前回と同じくこのお話も、もしも主人公が本編とは違うヒロインと付き合ったら、というifストーリーです。
当然ネタバレもあります。それから本編で選んだヒロインとは違うヒロインとイチャイチャしとるので、そういうの嫌だなぁという人はご注意を。
とある日の休日。妹である友香と一緒にくつろいでいたリビングに、大きなチャイム音が響き渡る。
「お、来た来た」
その音に友香は手にしていた携帯ゲーム機を置いて、ゆったりとした足取りで玄関に向かう。
しばらくしてからドアが開く音が聞こえ、続け様に和気あいあいとした元気な声が複数届く。
足音と共に、声が段々とリビングに近付いて来る。俺は手にした文庫本を閉じて、
直後、リビングの扉が開かれ、来客達が姿を見せた。
「お邪魔しまーす」
揃って挨拶を口にしながらやって来たのは、四人の女の子。友香の友人である小波悠奈、中村愛莉、叶千秋、そして――
「セーンパーイ!!」
四人組の一人、金髪ショートカットの小柄な女の子が黄色い声を発しながら不意に駆け出し、飛び付くように俺に抱き付いた。
「おっと……! 全く、いきなり飛び出したら危ないだろう?」
「えへへ、ごめんなさーい」
と、甘えるような声で謝罪しながら、彼女は縋り付くように俺の胸元に顔を埋めた。
そして彼女が、大宮出雲。他の三人同様友香の友人。そして、数ヶ月前から付き合い始めた俺の恋人である。
「全く……出雲はお兄ちゃんに会う度にそれだね」
「そうですね。世名先輩の方も、すっかり慣れた様子ですから」
と、中村が微笑ましいといった風に笑う。
彼女らが言う通り、出雲ちゃんは付き合ってからこうしてダイナミックに抱き付いて来る事が多い。最初の方は大きくバランスを崩しがちだったが、最近はしっかり受け止める事が出来るようになった。人間、案外慣れるものだ。
「私達も見慣れたもんだよね。にしても毎度毎度……飽きないの?」
「何言ってるの悠奈! 飽きる訳無いじゃん! 私と先輩は、一生ラブラブなんだから! ねー、先輩!」
「それは良いけど、そのイチャイチャタイムは後にしてくれるかな? 自分の兄と友人の抱擁シーンを他の友人達の前で見せられる私の気持ちも考えて」
「大丈夫ですよ友香さん、私達も慣れましたから。お二人のラブシーン見ても、心を無に保てます」
「ち、千秋さん、それフォローになってますか……?」
何とも緩い彼女達の会話に、つい笑みが漏れる。相変わらず、仲が良いようで何よりだ。
とりあえず、このままでは進むものも進まないので、俺はガッチリと抱き付く出雲ちゃんの頭を撫でながら、彼女に話し掛ける。
「ほら、出雲ちゃん。気持ちは分かるけど、今日は友香達と遊ぶ為に来たんだろ? だったら、いつまでもこうしてられないだろ?」
「むぅー、分かりましたぁ。でも、後でちゃんと先輩との時間作りますから、その時はしっかり相手して下さいね!」
「もちろん、分かってるよ」
ポンポンと頭を軽く叩いてやると、出雲ちゃんは満足したように笑顔を浮かべ、ようやく俺から離れた。
俺と出雲ちゃんが付き合い始めてからも、我が家は彼女達の集まる場所としてよく活用されていて、出雲ちゃんもその友人達との時間をしっかりと満喫している。俺との時間だけで無く、ちゃんと友人との時間も大切にしている。付き合い始めたらそこら辺が蔑ろになってしまうのではと少し危惧していたが、要らぬ心配だったようだ。
