モテ期と修羅場は同時にやって来るものである   作:藤龍

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デートとデッドは紙一重~ヤンデレな後輩編~

 ――ゴールデンウィーク2日目。

 

 今日も俺のデートデイズは続く。正直昨日の色々な衝撃が抜けきっていないんだが……今日も無事乗り切る事が出来るのだろうか?

 そんな不安入り混じる感情を抱きながら、俺は昨日と同じ白場駅前の時計塔広場で待っていた。現在時刻は10時50分。どうやら今回は俺が先に着いたようだ。お陰で心の準備が出来た。こんなに緊張するのもどうかと思うが、仕方が無いとも思う。

 

 何故なら、今日の相手は個人的に一番恐ろしい相手だからだ。

 

「あ、居た居た! センパーイ!!」

 

 来たか……覚悟を決め、声のする方へ顔を向ける。その先には短いサラサラなパツキンガール――我が妹の友人。俺の後輩。そして今回のデート相手の大宮出雲の姿があった。

 

「ごめーん! 服とか色々考えてたら遅くなっちゃいました! 待ちましたか?」

「いや、全然待ってないよ」

 

 本当は昨日の事を踏まえて10時に来たんだけど、正直に言うのもあれだしな。……昨日の天城もそうだったのだろうか? そう思うと改めて申し訳無いな……

 

「なら良かった。それよりどうですか? この服可愛いでしょ?」

 

 そう出雲ちゃんがスカートの裾を摘み、軽くクルリと回る。フリルのスカートにTシャツ。しかもどっちも黒。何というか……大人っぽい感じだ。これは可愛いのか……? どっちかというとカッコいい感じだが……

 

「ねぇ? 似合ってますか?」

「うーん……正直似合っては無いかな……?」

「えぇー! 結構頑張って選んだのに……」

「べ、別に変という訳じゃ無くて、出雲ちゃんはもっと可愛らしい服の方が似合うかなーって。そういう大人らしい感じじゃ無くてさ……」

「それ私が子供っぽいって事ですか!?」

 

 いきなり出雲ちゃんが顔を膨らませ、怒鳴ってくる。地雷踏んだっぽい……? 女の子の気持ち分かんないわ本当……今後服装のコメントには気を付けねばならんな……

 

「はぁ……まあ先輩はそういうの鈍いし、期待はしてませんけど。まあいいです、早く行きましょう!」

「お、おう。そういえばどこに行くんだ?」

「それは……着いてからのお楽しみです!」

「そ、そうですか……」

 

 出雲ちゃんスゲー楽しそうだな……だけどその笑顔がちょっと怖いものに見えるよ……昨日あの仁王立ちスマイルを見たのもあるだろうが、出雲ちゃんヤバい思考の持ち主なのは分かってるしな……とにかく、今日を無事に終わらせる――それが今日のミッションだ! 気合い入れろ、世名友希!

 数回深呼吸をして、頬をバチンと叩き気合いを込める。今日は最後まで平常心を――

 

「先輩、早く早く!」

 

 と、決意をしていると出雲ちゃんが腕を掴んできて、俺を自分の体に引き寄せ、腕を組んでくる。少し控えめながら確かに柔らかい胸の感触が伝わってくる。

 

「今日はよろしくお願いしますね、先輩!」

 

 ……駄目だ心乱れた! この子かっわい! というか一応友人って事なのに何腕組んでるのこの子! ルール無視ですか! そして思ったより胸あるなこの子! もう平常心どっか行った! 世名友希、パニックデートに行ってきます!

