斬撃増やそうぜ!お前TSUBAMEな!   作:モブ@眼鏡

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丁寧なゴリ押しとかいう矛盾

 

 

 降り頻る雨の中、家屋を踏み潰して現れた巨人が唸り声を上げてこちらを睨んでいる。神秘的な黄と紅のオッドアイは戦意に満ちて、全身から溢れ出す魔力の奔流が一層の絶望を掻き立てる。傍らの白い少女は俺を見て不気味に笑い、そして恥じらう様に頬を赤く染めた。その様がひどく不釣り合いに見えて、背筋が凍るような怖れを懐かずにはいられなかった。

 

 恐怖に戦く心は、しかし一瞬で平静の形に固定された。心情と関係なく、無意識の内に防護結界を張り巡らせて認識空間から己の外と内を分かつ。

 

遮断開始(Interception starting )

 

 盾と短剣を造形。その瞬間のコンマ一秒ですら、生きた心地がしなかった。単純に、そしてどうしようもないほどに、彼の狂戦士は恐ろしいのだ。それをどこか遠くから眺めるように、あたかも意思が二つ存在するかの如く士郎の意識が並行的に認識する。

 

「ふん、いっそ慢心でもしてくれればよかったんだけどねぇ………」

 

 端正な顔を苦々しく歪めた慎二が悪態を吐き捨てる。右手には大鎌を携えられ、それを肩に乗せる様にして狂戦士を見据えていた。

 

 ふと、白の少女がこちらを一瞥すると、呼応するように巨人の瞳が煌く。状況が動く、そう確信し慎二たちに声を掛けた。

 

「────来るぞ」

 

「───合点。おいライダー、牽制は任せたぞ」

 

「────はい慎二」

 

 呼吸が震える、なんてことは起こらない。恐怖はある、焦りもある、だけどそれは関係のない事柄だから(・・・・・・・・・・)

 

「あら、邪魔な塵屑が散らかってるわね。さっさと掃除しなさい、バーサーカー」

 

 まるで士郎とバーサーカー以外を認識すらしていないかのような台詞だ。否、真実彼女は彼女自身と彼ら以外を等しくゴミクズと認識しているのだ。それは正しく『無邪気な邪悪』として純白に漆黒をぶちまけたかのような違和感を醸し出している。

 

「■■■■■………!」

 

 少女の形をした何かの命令を受け、狂戦士がゆったりと左手の岩弓を構える仕草を見せながら此方を睨む。

 

──────瞬間。

 

 矢をつがえた事実すら認識出来ないまま、過程を消し去ったが如く巨人の豪矢が迫っていた。

 

「ッッッ!?!?!?!?」

 

 唖然、先の邂逅の時よりも余程強力な一矢だ。己の真横を通り過ぎた雷光は、余波だけで地面を削り取り認識可能速度を飛び抜けた。

 

「チッ」

 

 我に帰る。狙いは慎二か。背後から舌打ちが聞こえた。空を裂き、口を開く間もなく音を超える迅速が真横を通り過ぎる。

 

「────グ、ギィィッ!!」

 

 呻き声。慎二のものだ。信じられないことに、豪矢は鎌で受け止められていた。そのままの勢いで歯を食いしばり、大鎌を全力で振り抜く。

 

──────ゴギィイン………ッ!

 

─────ドオゥッドドドドドォッッ!!!

 

 巨大な鉄塊が連続して衝突したかの様な轟音が、大気の破裂する衝撃と共に伝わってくる。どうやら、慎二は見事あの豪矢をやり過ごしたようだ。

 

「─────行きます!」

 

 涼やかな声が雨音に紛れて木霊する。応じて、夥しい量の鋼が宙を舞い、巨人を捉えんと駆け巡った。瞬く間に視界の六割が鈍色に閉ざされる。これがライダーとやらの援護だろうか。

 

 蜘蛛の巣みたく張り巡らされた銀色に目を凝らすと、それは鎖であることが分かる。それを確認した慎二が叫んだ。

 

「ライダー、引っ掛かったか(・・・・・・・)!」

 

「いいえ。引き千切られたのと、信じられませんが掻い潜ってています(・・・・・・・・・)!」

 

「チ、案の定だけど中々やる」

 

 慎二が静かに悪態を吐いた。話を聞く限り、どうやらライダーは巨人を視界に捉える事が出来ているらしい。

 

 しかし、認識出来ているだけだ(・・・・・・・・・・)

 

─────ドドドドドドォッッ!!!

