「ふぅ……ごちそうさん」
とある日の正午。友香、陽菜と共にテーブルを囲み、昼飯を食べ終えた俺はしばらくお茶を飲んで落ち着いた後、食器をキッチンへ運んだ。
キッチンへ辿り着くと先に食器を片付けていた友香が、何やら冴えない顔で冷蔵庫を覗き込んでいるのが目に入った。
「どうしたんだ?」
俺の問い掛けに友香は冷蔵庫を閉め、頭を掻きながら口を開く。
「いや、そろそろ買い物行かないとオカズが無くなりそうでさ」
「もうか? 最近減るペース早いな」
「まあ、陽菜さんも来て使う量も増えたしね」
「それもそうか……今日買ってきたほうがいいか?」
俺がそう言うと友香は右手をフラフラと振るいながらゆっくり歩き出し、俺の横を通り過ぎる。
「いいよ。こないだの買い物はお兄ちゃんが行ったし、今回は私が行くよ」
「そうか? じゃあ任せるわ」
「りょーかい」
「あ、その買い物私も行きたい!」
友香がキッチンを後にしようとした瞬間、陽菜が食器を片手にその行く道を遮るように飛び出してくる。
「お前が? どうしたいきなり」
「だって友香ちゃん一人じゃ大変だろうし、私もお世話になってる以上何か手伝いたいもん!」
「ふーん……ああ言ってるし、一緒に行けばどうだ?」
「そうだね……じゃあ陽菜さん、お願いします」
「おー! じゃあ、早速着替えとか準備済ませてくるねー!」
はしゃぐように体を踊らせながら俺の方に近付くと、手に持った食器を「これよろしくねー!」と言い、俺に渡してそそくさとキッチンを出て行く。買い物であんなテンション上がるって……子供かよ。
「じゃあ、私も準備してくる。留守はよろしくね。後食器も」
「おー。気を付けろよ」
「分かってる」
そう言い残し、友香もキッチンを後にする。
俺はとりあえず陽菜から受け取った食器を台所に置いて、近くのスポンジを手に取って食器洗いを始める。
その食器洗いが終わり、キッチンを出ると丁度二人の準備が終わったらしく、玄関の方から大きな声で「行ってくるねー!」と聞こえてきたので、それにこちらも適当に返事を返しながらリビングへ戻った。
二人が出た後の家は、静寂に包まれた。両親も仕事で居ない。俺一人になった自宅は想像以上に静かなものだった。
このままぼーっとしてるのは流石に時間の無駄だ。何かする事は無いかなと、辺りをキョロキョロと見回しながら思考を回す。
が、特にする事もしたい事も思い浮かばず、二人が出てから五分近くただソファーに座っている状態が続いた。
このままでは本当にただぼーっとしてるだけになりそうだな……いっそ昼寝でもしようか――その案が頭に浮かんだ直後、家のインターホンが急に鳴り響く。
一瞬二人が忘れ物でもしたのかと思ったが、俺が居るのに鍵は掛けないだろうし、掛けたてしても鍵は持っているはず。
「客か……はいはーい」
ソファーから立ち上がり、若干早足で玄関に向かってドアをガチャリと開き、来客の姿を視界に入れる。玄関前に立っていた人物は驚いたようにピクリと体を動かすと。少し緊張した強張った声で挨拶をする。
「こ、こんにちは……!」
「海子? 珍しいな。何か用か?」
来客の正体は海子だった。彼女は俺の問い掛けに視線を泳がせると、右手に持つ紙袋のような物を差し出す。
「きょ、今日はその……これを渡しに来た」
「これって……?」
「田舎で買ったカステラだ。言っただろう? 今度お土産を持ってくると」
「ああ、そういえばそうだったな。あれ? でも帰ってくるの来週じゃなかった?」
今日はまだ日曜だ。確か月曜日まで滞在すると聞いていたような気がしたが……
「その予定だったんだが……色々あってな。予定が早まって昨日帰ってきた」
