海子と彼女の父親である泉利さん、二人の会話の邪魔にならないように俺達は噴水広場から立ち去り、少し離れたところにある木々に囲まれた通路で、二人の会話が終わるのを待っていた。
その最中、待ち始めて数十分ほど経った頃、通路沿いにあるベンチに座っていた陽菜が、ポツリと呟いた。
「それにしても、泉利オジサンが海子ちゃんのお父さんだったなんてねぇ……」
その呟きに、陽菜の向かい側にある木に寄り掛かっていた晴美さんが「そうね」と反応を返し、隣に立つ泉利さんの
「泉利さんの娘さんに関しては、ご存じで?」
「一応。まさか、陽菜ちゃんのお友達とは思ってもいませんでしたけど……」
「私も思ってもいませんでしたよ。……あれ? そうなると……恵理香ちゃんや斗真君は、海子ちゃんの義理の姉弟になるのかな?」
「それって、今から会うひっちゃんのお友達だよね?」
川嶋の問いに、陽菜はコクリと首を縦に振る。
「あー、そっか。海子っちのお父さんがその、恵理香って子達の今の父親になってるんだから、海子っちとは義理の姉妹、姉弟関係になる……のかな?」
「まあ、遠い親戚ぐらいの認識でいいんじゃないか? どうあろうと、雨里の生活がガラッと変わる事は無いだろう」
「それもそっか。で、話は変わるけど……その例の陽菜っちの友達は、まだ来ないの? もう結構待ってると思うけど……」
法条の言葉に、陽菜はポケットからスマホを取り出して時間を確認する。それに釣られ、俺も同じようにスマホを取り出す。
現在の時刻は四時半ちょっと前。この公園に来たのが四時前ぐらいだから、約三十分は経っている事になる。
「もう三十分も経ってるんだ……部活の用事って言ってたけど、そんなに大変なのかな?」
「こっちとしては、五時前に……というか、そろそろ公園を出たいところだが……どうする? 最悪今日は会えないって事もあるぞ」
陽菜やその友達としては今日会いたいだろうけど、こっちも修学旅行中だ。旅館での夕食の時間もあるし、いつまでも待っている訳にもいかない。
それは陽菜自身も分かっているはずだ。けれど、再会したいという気持ちと葛藤しているのだろう、彼女はムムムッと眉をひそめながら唸り、スマホをジッと見つめる。
「うーん……やっぱり部活の用事が終わらないのかな?」
「……というか、俺達はその友人との待ち合わせ場所から離れてる訳だが、そこら辺は平気なのか?」
「あっ!」
裕吾の言葉に、陽菜はハッと表情を変える。
「そうだよ、恵理香ちゃん達は私達が噴水広場から離れてるの知らないんだ! もしかしたら、もう噴水広場に着いてて、私達の事探してるのかも!」
「それは無いんじゃないか? 噴水広場に着いて俺達が居なかったら、お前に連絡するだろう。それにあそこには、顔見知りの泉利さんも居る」
「あ、そっか……でも、万が一って事もあるし、ちょっと連絡してみるね!」
そう言って、陽菜はスマホから例の友達に連絡しようとする。
「あー! 陽菜居たー!」
が、その直前。不意に俺達の下に、木々に止まる小鳥達を一気に追い払うほどの大声が届いた。その甲高い声に驚きながら、声が聞こえた方へ視線を向ける。
視線の先に居たのは、栗色のツインテールの女性を大きく揺らしながら走る女性と、その後を必死に追い掛ける男性。二人とも学校の制服を着ていて、女性はこちらに元気よく手を振っている。
「あー! 斗真くーん! 恵理香ちゃーん!」
その二人組を見た瞬間、陽菜はパァッと明るい表情を浮かべ手を振り返しながら、小走りで前に出る。
「あれが……陽菜の?」
彼女達が例の友人なのか、晴美さんに確認する。すると晴美さんは「ええそうよ」と頷く。