 

「ぐっ、ォオ!」

 

「コレを抜くってなんつー出鱈目さ。うーん、どう脚を止めるかな」

 

 その妨害、鋼の包囲網の隙間を縫うようにして、豪矢が翔んでくる。それを盾で受け、腕が千切れるような衝撃を食いしばって耐えながら、更なる追撃を短剣で斬り落とす。

 

 あれほどの密度と質量を以てしても、巨人を捉えるこには届かない。

 

「慎二っ、言ってる暇があるなら手を動かしてくれ!」

 

「分かってる。しかし、なんだろうねあの狂戦士(バーサーカー)は。本当に理性を失ってるのかい?」

 

 そう、もう既に分かりきった事実ではあるが、彼の巨人は明らかに理性を喪失しているにも関わらず十全の武を的確に振るい続けている(・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 仮にも狂戦士と呼ばれるなら、その身に正気が無いのだとしたら、その武を扱えない方が自然なのだから。出来たとて、精々が棒を振り回す程度の能しかないはずだというのに。

 

──────しかし、当然の様に例外は存在する。

 

「■■■■■■■■ッッッッ!!!!」

 

 轟く咆哮。鋼の縛鎖を掻い潜り、大地を引き裂く矢の豪雨は止む気配もなく。

 

 

 

 

 

 

 ★

 

 

 

 

 

 

 長いような、短いような、実際そこまで長い時間ではないのだろうが、体感で三十分は経った頃。一向に矢の雨が止む気配はなく、戦況はやはり巨人の側に傾いていた。

 

「■■■■■■ッッッ!!!!」

 

 咆哮と共に流星群の如く大質量の豪矢が殺到する。鎖を千切りつつ迫るそれらを全力で捌きながら、士郎は小さく舌打ちをした。思逡の暇は存在しない。慎二とライダーに合わせて連携を取るのが精一杯という有り様だ。

 

「チィッ!」

 

──────ズドォッドドドドドドォゥッッ!!!

 

 埒が明かない。膠着は終わらない。しかし戦線を維持するだけの猶予ももはやない。ならばどうするか。決まっている。状況を変容させるのだ。

 

「慎二、打って出るぞ」

 

「あいよ。321で行くぞ、OK?」

 

「ああ」

 

「では私が動きを止めましょう。その隙にどうにか致命の一太刀を。万が一の場合は追撃いたしますので」

 

 鎖をばらまき手繰っていたライダーが眼帯に手を掛ける。片手を鎖の制御から離したために、鋼の網は密度を薄め、今にも巨人が襲い掛かって来る事が予測された。理性を失っているとはいえ、あの巨人が凡百の狂戦士の如く接近して殴りかかってくるのは考えづらい。

 

──────そこを突く。

 

 弓矢を操る巨人がその武器を棄てるとは思えない事も慎二の思惑を後押ししたのだ。 

 

「じゃあ相棒、確実に動きを止めるから一撃準備しといてくんない?」

 

「分かった」

 

 要求はシンプルではあるが、それ故に難しい物を感じさせた。というのも、巨人の霊基を解析した際に見つけた『防御能力』というべき物が引っ掛かったのだ。果たして俺の刃が届くものか………。

 

 いや、その懸念こそが無意味(・・・・・・・・・・)

 

 後に成すべきことは変わらない。今やるべきことも変わらない。だというのに、高々防御能力程度の苦難で何を惑えというのだ。たかが巨人、なにするものぞ。その神秘の鎧、砕かせて貰おう!

