「…………」
「……出雲、何ぼーっとしてんの? 昼休み終わっちゃうよ?」
「へっ……!? あ、ううん! 何でも無い何でも無い!」
「……ならいいけど。もし勉強で困ってるんならまた手伝おっか?」
「あ、ありがと友香。ちょっと考え事してただけだから」
そう、先日の友香の家で彼に、友香の兄である友希先輩に出会って以降、私はずっと彼の事を考えていた。何故か彼の事が頭から離れなかった。この気持ちは一体なんなんだろうか? どうしてこうも彼が気になるのか? その事にモヤモヤして、頭を悩ませ続けていた。
でも、理由はなんとなくだが分かっていた。恐らく、彼に感じた既視感が原因だろう。彼が裕貴さんに似ていたから。
見た目や声といったものじゃ無い。雰囲気というか、空気のようなもの。裕貴さん同様に、彼にもなんとなく優しい雰囲気を感じたんだ。
実際に彼が優しい人物かは分からない。だからこそモヤモヤしているんだ。世名友希という人物をもっと深く知ってみたい。そうすれば、このモヤモヤが無くなる――そんな気がした。
「……ねぇ、友香。今日も放課後に家で勉強教えてもらう事って……出来る?」
「ん? 平気だけど……どしたの急に」
「ちょっとね……お願い出来るかな?」
「ま、いいけど。じゃあまたウチで勉強会としますか」
「あ、すみません。私はちょっと所用がありまして……」
「私もちょっとパス」
「そっか。じゃあ出雲と二人だね」
「う、うん……」
私が勉強を教えてくれと申し出たのはもちろん勉強会が目的では無い。友香の家にもう一度行く事で、再び友希先輩に会えると思ったからだ。彼に会って話せば、モヤモヤが晴れると信じて。
放課後――約束通り私は友香の家にやってきた。友希先輩はまだ家には帰ってきてなかったらしく、私は早く出会ってモヤモヤを払いたいという気持ちを抑え、友香の部屋に上がり勉強を教えてもらう事に。
「……出雲、なんかソワソワしてない?」
「え!? そ、そんな事無いよ!」
「ふーん……ならいいけど。ちょっと休憩にしようか」
「そ、そうだね! お菓子とか食べよっか!」
「あ、ごめんお菓子昨日ので全部食べちゃったわ。……でも私もお菓子食べたいし……ちょっと近くのコンビニで買ってくる」
「あ、じゃあ私も……」
「いいよ、ここで待ってて。それに出雲は勉強遅れてるんだし、私が出てる合間にちょっとでも先に進めてな」
「うっ……わ、分かった」
「じゃあ行ってくる。……ああ、後一つ。昨日またお兄ちゃんに参考書借りて、取りに来るかもしれないから、もし来たら机の上のやつ適当に渡しといて。じゃ」
そう言って、友香は部屋を出た。今思うと、もしかしたら友香は私が友希先輩の事気に掛けてたのに気付いてたのかもしれない。それで気を使って出て行ったのかもしれない。
友香が部屋を出てから、私はとりあえず彼女に言われた通りに勉強を進めていた。そして数十分後、友香の言った通り、友希先輩が部屋を訪れた。
「友香居るかー? って、昨日の……今日もテスト勉強しに?」
「は、はい! お、お邪魔してます……!」
「ハハッ、そんなに緊張しなくていいよ。確か出雲ちゃん……だっけ? 友香の奴は?」
「あ、えっと……お菓子買いにコンビニに行きました」
「そっか。あいつ友達残して一人で行くなよ……」
「その……友香にこれ渡しといてって言われました……多分取りに来るだろうって」
「ん? おお、ありがとな。全く分かってんならちょっとは待っとけよ……じゃあ、俺はこれで。ゆっくりしてってくれよ」
そう言い残して、友希先輩は部屋を出ようと扉を開いた。ここで帰したら話を聞くタイミングを失う。なんとかして彼を引き止めなくては――そう思った一心で、私は声を出した。
