ガンダムビルドファイターズ アテナ   作:狐草つきみ

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EPISODE-13:夜天嬢雅 八々!――推して参る!

 聖蘭学園 Aクラス教室

 

 アイカちゃんとの特訓(?)を終えたその翌日、私はややふらついた足取りで学校へ到着した。

 

「お、マサキおはよう……って、大丈夫か?」

「だ、大丈夫じゃないよ~」

 

 早速ユー君に挨拶されるも、流石にまともに返せるほどの体力は残っていなかった。そのままユー君の胸に顔を埋める形で倒れこむと、見ていた周りの女子達が悲鳴を上げたのだった。

 

 

 

 一段落落ち着くと、ユー君が私の頭を撫でながら唐突に言ってきた。

 

「なぁ、今日また転校生が来るらしいぜ」

「ま、また来るの?」

 

 また、と言うとあまり失礼なのだけど、先日にアイカちゃんとミナツ先輩が転校してきてるのでこう言うしかない。……でも今年は何か多いなぁ。

 私が物思いに耽っていると、ガラガラと教室の戸が開いては担任の先生ことアンドリュー先生が入ってくる。

 

「よーし、朝のショートホームルーム始めるぞ。皆席に着けよ」

 

 アンドリュー先生の一言で皆そそくさと席に着く。しんと静まり返った教室に、再びアンドリュー先生の声が響く。

 

「今日はビッグニュースだ! 先日他のクラスに転校生がやって来たが、遂にウチにも転校生が来たぞ!」

『おぉ~!!』

 

 既に知っていた私とユー君はともかく、他の皆はざわざわと騒ぎ立てていた。そこへ先生が「静粛に」の一言で黙らせる。

 

「ほら、入って良いぞ」

 

 再三ガラガラと開かれた戸に、皆釘付けとなった。

 優雅な立ち振舞いで歩いては教卓の前までやって来て、キッチリ立ち止まってキッチリ九十度で回れ左をした。

 流れるようなポニーテールの髪は、太陽の光が若干当たってキラキラと輝いて見える程の明るいオレンジ色で、顔は端整に整っていてその陶磁器のような白い肌は人形みたいな印象を抱かせる。やや大きめの瞳はまるでスペサタイトガーネットみたいな色をしていた。身体は制服の上からでも判るほどスタイルが良く、少し羨ましいと思えた。

 正直にハッキリ言うなら、

 

「綺麗……」

 

 ただそれだけかな。……いや、そうとしか表現のしようがないんだもん。

 皆も私の感想と全く同じことを思ってるらしく、ただただ目の前に立つ美少女に惚れていた。

 

「さて、自己紹介を頼むぞ」

「分かっておる」

 

 そのまま黒板に名前を筆記体で綴り、私達の方を向いて、まさしく太陽とも言える笑顔で自己紹介をしてくれる。

 

「初めまして! (わし)の名は夜天嬢雅八々(ヤテンジョウガ ヤヤ)じゃ! 姓はちと小難しい漢字じゃが、無理せず覚えんでも良い。以後宜しく頼むぞ!」

 

 古風な口調でされた自己紹介は、見た目とは裏腹に私達に衝撃を走らせた。ある意味カルチャーショックと言えるだろうか。

 そのある意味破壊力抜群な自己紹介により、クラスが唖然としたままショートホームルームは終了した。

 終わりのチャイムの後、教壇の前に立っていたヤヤさんがユー君の元に歩み寄っていき、急に話し掛ける。

 

「久方ぶりじゃの、ユウキ!」

「あぁ、転校生がお前なんて正直ビビってるよ。本当に懐かしいな。……って言うか、随分可愛らしくなったよな?」

「……きゅ、急に何を言い出すか! べ、別にユウキの為とか、そんなんじゃ……ないからな」

 

 最早ツンデレ臭しかしない台詞に、ユー君はただ「そうか」と返すだけだった。

 そんなヤヤさんは私の隣に座ってから、私の方を向いて「宜しくな」と微笑みかけてきた。

 

「えっと、七種真幸です。よろしく」

「ふむ、マサキか。良い名じゃの! これからも宜しく頼むぞ!」

「えっ、あっ、はい!」

 

 何か成り行きで握手しちゃったけど……大丈夫なのかな?