だからまるで付き合う前とあまり変わらない日常が、今日も今日とて続いている。
といっても、俺と彼女が恋人同士という関係になった事に変わりは無い。だから交際前に比べて、出雲ちゃんの積極性は大分上がったと言える。さっきみたいに、会う度に抱き付くのは当たり前。隙あらば密着して、声はほぼほぼ甘えたものだ。……こうして羅列すると、あんまり以前と変わってない気がするな。
まあ、それが嫌な訳でも無いし、恋人同士なのだから特に問題は無い。だが、正直ちょっと照れ臭いというか、恥ずかしい。
でも、そんな風に幸せそうにしている彼女を見ているのは俺も嬉しいし、出来る限り彼女の行動は受け止めるようにはしている。彼女も、一応度が過ぎない程度にはセーブしてるし。
だから俺と出雲ちゃんの交際状況は、最善の状態といえるだろう。自分で言うのもなんだが、理想的なカップル、と言っても差し支えないはずだ。
「――さ、わちゃわちゃしたお話は終わりにして、まずはゲームでもしますか。例のゲーム、持って来てくれた?」
パンと手を叩いて話題を切り替えながら、友香は千秋に目配せする。
「はい! 持ってきましたよ、大乱戦スラッシュブラザーズ! 全キャラ解放済みですよ!」
「流石。私、まだ積みゲー溜まってて全部解放出来てないからさ。助かる」
「これって、対戦ゲームですよね? 私、上手く出来るでしょうか……?」
「そんな難しくないって。チーム戦も出来るし」
「あ、じゃあ私先輩と一緒のチーム組む! ラブラブパワーで勝っちゃうから!」
「あー、はいはい。じゃ、お兄ちゃんも参加って事でいいよね?」
「今日は俺も暇だし、良いぜ」
「やったぁ! じゃあ先輩、私の隣の席で一緒にやりましょう!」
出雲ちゃんが俺の腕をグイグイと引っ張る。
「結局イチャイチャしてる」
「あはは……出雲さんらしいですね」
「ま、別に良いよ好きにすれば。ボコボコにするだけだし」
「ですね。ゲーマーとして、イチャイチャしながらプレイする輩には負けられません」
「お、お手柔らかにな……?」
こうして、今日も賑やかな一日が始まったのだった。
「――そういえば、お母様は今日、居ないんですか?」
ゲーム勝負も一段落した後、おやつを楽しみながらの休憩タイムの最中、出雲ちゃんがそんな事を聞いてきた。
「母さんか? 今日はパートで、夜遅くまで居ないよ。何か用でもあったのか?」
「用っていうか、ちょっと聞きたい事が……まあ、居ないならまた今度の機会でいいです」
「なんなら俺が伝えとこうか?」
「ああ、いいんです! ホント、大した事じゃ無いですから!」
出雲ちゃんはもうこの話はおしまいと言わんばかりに、慌てた様子でテーブルの上にあったクッキーに手を伸ばし、口に頬張る。
俺には言い辛い事なのだろうか……? まあ、無理に聞き出すのもあれだし、深く追求するのは止めておこう。恋人同士とはいえ、プライバシーはある。
結局それ以上は会話を広げる事はせず、俺も同じようにクッキーを頬張った。
◆◆◆
翌日の放課後。全ての授業が終わり、校舎を出て校門に向かう途中で、出雲ちゃんの姿を発見する。
「あ! センパーイ!」
彼女の方も俺を見つけたようで、手を大きく振りながら駆け寄って来る。
「ごめん、待たせちゃった?」
「全然! 先輩を待つ時間は苦じゃ無いので問題無しです!」
そう言いながら彼女は俺の隣に立ち、寄り掛かるように腕に抱き付いて来る。
「さ、帰りましょう先輩!」
