斬撃増やそうぜ!お前TSUBAMEな!   作:モブ@眼鏡

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───趣味です。

 

 

「貴様のそれは剣術にしては異形が過ぎよう。何を根幹としたのかさっぱり見当がつかぬ」

 

 柳洞寺の縁側で、真っ昼間から麦酒を呑み交わす男たちが二人。

 

 片方は下ろした金髪を弄りながら怪訝そうな顔で塩茹でされた枝豆を口に放り込み、もう一方は午前中に刀を文字通り物干し竿として徴収され不貞腐れながらちびちびと喉を潤わせている。

 

 英雄王とアサシンである。先日鎬を削った両者は、全く遺恨などない様子で語り合っていた。

 

 ちなみに、早朝には職場に出勤したキャスターのマスター、葛木宗一郎もこの輪に交ざっていたことは全くの余談である。それを見たキャスターが英雄王とアサシンに凄い目を向けていたことも、同じくこぼれ話だった。

 

「ふむ、それは仕方のないことだろうよ、英雄王。そもそもこの剣には何の想いもない。無念無想、無二、零、刃重ね、幾らか知っているそれらの境地とはまた別の妙境に我が剣理が存在するにしても、他のそれと比べてここまで意味のない術技も存在せんだろうさ」

 

「ほう、我は剣士ではないが、貴様の剣に一定の評価を下しているのだが」

 

 黄金の秤を経て、その技量が認められたことに少しばかりの喜色を表すアサシンだが、どちらかと言えばそれは苦笑に近い表情であった。

 

 それもその筈、アサシンは剣を極めようと棒振りを始めたわけではないのだ。それを評価されたところで、反応に困るのが実情だった。

 

「一人の剣者として現れた身ではあるが、剣の技は趣味の産物に過ぎぬ。ある程度の実益を兼ねた、な」

 

 要は特別に斬ろうと思った何かが存在せんのだ、とアサシンは呟いた。それを聞いて一瞬変な顔をしたギルガメッシュは、しかしすぐに納得した様子で相槌を打つ。

 

「あぁ、貴様アレか。極まっているがために無意味になったのではなく、別にあってもなくても構わん些末ごとが評価されてどう反応すれば良いのか分からなかったのか。稀にいるのよな、神域に至りながらもその業に価値を見出さぬ変人が」

 

「応とも。私の悲願は剣とは全く別の……、そうさな。隣の芝生の青さに目が眩むどころか(めくら)に成り果てたが故の代物だった」

 

「フハッ! きさ、貴様まさか嫉妬か! その顔立ちで!!」

 

 フハハ、アハハと笑いの止まらなくなった英雄王をそれなりの力で小突く。しかし、英雄王は殴打される箇所に合わせて波紋を広げると、アサシンの手はその中に突っ込まれる形で器用に躱されてしまった。

 

 苛立ち紛れに中の物を引っ張り出すと、麦酒の壺の追加がその手に握られている。観念したアサシンは、ようやく話を進めだした。

 

「まぁ、此度の聖杯戦争に応じたのは、人……まぁ厳密には違うがサーヴァントも一応は人の延長線上だから構わんか。それに純粋な実力という点で我が剣がどこまで通用するのか興味があったというだけだ」

 

「うむ、まあそんなところであろう。傾向としては今回のランサーめと大して変わらん」

 

「さて、あの戦士ほど純粋に闘争を求めているわけではないのだが」

 

「常在戦場が魂にまで染み付いた男と比べること自体が既におかしいことに気付け、戯けめ!」

 

「……それもそうさな」

 

 何時にもなくご機嫌な様子の英雄王から目を離して青空へと目を向けると、少しばかり晴れやかな気分になる。

 

 本来この"佐々木小次郎"の器に潜り込んだ筈の男は、このような空をどう評しただろう。ふと、アサシンとなった男は考えを巡らせてみたが、所詮は他人のことである。ましてや人より何倍も社会性というものに欠ける人間と自他共に認める存在では、あの花鳥風月を愛でる雅な剣客の心情を察するのは無理があった。

 

 考えても無駄と思考を断ったアサシンは今後の進退を聞いてみることにした。

 

 なにかと迂遠な言い回しが多い遠見たちのことである。その内容の半分も理解はできないだろうが、少なくとも自分の役目を理解しておけば立ち回りに困ることはあるまい、という打算だった。

 

「それで、これからどうする?」

 

 曖昧な問いを受けて、英雄王は憮然としながら返した。

 

「フン、キャスターめが初めに組んだ物とさして変わらぬ」

 

 目的は違うがな、と非常につまらない様子で吐き捨てるので、アサシンはかえって気になり始めた。

 

「目的とは?」

 

「アレを冬木から出すわけにはいかぬ。故に、監督役を殺し外部からの干渉を完全に断つ。……いや、この言い方は正確ではないな。そうさな、正しくは、外に漏らさぬようにするといったところか」

 