 すると、アンドリュー先生が再びやって来て、私の方を手招きして呼んだ。私は何かと思って小走りで駆け寄ると、

 

「なに、そんな難しいことじゃないから安心しろ。夜天嬢雅に校内を案内してやってくれ」

「わ、私がですか!?」

「七種なら心配ないだろう。さ、時間も惜しい、行ってこい」

「う~、分かりました」

 

 何故か押し付けられる形で校内の案内を頼まれた私は、仕方なしにと肩を落としつつ、それでも指名された以上やるしかないと張り切ってヤヤさんの所へ行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――えっと、ここが模型部の部室です」

 

 そして現在に至ります。……って言うか殆どヤヤさんに振り回されてる気がする……。

 

「……む? 模型部があるのか?」

「あ、はい。今年から始めたんです、模型部。……と言っても、今じゃ大抵の学校にはあると思いますよ? 寧ろ無いところを探すのが苦労するぐらい」

「それもそうじゃな。済まぬ、つまらぬことを聞いた。……そう言えばお主、部活は何に入っておるのじゃ?」

 

 素直に謝った直後に、キラキラと輝かせた目でずいずいと顔を近付けてくるヤヤさん。喜怒哀楽が激しいのかな?

 取り敢えず、お茶を濁して答えるのを渋ると後々困るだけなので、大人しく答えることにする。

 

「私は模型部ですよ、後ユー……ユウキ君も!」

「ユウキもか、やはりな。あやつは昔から模型好きじゃったしのう」

 

 うんうんと頷くヤヤさんは、しばらく頷いた後に何かを決心したかのように「よし!」と言った。

 

「儂も模型部に入る!」

「そ、そうですか」

「驚かんのか?」

 ヤヤさんの一言に私は一瞬(とぼ)ける様に硬直し、遅れて反応してしまう。

「ええええええ!?」

「うおっ、いきなりなんじゃ!」

 

 余りの唐突さに遅れて驚いてしまう。いや、入ってくれるのは嬉しいけども。そんな私を見て逆にヤヤさんが驚いちゃったよ!

 

「……ほ、本当に模型部で良いの? 他に茶道部とか、華道部とか、色々あるんだよ?」

「なに、マサキが入っておるのであれば儂には何ら問題はない! ユウキがおるのなら尚更じゃ!」

 

 何の迷いもなく言ってみせたヤヤさんは、少しカッコ良く見えた。でも、

 

「……今は授業中なんで、少し静かにしてくれないと……」

「うむ、そう言えばそうであったな、済まぬ」

 

 苦笑いで済ませる所を見るに少し図太いのかもしれない……いや、絶対そうだ。

 そして、丁度一時限目の終了を告げる鐘が鳴ったところで、学校案内も終わった。

 

「中々に楽しかったの。今度は街も案内してくれんか?」

「えっ!? ……私、人混みは苦手で、ちょっと……」

「なに、儂が傍についておるから安心せい。痴漢がいたとしても儂が成敗してくれる」

「随分と男勝りだね」

「そんな風に育てられたからの」

 

 た、頼もしいことには変わりないし、大丈夫だよ……ね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後、早速ヤヤさんを連れて部室へと向かう。その時の皆の視線が凄かったけど、私は何も悪くないからね?

 

「皆誘う気満々だったね~」

「転校生であれば、皆誘いたくなるのは必然じゃろうて」

「そう言えば、ヤヤさんって独特な喋り方だよね?」

「ヤヤで良いぞ。……まぁ家が少し特殊なだけじゃ」

 

 お茶を濁すように躱されたと思うのも束の間、もう部室に辿り着いた。戸を開けるものの、まだ私達以外は誰も来ていないみたいだった。

 ミナツ先輩やアイカちゃんはともかく、ツクモ先輩が居ないのは意外だった。

 

「ツクモ先輩、まだ来てないんだ……」

「む? 誰じゃ其奴(そやつ)は」

「えっとね、この部活の部長さんだよ。歌手やってるの!」

「歌手か、それはまた大物が居たものじゃのう。……儂も言えた義理ではないか」

 

 最後の部分は聞き取れなかったけど、何て言ったのかな?

