翌日――久しぶりに男子部屋で目を覚ました俺は、裕吾達と共にいつも大広間へ向かい、女子メンバーと合流。コックさん達が作ったこの別荘最後の朝食を平らげ、活力を付けてから再び部屋に戻り、荷物をまとめる。
そして荷物もまとめ終え、忘れ物なんかが無いことをしっかり確認してからエントランスへと移動。そこで再び女子メンバーと合流し、最後に使用人の皆さんにお礼を告げてから、俺達は別荘を後にして、島の船着き場へと向かった。
初日と同じく、約三十分ほどで船着き場に到着。幸いフェリーはもう来ており、残り数分程度で出発といったところだった。時間も無いので、俺達は足早にフェリーへと走る。
「それじゃあ、帰るか。燕さんは……もう少し
「おう、もう少し稼いでから帰るよ。まあ三、四日もしたらアタシも白場へ帰るけどな。気を付けて帰れよ?」
「はい。なんというか……色々助かりました」
「いいって事よ! そんじゃ、またな!」
相変わらずのおおらかな笑顔を見せ、手を振る燕さんに見送られながら、俺達はフェリーへと乗り込んだ。
そして数分後、フェリーは豪快な汽笛を鳴らしながら船着き場を離れ、長く優雅な航海を開始した。
潮風を肌で感じながらゆっくりと離れ、小さくなっていく黒南島を、友香と共に意味も無く眺め続ける。そしてやがて島の影は完全に消え、辺りが海原だけになったところで、そっと目を閉じた。
「……終わったな」
「そうだね。なんだか長いような短いような……大変な五日間だったね」
「だな……でも、いい思い出になったよ。それに、なんだかみんなも仲良くなった気がするし」
この旅行で少しだけだが、彼女達の距離が縮まった気がする。それだけでこの旅行は大成功だ。
そう思いながら、俺は後ろに居る彼女達の方を振り向き――視界に捉えた瞬間、思わず顔を引きつらせた。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
朝から薄々感じてはいたが……何かギスギスしてる。どうしたの? 昨日まで割と楽しくやってたじゃん。なのにどうしてそんな一触即発な空気なの?
少なくとも昨日の夕飯まではここまで酷くはなかった。だが今はいつも以上にギスギスしている。だとしたら、昨日の就寝時に何かあったに違いない。そう判断した俺は、事の真相を知っているであろう友香に耳打ちをする。
「おい、昨日なんかあったのかよ?」
「んー……まあね。大した事じゃ無いから大丈夫だよ」
「大した事じゃ無かったらあんな魔王が出すような黒いオーラ出しません! 何かあったの!」
「……聞かない方がいいと思うよ。まあ、時間が解決するよ。あ、私寝不足だからちょっと寝てくるね」
と、手をプラプラ振りながら友香は船内へと歩き出す。
「聞かない方がいいって……」
チラリと、彼女達へ再び視線を向ける。四人は互いに目を合わせようともせず、表情が曇りまくってる。今までの経験上、恐らくしばらくはこのままだろうと察した俺は、そっと船内へ逃げ込んだ。
「やっぱり……上手くいかないもんだなぁ……」
何はともあれこうして、俺達の旅行は幕を閉じたのだった。
◆◆◆
「ただいまー……」
黒南島を出てから十時間以上が経過し、すっかり辺りも暗がりに包まれた頃、私はようやく白場市の自宅へ帰ってこれた。疲れきった体をなんとか動かし、玄関へ荷物を下ろし、靴を脱いで上がる。
「お姉ちゃんお帰りー」
その時リビングの方からお風呂上がりなのか、バスタオルを首に掛けて、アイスキャンディーをくわえた香澄が玄関へとやってくる。
「香澄、仕事終わったの?」
「うん、今さっきね。お風呂なら沸いてるよ」
「お風呂……」
その単語を聞いた途端、私は思わず動きを止める。昨日、桜井さんが口にした世名君とお風呂に入った事のあるという過去を思い出し、つい怒りが湧き上がる。
「……どしたの?」
「え? ああ、何でも無いよ」
「ふーん……まあいいけど。それよりどうだった、黒南島」
「うん、楽しかったよ。あ、お土産もあるよ」
「お、やったぁ!」