 

 

 

 ◆◆◆

 

 腕をガッチリとホールドされたまま出雲ちゃんの歩みに身を任せ、目的地へと向かう。

 ……何かこの道見たことあるなー。そう思っていると、出雲ちゃんが足を止める。

 

「目的地到着! まず最初は一番人気の映画を見まーす!」

 

 ああー、やっぱりね。どおりで昨日と同じ道だったわけだ。しかも出雲ちゃんが言ってる映画見事に昨日のと同じだし。まさか連続で見る事になるとはな……

 

「どうしたの先輩? もしかして映画嫌い?」

「いや、そんな事無いけど……」

 

 流石に二日連続はな……まあ、意外と面白かったし、二回目だからこその面白さもあるよな、うん。

 

「……あれ? でも出雲ちゃんってこういう恋愛映画とか興味無いんじゃ――」

「そんな事無いよ! 私はもう大人な女性ですから! こういうのにも興味持つんです!」

 

 おおう、食い気味……きっとあれだな。私は大人な女性アピールがしたいんだろう。そんなに子供扱いされるのが嫌なのか? 背も大体150ちょいで、周りの他三人に比べたらあれだけど、気にする事無いと思うんだがな……女性の悩みは良く分からん。

 

「さあ、早くチケット買いましょう! 自分の分はちゃんと払って下さいね!」

「後輩に奢らせるような事しないよ……」

 

 出雲ちゃんに引っ張られ、チケット売り場の受付へ向かう。

 うっわぁ……受付昨日のお姉さんじゃん……まあ、気付いて無い――いや、絶対気付いてる。スッゲェ妙な顔してる。そりゃそうだよね、昨日と同じ客が違う女性連れて同じ映画観に来てるんだもんね。そうなるよね! でも浮気とかじゃ無いから! そんな目で俺を見ないで!

 

「何か受付のお姉さん変な顔してましたね? 何でだろ?」

「あれだよ、花粉症なんだよ多分……」

「ふぅん……? まあいいや! 行きましょう!」

 

 そのまま売店で適当に菓子や飲み物を買い、席で上映を待つ。

 昨日も思ったが、人凄いな……ほぼ満席じゃね? そんだけ居るならリピーターとかも居るかもな。そんな事を考えていたら部屋が暗くなる。そろそろ始まるな……少し出雲ちゃん様子が気になり、隣の席へ顔を向ける。

 売店で買った菓子を食べながら、一応スクリーンを見ているが、その目は超興味が無さそうな感じだ。やっぱり好きで選んだ訳じゃ無いんだな……

 

 出雲ちゃんが途中で駄々をこねたりしないか心配になりながら始まった映画を鑑賞する。

 それから数十分後。肩に何かが当たったような感触を感じ、何かと思い目を向ける。

 

「なっ……!?」

 

 思わず声が漏れ出る。慌てて口を塞いで改めて暗闇の中、目を凝らす。

 俺の肩に当たったのは出雲ちゃんの頭。どうやら眠ってしまったらしく、俺に体を預ける形になったらしい。というか寝るの早くね!? どんだけ興味無かったんだよ!

 まあ、ここで起こしてもまた寝るだけだろうし、このままにしとくか……だけど、色々ソワソワする状況ではあるな……肩に美人が寄りかかるとか凄い状況だぞ? 映画の音がかなり大きいのに出雲ちゃんの寝息がスッゴい聞こえる。スッゴい可愛いんだけどぉ! そして寝顔もスッゴい可愛い! 天使か何かかこの子! 本当……こんな可愛い子があんな黒い事を言うとは……本当に女性って不思議。

 

 結局出雲ちゃんは上映中ずっと寝たままで、俺は彼女の寝息を感じながら変な気を起こさないように映画にどっぷり集中した。お陰で昨日映画の内容でちょっと引っ掛かっていた事が解けたのは、別の話だ。

 

 

 ◆◆◆

 

 ――数時間後

 

 

「ふぁぁ……」

 

 上映終了後、映画館前で大きく欠伸をする出雲ちゃん。ちょっとは隠そうとかしないのね。まあ、もうどうでもいいけど。……ちょっとイタズラしてみるか。

 

「映画面白かったな。出雲ちゃんはどこが良かった?」

「え!? えっと……ヒロインが出刃包丁持って出てくるシーンは迫力ありましたよねー!」

 

 そんなシーンは無いぞ。というかそんなシーンを思い付くってこの子の思考怖い!