あれが陽菜の京都の友達か――こちらへ駆け寄る二人組を見ていると、その内の一人、ツインテールの女性が速度を落とさずに陽菜に抱き付き、歓喜の声を上げた。
「やっと会えたー! 久し振りー、陽菜!」
「うわぁ! ビックリしたぁ……久し振りだね、恵理香ちゃん! 遅いから心配しちゃったよ!」
「ごめんごめん、部活の手伝いが思いの外長引いちゃって……でも、会えてよかったぁ……」
と、女性は何故かじんわりと瞳に涙を滲ませる。すると遅れて辿り着いたもう一人、大人しそうな男性が彼女に息を切らせながら、ツッコミを繰り出す。
「全く姉さんは……泣く事無いだろうに……」
「何言ってんのよ! 久し振りの友人との再会なのよ!? これが泣かずにいられるかっての!」
「アハハ……相変わらずだね、恵理香ちゃんは。斗真君も、久し振り!」
「うん……久し振り、桜井さん。そっちも、元気そうでよかった」
「うん! 元気いっぱいだよ! あ、そうだ! 二人にも紹介しないとね!」
陽菜は再会した友人との包容を一旦止めて、傍らで三人を眺めていた俺達に目を向けて、手を伸ばす。
「ここに居るみんなが、東京で出来た私のお友達だよ!」
「ほへー、いっぱい居るねぇ……あ、私は蒼井恵理香! こっちは、双子の弟の斗真」
「あ、俺達は……」
彼女達の自己紹介に続き俺達も、京都に来てから二回目の自己紹介をさっさと済ませる。
「へぇー、なるほどなるほど……とりあえず、陽菜が東京でも楽しそうにやってるようで何より何より。そんで……あなたが噂の友くんねぇ」
と、恵理香さんが俺に近付き、赤坂さんの時と同じように、俺をジロジロと眺め回す。
その視線と、背後から感じる天城のジトッとした視線に耐えながら、俺は黙って立ち尽くす。
「……なんか思ったより普通ね」
そして数秒ほど俺を眺めた恵理香さんの口から、赤坂さんと同じ普通宣告が放たれた。
またですか……陽菜の奴、一体どれだけ俺を美化して彼女達に教えていたのだろうか。
「もー、恵理香ちゃんもそんな事言って! 友くんはスッゴい魅力的だもん!」
「はいはい、あんたのノロケ話は聞き飽きたから、また今度ね」
「むぅ……気にしなくていいよ、友くん。恵理香ちゃん適当だから!」
「んなっ、失礼な!」
「ハハハッ……」
彼女達のやり取りに思わず苦笑いをこぼした、その時。不意に斗真さんと目が合った。その視線に、俺はどことなく違和感を感じた。
なんだ……何か言いたそうな目だな。悲しそうな、恨めしそうな、諦めたような……何とも言い難い目。
俺に話したい事でもあるのか――そう問い掛けようとした寸前、彼はそれを拒否するように視線を逸らし、傍らに立つ自分の母親に話し掛けた。
「ところで……母さんはここに居るけど、泉利さんは居ないの?」
「あ、そういえばそうだ。一緒に来てるんじゃないの? それに、待ち合わせ場所も噴水前にしたはずだよね?」
「あ、ああ、その事だけどね……」
どう答えるべき困ったようにする彼女に変わり、陽菜がその質問に答える。
「泉利オジサンね、今、海子ちゃんと二人でお話ししてるの」
「海子ちゃん……? 誰それ」
「あ、そっか知らないんだった。えっと……ちょっと待ってね、一つずつ説明するから」
事情を知らない彼女達に、陽菜が現在の状況を説明し始める。
彼女達の義理の父親である泉利さん。彼が俺達の友人である海子と実の親子関係であった事が発覚し、久し振りの再会を果たした彼女達が、今は二人きりで話をしている。
それを若干しどろもどろになりながらも、陽菜が全て説明する。それを聞いた二人は、理解し切れていないといった風に眉をひそめた。