 濃密な神秘とは、現代を生きる尋常な人間が触れるべきではない。真エーテル、神代の空気、幻想粒子、呼び方はなんでも構わない。もはや枯れ果て、残滓すらないとされるそれは、ここ最近の冬木で乱造され、既に無辜の民に被害を出していた。

 

 表向きはテロリストが潜伏し、本当はどこにもいやしない彼らが毒ガス兵器をばら撒いたと日本政府に発表させた。テロリストは射殺、拘束したが毒ガスの影響を調査しなければならないと住民を避難させ市内を封鎖する形で神秘を秘匿している。

 

 もちろん、それまでに起こったサーヴァント同士の戦闘の痕跡についても、テロリストの仕業だとして公表している。今や日本は極度の緊張状態に陥り、在日米軍や自衛隊のみならず、アメリカ本国や国連からの軍隊が出入りする世界の火薬庫と化していた。

 

 国をも巻き込んで大事(おおごと)にした以上、事ここに至って教会と協会の管理は事実上破綻してしまっている。

 

 この事態に気がついた両会の上層部の動きは早いものとなるだろう。特に魔術協会はサーヴァントや聖杯といった神秘を手に入れるため、すぐにでも何らかの確保部隊を差し向けてくるのは想像するに容易い。

 

 では、そういった外部の干渉はどこを経由して冬木に足を踏み入れるだろうか。それは当然、現地で聖杯戦争を管理していた筈の聖堂協会の監督役である。

 

 神秘の秘匿は協会のスタッフが行うことで教会から基本的な合意を得ていた。それがどうしたことか、まともな処理限界を容易く超越した事態を前に、秘匿システムは麻痺し、その隠蔽は不十分なものと成り果てた。

 

 円蔵山の森林と市街地の住宅街、たった2つの秘匿事案。しかし後者が致命的だった。人的被害こそ軽微であるものの、その規模によって聖杯戦争の進行そのものを妨げる大事へと変貌したのである。

 

 冬木の管理者(セカンドオーナー)である遠坂など顔面蒼白であろう。

 

 また、これを聖杯戦争監督役の管理不行き届きとすれば、外部勢力が冬木に侵入するための大義名分を幾らでも制作できる。

 

 後は監督役から予備霊呪を奪い取り、サーヴァントたちを無力化すればミッションコンプリートと相成ってしまうわけである。

 

「……よく分からんな」

 

 と、結局アサシンの頭ではそんなことは分からない。本来の視点を持っていたならば、単純に知覚範囲が広いために英雄王の言葉を理解もしたのだろうが、このアサシンは棒振りの極北に至っただけのNOUMINとして現れた残滓である。とんだのうたりん(・・・・・)であった。

 

「とりあえず監督役を斬れば良いのだな。委細承知、手早く御首(みしるし)を頂戴してこよう」

 

「しくじるなよ。アレは厄介な加護を受けている。貴様や我、ギリシャの剛勇やアルスターの猛犬には干渉出来まいが、それ以外ともなれば話は別よ」

 

「む? 結局のところ斬れば良いのだろ?」

 

「そうだ、貴様に限って万が一はあるまいが、横槍に不意を突かれては面倒だ。精々用心しておけよ、まだ棒振り遊びがしたいのであればな」

 

「私はそう簡単には死なんと思うのだがな。いや、自惚れだが」

 

「その慢心が貴様を殺すと思え。普段の我の特権ぞ、それは」

 

「違いない。では、行ってくる」

 

 音も無くアサシンが空に溶ける。早ければ一分もしないうちに帰って来ようが、英雄王はアサシンが存外に苦戦する未来を既に観ていた。

 

 己の助言がどこまで役に立つか。英雄王が、自らの持つこの世界の運命に対する影響力を見極めるための一手の結果や如何に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 言峰教会。

 

 冬木の中にある中でも特に古い歴史を持つこの教会は、明治時代の初期に建てられたものだと伝わる。

 

 今代の管理者──神父に当たる人物は、地元民からの信頼も厚い敬虔なカトリック教徒として著名である。

 

 十年前の大火災当時、老齢の父を亡くして間もない頃。燃える街を駆け避難勧告と人命救助に尽力したとして市に表彰され、その強い意思から人々に尊敬と共に語られる男。神父、言峰綺礼。しかし、その裏の顔は冬木の地にて行われる聖杯戦争の監督役。ひいてはその元参加者であった。

 

 今回の聖杯戦争の一つ前、十年前に勃発した第四次の折にこの街を破壊した大災害の元凶の一人でありながら、顔色一つ変えずに市民に讃えられているこの男。一等級の外道であることは疑いようがなかった。

 

 さて、それはともかく今の話である。

 

 教会の聖堂に独り立ちつくす綺礼は、ステンドグラスが日光に照らされているのを、ただぼうっと眩しそうに眺めていた。教会への来客に気づいてこそいたが、あくまでもそちらの方から話しかけてくるのを待っていたのである。