「そっか……お土産ありがとうな。昨日帰ってきたばっかで疲れてるだろうに」
「いいんだ。こういうのは早めに渡さないと忘れてしまう。それに……」
そこで言葉を切ると海子は照れ臭そうに視線を逸らし、お腹の辺りで指をモジモジと絡ませる。
「お、お前にも会いたかったから……一週間近く顔が見れなくて、寂しかったしな……」
「そ、そうか……」
か細く今にも消えてしまいそうな声、淡く染まった恥じらう顔に思わずこちらも何と反応すればいいか戸惑ってしまう。
何か久しぶりだな、こういう気まずい感じ……何回経験しても慣れない。
それは海子も同じようで、黙り込んだまま俯く。顔がみるみる赤くなり、今にも蒸気が上がりそうだ。
「あ、えっと……よ、よければ家に上がってくか!?」
何とかしてその空気を振り払おうとそう口にすると、海子は顔を上げ、目を丸くして俺を見つめる。
「お茶ぐらいなら出すけど……あ、もし予定があるなら無理にとは……」
「い、いや! こ、この後は暇だ。……お、お邪魔する」
「ど、どうぞ……」
咄嗟に言ってしまったが、これでよかったのか? いや、もう後悔しても遅いな。
俺は一歩下がり、家の中へ入る。海子もそれに続いて玄関に足を踏み入れ、靴を脱ぐ。
「し、失礼します……」
玄関へ上がると同時に辺りをキョロキョロと見回し、何かを確認するかのように髪をいじり、スカートの裾を直したりする。端から見ればただの挙動不審な人だが、緊張しているのだろうと察してあげ、何も言わず廊下を歩きリビングへ向かう。海子もそれに慌てて歩き出す。
リビングへ着き、まずは海子を適当な場所に座らせて、俺はキッチンからコップを取りに向かう。そのコップに麦茶を淹れて、それを持ってリビングに戻る。
「悪いな、こんな物しか出せなくて」
「ぜ、全然構わないぞ! い、いただくぞ!」
俺からコップを受け取ると、海子はそれを一気にグイッと飲み干す。
「んっく……ふぅ……」
「ず、随分な飲みっぷりだな。お代わりいるか?」
「いや、今はいい……そ、それより一つ聞きたいのだが……」
「ん?」
「そのだな……えっと……」
海子の歯切れ悪い言葉に頭にクエスチョンマークが浮かぶ。何か言い辛い事なのだろうか?
が、次の瞬間海子は今まで逸らしていた目を合わせ、小さく口を開く。
「……今、ここに誰も居ないのか?」
「へ? ああ、母さんと父さんは仕事だし、友香と陽菜は買い物に行った。それがどうした?」
「いや、その、つまり、私達は今…………二人っきり……なんだな?」
二人っきり――恥ずかしがる海子のその言葉に、俺は今の状況がどういう事か、今更ながら理解した。
そうだよ……ここには俺しか居なかったんだ……そんなところに海子を一人上げるって……そう易々としていい事じゃ無いよな? だってそれは一つ屋根の下に、男と女が二人だけって事になるんだし。
海子がいつもより若干過剰に照れ臭そうにしてたのはこれか……そりゃそんな状況だと緊張するよなぁ……
「えっと……悪い海子。全然気付かなかった……」
「べ、別に嫌な訳じゃ無いぞ! 二人なのは嬉しい……じゃなくて! ともかく、嫌では無い! ただ……」
再び視線を逸らし、忙しなく肩を揺り動かし、右手で胸を押さえる。
「こういう誰も居ない空間で二人っていうのは……初めてな気がして……さっきから心臓がバクバクで……張り裂けそうなだけだ……」
「つ、つまり……?」
「つまり……す、凄く緊張しているというだけだ! それ以外はとても嬉しいから問題無いという事だ!」
「そ、そうか……」
