不甲斐なくヤヤとアイカの二人が撃墜された中、聖蘭学園サイドで唯一残ったツクモは未だに白いアヴァランチ・エクシア――アヴァランチブランシェC――と接戦を繰り広げている真っ最中であった。
「全く、前の時もそうだったけど、やっぱキツいわ」
「……私にとって……誉め言葉……」
「私にとってはただの嫌みよ!」
GNスナイパーライフルⅢをスナイパーモードに切り替えながら、至近距離という無茶苦茶な間合いでビームを放つツクモに対し、GNソード改とGNビームサーベルの二刀流で目の前から放たれたビームを切り刻むユキナ。この二人の戦いは既に十分近く経過していた。
「いつになったら終わるのかしらね、この試合」
「……分からない……でも貴女が落ちてくれれば、この試合も直ぐに終わる……」
「あら、残念ながらリザインはしないわよ? 負ける気なんて更々ないもの」
「……一対三なのに……?」
諦めようとしないツクモを疑問に思ったユキナが尋ねる。
「よく“勝負は時の運”なんて言うじゃない。負けるかどうかなんて、その時になってみないと分からないわよ? ……そ・れ・に、お姉さんには貴女に勝てる勝算はついたもの」
「……その心は……」
「周囲に囲まれてお陀仏になるからよ♪」
問い掛けに疑問符を浮かべた直後、アラートが鳴り響いてユキナは混乱するしかなかった。周囲にはいつの間にか自分を取り囲むようにビットが配置されており、いつ仕掛けたのか問いただしたくなる程、ユキナは苦虫を噛み潰した顔になる。
「……ふ、不覚……」
「私が有名なソロシンガーだからって、私ばかりに気を取られてちゃダメよ?」
ツクモはニヤニヤと笑いながらそう言うと、再びGNスナイパーライフルⅢを構えながらユキナただ一人を狙う。反対にユキナは微動だにすることができず、動けば一斉射を食らうのは目に見えていた。しかし相手が撃つのを待つわけがなく、ユキナは最後の最後で一か八か、GNビームダガーをアストレアへ一直線に投げつける。
投げ出されたと同時に四方八方からビームが斉射され、ブランシェは複数ものビームに貫かれて爆散する。そしてGNビームダガーはというと一基のGNSRビットに阻まれてしまうという、一矢報いることさえ叶わずにユキナは退場した。
■
ユキナが墜ちたという報せを知った二人は驚く顔しか出来なかった。天城学園一、格闘戦を得意とするユキナが破れたのだから。……だが、サトシュウもキョウカも、相手が狙撃手だってことは先程の初撃の際に確認していたので直ぐに納得してしまったのだが。
「確か残ったのは聖蘭側の部長さん、でしたっけ?」
「えぇ、有名なソロシンガーさんよ。この前、部活で有名人が居るってことを皆に話した時、ソースケ君が興奮しながら話してたの覚えてる?」
「はい、結構熱弁してたのを覚えてますよ。僕も彼女の歌は好きでよく聴いてますし、僕のお店でもでも時々流してますからね」
「あら、それは意外」
この練習試合を開く数日前、キョウカの言った通りソースケが何かびっしり書き込まれた手帳片手に目に炎を灯しながら熱弁していた。それを思い出した二人は、何故あそこまでの情報を取得できたのかを不思議に思ったものの、直ぐにバトルへ意識を戻す。
「昔は中高生の間で相当恐れられてた、なんて話題をネット上でよく見かけますけど、本当ですかね?」
「噂程度には私も聞いたことあるけど………詳しくは知らないのよね」
話してる合間にも一旦地面に降り、サトシュウのリボルビングランチャーから探査ポッドを飛ばす。ある程度上空に放たれた所でプロペラを展開、その場に滞空した。広範囲に渡る画像がモニターに提示され、サトシュウはそれを感慨深げにその画像を見つめた。
「成る程、砂嵐に紛れてわざと砂を被ってるようですね。開始からしばらく時間も経ってるだけあって、どんどん砂漠化してますし」
「場所は?」
「Dの五です。ここからだと近いですね。……おそらくもう射程圏内に入ってるかと」
「……それってマズくない?」