 

 来客こと第五次聖杯戦争最後の参加者(マスター)は、背を向ける綺礼から六歩ばかりの距離で足を止めると、ゆっくりと口を開いた。

 

 

「そのステンドグラスに何か思い入れでも?」

 

「あぁ、これは失礼した。なに、このぐらいの歳になると色々考える余裕も生まれてくるのでな。特段このステンドグラスに思うところがあるわけではない」

 

 慇懃無礼な様子の返しにも、そのマスターは無言のまま大した反応を寄越さなかった。綺礼は少しつまらないような気持ちがしたが、結局それを表に出さず、いかにも大仰な感じで振り返った。

 

 赤い頭髪に、薄く赤の入り混じった琥珀の瞳。抑揚の小さい静かな声の主こそは、第五次聖杯戦争最後のマスターに相違ない。

 

「さて、ようこそお越しになられた。セイバーのマスター」

 

「衛宮士郎、ただの魔術使いだ。短い付き合いだろうが、よろしく頼む」

 

 覚えのある氏だ。反射的に拳を握り込んだ綺礼は、気味の悪い笑顔を浮かべてうっそりと呟く。

 

「───衛宮、か」

 

 万感の想い、と言うほどの語気ではない。だが、なにかしらの深い感情が渦巻く言葉に、士郎が眉をひそめる。

 

「何か?」

 

「いや、古い因縁の類いだ。気にすることはない」

 

「……そうか」

 

 然るに、踏み込んではならない領分の話に思えた。もとより面識のない人物にそういった話をすべきではないとも世間一般は判断するだろうし、士郎もまたそう考えて突っ込むことは控えることにした。

 

 綺礼は、どこか遠くを見やるような目をすぐに引っ込めて、思い出したように監督役としての役割を遂行し始めた。

 

「さて、ここに来たということは、参戦表明ということでいいのかね?」

 

「ああ、そういうことになる」

 

 綺礼の笑みがいっそう深くなる。さも愉快だと言わんばかりにつり上がった唇は、今にも大口を開けて笑い声をあげそうなほどだった。

 

「認めよう。そして今こそ宣言しよう、第五次聖杯戦争は、この時より正式に開催される」

 

 正式に、というのはこれまでの小競り合い──というには致命的な規模ではあるが──のことを指しているのか。少し刺のある口調で話す姿に、士郎はまったく気にした素振りもなく返した。

 

「……監督役というのも気苦労が絶えないな」

 

 本当のことを言えば、綺礼自身も此度の聖杯戦争が聖堂教会をして、もはや監督しきれない領分にあることは理解しているのだろう。

 

 綺礼からすると、第五次が終われば、いや、もしやすればこの一週間の内に己がどうなるかも分からない状況である。それでいて、こうも自身の役を遂げ抜くのは並々ならぬ自負故か、それとも己のことはどうでもいいと割りきっているのか。

 

 或いは、と考えを巡らせていると、綺礼が気にした様子もなくこう言い出した。

 

「それはそれ、これはこれという言葉がある」

 

「なるほど、そういうものか」

 

 なるほど、とは言ったものの、何がそれ(・・)で何がこれ(・・)なのかを明確にしていないために、士郎からは綺礼が何を分別しているのかはよく分からなかった。

 

 ただ、その不気味な薄笑いに良くないものを直感していたので、やはりよからぬ物事を考えているに違いないと確信を得たのである。また、それが士郎の使命を妨げるものであるとも。

 

 ふと、士郎は踵を返した。その背に綺礼が呼び掛ける。

 

「もう帰るのかね?」

 

 脚を止める。首だけ後ろに回しながら、士郎は思案を重ねていた。この場で綺礼を殺すべきか否か。士郎は実のところ決めあぐねていたのである。

 

 ここでセイバーを呼び出し綺礼を殺害するのは容易極まる。それはいい。だが、悟られないように綺礼を解析した士郎は、何か得体の知れない存在が綺礼を加護しているのを認知していた。

 

 しかし、ここで見逃せばいつどこで何をしてくるか想像もつかない。余計な身動きをされる前に始末すべきか?

 

「いちマスターが教会に長居する理由があるとでも?」

 

 いかにもそれらしい正論に綺礼は面食らったように(かぶり)を振った。すぐに気を取り直したようで、「それもそうだ」と素っ気なく会話を切った。

 

 ()るか、()らざるか。

 

 いよいよ決めねばなるまい。歩を出口の扉に近づけながら、おもむろに士郎は決断した。

 

「───慎二、頼む」

 

「───はいよ」

 

 甲高い音。ステンドグラスが粉砕されたのだ。頭上から降り注ぐガラス片と反射する七色の陽光が綺礼を照らす。

 

「ライダー、確実に殺せ!」

 

「えぇ」

 

 上に目を向けた綺礼の片脚目掛けて鎖が巻き付くと、霊体化を解除したライダーがその首を捩じ切らんと跳躍する。視界に頼るまでもなく奇襲を認識した綺礼の行動は迅速だった。

 

「ドォン!!」

 

 と踏み込んだ足踏みの一喝でガラス片を砕き散らし、足に巻き付いていた鎖は衝撃で弾け飛んだ。あまりに人間離れした身体能力に、空中のライダーが目を見開く。

 

 ここに一瞬の躊躇が、綺礼にとって千載一遇のチャンスが生まれた。

 

(退き、いやここで───ッ!?)

