CINDERELLA GIRLS×GRP TOKYO Highway XTREME RACER's M@STER 作:アマネモ
@1:リーグ設立までの経緯
@2:現在
@3:競技規定
@4:車両規定
@5:今年の参戦チーム紹介
@1:リーグ設立までの経緯
美世「2005年2月、当時の国際カーレース協会(ICRA)の内部でゴタゴタがあり、大規模な人事異動が行われました。その中でもF1に関わっていた多くが辞任、左遷、その他諸々で立場を追われ、トップが総崩れになったF1は開催が困難になり、事実上のリーグ消滅にまで発展しました。
これが俗にいう「F1崩壊」と呼ばれる事件です」
美世「しかし、既にニューマシンの開発を終えていたチームを中心に、これに反発。スポンサーとサーキット運営を味方に付けた幾つかのチームを軸に、独自のリーグが立ち上がったのです」
美世「一番早く設立されたのは、米国のチーム「エイミング・モアリッチ」を中心にした「WFGC(World Formula Grand Championship)」で、「F1崩壊」後僅か3週間でリーグの初戦を開催した運営はそれなりの集客にも成功。現在のFWCに最も強い影響を及ぼしたのもこのリーグです」
美世「WFGC初戦の1週間後、次に立ち上がったのはマレーシアの「AYformula byKL」が中心になって立ち上げた「FCWC(Formula Championship World Circuit)」でした。日本のチームも幾つかがこのリーグで走っていたので、今でも覚えている方はいるかもしれませんね」
美世「この二つが立ち上がった時点でICRAの内部確変も落ち着き始め、先陣を切ってWFGCがICRAの管理に収まり、程なくしてFCWCも管理下に置かれました。ただこの時点では管轄が別々で、同じ車両規定で作られたマシンを使う、トップカテゴリーのリーグが二つある状態でした」
美世「この状態に待ったをかけたのは、ヨーロッパのチーム「スクーデリア・ロッソF」が立ち上げた「FCWR(Formula Car World Raceing)」と、「ジョークグランプリ」が立ち上げた「CFWS(Championship Formula World Siries)」でした。
共にヨーロッパを本拠地にするチームが立ち上げたリーグであり、開催地もマル被りという傍から見ればずさんな体制を敷いた両リーグは、その問題をシンプルに解決しました」
美世「共同開催です」
美世「同じ既定の、それどころか元は同じ競技で使う為に用意したマシンですから当然同じレースが出来る訳で、ヨーロッパはいとも簡単にファンの下へ2005年のF1を提供しました」
美世「その光景を目の当たりにした他陣営も元の鞘に収めようと共同開催が増え、オーストラリアで行われる事となった全リーグの最終戦は総勢28台によるレースとなりました。
レース後に共同会見が開かれ、4つのリーグが合流して翌2006年から新リーグ
「FWC(Formula World Championship)」
として運営される事となりました。めでたしめでたし・・・なのかな?」
@2:現在
(2015年FWC第7戦の1シーン)
美世「2006年、初年度の開催では当初8チーム15台で出走していましたが、ラウンドが進むと新規に参戦するチームやドライバーもあり、最終戦には11チーム25台となっていました。
それから年々チームやドライバーは増減を繰り返し、昨年はシーズンを通して13チーム29台が出走、スポット参戦を含めるとなんと17チーム38台が参戦しました」
美世「そして今年は既に11チーム28台が参戦を決定しています」
@3:競技規定
美世「FWCは基本的に「耐久レース」です。既定の周回では無く、時間内での走行距離を争う形式を取っている点はこれまでのフォーミュラカーレースとの差別化が見受けられますね」
美世「1レースの時間は基本的に2時間と設定されていますが、シーズン中には幾つか4時間設定のレースがあり、その場合はレース中に必ず15分の休憩時間を消化する義務があります。
ドライバーの安全を考慮しつつ、戦略的にも重要な要素が組み込まれているのも特徴ですね」
美世「チームは1レースに最大3台まで出走させる事が出来ます。主流は2台体制ですが、2009年にはエイミング・モアリッチが第2チームまで組んで5台体制を築いた事もありました」