キョウカと話しつつも、索敵は怠らない。そして五秒毎に送られてくる筈の画像が、突然黒い画面に変わって中央に「THE LOST」と書かれていた。それを見たサトシュウは即座に後退し始める。それを見たキョウカも同時に地面を蹴り上げてバックブーストさせて後退した。
直後、先程サトシュウが告げた位置の方角から鋭いビームが飛んでくる。キョウカは腕のタクティカルアームズの刃で防ぐが、二射目がサトシュウを襲う。
「サトシュウ君!」
「くっ!」
ブースターを起動した状態で強引にアームズ・シールドで防ぐが、咄嗟だったのか無理が祟ってブースター部分を破損してしまう。その所為で体勢を大きく崩しかけるが、両腰の大型バインダーのバーニアで何とか踏みとどまることができた。そのままアームズ・シールドを大型ライフルモードへ移行し、その狙撃された方向へ放つ。
「当たれよ!」
高出力のビームが一直線に飛んでいくも、三射目と相殺されて届くことすら叶わなかった。流石のサトシュウも自信作である装備の攻撃が相殺されるとは思わず、内心傷付いてしまうも表には出さずにいた。しかし今度はと言わんばかりに、リボルビングランチャーから一つのミサイルのようにも見える弾を発射する。それを見たキョウカは疑問符を浮かべながらサトシュウに尋ねる。
「あの小型ミサイル、何?」
「ほら、Ζ以降のMSや艦艇に搭載した欺瞞兵装ですよ」
サトシュウが笑いながらそう言うも、キョウカは直ぐに考え込む。はて、そんなものあっただろうか。考えを張り巡らしてみると、劇中でジェガンやνガンダムなどが、手甲から
「あっ、ダミーバルーン!」
「正解です。あの弾種は一定高度・距離に達すると自動的に弾頭の表面装甲が剥離、周囲にダミーバルーンを拡散させる弾なんですよ」
「中々に
「僕の自信作ですよ」
サトシュウが笑顔でそう言うと同時に弾頭から複数の弾が拡散、そして落下した途端に人型のバルーンが展開する。実際に見たら最低限人の形を模した人形なのだが、モニター越しだとMSのように見えてしまうという、ある意味不思議な代物である。
それらはツクモからは見ればサトシュウのグロリオーザが突如として増殖したようにしか見えない。アストレアのセンサーマスクさえも騙すダミーバルーンは、キョウカの言う通り実用性の高いものと言える。
「因みに、自動的にグロリオーザの周囲を追尾してくれるので、盾代わりにもなってくれるんですよ」
「……何か普通に聞いてると案外えげつないわね、それ」
「ファンネルのように飛ばすことも若干ながら可能ですよ」
「ちょっと便利すぎない!?」
キョウカの突っ込みにサトシュウはまた苦笑いする。流石のキョウカも、そこまで高性能だとは思わなかったのだ。……実際劇中では、射出後にバルーンが展開、後は慣性に任せて飛んでいく。まさに「バルーン」としか言えない代物。それをここまで進化させる人はそうそういないだろうとキョウカは実感する。ある意味、サトシュウも敵に回せないなと思った一面でもあった。
改めて画面に目を移したキョウカはサトシュウの隣をグラインドブーストで駆け抜ける。するとレーダーに機影が一機、そこへ映り込む。どうやらアストレアは目前のようだ。
「攻撃してこないのが妙ね……何か隠してる……?」
キョウカは慎重にアストレアが居たと思われる地点へ向かうが、大分砂嵐が収まってきた今、見える範囲には全く見当たらない。もしかしてと思ったその時、機影が映る場所から一筋の光が瞬いた。それを視認したキョウカはサトシュウに呼び掛ける。
「サトシュウ君! これは罠よ! 相手はここに居ない!」
「そんなっ!?」
直後、ビームがグロリオーザの右側のバインダーを正確無比に貫く。サトシュウもキョウカも一瞬の出来ことに戸惑うも、二人は同時にその地点へ、グロリオーザはビームライフル二丁を、ハイペリオンはフォルファントリーを連射モードにしてそれぞれ撃ち込んだ。
そこから砂煙を巻き上げて現れたのは、ケルディムのライフルビットに似た形を持ったやや小型のビット――GNSRビットだった。
「じゃあ本体は何処に……?」
サトシュウが当然の如く呟くと、何処からともなくオープンチャットにて声が響いた。
