物語は彼に下るように命じてきた愚かな隣国の末路でございます」

 

「なんだと……?」

 

「モモンさ──ん? いかがなさいましたか?」

 

 

しかし、モモンは足を止める事に成る。男の語った序章はモモンにとっては絶対に聞き逃せない言葉を含んでいたのだから

 

 

「おい、楽士よその話は貴様が考えたのか?」

 

「よくぞ聞いて下さいました。この話はわがサーシェス一座の開祖の記した一大サーガでございます。私奴の師は、このサーガを開祖から直接学んだ者を師に持つ由緒正しきものでございます」

 

「御託は良い! そのサーガとやらと、開祖の名前はなんだ!」

 

「開祖の名はサーシェスと聞き及んでおります。人前で名乗ることを避ける方でしたのでそれしか知りませぬ。そして、この一大サーガの名は『ぎるどえーおーじー』と伝わっております。恥ずかしながら意味するところは不明でございますが」

 

 

男の口から聞かされた言葉。それはモモンにとっては少しばかり捻られているが、1秒という時間を要らずに何を意味するか十分な程馴染む言葉であった。

 

 

 

 

その日、冒険者組合にモモンが現れたのは約束の時間を1時間程遅れての事であった。

そして、一人の駆け出しの吟遊詩人が一人エ・ランテルから姿を消した。

 


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