 

「はぁ……で、次はどうするんだ?」

「次はご飯食べようと思います!」

「ああ、そろそろ昼飯時か?」

 

 何か昨日と同じ展開だな……まあ、デートって大体そんな感じか。とりあえず飯を食うなら駅ビルの方だなと、昨日と同じ道筋を進もうとする。が、それを不意に出雲ちゃんが腕を掴んで止める。

 

「そっちじゃ無くてこっちです!」

「え? でもここら辺で飲食店ってあそこぐらいしか……」

「良いから良いから! 目指すはこの先の公園ですよ!」

「こ、公園?」

 

 一体何でそんなところに? 理由を聞こうとしたが、出雲ちゃんは問答無用で俺の腕を再びホールドしてそそくさと歩き出す。

 

 それからしばらく歩くと、駅の近くにある白場駅前公園に辿り着く。かなり広々としていて休日だからか、家族連れも多い。こんなところに来てどうするんだ? 食事前の運動か?

 

「先輩、こっちこっち!」

「だ、だから引っ張るなよ!」

 

 出雲ちゃんの力強い引きに連れて行かれ、俺は公園内にあるベンチに座らされる。出雲ちゃんもドスンと座り、手に持つ鞄の中ををゴソゴソと探り始める。

 

「じゃーん! 今日は先輩の為にお弁当作って来ましたー!」

「また!? というか何故にわざわざ……」

「だって先輩、強制的に他の先輩達とデートする事になってるじゃないですか? だから先輩のお財布に負担が掛からないようにこうやってお弁当にしたんです! これならお金もかからないでしょ?」

 

 ちょっとセリフの一部が引っ掛かったが、これは有り難いな。正直昨日のペンダント代で結構手持ちギリギリだったしな……こういう気の利くとこもあるんだな……

 

「ありがとうな、気ぃ使ってくれて。それじゃあ、食べようか」

「うん! あ、そうだ! 先輩、私が食べさせてあげますよ!」

「え!? いや良いよ一人で食べれるし……」

「私が食べさせたいの! はい先輩、あーん!」

 

 出雲ちゃんが自分の分の弁当箱を開け、その中の卵焼きを俺に向けてくる。な、なんかデジャヴ……! でもここで断ってもあれだし……行くっきゃない!

 思い切って卵焼きに食らいつく。あ、すっげぇ柔らかくて上手いわ。やっぱり出雲ちゃん料理上手だなぁ。

 

「どう? 美味しい?」

「……うん、スッゴい美味しい」

「良かったぁー! いっぱい愛情込めたから当然ですけど!」

「は、はは……」

 

 相変わらず愛情いっぱい何だね……まあ、美味しいから文句は無いけど。

 そう出雲ちゃんの優しさを感じながら食事を進めていると、出雲ちゃんがこちらを向いて口を開けて何かを催促する雰囲気を出してくる。

 

「……何?」

「何って、私にも食べさせて下さいよ!」

「な、何で!?」

「食べさせて欲しいからに決まってます! あーん……」

 

 口を目一杯開けてこちらに顔を近付けて来る。近いって! 顔近いって! これ以上近付かれると俺の理性がどうにかなってしまいそうだ! 俺は適当におかずを箸に突き刺し、出雲ちゃんの口に放り込んだ。口に入ったおかずをくちゃくちゃと咀嚼しながら、出雲ちゃんは幸せそうにニヤニヤ笑う。ス、スッゴイ幸せそうだな……

 

「こ、これで満足だろ?」

「はい! ねぇ、もう一回あーんして下さい!」

「満足してないじゃん!」

 

 それから何回か同じ事を繰り返しながら、一時間程時間を掛けて昼飯を終えた。

 

「ふぅー……お腹いっぱいだよ……ふふっ、何かいつもより美味しいかったなぁー。先輩に食べさせてもらったからかなー……」

「俺はちょっと疲れたよ……」

「あ、お茶飲みます?」

「お、サンキュー」

 