「フフッ、私はここよ」
聞き覚えが……いや、確実に聞いただけでパッと分かる声が聞こえ、サトシュウは驚く。そして空を見上げると、ようやくまともに見えるようになった太陽を背に真っ赤なアストレアが降下してきた。
「直上!?」
「サトシュウ君危ないっ!」
GNスナイパーライフルⅢからビームが放たれ、サトシュウも反応が遅れてしまい防ぐに防げず、そこへキョウカは両腕のタクティカルアームズを繋げてはグロリオーザの頭上に投げつける。回転を伴ってグロリオーザを庇ったタクティカルアームズはビームを防ぐことは出来たものの爆発を起こして壊れてしまう。その爆風に巻き込まれたのか、それとも誘爆したのか、ダミーバルーンもほぼ全滅してしまう。
「なんて貫通力なの!」
スティレットを両肩から両の手に掴み取り、それをアストレアに向けて投げつける。ツクモはビットを飛ばしてスティレットにぶつけるように防いだ。
「まずはその面倒そうなステイメンを討たせてもらうわ!」
「くっ、機体バランスがぁっ!」
右側バインダーを失った所為もあってか上手く躱せず、アストレアに接近を許してしまうものの、先程ブースターがひしゃげたアームズ・シールドで殴り付けては、その反動でバックステップを踏み込んでそのまま残った左側のバインダーのバーニアで強引に引き下がる。
「覇気の無い声の割りには中々に無茶ぶりするわね、君。お姉さん、そう言うの好きよ?」
「アハハ、ツクモさんにそんなこと言われると照れますね。でも負ける気はありませんよ!」
「良いわ、近くで仕留めてあげる♪」
ハミングをしながらリズムに合わせるかの如くアストレアがGNスナイパーライフルⅢからGNピストルⅡに持ち替え、そのままターンやステップを織り混ぜながらGNピストルを乱射してくる。しかし乱射と言ってもピンポイントに関節などを狙ってきているという、ある意味無茶苦茶な行為にサトシュウも舌を巻くしかなかった。
キョウカもそこへフォルファントリーを連射モードで三点バーストさせながら、サトシュウの援護をするも、その全てがビットに阻まれてしまう。それに苛立ちを覚えながら、ハイペリオンの手にビームソードを携えて左腕の腕部アンカーランチャーでビットの一つに貼っ付けては、巻き取りを開始させる。開始させると同時にブーストでビットに近付き、ビームソードで切り裂く。一基潰した後に、そのまま空いた左手にもビームソードを構え、遠心力をかけながらアストレアへ横薙ぎに振るう。
「リ○ァイ兵長みたいな攻撃してくるのね」
「これをやってみるのは初めてなんだけれども」
「でも無駄よ」
GNピストルⅡを変形、実体とビームの二種類を併せ持つサーベルモードで、食って掛かるビームソードをいなす。そのままアストレアの後ろへ流されたハイペリオンは地面に足を付け、その反対側に立つグロリオーザは銃口を向けられつつも、ハイペリオンに気を取られてる間にとビームライフルを構えようとする。――が、持ち上げようとしたビームライフルを撃ち抜かれ、うっかり落としてしまう。頭部は確かにハイペリオンへと向いているにも関わらず反対側の様子を伺えるとは、第三の目でも持つのかと錯覚してしまうが、サトシュウは首を振って「そんなこと無い」と考え直す。
「まるで
冗談めいたことをツクモが言うと、キョウカはその言葉がツボに来たのか吹き出しながら頷いた。
「えぇそうね、まるで
ツクモとキョウカの言う「西部劇みたい」という言葉を不思議に思うサトシュウだが、よく見るとハイペリオンはフォルファントリーをちゃっかり起動しており、アストレアはハイペリオンとグロリオーザに向けてGNピストルⅡを向けている。更に自分は先程落としたのとは逆の手に持ったビームライフルをアストレアに向けている。……そんな状況を鑑みてサトシュウは納得する。確かに「西部劇みたい」だと。
『……………』
風の音が微かに響くのみの荒野に静寂が訪れる。場所も相まって本当に「西部劇」のようだ。