 

 綺礼は意を決して鎖杭を構えるライダーに向けて拳を構え、

 

 

───ただ拳を突き出した。

 

 

 避けろ、この拳に触れるな。取り返しがつかなくなるぞ。

 

 凄まじい悪寒が全身を駆け巡った。竦みそうになる体を必死で押さえつけたライダーが、怪物としての身体能力を遺憾なく発揮し、辛うじてその拳をやり過ごす。

 

 姿勢が崩れたが、攻撃は避けた。砕けた床に四肢をもって着地する。綺礼の拳は振り抜かれたままだ。動く前に今度こそ仕留める。そう決意して再び前傾姿勢に戻ったライダーに、再び死が迫る。

 

「っ、なんて馬鹿げた……!」

 

 ライダーは聖杯から受け取った情報に、綺礼の扱う拳法が存在することを覚えていた。すなわち、これは八極拳である、と。

 

 始めの踏み込みは震脚、鉄杭を打ち立てたような運動エネルギーを独特な重心移動から拳に集約し、音を抜き去るような正拳突きが放たれた。では、ここで綺礼の攻撃は途切れるか?

 

 否、止まるわけがない。

 

噴ッ!

 

 綺礼の全身が躍動する。伸びきったと思われた腕から更に連動し、撃ち下ろす肘撃がライダーの頭部を割りに襲いかかる。

 

 恐ろしいことといえば、この体技は真実サーヴァントを殺しうる破壊力を持つという事実である。本来ならば人間ごときの攻撃なぞ歯牙にもかけぬエーテル体の躯が、如何に加護を得ていようと徒人(ただびと)の肉体に凌駕されようなど、どんな悪夢だという話だ。

 

 四つん這いのライダーには、今度こそ回避の術がない。最初から魔眼を開放しているならまだしも、昼間っからそんな大神秘をポンポン使っては余計な波風を立てかねなかったためである。万が一にも横槍を入れられては困る以上、この状況で綺礼を石化させるのは戸惑われた。

 

 では、この一瞬の後には致命に至る危機をどう乗り越えるか。忘れてはならないピースがまだ2つある。

 

「させん!」

 

 肘撃がライダーに接触するその瞬間、即座に投影された士郎の魔矢が綺礼の腕を砕き、狙いを逸らす。目を見開いた綺礼に、その隙を見逃すものかとライダーが全力で体当たりを敢行、その鋼が如き肉体はステンドグラスの真下まで吹き飛ばされ、ついにぐったりと倒れ込んだ。

 

 まだ生きている。この頑健さである、すぐにでも復帰して襲い掛かってくるか、或いは逃走を企てる筈だ。一秒でも早く、この男を仕留めなければ。

 

 では手早くトドメといこう。

 

くたばれクソ神父ゥ!!

 

 大穴の空いたステンドグラスから、最後のピースが現れる。間桐慎二、隻腕の天才が、断頭の鎌が墜ちてくる。

 

 それを見て、

 

「―――フッ」

 

 綺礼はニヤリと不気味に嘲笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 神霊とは。この世界に物理法則というテクスチャが貼られる以前、自然現象そのもの(・・・・・・・・)が意思を持った存在として君臨したとされている。

 

 で、あれば。士郎が接続する■■■■■がその存在に気がつくのは必然だった。

 

 圏境。気配遮断というスキルにおける、別ベクトルの究極形。気配を断ち世界から自らを遮断するのではなく、自然(せかい)と同化することで己を認識下から消失させるという特異な性質故に、自然を統べるものの一種である■■■■■がそれを知覚するのは至極当然。

 

 そして、その気配は因縁深いある人間の物に恐ろしいほど似通っており、しかし、本来のそれよりとてつもなく薄かった(・・・・・・・・・・)

 

「───な、に?」

 

 だが間違いない。これは、神という神を尽く斬り捨てた(・・・・・・・・・・・・・)あの男、あの怪鳥の臭いに間違いない。日本神話に始まり、当時伝わっていた異国の信仰、それらを斬って斬って殺し尽くした人でなし、アレがここにいる……!?

 

 人としてマトモな心など、もはや何一つとして持たない神の器が震えた。無論、恐怖に。今度こそ殺される、と天■■霧■が悲鳴をぶち上げた。まるで幼子のように、みっともなく泣き喚いた。士郎は思わず疑った。自由意志などほぼない身であるが、それでもこの異常は驚愕に値したのだ。

 

(『神霊』が存在そのものを恐れるだと?)