 出雲ちゃんが持参してきた水筒のお茶を注いで渡してくれる。

 そのお茶を啜りながら俺は早くも今日の事を振り返っていた。内容的には映画観て、昼飯食っただけなんだが、色々疲れたな……まあ、昨日よりはかなり落ち着けた感じだな。天城みたいに照れた感じで接するんじゃ無く、オープンな感じだから、こっちは逆に落ち着けるのかな? まあ、出雲ちゃんは友香と中学から仲良かったし、接点も他の三人よりあるから冷静に対処出来たのかな?

 ……というかどうして出雲ちゃんは俺の事好きなんだ? 天城は手紙に書いてあったから分かるけど、他の三人は正直分からん。

 このまま分からないままなのもあれだし、聞いてみるか――

 

「…………」

 

 でも、どうやって聞く? 「いつ俺の事好きになったの?」がシンプルだよな。でもスッゴい恥ずかしいなそれ。だからといって放置する訳にもいかない案件だし……覚悟を決めて聞くしかない!

 

「……あのさ」

「ん? どうしました先輩?」

「そのぉ……出雲ちゃんはさ……いつ俺の事好きになったんだ?」

 

 俺が聞くと、出雲ちゃんが急に顔を赤くして俯く。そう反応するかぁ……てっきり「そんなの決まってるじゃないですかー!」とかそんなテンションで返されると思ってたから、余計に恥ずかしい……

 しばらく無言の状態が続く中、出雲ちゃんが手をモジモジと動かしながら口を開く。

 

「えっと……最初はね、ただの友達のお兄さんって印象だったんですけど……家に遊びにいったりしたら、先輩が毎回優しく話し掛けてくれたでしょ?」

「ま、まあ妹の友達と会って無視って訳にもいかないしな……」

「それで……その……そういう風に先輩と会う事が増えていって、少しずつ先輩の事が気になって……いつの間にか先輩の事が忘れられなくなって、好きになって……」

 

 そこまで言うと出雲ちゃんは顔をさらに赤くして黙る。

 えっと……話を纏めると、友香と遊ぶ時に俺と会って、その回数が増える度俺に興味を持って、好きになったと――結構普通な理由だった! あんな異常な愛情だからもっと深い理由だと思ったら結構軽かった!

 

「えっと……それだけ?」

「そ、それだけですよ! 悪いんですか!?」

「い、いやもっと色々複雑な事情があるのかと……」

「勝手にそう思わないで下さいよ! 別に、女の子が恋する理由なんて単純なものなんです! でも、先輩への愛情なら絶対負けませんから!」

「わ、分かったって!」

 

 凄く赤面しながら言い寄る出雲ちゃんにたじろぎながら、出雲ちゃんを落ち着かせる。というかこんな動揺する事もあるんだな……意外と可愛いし素直じゃん。これなら少し話をすればあの狂気的な考えを変えてくれるかも……

 

「そういえば……もう一つ気になってたんだけど、手紙を俺の下駄箱に入れた時、他の手紙は無かったのか?」

「一つありましたけど……それが何か?」

「いや、その……普通その手紙を隠したりするもんじゃないかなーって……その方が出雲ちゃん的にはメリットがあるかと……」

「ああー、その事ですか。あれはわざと捨てなかったんですよ」

「ど、どうして?」

「だって、あの手紙を隠したりしたら、あの手紙を出したお邪魔虫が誰か分からないじゃ無いですか」

 

 ……この子笑顔で割と怖い事言ってない? お邪魔虫って何だ?

 

「ど、どうゆうことかな?」

「だから、あの手紙を隠したら、送り主は先輩への告白をせずに終わってしまう。そうしたら先輩の事を狙ってる邪魔者が分からないじゃ無いですかー。それじゃあ私と先輩の幸せライフに支障が出ちゃいます! 泥棒猫は全員残らず消さないと!」

 

 ……この子やっぱりおかしい! 普通消すとか考えないよ!?