五秒も静かになったが、六秒目を刻むと同時にキョウカが動く。フォルファントリーを高出力モードで放つが、アストレアは瞬時に屈んで射線から逃れる。勿論、その先にはサトシュウよグロリオーザが居るわけで、それでもサトシュウはアームズ・シールドで防ぐが高出力モードを一撃食らっただけで使いものにならなくなってしまい、仕方なくそれをパージした。
そして屈んだアストレアはハイペリオンの脛を蹴りつけ、呆気なく転ばせる。
「嘘っ!?」
バランスをあっさり崩したハイペリオンは倒れ、片足で反対側へ向き直ったアストレアは今度はグロリオーザに向けてGNピストルⅡを撃ちながら立ち上がる。
寸で躱し、一歩後退りしながらも左手のリボルビングランチャーから閃光弾を放とうとするも、ツクモは右手のGNピストルⅡを上に放り投げながらグロリオーザの顔面にアイアンクローを直撃させる。
「そぉれっと!」
「おわぁ!」
地面へ押し付けられ、そのまま頭部と胸部にそれぞれ二発ずつ撃ち込まれる。あっという間に為す統べなく退場させられ、サトシュウは呟くしかなかった。
「…………え?」
と。
グロリオーザの顎を掴んだアストレアはそのままあらぬ方向へ投げつける。
「さ、レッスンはお終いよ」
ウインク混じりにそうツクモが言うと同時に、ハイペリオンが立ち上がる。こうしてサトシュウも敗退してしまった。残るはツクモとキョウカの二人。奇遇か必然か、何故か部長同士の対決となってしまった。
「こういうフィナーレも面白いわね」
「同感。私、勝利の女神がどっちに微笑んでくれるのか楽しみよ」
ツクモの言った言葉に共感を示したキョウカ。奇しくも外見が似通っているだけあって、似たようなことを考えるものだ。
しかし交わした言葉と裏腹に直ぐにバトルは再開された。
「トランザムッ!」
「ニュークリア・ドライブ、最大出力ッ!」
二機の粒子放出量が倍増し、互いの機体が放つ粒子が壁にぶつけるが如くぶつかり合う。全力でぶつかれば数十秒も保たないのも承知の二人は、それでも全力で相見えるつもりでいた。
「いざ尋常に――」
「勝負ッ!!」
切って落とされた火蓋に、二人は惜しみ無く切り結ぶ。出力の増したビームソードとGNピストルⅡサーベルモードはどちらも
やがて限界時間も間近となる中、アストレアのトランザムが解けてしまう。
「しまっ――」
「そこぉぉぉぉぉぉぉおおおっ!!」
アストレアのグラビカルアンテナに直撃し、そのまま斜めへと切り下ろす。途中で最大出力状態のニュークリア・ドライブが限界を振り切ってしまい、大爆発を起こしてしまうが、キョウカは機体状況すら顧みず、それでも構わずにアストレアを袈裟斬りにしてみせた。
《BATTLE END》
新緑の粒子を大量に撒き散らしながら、赤いアストレアはその全てを散らした。
■
バトル終了後、バトルをした六人はそれぞれ握手しあった。特にツクモとキョウカは何か共通する部分でもあったのか、初見にも関わらず仲良しになっていた。
そんな時、多目的室の扉が開かれる。誰かと皆ふとそちらを向くと、ユウキが二人の少女を引き連れながら入ってきた。
「遅れてすまねぇ! ヤヤが見当たらなかったんだが来てねぇか―――ってヤヤ! お前居たのかよ!?」
「皆さん遅れてごめんなさいね? のんびりしてたら、遅れちゃったわ」
ユウキは「ぜぇはぁ」と息を荒くしながら、対照にミナツはふわふわとした雰囲気を纏いながら柔らかに微笑んで謝る。……これを謝ると見るかは人によるが、それは置いておこう。
「いやー、迷うとこだったよ! えっとユウキだっけか? ありがとな! ……あ、部長、遅れてすまないな」
「ナギサ、相変わらずね。薙刀部は良いの?」
「アタシが折角の練習試合をほったらかす訳ねーだろ? ……それに、今日は楽しみだったんだぞ。またあの白いアストレアに挑めるって聞いてさ」
他の二人と一緒に来たのは、大会にてユキナと共に出場してた少女、藤野渚だった。制服姿でもそのさばさばした性格は変わらず、気崩しているのがデフォルトなのだが、それでいて似合っているのは何とも不思議なものである。
こうして互いの学校のメンバーが全員集まった。