擦り寄りながら、上目遣いで俺を見上げる。俺は頷きを返し、出雲ちゃんと並んで校門を抜けた。
昨日の事や今日学校であった事などを話し合いながら帰路進んでいると、不意に出雲ちゃんがどことなく緊張した面持ちで新たな話を振って来た。
「ところで先輩、今日ってバイトあったりしますか……?」
「ん? 今日か? 今日はシフト入ってないから、休みだけど……」
「あ、そうなんですね。そっか……」
「もしかして、どっか行きたい場所でもあるのか? それなら喜んで付き合うけど」
「え!? ああ、いやそうじゃないんです! その……むしろ今日は、私の方が用事があるっていうか……」
「あ、そうなんだ」
じゃあなんで俺の今日の予定なんか聞いたんだろう。
気になったので聞いてみようかとした寸前、出雲ちゃんはそそくさと話を進める。
「だから残念ですけど、デートはまた今度にしましょう! あ、今度の日曜日なんてどうですか?」
「え? ああ、構わないよ」
「やった! 約束ですよ! ……って、いつの間にか先輩の家ですね」
顔を上げると、確かに目の前には俺の家があった。
「じゃあ、今日はここでお別れですね。夜に電話しますね!」
「あ、うん。用事あるんだよね。気を付けてね」
「はい! じゃあ、またです先輩!」
俺から離れて、出雲ちゃんは手を振りながら自分の家に向かった。
曲がり角を曲がり彼女の姿が見えなくなるのを確認してから、俺は自宅に入った。
「しかし出雲ちゃん、なんだか慌ただしかったなぁ……」
なんか落ち着いて無いというか、様子がおかしかったよな、少し。何かあるのだろうか? ……俺に隠し事でもしてるのか?
ちょっとだけ嫌な予感を感じたその時、不意に鞄の中のスマホが鳴り出す。ビックリしながら取り出すと、画面には千鶴さんの名前が。
「……はい、もしもし」
『おう世名、突然で悪いな。前置き無しで言うがお前ちょっと仕事来い』
「……だと思いましたけど、どうしてですか?」
『今日仕事だった奴が急用で来れなくなった。代わりに人が居る。お前が選ばれた。以上。さっさと来い』
「……分かりました」
機械のように淡々と出された指示に、俺は二つ返事を出す以外無かった。
それから数十分後、俺は太刀凪書店に向かい、予定に無かった仕事を始めた。
急な呼び出しで完全に油断していたので、体が仕事モードに移行するまでに少し時間が掛かったが、どうにか平常運転で業務をこなせた。
仕事を始めてしばらくしたところで、レジを担当する事に。
が、あまり客がやって来なかったので、俺は千鶴さんにバレないようにちょっとした休憩タイムに入った。
全く、急な呼び出しは勘弁してほしいものだ……しかし、出雲ちゃんと約束しなくて良かったな。もししてたら約束を破ってしまう事になってた。……そういえば彼女は今、何をしてるんだろう? 用事があると言ってたが。
そんな事が思い浮かんだのがキッカケで、俺の脳内に千鶴さんからの呼び出しの前に考えていた事が再度浮かび上がる。出雲ちゃんの様子がおかしかった事についてだ。
そういえば、少し前に出雲ちゃんがこの店に来た時も、ちょっと様子がおかしかったような気がするな……それに今思うと、最近はちょこちょこ様子が変だったな。
何かあるのだろうか? 出来る事なら気のせいであってほしいが、そうとは考えにくいしな……なんとなく、何かに気付かれるのを避けてるような気がする。やっぱり、何か隠し事があるのか?