 

 あり得ない。とは断じきれなかったが、そんな者が実在するなど信じ難いことだった。サーヴァント程度の格落ちでは真の神霊に敵わないことを理解しているが故に。

 

 逃げろ、逃げろ。勝ち目はない。たとえ不死不滅であろうとも、その『意思』に後退はない。敵対するなら死ぬまで殺す(・・・・・・)。それを真顔で実行し、完遂させるのがあの男だ。

 

遮断開始(interception starting)

 

 教会に霧が漂い始めた。咄嗟に詠唱した士郎の魔術である。一瞬にして神威が溢れ、教会が建物ごと異界化する。内部を掌握した士郎は、圏境が破られついに正体を表した青いサーヴァントに、戦慄を隠しきれなかった。

 

「───貴様、名をなんと言う?」

 

 既に、士郎の首には刀刃が掛かっていた。間違いない、姿形は違えど、この凶相を見まごうはずがないのだ。この男こそが、この怪物こそが───。

 

「───お前が、大翼之大鳥(おおつばさのおおとり)か」

 

答えよ!

 

 悪意と殺意が迸る。そのあまりの暴威に、慎二は鎌を振り下ろすことを忘れて綺礼を踏みつけるに留まり、元々は神霊であった怪物であるライダーはスキルとして所有する神性のために気絶した。

 

 士郎は生唾を飲み込んで、恐る恐る口を開いた。

 

「……衛宮、士郎」

 

違ァう!!!

 

 刃が首に喰い込む。体に毒が回るように、全身が悲鳴を上げた。見れば、その鋼は碧く、毒々しく発光している。間違いなく宝具級の武具であるに違いない。

 

 和装のサーヴァントの憤怒はいよいよ極まって、異界化させた教会は異音をたてて歪み始めた。もはや、異界領域としての存続は望めない。

 

 これが狙いだった。

 

「サー・トリスタン、サー・アグラヴェイン」

 

 これならば、異界化が解除されたこの瞬間なら、男が圏境を再発動していないこの一瞬ならば、アーサー王は必ず気づく(・・・・・・・・・・・)

 

「承知、『痛哭の幻奏(フェイルノート)』───これが私の矢です」

 

「承りました。『鉄の戒め(ブラックチェイン・アイアンフィスト)』よ、不埒者を拘束せよ」

 

 彼方より、その縁に依って現れた嘆きの騎士と(くろがね)の騎士。トリスタンが無駄なしの弓を存分に振るえば、放つ不可視の斬糸が男の背を狙い撃ち、アグラヴェインが鉄鎖を放れば生物的な軌道を描く神秘の縛鎖がその包囲を完成させた。

 

 その隙をついて士郎は男の魔の手から逃れ、危機を脱した。

 

 それを咎めるまでもなく、孤立した男は刀を構える。腰だめに、引き絞るように握り込まれた物干し竿が碧い光を鼓動と共に発し、男の怪物性が飛躍的に上昇するのが肌で感じられる。

 

 鋭い感覚を持つトリスタンが、その異常な気配に端正な顔立ちを歪めて驚愕を露わにする。

 

 まさか、一切合切を一太刀で斬り捨てるつもりか?

 

 我ら円卓の騎士、その中でも制圧に秀でた自らとアグラヴェインの全霊を!?

 

「邪魔立てをォ──するなァ!!!

 

───その瞬間、碧が弾けた。

 

 

 






 ちょっとくらい、再開してもバレへんか……。

 モブです。端末が逝ったり、所用でドタバタしたり、執筆意欲が死んだりと色々ありました。ゆるして(白目)


 さて、今回は駄妹ライダーネキ(不憫)のステータスです。本編での扱いは大体NOMINのせいです。あと加護持ち綺礼くんが強すぎるのが悪いんです。あの正拳突きと肘撃、実は軽く音速突破したりしてたんすよ(白目)

 実はゴルゴーン化可能。


マスター:間桐慎二/間桐桜
クラス:ライダー
真名:メデューサ
身長:172cm / 体重:57kg
出典:ギリシャ神話
地域:ギリシャ、形のない島
スリーサイズ:B88/W56/H84
属性:混沌・善 / 隠し属性:地
性別:女性
イメージカラー:黒
特技:機械運動、乗馬、軽業、ストーカー
好きな物:お酒、読書、蛇、馬、ゲーム
苦手な物:鏡、身長測定、馬刺し
天敵:ギルガメッシュ NOUMIN クーフーリン ヘラクレス アーチャーエミヤ 葛木宗一郎

ゴルゴーン時の天敵:ギルガメッシュ NOUMIN


ステータス

筋力:B  耐久:D+
敏捷:A+  魔力:B
幸運:E  宝具:A+++


クラススキル

対魔力:B
魔術への耐性。三節以下の詠唱による魔術を無効化し、大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術を持ってしても傷付けるのは困難。