 取り敢えず私とヤヤちゃんは、テーブルの上に鞄を置いてから椅子に座った。特にやることも無い――と言ったら嘘になっちゃうけど――から、私はどうしたものかと考えていると、ふと戸が開いた。

 

「マサキ! ヤヤ連れてくってどういうことだ! ……って、ヤヤ、お前こんな所で何やってんだよ」

 

 入ってきたユー君は開口一番にそう言う。いきなり過ぎてキョトンとしてしまうが、遅れてユー君の言葉が耳に入ってくる。

 私とヤヤちゃんは顔を見合わせてクスリと笑った。そんな様子についていけず、ユー君は理解不能な顔で困り果てていた。

 

「実はね、私がヤヤちゃんを案内していた時に決めてたことなの」

「ユウキとマサキがおるのなら問題ないと思うての。儂の我儘じゃ、マサキにそう怒らんでくれ」

 そこまで言った所で、ユー君はようやく納得してくれたのか息を吐いた。

「なんだよ、そういうことかよ。心配して損したぜ……」

 

 ユー君はそのまま落胆しつつも製作用デスクの椅子に腰を掛けた。

 そのまま鞄の中から工具箱を取り出して、作りかけのまま放置してあったらしいガンプラを作り始めた。

 それをヤヤちゃんが興味津々に見つめていた。

 

「ユウキは相変わらず手先が器用じゃの」

「ヤヤは少し大雑把なんだよ」

 

 ヤヤちゃんの言葉に不満を返すように言ったユー君は、それでもどこか嬉しそうな顔をしていた。

 

 

 特に何もなく時間が過ぎていく中、ツクモ先輩とミナツ先輩がやって来た。

 

「遅れてごめんなさいね~……ってあら、噂の転校生さん?」

「あらまぁ可愛い」

 二人してヤヤちゃんを見てはそう言って、言われた本人は顔を真っ赤にしていた。

「わ、儂は別に可愛くなどっ!」

「動揺してる所も可愛いじゃない。……んで、部室に居るってことは――」

 

 ツクモ先輩が鞄の中身をゴソゴソと漁って、中から紙の束を取り出した。私とヤヤちゃんが不思議そうに見てると、

 

「ふふん、こんなこともあろうかと、入部届はわんさか持ってるのよ!」

 と自慢気に言った。

「さ、書いて水野先生に出しに行かないとね」

「うむ……名前を描けば良いのじゃな?」

「そうよ」

 

 鞄から筆記用具を取り出して、入部届にペンを走らせる。やはり名前は筆記体で綴られていた。私はその字に慣れていない所為もあってか、新鮮味と同時に読みづらいというのもあった。

 黒い文字が一筆で書かれた入部届をツクモ先輩が受け取って頷く。

 

「これは私から渡しておくから安心して。――えぇーっと」

「夜天嬢雅八々じゃ。至らぬ点もあろうが、宜しく頼むぞ先輩」

「ふふっ、こちらこそ。それじゃあヤヤちゃん、好きなガンプラでも選んで来たら? 鍵はそこに掛けてあるから」

 

 指した方を見て首を縦に振ったヤヤちゃんは、早速鍵を手に取っては戸を開く。それを見た私は少し心配になってついていくことにした。いくら今日校内を教えたばかりとは言え、迷っちゃうのは困る。

 

「あ、待って! 私も行く!」

「む? そうか、済まぬな」

 

 短くそう述べてからまた歩き出す。私も小走りでヤヤちゃんに追い付き、そのまま並列して歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 聖蘭学園 模型部倉庫

 

「ここがその倉庫とやらか」

「沢山ガンプラが置いてあるの。大抵ユー君もここに居るんだよ」

「ユウキは相変わらずだのう」

 