正直言ってる事はよく分かったような、分からなかったような曖昧な感じだが、とりあえず嫌がってる訳では無いんだな……
とはいえ、緊張はしてるのは確かだ。俺も二人という事に気付いた途端少し動揺してきた。今まで二人きりの時はいくらでもあったが、周囲に人っ子一人も居ないというのは多分無い。海子の家に泊まった時も一応水樹さんが居たし。それはかなり凄い事だろうし、色々と変な想像が嫌でも浮かんでしまい、それが原因で今まで以上に気まずくなってしまう。このまま無言の状態が続いたら俺の理性が保ちそうに無い。海子に至っては緊張し過ぎて今にも倒れてしまいそうだ。
「あっと……」
とにかく何でもいいから話題を見つけなければと、周囲を見回してみる。その時、海子が持ってきたお土産のカステラが目に入る。
「か、カステラ食うか! 海子も食べてけよ!」
「えっ? しかし……」
土産として持ってきたのだから自分が貰う訳には――とでも海子は思ったのだろうが、これ以上気まずくなるのを阻止したい気持ちが勝ったようで、黙ってコクリと頷く。
気まずさが無くなった事を安堵しながら、キッチンから適当に皿を持ってきて、その上にカステラを四個置く。一個ずつカステラを手に取り、互いにそれを口へ運ぶ。
「……ん、美味いなこれ!」
「そうか? 気に入ってくれて何よりだ。私も向こうに住んでた頃よく食べた」
「へぇー……そういや海子の田舎ってどこだ?」
「長崎だ。田舎て言っても、私が住んでたのは母が別居中の短い期間だったが」
「そうなんだ……」
そういや一度白場を離れてるんだったな。その時住んでたのが長崎の祖母の家って事か。
「向こうでは何したんだ?」
「基本は祖母の家に入り浸っただけだな。向こうに一時期住んでいたといえ、友達は居ないしな。やる事は無かった」
そう言うと少し物悲しそうに顔をしょんぼりとさせ、俯く。そっか……中学まで内気で、友達出来ないって言ってたもんな……
「悪いな……俺が変な話題振ったせいで」
「いいんだ。別に向こうではイジメられて無いし、今はこちらで多くの友と出会った。優香や由利に薫。それに今では関わる機会も減ったが、一時期通っていた道場でも素晴らしい出会いがあった。もちろん……お前もな」
「海子……ああ、そうだな」
「フフッ……まあ、お前は友というより……す、好きな人……だがな」
小声でそう呟くと、海子は顔を真っ赤に燃え上がらせ、照れを隠すようにカステラを頬張る。
照れるならそういう事言わないでほしいな……こっちも凄い恥ずかしいから。
俺も気恥ずかしさを紛らわすようにカステラを頬張り、二個目を取ろうと皿に手を伸ばす。
その時――偶然同じタイミングで伸ばされた海子の手とぶつかる。
「あっ……!」
「ひゃっ……!?」
不意の出来事に互いに素早く手を引っ込める。海子はぶつかった右手を胸元に当てて、左手をそっと添える。小さく口をパクパクと動かし、息づかいが荒くなる。
「ご、ごめん!」
「い、いや! こちらこそ……」
「…………」
「…………」
今日何度目か分からない沈黙の時間が再び訪れる。出来ればまたカステラでも頬張って気を紛らわせたいが、またぶつかってしまうのではと思い、手が伸びない。
一体どうしようかと思い悩んでいた時――突如ピンポーンとインターホンが沈黙流れるリビングに鳴り渡った。
「きゃ、客みたいだ! 俺出るから、ここで待っててくれ!」
「わわわ、分かった!」
誰だか分からないが助かった……あれ以上続いたら気まず過ぎて死にそうだった。
沈黙を打ち壊してくれた恩人であるまだ見ぬ客人を出迎えに玄関に駆け足で向かい、扉を開ける。
「って、燕さん!? どうしたんですか!?」