まあ無理もない。こんな事をいきなり説明されて、即時に理解出来るほど人間柔軟じゃ無い。
「なるほど……分からん! つまりどゆこと?」
「理解するの諦めないでよ、姉さん……つまり、桜井さんのお友達が、泉利さんの実の娘さんだったって事だよね?」
「うん。だから今、二人で話し合ってるの。私達は邪魔しちゃうと思って、ここに移動したんだ」
「ふーん……結局分かんないけど、しばらくすれば戻ってくるのね?」
「多分……どうする?」
と、陽菜はこれからどう行動するか求めるように、俺へ目を向ける。
俺達に出来る事は二つ。このままここで海子達を待つか、噴水広場まで向かいに行くか。正直そろそろ旅館に戻らないと時間がヤバイが、まだ二人が話しているのなら邪魔する訳にもいかない。
どうしたものかと、みんなの視線を一気に受けながら悩んでいた、その時。
「悪い、待たせてしまったな」
不意に、そんな言葉と共に噴水広場方面から、海子と泉利さんが戻ってきた。
「いや、全然構わないよ。もう終わったのか?」
「ああ。……ん? 見ない顔が居るな。もしかして、例の?」
海子の問いに、俺は無言で頷きを返す。
「そうか……つまり、彼女達が父さんの……」
すると海子はポツリと呟きながら、目を細める。
そっか、海子にとっては、あの二人は複雑な関係になる訳だもんな。やっぱりちょっとは思うところはあるよな。
そして、同じ立場である恵理香さんと斗真さんも、どこか気まずそうな目で海子を見つめる。
「えっと……あんたが、噂の海子ちゃん?」
「ん? ああ、陽菜達から聞いてるのか。ええ、そうです」
一応初対面だからか、海子は敬語で恵理香さん達に返答する。それから少し間を空けて、言葉を続ける。
「……確かに私達は、少々複雑な関係性かもしれません。でも、意識しても仕方無いです。だから、あまり気にしない事にしませんか? 私達はあくまで陽菜の友人同士……という事で」
「えっと……難しい事は、よく分かんないけど……まあ、意識しない方がいいよね!」
「その方が助かります」
「うん、分かった! じゃあ私達は、陽菜の友達同士って事で!」
恵理香さんに同意するように、斗真さんも頷く。
それに感謝するように、海子も安らかに微笑みながら、軽く頭を下げた。
「海子、それに二人も……すまないな」
と、泉利さんが不意に申し訳無さそうに頭を下げる。それに対して、海子は優しく声を掛けた。
「謝る理由なんて無いさ。別に悪い事は無いんだから」
「そうですよ。泉利さんに娘さんが居た事は、僕達も聞いてましたから。まさか、桜井さんの友達とは思わなかったけど」
「だから気にするな。それに、これから家族で食事に行くんだろう? そんな気に病んでいては、家族の絆を深めるなど出来ないぞ?」
「お前達……ああ、そうだな。ありがとう」
と、泉利さんは安らかな笑みを浮かべる。それに、海子も彼に微笑み掛ける。二人の様子を見る限り、どうやらわだかまりなんかは無いみたいだ。
話し合いで関係が悪化するかと思ったが、そんな事も無かったようで、ホッと一安心する。
「っと、それより友希。そろそろ旅館に戻らないと、マズイのではないか?」
「あ、そうだな……移動時間も考えると、そろそろこの公園を出たいとこだな」
改めてスマホを見て、時間を確認する。時刻は五時前。そろそろ出ないと、正直マズイ。
「えー、陽菜達もう行っちゃうの!? やっと会えたばっかじゃん!」
「姉さん、わがまま言わないで。桜井さん達は、あくまで修学旅行で京都に来てるんだから。それに、僕達も用事があるんだから」
