城下町のダンデライオン〜長男は魔法使い〜   作:ソール

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すいません!ダンデライオンがおもしろすぎて、もう一個投降しました
無論、他の投降します!
『表は一般人 裏では泥棒』もやっていきますが
こちらもやります

評価などは気にしてません

お暇な時だけ見てくれるだけで構いません

よろしくお願いします


プロローグ

朝6:30

 

俺、櫻田・(まこと)18歳

 

櫻田家長男で、高校3年生です

 

櫻田家の朝は大忙しで、こんな時間に起きないとある意味大変なことが起こるので、いつも俺はこの30分前には起きていた。

俺は服や支度など済ませて、俺の趣味でもある料理を振るっていた。ちなみに得意料理は母さんお手製の『野菜オムレツ』だ

 

「ん?真!あんたまたこんな時間に起きてたの?」

 

「別にいいだろおふくろ?俺の趣味が料理って知っているだろ?」

 

そう、俺たちの母さん。櫻田・五月。いつもみんなの面倒を見る。俺たちの自慢の母さんだ

 

「ダメよ!代わりなさい!私がやるわ!」

 

「だから!大丈夫だって言っているじゃん!」

 

母さんはいつも俺の事を心配していた。長男で18歳だと言うのに、まだ俺の事を子供扱いしていた

 

だが

 

実は理由がある(・・・・・)

 

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたは!左腕(・・)が無いんだから!!」

 

「大丈夫だって言っているだろ!たく!」

 

そう、俺は昔ある事故で左腕を無くした。しかもそれだけでなく、俺だけ能力が開花しなくなった

おかげで俺の性格は平凡すぎる毎日、これではまるで一般人と同じ生活だった。でも俺は別に左腕を無くても、生活に不便はなかった

 

「あ!兄さん!!また勝手に!」

 

「葵も止めて!またやっているのよ!」

 

「お前もか!そろそろいい加減にしろよ!俺を子供扱いするのはよ!」

 

櫻田葵、俺の双子の妹、俺が一足先に生まれた、俺が左腕を無くしたあの日からいつも俺の事を心配していた

 

「兄さんは左腕が無いんだから!ここはお母さんに任せて!」

 

「たく!わかったよ!後よろしく」

 

さっき生活が不便じゃないって言ったけど、不便なら家族みんな俺の事を心配することかな

 

「ああ、兄貴、おはよう」

 

「ああ、おはよう」

 

櫻田修 俺の弟で次男で高校2年生で17歳、いつも平凡そうな顔しているが、コイツ実はツインテール好きのちょっとアホな弟

 

「また母さんと葵姉さんに朝飯を止められたのか?」

 

「ああ、別に左腕無くても大丈夫だし!」

 

「そういうわけにはいかないだろ。火を使っているだから」

 

「それじゃあ、俺は一人暮らしできねえよ」

 

「それ、葵姉さんの前で言うなよ。マジで怖いから」

 

実はもう少しで俺と葵は卒業なんだが、大学に行く時は一人暮らしをしようと考えているんだが、前におふくろや葵が認めてくれなかった

 

「おはよう兄さん」

 

「おはよう、奏、頭すっごいボサボサだぞ、梳かして来い」

 

「え!?嘘!?やだ!」

 

櫻田奏、次女で俺の事をしつこく心配する女で修の双子妹

 

「あ!兄さんおはよう」

 

「おう、遥、昨日渡した本?面白かったか?」

 

「うん、すっごく、また今度借りてもいい?」

 

「ああ、あのシリーズは全部買ったからな」

 

櫻田遥、三男で14歳、今は双子の姉である岬と一緒に中学へ通っている

 

「遥!早いよ!・・あ!真兄さんおはよう!」

 

「ああ、お前ら本当に仲がいいよな」

 

「なんだ兄さんも葵姐さんと仲良くしたいのか?」

 

「まあな、というより、俺が悪くしちまうんだけどな」

 

葵とは、俺のわがままな所をいつも見ている。あいつとあんま仲良くなれないのはあいつがおせっかいで、いつも俺が嫌がって喧嘩する事も昔あったからだ。そして今も結構続いている

 

「兄さま!おはようございます!」

 

「おはよう・・・兄さま」

 

「おはよう、輝、栞、顔を洗って来い。目が覚めるぞ」

 

櫻田輝と栞 四男と六女で輝は小学校で栞は幼稚園生だ。この二人が一番下な兄妹だ

 

「兄さま・・顔を洗うの手伝って欲しい」

 