「あの! もしよかったら……勉強教えてもらえませんか?」
「え? 俺が……君に?」
「は、はい……! ちょっと分からないところがあって……」
「別に構わないけど……俺もあんまり勉強得意な方じゃ無いぜ? ちゃんと教えられるかどうか……」
「そ、それでもいいです! お願いします!」
「……そこまで言うなら……あんまり期待しないでくれよ?」
友希先輩は扉を閉めて、私の正面に腰を下ろした。この機会に彼の事を知る事が出来たら、きっと私の心にあるモヤモヤが解ける。理解するんだ、彼がどんな人なのかを――そう意識しながら、私は彼に勉強を教わった。
「で、どこが分からないんだ?」
「えっと……ここです!」
「方程式か……これぐらいなら俺でも教えられるかな。えっとまずは――」
友希先輩の教え方は、正直上手と言えるものでは無かった。けど、こちらの事を考えて、必死に分かりやすく教えようとしているのは物凄く伝わった。それだけで、彼が優しい人だというのがよく分かった。やっぱり、この人裕貴さんに似ている。優しくて、温かい。だから私は彼に惹かれたんだ。懐かしい感じがして。
「――って感じかな。何か分からないところはあった?」
「……あっ、はい! 大丈夫です! ありがとうございます!」
「そっか。ならよかった。他に分からないとことかあるか?」
「い、今のところは大丈夫です……!」
「じゃあ、俺はここら辺で去るとするよ。もし何かあったら隣の部屋に来てくれ。俺も部屋で勉強してると思うからさ」
「は、はい! その……会ったばかりなのに、こんなに親切にしてもらってありがとうございます!」
「別に、大した事じゃ無いさ。妹の大切な友人だし当たり前だよ。俺が原因で友人関係に傷が入ったりしたら、友香にドヤされるからな。昨日も言ったと思うけど、これからもあいつと仲良くしてやってくれよ?」
「も、もちろんです! その……もしよかったら、またいつか勉強教えてもらったり……出来ますか?」
「俺でよければいつでも付き合うよ。ちゃんと教えられる保証は無いけどな。じゃあ、頑張れよ!」
そう明るく私にエールを送りながら、部屋を後にした。
やっぱり、彼は裕貴さんに似ているんだ。彼が気に掛かった理由がようやく分かり、胸のモヤモヤが取れた気がした。ただ同時に、新たな感覚を感じた。あの時、幼い頃に裕貴さんと接していた頃には感じた事が無かった感覚――胸の高鳴りを。
それからも私は度々友香の家に遊びに行く事があり、ほぼ毎回友希先輩と出会い、その度に彼は優しく私に声を掛けてくれた。ほんの僅かな一言、挨拶を交わす程度。でもそれが何だか嬉しくて、日々の楽しみになっていった。時々友希先輩を巻き込んで遊ぶ事になる時もたまにあり、その時はとても楽しかった。
けど、別に友希先輩は私だけ特別に優しくしている訳でも無く、他のみんなとも平等に接していた。
「ねぇ世名先輩。昨日のあのアニメの三話、録画してたりする? 私うっかり見逃しちゃって」
「ん? ああ、あれか……一応録画残ってるけど」
「見せて」
「いいぜ。後でダビングして渡してやるよ」
「流石世名先輩。やっさしー」
「そんな棒読みで言われても嬉しくない」
友香と小学校低学年の頃から友人の悠奈とは、友希先輩もある程度仲が良かったようだ。とはいえ、互いに友達の兄、妹の友人といった距離感だが。
「それにしても、中村は大分大人しくなったというか……動揺しなくなったな」
「そ、そんな事無いですよ……! 未だに緊張はしますし、世名先輩以外の方とはまともに話せませんから」
「そりゃ大変だな。俺でよければ練習相手ぐらいにはなってやるから」
「あ、ありがとうございますわざわざ……」