 

 3、2、1、とその一瞬のためのカウントが刻まれる中、全く止む気配のない矢の豪雨を切り払い、防ぎ続ける。

 

「─────ゼロ」

 

「『自己封印・暗黒神殿(ブレーカー・ゴルゴーン)』解除。さあ総てを停めなさい『無間結石(キュベレイ)』!」

 

 封印を解かれた宝石の魔眼がその真価を発揮した。そう、この瞳こそはギリシャ神話に名高き『最強の眼』。神性すら脅かす石化の邪眼。その魔性は、ランクにして『虹』の一歩手前たる『黄金』のソレに匹敵する。

 

「────■■、■■■■■………!?」

 

 巨人が困惑の雄叫びを上げた。その隆々とした肉体が、足元から石化を始めたのだ。咄嗟に弓を構えようとしたが、その腕すら瞬きの内に石と化した。

 

「ふん、技術はそのままでもおつむがそれじゃあこんなもんだ」

 

 慎二の嘲りが宙に融ける。慎二の狙いとは、つまりこの状況だったということだ。

 

 英霊の闘いとは、即ち『宝具の闘い』である。無論ながらそれが全て(など)とは言わないが、その点狂戦士(バーサーカー)のクラスとは損な役であろう。理性を失い正常な思考が損なわれた事で、その最重要、要の『力』たる『宝具』の機能と扱いが著しく阻害される。如何に基礎スペックの向上が施されようとも、この差は如何ともし難い巨大な格差なのである。

 

 では、彼の巨人はこの例に適応されるか?

 

 否、である。彼が振るう『十全の武』とは、それそのものが『宝具』に匹敵する例外中の例外。神話に名高き数多の怪魔豪獣を屠り去った究極の心技体こそがこの大英雄の真骨頂なれば。

 

 故にこそ、巨人はたとえ狂化していても、万魔を砕くその武を振るうに最善の戦況作り(・・・・・・・・)にこそ腐心する。

 

 奴が今手にしている物は何だ。弓だ。つまり奴は────遠距離で脚を止める。近寄ってこない。薄くなった銀鎖をいいことに、その豪矢を射り続ける。

 

 故にここだ。ここしかない。元より石化だけで仕留められるなどとは微塵も考慮していない。故に決死。ここで切り札の一端を切る。

 

─────狭間/裁断の権現よ、今こそ。

 

「─────遮断開始(Interception starting)

 

 石の彫像と化した巨人へ向けて、弾かれた様に走り出す。その手には雷光迸る霧の柱が立ち込めていた。

 

「別て、雷雲。其は天地を別ち、人神の一切を離別せし絶霧なり」

 

─────『別天地・水霧鋲(サギリ)

 

 神話と現代を遮ぎ別つ、雷纏う白霧の神威。それは石像と化した巨人の肉体を、その神性ごと裁ち割った。

 

 

 

 

 

 

 ★

 

 

 

 

「うふふ、ふふ、あは」

 

 笑い声だ。(くる)おしくて(くる)おしくて仕方がない。そんな想いを圧し殺したような、嗚咽のような。

 

「あぁ、愛しい人。ワタシとはかなり違うけれど、貴男(あなた)も必死に人であろうとして、そして堪え続けているのね。枠組み(ヒト)から外れかかった(こころ)を縛り付けて、自分自身の意思さえも自分らしく貼り付けて」

 

 その総てが愛おしい。そしてそれ以外は全く不要(いら)ない。

 

 見つめる先には石ころと化した狂戦士を粉砕した霧の柱が映っている。

 

「霧、境目の化身。その雲霧こそは現世(うつしよ)を繋ぎ止める不可触遮視の水鋲。ふふ、背負わされたのね。この世界に望まれて」

 

 分かるとも。何故ならワタシも似たようなモノだから。

 

「愛しい人。やっぱりワタシは、諦められそうにないわ」

 

 口許がゆるりと弧を描く。欲望に燃える女の笑みだ。

 

 誰が為に笑うか、そんなものは決まっている。惚れた男の為に笑う。

 

 矛盾を孕んだ笑み。彼の為を望みながら、(だれか)の欲望故に笑っている。だから嘲笑(わら)っている。あぁ、まだ純化が足りないか。忌々しい限りだ。

 

 こ こ に は 私 と 彼 し か い ら な い の に 。

 

 

 

 

 

 

 ★

 

 

 

 

 

 

「裁ききれなかったか」

 

 吹き飛ばされた岩弓がぬかるんだ地面に突き立つ。それを数瞬眺めて、そこら辺に散らばった元巨人の石塊を一瞥する。その間に、腕から立ち込めていた霧は消え去っていた。手応えは十分だったが、感覚的にコレでは足りないと悟る。

 

「………うん、まぁそうなるよね」

 

 慎二がぽつりと呟く。仕留めきれなかった、という落胆のそれではない。恐らく撤退の算段でもつけ始めたに違いない。自分の知る限り、最も引き際を見誤らない有能な(あいぼう)だと理解しているからだ。