「うぅ……ま、遅れた私達が悪いか」
ガックリと肩を落とし、恵理香さんは陽菜を見つめる。
「という訳で、今日はここでお別れだね」
「そうだね……あんまりお話出来なくて、残念だよ」
「それはこっちも同じ気持ち! まあゆっくり話すのは、明日にしよ!」
「明日?」
ちょこんと、陽菜は首を傾げる。
「うん。明日、学校終わったら私達も椿の旅館に寄るつもりだからさ! 陽菜も、夜ぐらい自由な時間あるでしょ? 椿も交えて、楽しく話そうよ!」
「そうなんだ! うん、そうしよう! 今日あんまり話せなかった分、明日はいっぱいお話ししようね!」
「おうよ!」
明日、再び再会する事を約束して、恵理香さんと陽菜は固い握手を交わす。
「……よし! それじゃあ友くん、旅館に戻ろ!」
「ああ、そうだな。海子、もういいか?」
「気にするな。もう話す事は、全て話したさ」
海子と泉利さんはアイコンタクトを交わして、同時に頷く。
「そっか……それじゃあ、戻ろうか」
「うん! 恵理香ちゃん、斗真君、また明日ね!」
「ええ!」
「また明日」
「あ、そうだ。お母さんは明日旅館に来るの?」
「私? 私は明日ちょっと忙しいから、無理かしらねぇ」
「そっか……残念」
しょんぼりと、陽菜は肩をすくめる。それを励ますように、晴美さんは肩をポンと叩く。
「落ち込まないの、また連絡するから。お母さんもお父さんも、いつもあなたを思ってるからね。頑張りなさいよ?」
「お母さん……うん! 私、頑張るよ!」
「よろしい! それじゃあ友希君、色々と迷惑掛けると思うけど、この子をお願いね」
「あ、はい……」
「もう、私迷惑なんて掛けないもん! 行こ、友くん!」
「そうだな。それじゃあ、俺達はこれで」
ペコリとみんなに頭を下げ、晴美さん達に見送られながら、俺達は赤坂旅館を目指して歩き出した。
「……今日はありがとうな、友希」
その移動の途中、一番後ろを歩いていた俺に、突然海子がそうやって声を掛けてきた。
「どうした急に? 感謝されるような事なんてしてないぞ?」
「父さんと話す時だ。私達を二人にする為に、みんなを連れて場所を移してくれただろう? お陰で、父さんとゆっくり話す事が出来た」
「なんだ、その事か。別に大した事はしてないよ。みんな同じ事を思ってただろうしな。……お父さんとは、どんな話をしたんだ?」
これは聞いていいのかと一瞬戸惑ったが、思い切ってその質問をぶつける。すると海子は、躊躇わず答えてくれた。
「離れ離れになった後、お互いが何をしていたのか、どう思っていたのか……そんな事を話し合った。お陰で父さんの思いもハッキリと聞けて、スッキリしたよ。話し合って、本当によかった」
「……そうか」
海子の安らかな笑顔を見て、俺は内心ホッとした。
父親と話し合う事で、海子の心に新たな負担が掛かるのではと思っていたが、それどころか逆に話し合う事で、心がスッキリしたみたいだ。
「よかったな、お父さんとしっかり話し合えて」
「ああ……今日、父さんと話して、私は初心というものを思い返せた気がする」
「初心?」
「私が強くなろうとした理由、変わろうと決意した理由、そして……お前を好きになった理由……とかな」
恥じらうように、海子はそっと目線を外す。その仕草に俺も照れ臭くなり、同じように目線を外す。
この気まずい空気をどうしようか……そう恥ずかしさを感じながら頭を回していると、不意に、海子とは別方向から視線を感じた。
その視線に見に覚えがあり、俺は慌ててその視線に向けて目をやる。
「……また二人とも、いい雰囲気」
その視線の正体は、ジトッとした目で俺達を見据える、天城のものだった。