俺達を救った客人は燕さんだった。だが、どこか様子がおかしい。
表情は生気が抜けたように暗く、背中を丸めてお腹を押さえてる。正直今にも死にそうだ。一体何があったんだと彼女の事を心配していると、燕さんが弱々しい声を出す。
「友希……頼む、何でもいい……何か食える物を……」
「な、なんですか急に?」
「……さい……」
「さい?」
「財布落として……昼飯食えんかった……頼む……このままでは餓死してしまう……」
財布落としたって……何やってんだこの人。というか大げさだろ。人間昼飯食わなくても生きてけますよ。とはいえ、こんなゾンビみたいな人を放っておく程鬼畜にはなれない。
「はぁ……分かりました。とりあえず上がって下さいよ」
「おお……神よ! 今度財布見つかったらアイス奢ってやる……!」
「いいですよ別に」
とりあえず疲労困憊な燕さんを家に上げ、リビングへ向かう。そういえば海子に燕さんの事何も言ってないが……説明すれば分かってくれるか。
リビングの扉を開き、燕さんと共に中へ入る。
「随分長かったな――って!?」
その瞬間、海子が突然テーブルを叩きながら立ち上がり、俺らの方を驚愕の眼で見る。な、何だ?
「あなたは……太刀凪先輩……!?」
「へ?」
「お前は……誰だっけ?」
「へ?」
ど、どういう事だ……?
◆◆◆
燕さんの来訪から数十分。とりあえず燕さんには適当にカップラーメンを食べさせて、その間に海子から先程の反応を問い質す事にした。そして返ってきた答えは、思わぬものだった。
「なっ!? 海子と燕さんって、知り合いだったのか!?」
「ああ。以前私が通っていた道場に、彼女――太刀凪先輩も通っていてな。当時、何回か世話になった事がある。その道場では指折りの実力者で、有名人だったからよく覚えている」
「そ、そうだったのか……でも、確か前行ったプールに居たらしいぞ? その時気付かなかったのか?」
「いや、気付いてはいた。でも、仕事の邪魔をするのは悪いと思ったから気にせず声は掛けないでおいた。こちらの事は気付いてなかったようだしな。それに……ああいう不機嫌な状態の彼女に話し掛ける勇気も出なかったのでな……」
海子はチラリと、横でカップラーメンを啜る燕さんに目をやる。それに気付いた彼女は麺を一気に口に入れ、ゴクリと飲み込むと活気が戻った元気な声で喋り出す。
「いやー、あん時はイライラしてて気が付かなかったわ。でも、何か思い出してきたよ。確か雨里……だったよな?」
「は、はい。ちゃんと話すのは確か、私が中学二年の頃に道場を止めて以来……ですね」
「ああ、アタシもあの後すぐ止めたから間違えないな。お前よく薫の奴と一緒に居たよな? アイツ今元気か?」
「はい。今も相変わらずの格闘技マニアです」
「そうかそうか! そりゃ何よりだ! アイツとはよく手合わせしたからなー」
薫……ああ、海子が道場で知り合った友人か。しかし……意外な接点だな。というかこの人道場とか通ってたんだな。
「しかし、お前らが知り合いとは驚いたなー」
「それはこちらのセリフです! 二人はどういう接点が?」
「ん? ああ……こないだ不良に絡まれてたのをアタシが助けてな。そしたら友希がアタシの姉の知り合いだったから、それからダチとして絡んでる……って感じ」
「そ、そうですか……ダチ、何ですね……」
そう呟くと、海子は少し複雑そうな表情になる。すると何かを察したのかニタリと笑みを浮かべ、海子に顔を近付ける。
「なぁーるほど……アンタも友希の恋人候補の一人って訳か?」
「恋……!? わ、私は……! というか、どうして……!?」