 

「ほら、掃除は終わってないわよ。掃除を命じたのに、あなたが塵になっては本末転倒でしょう。早く立ち上がりなさいバーサーカー」

 

 号令。少女が苛立ったように激を飛ばす。

 

「________………■、■■■■………!」

 

 爆砕した石片が吸い込まれる様に一箇所へと引き寄せられる。それと呼応するかの如く、地を揺るがすような、恐ろしい唸り声が強まる。

 

「やれやれ、蘇生持ちなんてボス枠に入れたらクソゲー確定じゃないか。しかも中ボスだよ? あ、馬用意しといて、逃げるから」

 

「何を言っているのですか慎二。あれは裏ボスとかそういう類いのモノに決まっているでしょう。えぇ、あの子は寧ろそういうのが得意ですからね、直ぐに呼び出しましょう」

 

「お前らは何を言っているんだ。というか逃げる算段で良いんだよなそれ」

 

 呑気か貴様ら。特にライダー、お前は随分現代に染まったらしいな。色んな意味で呆れてモノも言えない。

 

 そんなアホなことをしている内に巨人は完全な復活を果たしていた。

 

「さぁ、お掃除再開よ。もうちょっと待っててね、愛しい人。コレが終わったらゆっくりと語らいましょう?」

 

────────存分に♪

 

「────■■■■■■■ッッッッ!!!!!」

 

 復活の咆哮を上げる巨人を見上げながら、小鳥の囀りが如く透明なソプラノボイスが心地好いが、聞き惚れていたらそのままミンチになりそうだ。さて、どうやって不意を突くべきか。

 

「ふむ、ゆっくりしたい所ではあるのだがね。申し訳ないがそろそろおいとまさせてもらおうと思うのだよ」

 

「あら? エスコートの約束はどうなるのかしら紳士さま(ジェントルマン)?」

 

「そこを突かれると非常に耳が痛いのだが、こちらにも事情というものがあってだね。とりあえずはこれを見てくれたまえ」

 

 右手の甲を見せる。先の戦闘で豪矢を殴り付けた箇所だ。そこには、赤い聖痕が刻まれていた(・・・・・・・・・・・)

 

「─────え、それ初耳なんだけど相棒」

 

「言ってないからな。自分で言うのもアレだが、存外選ばれるだけのモノはあったらしい(・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 さて、私も何か願うところがあったのだったか。いまいち思い出せないが、印象付けには十分だ。

 

「うふふ、関係ないわ。ここまでやって逃がすほど、ワタシは甘くなくてよ?」

 

「─────いいや、もう終わっている(・・・・・・・・)

 

──────いや、待て。

 

 あの蛇は何処へ消えた(・・・・・・・・・・)

 

 それ以前に、どうして消えたことを認識出来なかった(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 頭の中の霧が晴れる(・・・・・)。どうやら、術中に嵌まっていたのはこちらだったらしい。

 

 気が付いたその瞬間、強風が両者の間を駆け抜け、士郎と慎二の姿が掻き消えた。瞬時にバーサーカーと視覚を共有したイリヤスフィールが目撃したのは、天馬に跨がった女怪が鎖で両名をかっさらって翔び去っていく図。なんかワカメっぽい方のゴミがこっちを指さして高笑いしている。ピキリ、と美しい(かんばせ)に青筋が走る。

 

「まぁ、いいわ。よくってよ。最終的にはワタシと結ばれるんだもの。今くらい構わないわ」

 

 だけどあの海藻は燃やし尽くして灰にした後、海にばらまいてやる。

 

 降り続ける雨が、あの海藻を余計に元気にさせている気がして、異様に腹が立った。

 

 そうだ、置き土産程度はしてやろう。まさかこの程度で死ぬほど愛しい人も弱くないし。

 

「バーサーカー、狙撃。毒は駄目よ」

 

「■■■■」

 

 巨人が再び弓を構える。千里眼スキルを所持していないにも関わらず、この大英雄は4㎞を射程圏とする規格外。あの天馬が秒速500mだとして、射程圏から逃れるまで後5秒。大体700発位は軽く撃てるだろう。

 

「ふふ、言ったでしょう。簡単には逃がさない、と」

 