荷物から黒南島で買った向こうの名産であるお饅頭を取り出し、香澄に渡す。それを受け取った香澄は嬉しそうに笑い、箱を天井に向けて掲げる。
「あんまり乱暴にすると、ぐちゃぐちゃになるよ?」
「分かってるよ! ところでお姉ちゃん」
「ん?」
「お兄さんと何かあった?」
「なっ、何かって……!?」
その質問を投げ掛けられた瞬間、全身の体温が一気に上がる。
「べ、別に何も無いよ!」
「本当にぃー? 五日間もあればちょっとした事ぐらいはあるでしょ?」
「ほ、本当に無いってば! まあ、肝試しとかはしたけど……それ以外は特に何も無かったし……」
「ふーん……」
それを聞くと香澄は呆れたように溜め息をつき、急に私を指差す。
「五日間もあってそれだって……お姉ちゃん、情けないよ! もっと自分から攻めないと! ちょっと過激な事の一つや二つしないと!」
「わ、分かってるけど……」
「けど?」
「……恥ずかしいんだもん……」
「……はぁ、駄目だこりゃ」
首を横に振りながら頭を抱える。そりゃ私も何かしなきゃとは思ったけど、恥ずかしいんだもん……あの肝試しの時は勢いで行けたけど、日焼け止めとかは無理だよぉ……
「まあ、終わった事は仕方無い。今週末こそ、しっかりしてよね? 私も出来る限りサポートするから」
「うん……って、今週末って?」
「お姉ちゃん、忘れたの? 土曜と日曜、白場神社で夏祭りでしょーが」
夏祭り……ああ、そういえばそうだった。日曜日にみんなで一緒に行く事になってるんだった。
「そこではちゃんとお兄さんに何かアピールすんだよ?」
「が、頑張ってみる……あれ、という事は香澄もお祭り来れるの?」
「うん。休み取れたからね。ああ、しっかり変装はしてくから安心して。ともかく、そこで私もお姉ちゃんに協力するから、頑張ってよね?」
「う、うん……」
そうだよね……今回あんまり世名君と二人きりの機会が少なかったし、夏祭りではそういう機会を作れるように頑張んないと。海子達も居るから、難しそうだけど……いや、それでも頑張ろう! 夏祭りでは、世名君と二人きりでいい思い出作るんだ!
「それじゃあ、明後日辺りに浴衣決めないと! どうせならセクシーなのにする? 胸元はだけたやつとか!」
「そんなの無理だよ……というか、そんな浴衣あるの?」
「さあ? とにかく、お兄さんを悩殺できるような浴衣を探すよ!」
「う、うん……」
色々不安だけど……頑張れ、私。
◆◆◆
「ただいま」
白場市に着いて友希達と別れてから約二十分弱、ようやく家へ到着した。
玄関へ上がってからはまず自室へと荷物を運び、それからリビングへと向かった。リビングに入ると同時に、夕飯の準備をしている母さんがテーブルを拭きながらこちらへ顔を向ける。
「お帰りなさい海子。旅行は楽しめたー?」
「ああ、満喫させてもらった。お土産もあるから、夕飯の後にでも一緒に食べよう」
「それは楽しみねぇ。悪いけどさっきまで出掛けててね、夕飯出来るのもうちょっとかかりそうだから、先にお風呂入っといて」
「分かった」
二つ返事を返して、私はすぐさま浴室へ向かう。お風呂はもう沸いていたようなので、脱衣場で手早く服を脱いで、浴室に入る。
軽くシャワーを浴びてから浴槽へ足を踏み入れ、肩まで湯に浸かる。昨日まであんな広大な風呂に入っていたからか、大分窮屈に感じてしまう。早く感覚を取り戻さねば……
「ふぅ……しかし、色々あった旅行だったな……」
久しぶりの静まり返った一人きりの空間を懐かしみながら、私はぼーっと天井を見上げ、今回の旅行を思い返す。
正直、友希との目立った思い出は無かったな……ナンパされた後、二人きりになったタイミングもあったが、そんなに長くも無かったしな。やはり、日焼け止めの時に勇気を出せばよかっただろうか……しかし、友希に日焼け止めを塗ってもらうなど……
その時、もしも友希に日焼け止めを頼んだらどうなったのだろうと、無意識に頭に想像を浮かべてしまう。
――海子の肌、凄くスベスベしてるな……
――そ、そんなにじっくり触るな!