騎乗:A+
乗り物を乗りこなす能力。生前には存在しなかった現代の乗り物はもちろん、竜以外の幻獣・神獣すらも乗りこなせる。ライダーは特に、彼女の宝具の一部にして、仔でもあるペガサスに騎乗することが多い。

魔術:C+
実は公式で魔術の心得があり、桜の魔術の師匠をしている設定も存在する。
本作において彼女が修める魔術は、大まかに分けると二種になる。かつて女神として所有していた地母神としての権能に連なるものと、怪物として形のない島に君臨していた時代に、勝手に身についていた血なまぐさいものである。


保有スキル


神性:E-
神霊そのものではあるが怪物に転じたためほぼ消滅している。

単独行動:C
マスターを失っても、1日程度現界し続ける事が可能。しかし吸血による魔力供給が可能なのでもっと長く現界する事も可能。

怪力:B
魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性で、一時的に筋力を増幅させる。


宝具

他者封印・鮮血神殿(ブラッドフォート・アンドロメダ)
ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:10〜40
最大捕捉:500人

 ギリシャ神話の王女アンドロメダを名の由来とする。

 形なき島を覆った血の結界。ゴルゴン三姉妹が追放された『形のない島』に作られた魔の神殿。
 訪れるものを石にし、また貪り食ったとされる神殿は、メドゥーサの持つ魔眼が作り上げた結界。魔眼を拡大投射する事で一定のフィールドを“自らの眼球の中に”置換し、中にいるものたちから生命力を奪い取る。対魔力の無い一般人では文字通り“体が溶けてしまう”程の吸収力で、血液の形で魔力へと還元して、使用者が吸収する。英霊であってもこの結界内では生命力を奪われてしまう。
 形はドーム状をしており、内部からは巨大な眼球に取り込まれたように見える。ただし、結界外からは敵に察知されないようにするために、そのようには見えないようになっている。土地の霊脈を傷つけるため、同一の場所に連続して施すのは不向き。
 死徒や真祖といった吸血鬼とは異なるが、吸血種であるライダーが効率よく血を摂取するためのもの、とされる。一般人には非常に有効だが魔術師などの抗魔力を持つ相手には抵抗される場合がある。

 原作では、慎二がマスターの場合には士郎レベルでもほとんど通用しない威力だったが、マスターが桜に戻ったあとは威力が段違いになり、凛や士郎でも長くは持たない。

 本作において、慎二が優秀な魔術回路を所有する魔術使いである。そのため、出力は原作桜がマスター時より二段下程度のものである。それでも、単に魔術師やマスターを相手にするものとしては破格の能力である。


自己封印・暗黒神殿(ブレーカー・ゴルゴーン)
ランク:C-
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人

 対象に絶望と歓喜の混ざった悪夢を見せ、その力が外界へ出て行くことを封じる結界。普段のライダーはバイザーとして使用し、自身のキュベレイや魔性を封じている。使用中、視覚は完全に絶たれるため、ライダーは視覚以外の聴覚、嗅覚、魔力探査などを用いて外界を認識している。
 また当然、自身以外にも使用可能で、この宝具の見せる夢を媒介に対象から吸精をすることも出来る。
 結界は魔力を浴びせるだけで発動し、対魔力の低い者は回避どころか、結界の看破すら困難。

騎英の手綱(ベルレフォーン)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:2〜50
最大捕捉:300人

 ライダーとしての宝具。あらゆる乗り物を御する黄金の鞭と手綱。単体では全く役に立たないが、高い騎乗スキルと強力な乗り物があることで真価を発揮する。
 制御できる対象は普通の乗り物だけでなく、幻想種であっても、この宝具でいうことを聞かせられるようになる。また、乗ったものの全ての能力を一ランク向上させる効果も持つ。アーマークラスも+100される。
 彼女は専ら召喚したペガサスに使用。真名解放すれば、限界を取っ払って時速400〜500kmという猛スピードで、流星のごとき光を放った突貫となる。その威力は巨大な城壁が高速で突撃してくるようなもの。使用中は天馬の加護により、防御力も上昇するという攻守ともに破格の能力を持つ。
 Fateルートではマスターの問題から自傷を行って自らの血で天馬を召喚し、改めて手綱を付け、空を駆けて加速を付けた後に真名解放する形で使用した。
 HFルートではマスターが桜に戻った事で、天馬の召喚魔法陣の展開・起動と同時に真名解放し、静止状態から一気に突撃する形で使用した。