「さて、さっさとバトルしようぜ! やりたくてすっごくうずうずしてんだ!」
「ナギサ、それは俺も同感だぜ。なんせ“勝利の女神”つて呼ばれてる女の子と戦えるんだからな」
「勝利の女神でも何でも、負ける気は全くねーけどな」
ナギサ、キョウヤ、ソースケの三人は互いに手を重ねあってそう語り合った。対するマサキ達は寧ろ落ち着いている様子だった。
「ミナツ先輩、遅れてきたからには頑張ってもらいますからね!」
「ご褒美として後でマサキちゃんもふもふして良いなら、良いわよ?」
「何でそうなるんですか!? ……まぁそれで頑張ってくれるのなら構いませんけども……」
嘆息しながらマサキは呟く。
「実は満更でもねぇんじゃねぇの?」
「ユー君はShut up!」
最終的にマサキが叫ぶが、三人共に別段これが普通なので気にしない。互いに機体を確認しあい、互いに頷き合う。もう既に準備は整った。……後はバトルするだけだ。
「さっきはツクモ先輩達が負けちゃったけど、私達で挽回するからね!」
「当然だぜ」
「ふふふ、久し振りに本命機でのバトル。楽しみね」
久々に七千文字を越えた気がするカミツです。
今回は部長対部長という、個人的にやってみたかった対戦をやってみました。ユキナちゃんに花を持たせたかったけども、それはまた別の機会があればにしましょう。
次回はマサキ&ユウキ&ミナツVSキョウヤ&ソースケ&ナギサのバトルとなりますね。主人公同士のバトル、結末や如何に。
さて今回はアストレアリペアと何気に設定書き忘れてたフェングファンについてご紹介をば。
アストレアリペア
武装:GNスナイパーライフルⅢ、GNピストルⅡ×2、GNビームサーベル×2、GNSRビット×12
特殊装備:GNフルシールド
特殊機能:トランザム
ツクモの「アストレア Type-F」を改修した姿。何気に(赤いから)気に入ったようで改修して使うことにしたらしい。
武装はライフルモードとスナイパーモードに分けれるGNスナイパーライフルⅢに、両腰に装備したオリジナル仕様のGNピストルⅡ、腰裏のGNビームサーベルとフルシールド表面のGNSRビットを装備している。因みにビットの「SR」とは「シールドライフル」の略。スカーレットではない。
Type-FにエクシアR2のパーツを組み込んだおかげか、見た目はType-F2仕様に近くなっている。また稼働時間も若干延びているようで、改修した甲斐は一応あったとしている。
カラーリングは基と変わらず、全身真っ赤。
ウイングガンダム・フェングファン
武装:ツインバスターライフル、ビームソード×2、ウイングシールド(内蔵式ビームサーベル)、ヒートロッド、マシンキャノン×2、頭部バルカン×2
特殊機能:ネオ・バードモード、ゼロシステム
ヤヤの新しい「HGAC ウイングガンダム」の改造機。二挺二刀流の戦い方を得意とするヤヤの特性に併せ、ウイングガンダム(EW版)のデザインをベースにエピオンの刺々しい意匠を取り入れたハイブリッドタイプ。全体的に各所のホロシールとオレンジの塗装が特徴。
武装は両腰にエピオンのビームソードが一振りずつ、腰裏には同じくエピオンのヒートロッドが、シールドは原型機と同じく機首になり、嘴にあたる部分からビームサーベルを出せる。またツインバスターライフルは、黄色のライン部分がクリアパーツに変更された以外はゼロ(TV版)とほぼ同一。両前腕・背部ウイングにマウント可能。更には両肩のマシンキャノンと頭部バルカンを装備している。
ほぼ高出力で装備を扱うことを前提としたこの機体は、長時間戦えるようにと機体各所に粒子貯蔵タンクが内蔵されており、それらはビームソードの発振器やバスターライフルの銃身にも使われている。ヤヤの得意な戦術を高出力且つ高スピードで、それらを体言するに相応しい機体に仕上げられているが、まだ機体慣れしてないのか荒削りで不安定ではある。
因みに名前の「フェングファン」はフランス語で鳳凰を表す「Fenghuang」から来ている。
以上になります。
ではまた、ノシ