――本当、いつまでも触っていたい気分だよ……
――な、何を馬鹿な事を……アッ、そこは、ダメェ……!
「――って何を想像してるんだ私はぁ!!」
脳裏に浮かび上がる想像――というより妄想を無理矢理消し去る。その際湯船の水面を殴りつけた勢いで大きな水しぶきが上がり、雨のように私に降り注ぐ。
「はぁ……はぁ……他の事を考えよう……」
これ以上はもっと変な妄……想像をしてしまうやもしれん。私は慌てて思考を他の事へ移そうと、頭を回す。
「……そういえば、陽菜との肝試しなんかもあったな……」
本当はしたくも無かったが、あれはあれでいい思い出にはなったかもな。あれをキッカケに、陽菜とも少しは仲良くなれたし。
彼女は恋敵ではあるが、こうして友人として付き合っていくのも悪くは無い。
……もし、私が大宮や朝倉先輩とも仲良くなれば……友希は喜んでくれたりするのだろうか? どうやらアイツは、私達に仲良くしてほしいみたいだし。そしてそれがもしかしたら……友希の好印象を少しでも得るキッカケになるかもしれない。
「……いや、その考えは止めよう」
そんなもので好印象を得ても嬉しくは無い。なんだか正々堂々では無いから嫌だしな。別に彼女達と仲良くする気が無い訳では無いんだが。
でも、正直仲良くなんて無理だろうな……彼女達の性格もあるし何より……今回友希と一緒に寝たり、しょっちゅう友希に抱き付いたりするのは正直気に入らない。
いやでも、陽菜もそれは同じか。アイツに至っては、一緒に風呂に入った事もあるらしいし。
「一緒か…………って、イカンイカン! また変な事を考えてしまいそうだ……」
慌てて思考を止め、気を紛らわすように湯船に顔を数秒間つける。顔を上げ、息を整えて私は再び、旅行の事を振り返る。
「ともかく、今回は陽菜と仲良くなったりしたが、友希とはあまり進展が無かったな……」
それは少し残念だ。だが、まだ夏は終わっていない。今度の日曜日に、みんなで夏祭りに行く予定になってるはずだ。その時こそ、本番だ。
「よし……その為にまずは英気を養おう!」
勢いよく立ち上がり、湯船から出る。
日曜日までに出来る限りの事をする。そして必ず……夏祭りでチャンスを作るんだ!