天馬について

 ライダーによって召喚される、神代の幻想種。ステータス上は「騎英の手綱」はこの天馬とセットで扱われるが、天馬自体は宝具ではなくライダーにとっては武装の一つに過ぎない。「騎英の手綱」を用いずとも騎乗することは可能。
 もともとペガサスは海神からメドゥーサに贈られたものであり、メドゥーサがペルセウスに退治されたおり、その断ち切られた首から滴り落ちた血から生まれたものとも言われている。
 通常の天馬は魔獣ランクであり、そう強力な幻想種ではない。しかしこの天馬は神代から存在し続けてきた個体で、幻獣の域に達しており、護りに関しては既に竜種に達している。セイバーの対魔力を上回る加護と膨大な魔力を放出しながらの滑空は、それだけでも大破壊力を生み出す。
 天馬自身の意思や性格もあるが描写は少なく、詳細は不明。ライダー曰く「優しすぎて戦いには向いていない」とのことで、「騎英の手綱」を用いるのはその気にさせるためでもあるとのこと。

無間結石(キュベレイ)
ランク:A+++
種別:対軍宝具
レンジ:不明
最大補足:不明

 本来はスキルとして所有するライダーの魔眼そのもの。
 魔力C以下は無条件で石化、魔力Bでもセーブ判定次第で石化、魔力A以上ならば全ての能力を一ランク低下させる「重圧」をかける、強力な魔眼。資料によっては石化の条件が「魔力」ではなく「対魔力」と表記された物もある。
 彼女自身でも制御できない魔眼で、見たものを片っ端から石にしてしまうため、使用しない時は宝具「自己封印・暗黒神殿」を利用した眼帯、あるいは魔眼殺しの眼鏡を使って封印している。
 能力成立の条件は「目を合わせる」ではなく、「視る」こと。これは心眼、つまりライダーの存在を正確に認識できているならば眼を瞑っていても石化するということ。少なくとも半径4m程度の近距離に居ると、魔力Bでも判定次第で全身が石化してしまう。
 とはいえ、それなりに距離を保った相手を即座に石化させることは不可能で、原作では魔術師として未熟な士郎でも直接魔眼を見ない限りは、思うように身動きが取れない程度で済んだ。
 また相手に魔眼のことを知られてしまうと知られていない時に比べ効果が弱まる。

 本作においては、ここまでが真名開放をしていない常時発動の能力としている。

 真名を開放し、対象を視覚で認識することで真価を発揮する。ひとたびその魔眼で認識されれば、距離も魔力も対魔力も意思力も関係なく即座に石化させる。
 もしも千里眼を持つサーヴァントと視界を共有することができれば、あとはこの宝具を発動するだけで優勝することも十分に可能。当てさえすればアサシンとして召喚されたNOUMINでさえ殺しうるある種最強の初見殺し。なおギルさんは鎧で石化を弾く模様。是非もないよネ!

強制封印・万魔神殿(パンデモニウム・ケトゥス)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:1~60
最大捕捉:400人

 女神としての最後の名残を放棄し、自身の大本(オリジナル)であり、最後に行き着くなれの果てである『ゴルゴンの怪物/ゴルゴーン』を一時的に実体化させ、指定領域内のあらゆる生命を溶解する。
 人間であればただちに命を奪われ、サーヴァントにも強烈なダメージを与える。一方で無機物タイプの相手には効果がやや薄い。
 『他者封印・鮮血神殿』が強化されたモノではあるものの、準備時間を必要とせず、真名解放のみで発動する。

 『絶対魔獣前線 バビロニア』でゴルゴーンになったアナが己を犠牲にして発動した際は、「地上に生命がいる限りは死なない」性質を持つ女神ティアマトの右角を崩壊させることに成功した。

 また、この宝具を本作のライダーが使用する際、変転の魔や畏怖の叫びなどといったスキルを獲得し、ステータスを大幅に増強する。


略歴

 『Fate/stay night』では第五次聖杯戦争に際して間桐桜が召喚。触媒はエルトリアの古い神殿で発掘された鏡だが、縁としては弱めで、彼女が呼ばれたのは召喚主である桜との「いずれ怪物に成り果てる運命」という縁から。本作では、これらの要因に加えて慎二の所有する大鎌も聖遺物として作用したが、それは怪物ゴルゴーンに縁を持つものであるため、ライダーは原作よりも更に怪物になりやすい側面を持つ。下手に怪物化が進行しないよう、ある程度力をセーブして戦っているので、描写面においては地味かつ弱めに映る場合も。やはり不憫か。

 さらに経歴からも分かるように彼女は正純な英霊ではなく反英雄、さらに言えば英霊に敵対する魔物に近い存在であるが、「かつて美しかったもの」として英霊としての側面も持つため、冬木の歪んだ聖杯によって「英霊メドゥーサ」として召喚された。

 原作とは違い、桜は自分から聖杯戦争に参戦しようとしたが、慎二とライダー自身に抑えられ、結局慎二を代理マスターとして魔力供給だけを受け持つ形で聖杯戦争に参加することになる。