「……いやいや。そんなはず無いって」
ふと、良くない想像が浮かんでしまい、頭を振ってその考えを振り払う。
隠し事の一つや二つ、誰にだってある。恋人同士だって、あまり知られたくない事があるんだ。だから、気にしては駄目だ。
こんな事を考えるのは止めようと、気持ちを切り替えるように大きく息を吐く。その直後、お客が一人レジにやって来る。
今は仕事中だったな。集中しなきゃ。
「いらっしゃいま――」
顔を上げてお客の顔を視界に捉えた瞬間、俺は思わず固まった。予想外の人物が、目の前に居たのだ。
「い、出雲ちゃん……?」
「へ? ……って、先輩!?」
お客――出雲ちゃんは俺以上に驚いた反応を見せた。
「ど、どうしてここに? 今日は用事があるんじゃ……」
「せ、先輩こそ、今日はバイト休みだって……」
「いや、急に来てくれって頼まれてさ」
「そ、そうなんですか……」
「……えっと、とりあえずこの本、買うんだよね?」
と、俺はレジカウンターの上に置かれた雑誌を指差す。
「え? ……ああっ!? ち、ちが、それは……!」
出雲ちゃんが何故か慌てた様子で雑誌に向かって手を伸ばす。が、それより先に俺の伸ばしていた手がその雑誌を取った。
愛しの彼氏もこれでメロメロに!? 立派な彼女になる為の100の方法――という名の雑誌を。
「…………えっと……この本で、間違いありませんか……?」
「…………あぁぁ……」
蚊の鳴くようなか細い声を出しながら、出雲ちゃんはへなへなとレジカウンターの下にへたり込む。覗き込むと、彼女は耳まで真っ赤になってゆでダコみたいになっていた。
「えっと、その……く、詳しい話は仕事が終わった後に聞くからさ……待っててもらえるかな?」
「……はい」
「……で、買う?」
その問いに出雲ちゃんコクリと頷き、雑誌の代金をレジカウンターの上に置いた。
それからしばらく経って仕事が終わった後、俺は待っててくれていた出雲ちゃんと合流。落ち着いて話をする為に、店から少し歩いた先にあるベンチに腰掛けた。
「さて、何から話したものか……」
色々聞きたい事があるが、何をどう、どこから聞いて良いかが全く分からない。とりあえず……ウチの店に来た事を問い掛けるか。
「出雲ちゃん、今日は用事があるって言ってたよね? でも、出雲ちゃんはウチの店に来た。……どうして、嘘をついたの? いや、どうして隠そうとしてたのって聞いた方が良いのかな?」
「ご、ごめんなさい……その、先輩にあのお店に行くのを……というか、あの本を買うのを、知られたくなくって……」
「これを?」
出雲ちゃんの膝の上に置かれた、例の本に視線を送る。
「これ、前に先輩のお店に遊びに行った時に偶然見かけて、気になってたんです。でも、先輩に買ったの知られたくなくて……他のお店では見つかんなかったし、だから……」
「だから俺が休みの日を見計らって、買いに来たと。だから今日、あんな事聞いたんだね」
コクリと、出雲ちゃんは頷く。
なるほど……じゃあ前に様子がおかしかったのは、この本に興味を持った事を知られたくなかった訳だ。
「それは分かった。でも、どうしてこんな本を?」
「……最近不安に思う事があるんです。私……ちゃんと、先輩に相応しい彼女になれてるんだろうかって」
出雲ちゃんは悲しそうに目を細める。
「もちろん、先輩が私を選んでくれた事は、私を好きになってくれたって事は理解してます。でも、だから不安になるんです。私は、ちゃんと彼女出来てるんだろうかって」
「……どうして、そんな事を?」
「だって! ……だって、私は女性としては、まだまだ未熟だから。正直に言えば私なんかより、あの人達の方が女性としてずっと魅力的で、立派です。先輩と付き合う前は絶対負けないって気で張り合ってましたけど、いざ恋人の座を勝ち取った後になったら、急に色々不安になってきたんです」
出雲ちゃんは震える体を支えるように、自分を抱き抱える。
「だからもっと、女性として磨きを掛けなくちゃって。魅力的にならなくちゃって。先輩に、相応しい彼女にならないとって……だから、こっそり色々やってたんです。こういう物を買ったり、調べたり……あとは、既に恋愛経験のある人に話を聞いたり」