◆◆◆
「……留守か」
家の前に着いたのはいいが、部屋の明かりが点いて無い。どうやら家には誰も居ないらしい。まあ、いつもこの時間は仕事中だし、予想は出来てたけど。
荷物の中から鍵を引っ張り出し、それを使って家へ入る。真っ暗な玄関で手探りでスイッチを探し、電気を点ける。明るくなったのと同時に靴を脱いでそそくさと自室に足を運ぶ。
「たっだいまーっと……」
部屋に入ると同時にそう呟きながら部屋の中を歩き、荷物を適当な場所へ放り捨ててベッドへ倒れ込む。
「はぁー、疲れた……」
旅行なんて今までほとんど行った事が無いから疲労が半端じゃ無い……それに、あの人達と一緒で余計に疲れた。でもまあ、先輩と一緒に行けたのはとっても楽しかったけど。
「よいしょっと……」
ベッドから起き上がり、今度は足をピンと伸ばしながら座り込んで、荷物の整理を始めようと近くに落ちる荷物に手を伸ばす。その時ふと、足に巻かれた包帯が目に入る。そういえば……大事を取って今朝あのメイドさんにしてもらったんだっけ。
「……痛くないし、もういいかな」
もう痛みも無いし、邪魔くさいのでその包帯を解いてゴミ箱へ捨てる。
それから軽く足首を回してみたが、問題無く自由に動かせた。うん、完全に治ったみたいだ。
「こんな怪我しなきゃ、もっと先輩との夜を楽しめたかもしれないのになぁ……」
この怪我のせいで先輩と一緒に寝るというビッグイベントが少し湿っぽい感じになってしまったし、それだけが今回の旅行の唯一の不満だなぁ。ま、先輩の温もりを感じながら寝れただけで幸せだったけど。
あの時の事を思い出そうと頭を回したが、疲れてすぐに寝てしまったのであまり思い出せなかったし、何よりその前の会話が頭に深く残っていた。
「……朝倉先輩と仲良くね……」
今回の事で、彼女がそれほど悪い奴で無い事は分かったし、邪魔者じゃ無くライバルとして認めてやった。けどやっぱり仲良くするなんて無理! 先輩を狙う敵であるのは変わりないんだし、やっぱりあの態度は気に食わない!
「今回はあの女のホームだったけど、今度は好きにはさせないんだから!」
夏祭りでは先輩を私に釘付けにしてやる! 次は朝倉先輩には分が悪いはず! 夏祭りなんて彼女はノウハウなんて知らないだろうし、何より祭りの主役である浴衣はアイツみたいな
「…………」
そこで私はそこで思考を中断して、ゆっくりと視線を落とし、自分の胸を見つめる。あのお風呂の時散々太刀凪さんに揉まれたが、正直全然変化は無い。
「なんか、悲しくなってきた……」
あの時の事は全部無駄じゃないか……あんな事された挙句、何も効果が無いって救いが無いじゃない!
「いや、もうこの事は忘れよう……」
今は夏祭りの事だけ考えるんだ。過ぎた事は振り返るな! 今度は私が、先輩を一番独占してやるんだから!
◆◆◆
「お帰りなさいませ、お嬢様」
玄関へ入るや否や、メイド服を着た使用人が二人やって来る。何時に着くとは連絡した覚えは無いが、毎回よくピッタリに出迎えられるものだ。まあ、もう慣れたが。
だから私はいつも通りに荷物を彼女達に預ける。一人がそれを持ってその場を去り、もう一人は私の後について来る。
「お嬢様、今回はいかがでしたか?」
「そうね……なかなか楽しめたわ」
素っ気なく返事を返すと、何故か彼女はクスリと笑う。
「……何かしら?」
「いえ、何だかいつもより笑顔がハッキリしていたので」
「……そう」
そんな顔をしていたのか……まあ、確かに今回はいつも以上に充実していたし、最高の旅行だったのは確かだ。
「ああ、お嬢様。実は先ほど、お坊ちゃまから電話が……」
「お兄様から?」
「ええ。もしお嬢様が戻ったら、連絡をくれと言っておいてくれ――と仰ってました」
「なるほど……まあ、適当に済ませておくわ」
どうせくだらない事だろうし、寝る前で構わないだろう。まあ、お礼の一つぐらいは言っておこう。お兄様のお陰で、今回友希君に全てを打ち明けられたのだから。
それ以外にも大宮さんとの事や色々あった今回、私にとってはこれ以上無いほど充実した五日間になったわね……でも、これで満足は出来ないわ。私はまだ、達成感を得ていない。そのためにはこの先も、全力で挑まなければ。