美世「サーキットに対する規定は余り決まっておらず、F1時代からのサーキット、市街地コース、空港を利用した特設サーキット、更にはアメリカンモータースポーツ由来のオーバルトラックまで多種多様です。
レース毎に適応させる車両セッティングはチームのウデの見せ所ですよ!」
@4:車両規定
美世「2006年時点ではチームごとに自作したシャシーを走らせていましたが、価格高騰等様々な理由から2008年、統一シャシーの供給を決定しました」
美世「更に2012年、安全性の向上を目的にマシンをクローズドホイール化しました。ただタイヤの上にフレームが通っているだけで、色も黒で統一されているので見た目の影響は最小限で済んでいるとは思いますね」
(イタルGPD、F-x13RS)
美世「現在使われているのはイタルGPD社製「F-x13RS」で、2013年から供給されています。
全長約5m、全幅は約2m、全高は通常1mとなっており、乾燥重量はエンジンを含め約600kg。
燃料タンクは160Lまで入りますが、これではレースを走り切れません」
美世「エンジンは5社から3L、V型8気筒のシングルターボを供給されています。
出力はほぼ1200馬力をコンスタントに出せるモノとなっており、サーキットに応じて出力傾向を変更します。総重量800キロ弱で1200馬力かぁ・・・凄いな・・・」
@5:今年の参戦チーム(参戦を決定したチームのみ)
「チーム名」/本拠地
美世の簡単解説
「スクーデリア・ロッソF」/イタリア
美世「伝統あるイタリアのレーシングチームです。
近年不調と言われてはいますが、毎年必ずタイトル争いに加わるのは流石です」
「エイミング・モアリッチ」/アメリカ
美世「アメリカンフォーミュラで成功を収めているチームのFWC版です。
資金力があり、かつては第2チームまで参戦させていました」
「菊地真一レーシング」/日本
美世「日本が誇るレーサー、菊地真一氏が立ち上げたレーシングチームです。
ドライバーは自身の愛娘である菊地 真さんが勤めています」
「CFP&KL AYracing」/マレーシア
美世「マレーシアに本拠地を置くチームです。
08年からCHP(クローバーフォース・ペトロリアム)がメインスポンサーとなっており、マシンにはイメージキャラクターを務める346プロの緒方智絵里ちゃんが描かれています」
「B.H.R ジョークグランプリ」/イギリス
美世「イギリスに本拠地を置く歴史の長いチームです。
昨年から日本のB.H.R(Blood Hound Racing)とタッグを組んでいます。
ジョークと言うと冗談な名前ですが、れっきとしたチームオーナーの名字です」
「バイエルン・ウィル・E・レーシング」/イギリス・ドイツ
美世「歴史あるイギリスの「ウィル・E・レーシング」。
そしてドイツの「バイエルン・モーター・ワークス」がタッグを組んだチームです」
「スクーデリア・ユーロ・ファウェンティア」/イタリア
美世「歴史あるイタリアのチームです。
アットホームな雰囲気を持つチームで、食事がとても美味しい事で有名です」
「クリスティーヌ・M-BチームFWC」/スイス
美世「スイス発祥のチームでシャシー開発の名門です。
新人発掘に定評があり、ドライバーの平均年齢が低いのが特徴です」
「ロングビーチLR」/アメリカ
美世「アメリカンモータースポーツの伝説的レーサー達が共同で立ち上げたチームです。
エイミング・モアリッチ第2チームの現在の姿でもあります」
「ウォルサム・フォレスト・ホームGP」/イギリス
美世「本拠地はイギリスにありますが、日本のレーシングチームです。
パーソナルカラーである「マイアミ・ブルー」を纏ったマシンがコースを彩ります」
「B A & G J RACING」/イギリス・アメリカ&ドイツ・日本
美世「正式名称は「British American & German Japanese RACING」。
4国いいとこどりのドリームチームですが、3人のドライバーは全員イタリア人です」
美世「これで以上ですね。
っと、まだあったあった・・・」
美世「質問や感想、アドバイス等受け付けております。
頂けますと有難い限りです。
だそうですよー!」