 

「で、でもそれだと今みたいな状況になるとか思わなかったのか……?」

「それは思いましたよ。でも、もう天城先輩が告白しちゃってるから変わらないと思ったし――何より先輩は私を選んでくれるに決まってますし! 他の奴らに思い知らせるには良い機会かと!」

 

 何より揺るがない自信! 駄目だ……少しは話し合いが通じると思ったが……そんな簡単な事じゃない! この子は余程の事が無い限り俺を諦めないし、他の三人とも仲良くなんかならない! どうすんだよ……軽く詰んでるじゃん……こんなのどうにか出来るのか?

 

「……なあ、改めて聞くけど、俺が他の女性と付き合ったらどうする……?」

「その女をぶっ殺して、私も死んで守護霊として先輩に一生付き添います!」

 

 もの凄い笑顔で言われた!? そして前回よりグレードアップしてない!? とうとう犯罪行為入ったよ!?

 

「こ、殺すのは駄目だろ!」

「冗談ですよ! せいぜい一生恨み続けるだけですよ!」

「そう殺意を抱くのもどうかと思うよ!?」

「先輩……殺意を抱くだけなら犯罪じゃ無いんですよ?」

 

 何か名言っぽい事言われた!? 確かに殺意罪とか知らないけど! でも普通駄目だからね! 殺意抱く、良くない!

 こ、これは不味いぞ……改めて理解した、この子ヤバいヤンデレタイプの子だ! 昨日天城の方がヤバいとか思ったが……こっちも同等にヤバい!

 

「そ、そのぉ……」

「心配しなくても大丈夫ですよ、そんな結末にはなりませんよ。だって――先輩は私と一緒になるんですから!」

 

 駄目だ……もう笑顔が悪魔のそれにしか見えない……映画館でのあの寝顔が懐かしい……

 

「さて、それじゃあそろそろ次の場所に行きましょう!」

「つ、次ってどこ?」

「えっと……そうだ、先輩の家行きましょう! 家デートっていうのも良いですよね!」

「い、家!? 今日は友香居ないぞ……?」

「好都合じゃないですか! 二人っきりで色々しましょう……ね?」

 

 だ、誰か助けてくれぇ……

 結局、言い寄る出雲ちゃんに押し切られ、俺の家へ向かう事になった。

 

 

 ◆◆◆

 

 ――住宅街

 

 

 そろそろ日も暮れるから早く帰れ――そう言われて仕方無く先輩の家を後にし、帰路を歩きながら今日の事を思い返していた。

 結局先輩の家ではトランプだったり、テレビゲームだったりしただけで終わってしまったけど、先輩と二人きりで過ごせたから大満足だ。でも、少しぐらい手を出してくれても良かったのになー。先輩そういうところ真面目何だから……まあ、そんなところも好きなんだけど。

 

「今度はいつデート出来るかなぁ……今度は遊園地とか、ちょっと豪華な場所に行きたいなぁ……水族館とかもありかもしれないなぁ……」

 

 でもそういう場所に行くには周りが邪魔か……今回は全員が平等でって事だし……今後自由にはデート出来ないよねぇ……

 

「はぁ……やっぱりあの手紙の中身確認して、相手を先に潰す方が良かったかなぁ? でも結局天城先輩居るし変わらないか……全員いきなり病死とかすれば良いのになぁ……」

 

 今度黒魔術の本とか買ってみようかな? あ、でもお金は先輩との結婚資金に残してた方がいいかな?

 

「まあ、ゆっくりやって行こう! いつになったら付き合えるかなぁー!」

 

 

 

 

 

 




 というわけでデート2回目は後輩ちゃんです。
 前半はいい感じなのに後半のヤンデレで台無し。主人公の胃は休まりません。


 次回はデートデイズ後半戦。リアルのシルバーウィークは終わってもこっちのゴールデンウィークはまだ終わらないです!







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