 染々と目を瞑るヤヤちゃんの言葉に私は思わず苦笑する。昔のユー君がどんな感じだったかは知らないけれど、きっとヤヤちゃんの言う通り、今と変わらない性格だったんだろうな。

 鍵穴に鍵を通して開ける。中へ入って電気を点けると、天井高くまで積み上がったガンプラの箱達が目に入る。

 

「倉庫だけあってやはり多いの。これだけあると少し迷ってしまうな」

「ゆっくり探せば良いと思うよ? 私は直ぐに見つかっちゃったけどね」

 

 クスリと思い出し笑いしながら箱の山を見上げる。その中から一つだけタイミング良く棚から落ちてきた箱があった。

 ガシャンと音を立てながら落ちてきたのは、「HGAC ウイングガンダム」。パッケージ絵と名前からして可変機構を持つ機体みたい。

 

「これは何じゃ?」

「うーん、私も知らないからちょっと分からないかも。でもユー君に聞けばきっと分かるよ!」

「それもそうじゃな、一度部室へ戻るとするか」

 

 私とヤヤちゃんは頷き合ってそのまま部室に戻ることにした。

 戻ってくると部屋の灯りが消えており、真っ暗、とまではいかないものの暗くなっていた。どうやらバトルシステムを起動していたらしい。

 

「ツクモ先輩、誰が戦ってるんです?」

 バトルシステムの傍に居たツクモ先輩に話し掛けると、静かにバトルシステム上を指した。

「……何ですか、アレ」

「ミナっちゃんの即席ザクと、ユーのエクストリームガンダムよ」

 

 どうやら水色と蒼で塗装されたザクと、漆黒のエクストリームガンダムが戦っているようだった。……しかし分はどう足掻いてもザク――つまりはミナツ先輩にあった。

 理由は二つ。一つは、ザクがその手に持つキャノン砲の弾の特性を、最大限利用した攻撃による足場崩し。もう一つは、背後に背負ったミサイルランチャーみたいな物による、垂直弾道ミサイルによる直下爆撃。

 「だったら横へ逃げれば?」そんな風に思うのが普通だけど、下手に近付けば射程範囲に収まって狙い撃ち、離れれば攻撃できない。かと言って距離を保ちながら移動しても状況は変わらない、ジリ貧なのは目に見えている。まさしく「八方塞がり」。

 

「スゴい……隙がない」

「ミナっちゃんの十八番よ。支援砲撃だけでも十分脅威だけども、ミナっちゃんは武器の特性も理解した戦法を取ってくるから余計厄介なのよ」

「大会の時にGNアームズで来てくれたのが幸いでしたね……敵に回したくない相手です」

「ハハ、的を射てるから何も返せないわね」

 

 二人してそう言ってると、今の状況を不況と見てユー君が一か八かの賭けに出た。

 エクストリームガンダムが砲撃をギリギリで躱しつつ、直撃コースの弾はガンダムの回りに浮遊するビームシールドらしきもので防いでいた。

 そのまま一定まで近付いた所でビームサーベルを引き抜いて、ザクへと斬りかかった。

 

「勝負あり、かしらね」

「ですね」

 

 そのままキャノン砲の砲身を切り落としてザクへビームサーベルを向けようとするも、既に遅かった。

 零距離で爆発が起こり、そのまま後方へと飛ばされたエクストリームガンダムに、更に追い討ちを掛けるが如く、ミサイルが垂直落下してエクストリームに直撃した。

 

《BATTLE END》

 

「惜しかったわね、ユー君。でも随分と成長したようで嬉しいわ」

「そりゃどーも。でも負けたことには変わりないんだ、惜しいもなにもないよ」

「そう謙遜することもないでしょ? ユーにファンネルを使わせたら、ミナっちゃんが二分も保たないじゃない」

 

 ツクモ先輩の台詞にユー君は「そうか?」と首を傾げるも、ミナツ先輩はクスクスと笑いながら頷いていた。

 

「――それで、ヤヤちゃんはガンプラ決まったの?」

「うむ、そうなんじゃが……一体どんなガンプラなのか分からなくての」

 困った風に肩を竦めるヤヤちゃん。

「私も分からなくて、それでユー君に聞いてみようってなって戻ってきたんです」

「成る程」

 