「いいっていいって。可愛い女の子と話せるなら喜んで付き合うよ」
「え、ええっ!? あ、あの……!」
「お兄ちゃんセクハラ」
「世名先輩キモーイ」
「冗談だって……容赦無いなお前ら……」
「か、可愛い……はうぅ……」
男性恐怖症の愛莉とも、そんなものを感じさせないほど仲良くなっていた。愛莉の方も友希先輩に心を許していて、楽しそうに話していた。もしかしたら、この時から彼女も友希先輩に心を惹かれていたのかもしれない。
そして――
「あ、先輩こんにちは」
「出雲ちゃんか、こんにちは。休日だってのにどうした? 友香に用事か?」
「いや、偶然近くを通っただけです。友香は……留守ですか?」
「ちょっと出掛けてる。もう少しで帰ってくるんじゃないかな」
「そうですか……なら、待たせてもらっていいですかね? その間……少しお話しませんか?」
「俺と? ああ、構わないぜ。俺なんかでよければな」
「ありがとうございます。……いっぱいお話ししましょうか!」
私とも、友希先輩は優しく接してくれた。そんな優しさにいつしか、私は心を奪われたんだ。
裕貴さんと似ているという事は、もう関係無かった。それは彼に興味を惹かれたただのキッカケ。私は単純に、世名友希という男性に、心を惹かれた。彼の優しさに、温かさに、心を奪われた。妹の友人だという理由でも、優しく私と接してくれたのが嬉しかった。
私は友希先輩を好きになったのだ。初めて――恋に落ちたんだ。
友希先輩への思いに気付き、毎日が明るく幸せな気分で満ちた。今度はいつ会えるのか、どんな事を話せるのか、いつか付き合ったり出来るのだろうか――そんな事を考えるのが、楽しかった。幼い頃に味わっていた寂しさなんて微塵も無い幸福な日々が、いつまでも続くと思った。
けど、高校生になった私の前に、二つの最悪の出来事が訪れた。一つは――彼女との遭遇だ。
あれは確か四月上旬。お昼の弁当を忘れてしまい、慌てて昼休みに売店へパンを買いに行き、友香達が待つ教室へ急いで戻ろうと走り出した時、私はある生徒とぶつかってしまった。そう、これ以降私が最も嫌う事になる人物――朝倉雪美と。
「大丈夫かしら?」
「は、はい……すみませんでした……」
彼女の事は知っていた。中学時代も生徒会長として有名人だったし、前々から私は彼女に嫌な感情を抱いていた。
そう、彼女はどこか似ているのだ。私が昔大嫌いだった、神宮寺霧華に。雰囲気だけでも、彼女に似ている事はなんとなく分かった。だけどそれは今まで私の中で勝手に思っていた事。実際は違うのかもしれない。
けど、この遭遇が、彼女が放った僅かな言葉が――それを確信付けた。
「全く……廊下を走るだなんて、お行儀の悪い子供みたいね。今回は見逃してあげるけど、今度からは気を付けなさいよ?」
そのなんて事無い言葉を放って、彼女は立ち去った。
間違った事は言っていないと思う。でも、あの口調、あの態度、何よりあの無表情で上から目線な感じ。それが私の嫌な思い出を次々と蘇らせた。
やっぱり、彼女は霧華さんと同じ人種の人間だ。それだけで、私の彼女に対する嫌悪感はマックスまで引き上がった。今後二度と関わりたくない――そう心の底から願った。
これが私の最悪の出来事の一つ。けど、こんなものはちっぽけなものだ。そう、本当に最悪な出来事は、四月下旬に起こった、学園全体を震撼させた大ニュース。学園のアイドルと言われている天城優香が、世名友希に告白したという事だ。
それを風の噂で耳にした瞬間、私の頭は真っ白になった。一体何故? 友希先輩が告白された? どうして? 友希先輩は返事をしたのか? もしかしたら、もう付き合ってしまっているのか? そうしたら、私のこの思いはどうなる?