「頼んでいた例の物、どうなってるかしら?」
「オーダーメイドの浴衣でございますね? 既に手配済みです。夏祭りまでには間に合うかと」
「そう、ありがとう。私は少し横になるわ。夕食の準備が出来たら起こして頂戴」
「かしこまりました」
そのまま二階の自室に向かい、部屋に入って電気を点ける。靴下とスカートを適当な場所に放り捨て、ワイシャツ一枚になった状態でベッドに身を投げ、うつ伏せに倒れる。
「……何だか、物足りないわね」
しばらく横たわっていると、何だか寂しさを覚え、寝返りを打ち天井を仰ぎ見る。別荘では友希君と一緒に寝たのにここでは一人……それが何だか物悲しくなった。
その物足りなさをどうしようかと辺りを見回していると、枕元に置いてあるクマのぬいぐるみが目に映る。初デートの時に友希君にクレーンゲームで取ってもらった物だ。
「…………」
なんとなくそのぬいぐるみに手を伸ばし、全身でそれを抱き締める。
「……まあ、これで我慢しましょうか」
しばらくはこれを友希君の代わりにして、物足りなさを補おう。いつか、彼と毎晩を共に出来る時が来る時まで。そしてその願いを現実にする為に、まずは今度の夏祭りで出来る事をしなくては。そのためにまずは……今回の事を思い返しながら、ゆっくりと休もう。
そう、私は今回の幸せを頭に浮かべながら、静かに目を閉じた。
◆◆◆
「たっだいまー!」
いち早く扉を開き、玄関へ飛び込むように立ち入る。それに続いて、友くんと友香ちゃんも玄関へ入ってくる。
靴を脱いで部屋へ向かおうとしていると、リビングの方から香織オバサンがやって来る。
「あら、お帰りなさい。お疲れ様、旅行楽しかった?」
「はい! 色んな事があって楽しかったです!」
「俺は疲れたけどな……」
「同じく」
「フフッ、それはなによりね。もうすぐ夕ご飯だから、それまでに荷物片付けときなさい」
そう言って香織オバサンはリビングの方へ戻る。私と友くん、友香ちゃんもそれぞれ自分の部屋へ行き、荷物の整頓を始める。
数分ほどで荷物は片付いたので、私はベッドへ倒れ込んで体を目一杯伸ばし、一休みする。
「ふぅ……やっぱり我が家が一番だ……って、我が家では無いか」
私はあくまで居候だもんね。いや、でも住んでるんだから我が家かな? ……どっちでもいいか!
でも、あの別荘もなかなか楽しめたなぁ……まさかあんな大豪邸で友くん達とお泊まりするなんて、思っても無かったよ。みんなで海に行ったり、お風呂入ったり、一緒に寝たし、スッゴイ楽しかったなぁ。
それに海子ちゃんとも仲良くなれたし! この調子で他の三人とも仲良くなれたらいいな……そのためには色々頑張らないと!
「うーん……どうすれば仲良くなれるかなぁ……」
機会があるとすれば夏祭り? あとは二学期になれば学校にも行くし……チャンスが増えるかも。
「学校かぁ……」
色々大変ではあるけど、楽しみだな。みんなともいっぱい会えるし、友くんとの一緒の時間が増える! あ、でも同じクラスじゃ無いとあんま変わんないか……そこは同じクラスになれるよう祈ろう!
そして、友くんともっと思い出が作れるといいな……もちろん他のみんなとも!
「楽しみが増えるなぁ……よぉーし、これからも頑張るぞぉ!」
いっぱい遊んで、いっぱい楽しんで、そしていつか――友くんと恋人になれたらいいな……そしたら、もっといっぱい思い出が出来るはずだから。
「そういえば……今回友くんとの思い出少ないな……」
海子ちゃんとか、女性陣と一緒に居る事が多かったし、友くんとはこれといった出来事が無かったかも……それはちょっと残念だな。
「まあ……思い出はいつでも作れるし、いいか!」
今度の夏祭りでも色々作れるしね! 久しぶりの白場の夏祭りだし、とことん楽しむぞぉ!
別荘編完結! 話数では十話以上で、期間は一ヶ月ぐらいかな?
今回は主人公との絡みより、ヒロイン同士の絡みが多かった章になったが、次回はどうなる?
というわけで、次回から早速夏祭り編スタートです! 夏の終わりはすぐそこ!