「ハッハッハ! コイツの事情は知ってんだよ! 何だよそうだったのかぁ……青春だねー! アタシが友希と仲良さげで嫉妬してたか?」
「ううっ……」
「図星かよ! 安心しろって、アタシは友希の恋人に立候補なんてしねーよ。むしろ端から傍観する気だよ!」
「そ、そうなんですか……」
その言葉に安心したのか、海子がホッと息を吐く。
燕さんは海子から離れ、再びラーメンを啜ると、麺を口に含みながら喋り出す。
「しかし、アンタが友希のねぇ……こう考えると色々思い出してくんな。案外覚えてるもんだな」
「思い出すって……昔の海子の事ですか?」
「おう。ついさっきまで忘れてたが、割とコイツとは話したしな。確か最初の頃はああいう格闘技に慣れてなかったんだろうな。ちょっと投げられただけで涙ぐんでたり……」
「ちょっ、何を言って……!」
「後は上級生に全然勝てなくてもう一回! って、駄々こねてたり……」
「止め……!」
「ああ、そういや一度格闘技やってる理由聞いたら守りたい奴が居るとか言ってたな。あれ友希の事だったんだなー」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
燕さんからサラサラと放たれる暴露の数々に、海子は顔を真っ赤っかにして半分涙目で燕さんの口を塞ごうとする。
ご乱心だな……つーか燕さん海子の事スッゲェ覚えてるじゃん。というか、海子昔そんな事あったのか。
「お、おい! 何をニヤニヤしているぅ!」
「へ? ああ、ごめん。何というか……微笑ましい過去だな」
「い……今すぐ忘れろぉ!」
「それから好きな奴聞いたら、物凄くニヤニヤしながら話してくれたなぁー。そりゃもう聞いてて死にたくなるぐらいの愛を語って……」
「そ、そんな話はしていないぞ!? 勝手に話をでっち上げるな!」
「後は――」
「まだあるのかぁ……もう止めてくれぇぇぇぇぇ!」
楽しそうに話を続ける燕さんとは裏腹な、海子の悲痛な叫びがリビングに木霊した。
その後も燕さんの半分以上嘘な海子の過去暴露は続き、結局満足してラーメンを食べ終え帰ったのは一時間後の事だった。
燕さんが去り静まったリビング。海子はくたびれたようにテーブルに突っ伏し、俺はそれを正面に座り見守っていた。
「はぁ……何だか余計な体力を使った気分だ」
「ははっ……でも、そんな恥じる過去でも無いだろう?」
「う、うるさい! 私にとってはあまり知られたくない……もういい!」
ガバッと立ち上がり、ズカズカと歩き出す。
「疲れたから帰る! 失礼した!」
「そ、そっか……」
リビングの扉を開き玄関に向かう。彼女を玄関先まで送る為、俺も歩き出す。玄関に着くと海子は靴を履いてドアに手を掛ける。
「それじゃあ、またな」
「おう。お土産ありがとうな」
「あ、ああ……さっきの事、忘れるんだぞ?」
「さっき……過去のか。別に恥ずかしがる……」
「いいか!?」
「うっ、おう……」
そんなにか……女の子の……というか海子の気持ちはよく分からないなぁ……
「でも、俺としては嬉しい事だけどな」
「な、何がだ?」
「俺を守りたいって事。そんな事言われたら嬉しいもんだろ?」
俺がそう口にすると、海子はアワアワと口を動かし、肩をわなわなと震わせる。
「あっ、なっ、そっ……い、いいから忘れろバカァ!」
そう言い残し、彼女はドアを開き、素早く外へ逃げるように飛び出した。
「恥ずかしがる事無いのになぁ……」
まあ、俺も少し照れるし、大人しく忘れるか。そう、今日聞いた海子の過去を忘れようと頭を回しながら、リビングへ戻った。
実は知り合いだった海子と燕さん。他にどんな過去が暴露されたかは、ご想像にお任せします。