不安、恐怖、苦しみ、怒り――負の感情どんどんと湧き上がっていった。このまま心が壊れてしまうんじゃないかと思った。その時、私は思い出した。あの時も、似たような感情を抱いた。そう、裕貴さんが私と遊んでくれなくなった時の事を。
もし友希先輩が天城優香と付き合えば、私ともう会ってくれないのでは? 昔の経験から、自然とそう思ってしまった。彼が天城優香を愛すれば、私なんかに構ってくれないのでは、と。
それだけでも、心が締め付けられるほど苦しかった。けど、それだけじゃない。あの時とは違う、ある感情が今の私にはある。そう、友希先輩への恋心というものが。
あの時は遊び相手を、優しいお兄さんを取られたという悲しみだけだった。けど、今は違う。愛する者が、変わる者が居ないたった一人の存在を、誰かに奪われようとしている。それを考えると、悲しみはあの時以上に心苦しいものだった。
そんなの……絶対に嫌だ。私は噂を聞いてすぐ、筆を取った。赤いペンだったが、そんな事は気にしなかった。ただ、彼と話がしたい――その一心で、彼を呼び出す為の手紙を書いた。
そして翌日、月曜日の放課後――私はその手紙を友希先輩に渡す為に、下駄箱へやって来た。本当は直接渡したかったが、告白の噂騒ぎで、友希先輩はほぼ四六時中質問責め状態で、会う事が出来ずにこういう形を取る事になった。
早く話したい。一体天城優香とどうするのか。色々な事を聞きたい。そして、私の思いを伝えたい――焦る気持ちを抑えて、私は友希先輩の下駄箱を開けた。
「……え?」
しかしそこには、信じられない物が入っていた。友希先輩の靴の上にちょこんと置かれた、一通の手紙が。
これは一体なんだ? どうしてこんな物がここにある? まさか……私と同じ目的で置かれた物なのか?
多くの疑問が一瞬で頭を駆け巡り、酷く混乱した。だが、これが恐らく友希先輩宛てのラブレターであると。私と同じく、告白する為に送られた物だという事はすぐに分かった。
「……どうしよう……」
この手紙を一体どうするべきなのか? すぐに処分するべき? それとも先に中身を見て、送ってきた者を突き詰めるか? それともこのまま放置して、友希先輩とどんな話をするか聞くか?
どうすればいいのかが分からず、私はその場で頭を抱えた。その時、不意に足跡のようなものが耳に流れ込んだ。誰かが近付いてきている――その危機感に私は訳が分からなくなり、思わずその手紙と私の手紙を一緒に下駄箱へ突っ込んだ。そのまま階段を駆け上がり、思わず踊り場の辺りに隠れた。
そしてしばらくすると、一人の生徒が下駄箱前に姿を現した。
「あれは……!?」
そう、以前二度と会いたくないと願った、朝倉雪美だった。このまま下校するのかと思ったが、彼女は驚きの行動を取った。そう、友希先輩の下駄箱の前に立ち、懐から手紙のような物を取り出したのだ。
どういう事だ……? 彼女も、友希先輩に告白を? 一体どうして!? どうして彼女が友希先輩に告白なんてする!? 先ほど以上に頭が混乱し、心臓が激しく動く。
その間にも彼女は下駄箱を開き、手紙を中に置こうとする。しかしその時、彼女は何かを見つけたように目を丸くして、中にあった二通の手紙を取り出した。私ともう一つの手紙だ。
マズイ……このままでは、彼女に捨てられてしまうかもしれない。そうなっては、全てがおしまいだ――私は慌てて彼女を止めようと走り出そうとする。
寸前、下の階から再び足音のようなものが聞こえる。彼女はそれに気付くと慌てた様子で手紙を三通まとめて下駄箱にしまい、その場を立ち去った。