人物

 バイザーで視界を封じた妖艶な美女。
 無口で無愛想。刺のある雰囲気と、冷たい言動から無慈悲な性格と思われがちだが、単に面倒くさがり屋で、できれば何もせずに過ごしたいと思っている。また、言動がきついのは相手に好かれる気がないからである。
 なお、本作では慎二がグッドコミュニケーションを成功させたお陰で、コミカルで明るい印象の仕事できる系お姉さんキャラを確立している。二人の姉たちにイジられまくっていた反動か、慎二をからかいまくる一面も。鬱陶しい感じを醸し出す慎二の態度もなんのその、さながら弟をイジる姉の如くイキイキとしている。最近の趣味はゲーム類。

 戦闘においては冷酷かつ非情な女性で、マスターからの命令があれば聖杯戦争と無関係な一般人を容赦なく餌食にするほど。原作では慎二から魂喰いを命令されても平然と実行に移すなど、その精神性は間違いなく神や怪物そのもの。
 だが、本来のマスターである桜の身を第一に案じており、彼女に危害を加えようものならばそれが誰であろうとも容赦はしない。戦いから離れていたり、同じく桜を案じる相手に対しては好意的で、桜を守る・救うためなら自分の判断で誰とでも共闘する事もやぶさかではない。
 本作においては、これに加え慎二ともそれなりに深い関係を構築している。彼との関係は、年の離れた姉と弟のような、共に桜を守る戦友のような、奇妙な関係を育んだ。それでも、基本的に第一優先度は桜である。
 本来、ライダーとの関係が薄く、実質的な面識を最期の時しか持たないペルセウスについて言及している描写が存在するが、彼女がいつどこでペルセウスの人となりを把握したのかは定かではない。

 衛宮士郎に対しては、原作HFルート及び『Fate/hollow ataraxia』では優しいお姉さんのような態度で接している。本作では単なる同盟相手であるため、慎二の友人として以上の反応を示すことはない。
 桜に対してやや過保護に接していたのも「いずれ怪物になる運命を持つもの」「被害者のまま加害者になる、おぞましい化け物」という自分が持つこの経験ゆえのことであり、同じ運命を持つ桜を守ろうとした。
 桜が「この世すべての悪」に汚染され世界を脅かしかねない存在になっても、彼女の命のみを優先しており、サーヴァントととして非情なスタンスを徹底している。
 これらの一面が判明したのはほぼHFルートと『hollow』以後。他ルートでは代理マスターの采配で悪女的に立ち回ったあげく、惨殺されるような結末ばかり。
 長身でスタイル抜群の美女であるが、姉達の影響から彼女にとって美しさの基準とは「小さくかわいらしいこと」であるため、自分の長身で大人びたスタイルはコンプレックスとなっている。現世ではセイバーやイリヤスフィール・フォン・アインツベルンといった小柄な少女にそのコンプレックスを刺激されている。また、長い美髪の持ち主だが、シャンプーはボディーシャンプーだったりする。
 恋愛対象はバイセクシャルであり、桜に恋愛感情を持っているのは勿論、美綴綾子にも性的な意味で好意を持つ。本作ではどこで美綴綾子を見知ったのか全く判明していないが、どうも霊体化して慎二と一緒に登校した際に弓道部で目をつけたらしい。慎二に対しても仄かな恋心を抱いていることを桜から指摘されており、猫のように威嚇する桜の姿を見て可愛らしいやらなんやらで悶えることも多々ある。
 ちなみに、好みのタイプはスタイルの良い処女とのこと。特に綾子にはストーカー行為まで行っており、もし二人きりになったら押し倒してしまうらしい。無論、綾子はその気配に気付いていて逃げ廻っている。

 主武装は鎖付きの短剣。機動力を活かしたトリッキーな戦い方が主で、原作におけるビル街での戦いではアクロバティックな軽業による空中戦でセイバーを翻弄した。だが正面きっての白兵戦能力はサーヴァントの中では余り高くなく、セイバーと平地で戦った際は一瞬で切り伏せられている。
 しかしこれは慎二がマスターの時の話であり、桜がマスターに戻ることで真アサシンが乱射したダークを室内で全て躱す、さらには真アサシンを怪力で振り回し圧倒する、魔眼の重圧で抑えることと肉体が崩壊するほどに酷使し続ける必要があるもののセイバーオルタと渡り合うなど、戦闘力は飛躍的に増す。
 本作では慎二もまた優秀なマスターである影響から、こと戦闘面に限っては原作を凌駕するスペックを叩き出すことも。
 また、自らの血液で魔法陣を形成し、ペガサスを召喚することが可能。空中を自在に飛び回りさらに高い機動力を得られるばかりか、宝具「騎英の手綱」によって強化して強力な突貫攻撃を繰り出すことができる。


 といった感じで、本作では影こそ薄いものの、とんでもないテコ入れがはいっていたりします。特に条件次第でNOUMINアサシンを殺せるというのが肝。すげぇよメデュは(確信)

 さて、次回もまた投稿時期が未定ですが、とりあえず今年中にもう一つくらいは投稿します。タブンネ(不安)

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