「じゃあ、昨日母さんに話があるって言ってたのも……」
「はい。先輩のご両親はラブラブですから。為になる話、聞けるかなーって」
なるほど……最近様子がおかしいと感じる理由は、それだったのか。
そういう事なら……俺の掛ける言葉は、ただ一つだ。
「大丈夫だよ」
そう言って、俺は彼女の頭を撫で、微笑みかけた。
「出雲ちゃんは俺にとって凄く魅力的な女性で、理想的な彼女だよ。だから付き合ったんだ。十分、俺の彼女に相応しいよ」
「先輩……」
「それに、俺の方が心配だよ。出雲ちゃんにとって相応しい彼氏になれてるのかって」
「そんなの決まってます!」
身を乗り出して俺の顔を見つめながら、出雲ちゃんが大声を上げる。
「先輩は私にとって、これ以上無いぐらい理想的な彼氏です! 相応しく無い訳が無いです!」
「そっか……なら、俺も同じ気持ちだよ。俺にとって、出雲ちゃんはこれ以上無いぐらいの彼女なんだよ。だから心配する必要無いよ。俺は、出雲ちゃんが大好きだからさ」
「あっ……」
言葉を失ったように、口を薄く開いたまま俺を見つめる。
「……あはは、そうですよね」
ふと、出雲ちゃんが嬉しそうな、安心したような、それでいて申し訳無いような複雑な笑顔を浮かべる。
「先輩はそういう人ですもんね。駄目だなぁ、私……こんな事で不安になっちゃって……それこそ、彼女失格ですよね」
「良いよ別に。出雲ちゃんがそういうちょっとした不安で思い悩んじゃう、繊細な子だって事は俺も分かってるから。そんな君を支えたくて、俺は君の隣に居る事を選んだんだ。だから、気にしなくて良いよ」
「先輩……ごめんなさい。そして、ありがとうございます」
安堵したような笑顔を見せながら、出雲ちゃんは俺の胸に顔を埋める。そんな彼女を、俺はギュッと抱き締めた。
「――でも、安心したよ。俺の不安が外れてたみたいで」
「不安、ですか?」
「最近、出雲ちゃんの様子が変だったからさ。だからその……俺に隠し事してるんじゃないかなって。まあ、実際そうだった訳だが」
「うっ……ごめんなさい……」
「良いよ。俺はもっと、大きな隠し事かと思ってたから。その……う――」
「そんな訳無いじゃ無いですか!!」
不意に、出雲ちゃんが大声を響かせる。その口調はどこか怒っているようだった。
「確かに今回は先輩に隠し事してましたけど、それだけは絶対にありえません! 私が好きなのは先輩だけです! 間違ってもそんな事はぜっっっっっったいに無いですから!!」
「わ、分かってるよ分かってるよ……! 俺もちょっと不安になっちゃっただけだからさ」
「そ、それは私も悪かったですけど……」
「だから、今回はお互い様って事で終わりにしとこう? な?」
「……はい。私にも責任はありますし、そうしましょう。……あの、先輩」
「ん? どうし――」
続きの言葉が出る寸前。彼女の柔らかな唇が、俺の口を塞いだ。
「……ッ!? い、いきなりどうしたの!?」
「あ、改めて私の愛情を、先輩に伝えたんです! 私はこんなにも、先輩を愛してるんだって!」
「え、えっと……」
「た、足りないならもう一回しますか!? こ、今度はもっとその……過激に!!」
「……恥ずかしいし、遠慮しとく」
「……助かります」
真っ赤になった顔を背けながら、出雲ちゃんは小さな声でそう言った。
「……帰ろっか」
そっと、彼女の手を握る。
「あっ……はい!」
こうして、俺と出雲ちゃんのちょっとした騒動は終わった。
きっとこれからも、似たようなトラブルがあるかもしれない。でも、それでもきっと俺達は大丈夫。
だって俺達は、こんなにも愛し合っているのだから。
今回は出雲と恋人になった場合のifストーリー。
彼女がメインだと、内容がシリアス風味になりがち。彼女は悩みなどが多いからかも。
他のヒロインの場合と違い、今回の友希はなんとなくお兄さんみたいに、出雲を引っ張っていく感じだった気がします。相手が変われば、友希の立ち位置も変わる。