どうやら最悪の事態は避けれたようだ。しかし、まさか彼女まで手紙を出すとは予想外すぎた。まさか彼女も友希先輩に話が? もしかして、告白するのかだろうか――そう考えるとさらに胸が締め付けられた。
一体どんな手紙を出したか確認したかったが、だんだんと下駄箱に人が集まり始めたので難しいと判断し、私は先輩を呼びつけた屋上へ向かった。
屋上にやって来て約十分。私は友希先輩を待ちながらも、あの他の手紙が気に掛かって仕方なかった。朝倉雪美と、もう一人謎の人物からの手紙。何を話すのか、そして友希先輩はそれにどうするのか。気が気でなかった。
「……先輩、遅いな」
そろそろ手紙を見つけていてもおかしくない。なのに、友希先輩は来ない。もしかしたら、他の手紙を出した相手の元へ向かっているのかもしれない。
だとしたら今朝倉雪美と友希先輩が話し合っているかもしれない――そう思うと、心が痛んだ。あの二人を思い出して。
「……ちょっと様子見てこようかな……」
私は耐えきれず、屋上を飛び出して生徒会室へ向かった。きっと朝倉雪美はそこへ先輩を呼び出したはず。あの二人が何を話しているのか知りたい――私はその為に必死に走った。
「――世名友希、私と……付き合え」
だが、二階から一階へ降りようとしたその時、ふとそんな声が微かに聞こえ足を止める。声の出所は、友希先輩の教室である階段に一番近い二年A組の教室。
なんだ今の言葉は? 友希先輩に……付き合え……? 訳が分からなくなった。 考えるより先に体が動き、身を隠し、窓から教室の中を覗く。そこには二人の生徒が居た。
一人は友希先輩。そしてもう一人はA組のクラス委員長である――雨里海子。
今の言葉……彼女が口にしたのか? 彼女が……先輩に付き合えと? さらに頭が混乱した。混乱から動機が激しくなり、気分が悪くなる。だが、私は息を何とか殺して、その様子を見守った。
話を聞く限り、どうやら彼女があの謎の手紙の主であり、私と同じように天城優香に告白された事を知り、友希先輩に告白する事を決めたらしい。
二人が話し合いを終えると、彼女は教室から出てきて、私に気付く事も無くその場から走り去る。友希先輩は酷く動揺したように頭を抱え、教室内で悶えていた。
――先輩が……告白された? 天城優香だけじゃなく、あの女にも? いや、あの女だけじゃない……きっとあいつも、朝倉雪美も先輩に告白するつもりだ。
私はもう何が何だか分からなくなっていた。ただ一つ、友希先輩が多くの女性に告白されているという事実。
もし、友希先輩があの女達の内、誰かの思いに答えたらどうなる? 先輩は誰かの恋人となり、私は先輩の恋人にはなれない。大好きな彼の側に居る事が出来ない。それだけじゃない。もしかしたら、裕貴さんの時のように、私に一切構ってくれなくなるかもしれない。彼女との時間を優先して、私なんかとは会ってくれなくなるかもしれない。
――そんなの……絶対に嫌だ。
もう、あんな寂しい、悲しい思いはしたくない。いや、それだけじゃなく、今回は好きな人と付き合えないという悲しさまで味わう事になる。そんな苦しみ……味わいたく無い! 先輩は……渡さない。私が先輩の隣に居るんだ。私が先輩を愛するんだ。私が先輩に愛されるんだ。私が先輩とずっと一緒に居るんだ。どんな事があっても……先輩は渡さない。誰にも、例えどんな事をしてでも――!
憎悪と怒り。彼女達に対する敵意を心の内に抑え、とびきりの笑顔を作って私は教室に突入した。私の思いを彼に伝え、彼に愛してもらう為。彼女達から、先輩を奪われない為に。
過去編は今回で終了です。次回、時間は戻り、誕生日イベントもクライマックスです。