 早速ユー君がガンプラの箱を見ると、早々嫌な顔をした。私とヤヤちゃんはその顔の意味が分からずただ疑問符を浮かべるだけだった。

 

「ウイングガンダムか……中々に扱い辛い機体を選んだな」

「えっ、そうなの!?」

 私の驚き方にツクモ先輩も苦笑いする。

「仕方ないわよ。武装が少ないうえに、弾数制限まであるんだもの。初心者がカッコ良さ重視で使うことも多々あるけど、扱い辛さで別の機体に変える人が殆どよ」

「中には物好きなチャンピオンも居たけどな」

「「へぇ~」」

 

 ただ頷くしかできない私達は、ツクモ先輩とユー君の説明にそう相槌を打つしかなかった。でもそんな扱い辛い機体で良いのかな?

 私はヤヤちゃんの方を見ると、早く作りたそうな顔をしているヤヤちゃんが居た。

 

「……ヤヤ、本当にそれで良いのか?」

「武士に二言はない! 作ると決めて持ってきた以上は作る!」

「相変わらず頑固と言うか、なんと言うか……」

「ユウキ、教えてくれるよな?」

「ハイハイ、分かったから。取り敢えず落ち着け」

 

 ユー君に押されてそのまま作業用デスクの方まで連れていかれたヤヤちゃんを余所に、私はミナツ先輩が()()で作ったザクを見ていた。

 

「たったこれだけなのに、ザクで勝つなんてミナツ先輩すごいですね!」

「そんなことはないわよ? 展示用にって作ってたザクをそのまま武装させて戦っただけだもの」

「……何で展示用なんかに?」

 私がふと疑問に思うと、ミナツ先輩は

「だって、丸っこくて可愛いじゃない?」

 

 満面の笑みでそう言われたのだった。……ミナツ先輩の感性がイマイチ理解できないよ。

 ツクモ先輩の方を向くと、やれやれといった感じで首を振った。

 

「ミナっちゃん、マサキちゃんには全く伝わってないわよ」

「あら残念」

 

 別段気にすることもなく、変わらぬ笑みのままザクの武装を解いていった。私もアテナを取り出して見てみて、「あんな風に自分も戦えるかな?」と自問自答してみる。するとアイカちゃんが後ろから抱きついてきて、私は思わず驚いてしまう。

 

「ひゃう!?」

「アハハ、驚いた~?」

「そりゃ驚くよ!」

 私は頬を膨らませて示すも、アイカちゃんは笑ったままだった。

「別にミナツを参考にしなくとも良いと思うわよ。ミナツの戦い方はあくまで遠距離専門だし」

「うっ、それを言われると痛いなぁ……私、遠距離は苦手だし」

「大人しくツクモちゃんやミナツに甘えておけば大丈夫よ」

「そうだね、そしたら私達も安心して前で戦えるし」

 

 私はアイカちゃんと二人して結論付ける。

 数十分後、作業用デスクでヤヤちゃんが伸びをしていた。どうやらようやく完成みたい。

 

「カラー変えただけでも十分性能は上がるが、過信は出来ないからな?」

「分かっておる。儂を誰だと思うておるんじゃ」

 

 ユー君に押されてバトルシステム前に立ったヤヤちゃんの手には、しっかりGPベースが握られていた。

 

 再びバトルシステムが起動し、ヤヤちゃんとユー君がホログラムに包まれる。

 

 

 

 

《BATTLE START》

 

 

 

 

 

「夜天嬢雅八々、ウイングガンダム! 推して参る!」

 

 

 

 




ようやくヤヤを登場させられた……後は二人だけか。
カミツです。

キャラクターの設定を一通りまとめてたら遅れました。女子のスリーサイズと体重決めるだけで一週間も経つってスゴいね(何がだ

さて次回はヤヤの初バトル!
ではまた次回、ノシ





追記:これで陸奥が通算40匹目………チクショウメェ!!

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