 まぁ、所詮は負け惜しみだが。それでも、好きな人の前位は見栄を張りたい。そんな想いで彼の後ろ姿を見送る。あ、矢が掠めた。

 

「あーあ、次はもっとお喋りしたいなぁ」

 

 次まで我慢、とイリヤスフィールは決意した。さて、では次は何時(いつ)になるのやら。溜め息を一つ、熱に浮かされた瞳で、見えなくなった彼の背を追う。

 

「……………」

 

「まぁ、全部撃ち落とされたの? 愛しい人は流石ね!」

 

 

 聖杯戦争第三戦、終幕。

 

 







 いや、まあ、その(挨拶)

 お久しぶりです。モブです。風邪を拗らせたりリアルが忙しくなったり、FGOでカリギュラ叔父上100レべスキルマフォウマにしたりしてたら遅くなりました(言い訳)

 あ、ついでに水着ガチャとプリヤガチャは爆死でした。無課金だし礼装は出たからマシな方だと思いますけどね。

 さて、今話についてですが、まーたキャラ崩壊です。是非もないネ! それと、最後の方でギャグと化すのは仕様だから(白目)

 今更ですけど、この作品はstay nightの皮を被った全く別モンですから、ぶっちゃけ設定を借りて魔改造しただけのオリジナル聖杯戦争と言っても過言じゃありません。そこのところはよくご理解して頂けるとありがたいです。

 後、stay nightだとNOUMINはボス枠だから。主人公じゃないから(迫真)


 では、前回の後書きの予告通り、バーサーカーヘラクレスのステータス公開です。これを見た人は最初にこう思うでしょう。

 舐めプしてやがったコイツ!

クラス:バーサーカー

真名:ヘラクレス
性別:男性
身長:253cm
体重:311kg
出典:ギリシャ神話
地域:ギリシャ
属性:混沌・狂
マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

パラメータ

筋力:EX
耐久:A++
敏捷:A+
魔力:A
幸運:B
宝具:A+++

クラス別スキル

狂化:B

保有スキル

心眼(偽):B+
戦闘続行:A
無窮の武練:A+++
魔力放出(雷):A
勇猛:A+
神性:A
弓矢作成:C

宝具一覧

『十二の試練』

ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人

 ゴッドハンド。ヘラクレスが生前成した十二の偉業の具現。ランクB以下のあらゆる攻撃の無効化。加え、担い手に代替の生命を11個ストックする不死性を授ける。

 一度受けた殺害方法では二度と殺せず、マスターであるイリヤスフィールの規格外の魔力によってほぽ時間を掛けずにストックを回復できる。インフレ様々である。つまり、バーサーカーを殺すには一撃でストックごと12の生命を絶たねばならない。それどんな無理ゲー。ちなみに、ストックの回復速度は命一つにつき2秒。3日に一つor一日に二つの原作とアニメのそれとはあまりにも違う。改めて無理ゲー。なお、原作の英雄王の手数には対応しきれない。なんなんだあの王さま。


『射殺す百頭』

ランク:C~A+++
種別:不明(多用途)

 ナインライブス。ヒュドラ殺しを始めとした、宝具の域まで昇華されたヘラクレスの武技。特定の形態を持たず、対峙した相手に対して最も有効な『型』に変ずる。謂わば、『無差別流派・射殺す百頭』。本来、バーサーカーである時は狂化によって使用不可能だが、スキルとして無窮の武練を有する本作のヘラクレスは、全く問題なくこれを発動できる。やべぇ。

 本作のバーサーカーが所持する岩弓を用いた場合、対幻想種用のドラゴン型ホーミングレーザーが9つ放たれる。威力は推して知るべし。ぶっちゃけやべぇ。また、Cランクながら弓矢作成を持っているので、マスターの膨大な魔力をいいことに、これを連発してくる。どうしろってんだよ。


 と、いうわけで、今回は以上となります。え? ヘラクレスのインフレが思ったより少ないって? 実はまだ宝具を1個隠してます。本編で使うか分からないんだよね。これ。まぁ、えげつないのは確かですが。

 さて、疑問やら矛盾やらいっぱいあるでしょうが、ここで切らせて頂きます。

 次回更新は活動報告に書いた通り十月半ば以降になりそうですが、頑張ります(白目)

 それでは、また。

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