「ゆ、優香!? 前の方を歩いていたはずじゃ……」
「だって、二人が後ろの方で話してるの見えたから……二人だけ、ズルい」
「ズルいって……」
天城はムスッとほっぺをぷっくり膨らませ、目線を斜め下に落とす。ちょっと前にも見た気がする状況に、俺は海子と共に苦笑する。
それからどうにか天城を宥めてから、先へ進むみんなの下へ合流する。
「――ねぇ、明日はどうすんの?」
すると、他のみんなが明日の事について話しているのが、耳に入る。俺達もその会話に参加しようと、発言する。
「みんなは明日の自由行動、どうするか決めてるのか?」
「全員、今んところ予定無しだって。世名っち達は?」
「俺は……明日もみんなで京都を回れたらなって……どうかな?」
みんなに問い掛けると、特に反対意見は返ってこない。どうやらみんな賛成、という事らしい。
「じゃあ、明日もみんなで京都を回ってみるか?」
「俺達は構わない。予定も無いしな」
「私達もオッケーだよー。みんなで回った方が楽しいしねー」
「うん! また私が京都の色んなところ案内してあげるね!」
「そっか……海子と天城は?」
「私も構わんぞ」
「大丈夫だよ。世名君と一緒なら、嬉しいし」
「それじゃあ……決まりだな」
明日も今日と同じように、みんなで京都巡りをする――という事で一応予定が決定した。が、不意に滝沢が口を開く。
「でもさ、どこ見て回る? 今日で結構色んなところ回ったでしょ?」
「大丈夫! 京都にはまだまだ色んなところがあるんだから! それに、まだ一番重要なとこには寄って無いし!」
「それって?」
「ほら、恋愛成就のスポットとか、縁結びのお守り買いに行ったりさ!」
「恋愛成就……」
「縁結び……」
陽菜の発言に、天城と海子がポツリと呟く。
「あー、そっか。あんたらにとっちゃ、重要なイベントよね」
「京都にはいっぱい恋愛成就の場所があるんだよ! 私、友くんとの恋愛を成就させる為にそこに行きたい! 優香ちゃんや海子ちゃんもそうでしょ?」
「そ、それは……」
「まあ……行きたいけど」
「だから、明日はそういうところを中心に見て回ろうよ! いいでしょ?」
と、陽菜は俺を見つめながら頼み込む。
「俺はいいけど……他のみんなはそんな場所に興味無いだろ?」
「私達女性陣は異議無しだよ。面白そうだし」
「俺達男性陣も、異議無しだ。どうせ見て回るとこも無いしな」
滝沢、そして裕吾は俺の心配も関係無く、あっさりと恋愛成就のスポット巡りを承諾する。
「そ、そうか……なら、見て回るか」
「やったぁ! 楽しみだね!」
「そ、そうだな……」
「まあ……ね」
元気いっぱいにはしゃぐ陽菜に、冷静を装いながらも、待ちきれないといった風に頬を綻ばせる天城と海子。
みんな、完全に気持ちはもう恋愛成就のスポットに向いている。が、俺は一つ思う事があった。
彼女達はみんな、俺との恋愛を成就させるのを目的に、そのスポットに向かう訳だ。でも、三人が全く同じ目的で同じ場所に行ったとしても、それは効力があるのだろうか? 結局成就するのは、一人なのだから。
だが、これを口にしたら事がややこしくなりそうなので、そっと心の奥にしまい込んだ。
こういうのはいわゆる願掛けなんだ。これで俺達の恋愛の行く末が決まる訳でも無いのだから、自由に祈らせてやろう。
何はともあれ、明日の目的は決まった。明日も無事に乗り越えられますように――そう願いながら、みんなと一緒に旅館を目指して歩き続けた。
次回、修学旅行も三日目に突入。ようやく修学旅行編も折り返し地点です。もうしばらく、お付き合いお願いします。