「わかったよ。洗面所行くぞ」

 

栞はいつも俺の側のいる。あいつが生まれた時から俺とおふくろでいつも面倒見ていた。それがきっかけでいつも俺に甘えるようになる

 

「よし!大丈夫か?目は覚めたか?」

 

「うん、ありがとう、兄さま」

 

「いいよ、別に」

 

「うわ〜〜!おはよう?栞〜真〜」

 

「おはようオヤジ、あんたも顔を洗って、ひげを剃らないとみんな来るぞ?」

 

「ああ、急ぐ」

 

櫻田総一郎 俺たちのオヤジ、大黒柱で、いつも俺たちの心配するオヤジだ

 

「真ー!!悪いけど!茜と光を起こしに行って!」

 

「あいつら、また起きないのか。分かった!行く!」

 

おふくろに言われ、三女の茜と五女の光を起こしにいく

 

「あ〜、ガチで熟睡してやがる、おい茜!茜!7時過ぎたぞ!光も起きろ!」

 

「ふえ〜〜?」

 

「起きろ!7時過ぎだぞ!さっさと起きろ!」

 

「ふえ!急がなきゃ!」

 

茜は起きたが、光はまだ眠っている

 

「あ!そうだ。おはよう!兄さん!」

 

「ああ、おはよう。ほら起きろ!光」

 

「ん〜〜〜?もう朝なの?まだ眠いよ〜〜」

 

「起きろマジで遅れるぞ?」

 

「え〜〜?兄さまがおはようキスしたら起きる♡」

 

「は?マジで?」

 

光はなぜか?いつも俺に甘えることが、最近になって多くなった

 

「わかったよ、じゃあ・・・・」

 

「ん♡」

 

光は目を瞑る。それじゃあ口にキスするみたいじゃないか、あいにく俺は

 

チュ

 

「え〜〜〜!ほっぺ〜〜!」

 

「口にするわけにはいかないだろ?これで起きただろ早くしろよ」

 

「うん・・・・・口にして欲しかったのに」

 

最後の方、何か言っていたような気がしたが、よく聞こえなかった

 

だが

 

これで全員起きた

 

俺は下の階に戻り、朝飯を食べる机に座る

 

「兄さん?光になにかしてないよね?」

 

「いきなりなんだ葵?あいつが『キスしたら起きる』って言ったから、ほっぺにしただけだ?」

 

「き、き、キス!?」

 

「なんだ大きな声出して?朝から大きな声出すなよ」

 

「キスしたの!?兄妹なんだよ!!」

 

「兄妹だから、別に問題ないだろ兄妹で恋が実るわけじゃないんだからさ」

 

「そ、そ、そうだね」

 

「まさかと思うが、思っていたのか?」

 

「べ、別に思ってないよ。兄さんのバカ」

 

「そのバカは理不尽だぞ」

 

葵が若干顔を赤くしたが、あいつ俺が他の女と居る時、いつも不機嫌になるんだよな

 

「はい、それじゃあ皆さん」

 

「「「頂きまーーーす!!」」」

 

「オヤジ、新聞読んでないで食え」

 

「わかっているよ」

 

「そういえば、トイレットペーパー ストック無いけど」

 

「だってさ?修、今日買って来い」

 

「ああ、俺だったな、わかった」

 

「いいよね、兄さんは、最近休みばっかで」

 

「だったら、俺をずっと料理にしろよ。それなら喜んで毎日やるのにさ」

 

「ダメよ!絶対にダメだからね!」

 

「おふくろめ!左腕が無いくらいいいだろ!」

 

「ダメよ、ダメだからね、危ないから」

 

「ぐぬぬぬぬぬっ!」

 

俺が左腕が無いのが原因で、あんまり自由に過ごす事ができなかった

 

みんな俺の左腕無い事に関して心配するため、あまり家事などは手伝えなかった

 

「たく、心配なんだよ。お前らは。俺はもう行くぞ」

 

「ああ、待ってよ!真兄さん!」

 

「なんだよ。俺済ませたから、もう行くぞ?まさかまた壁になれか?」

 

「うん!お願い!」

 

「面倒なんだけど」

 

「そこをなんとか!!」

 

「はあ〜、わかったよ。一緒に行けばいいんだな?」

 

「うん、ありがとう兄さん!」

 

茜は人見知りで、他の人に見られるのが嫌だった。だからいつも俺が壁になって、一緒に登校している

 

「ふははは、真は茜のお気に入りだな!」

 

「笑ってないで、さっさと行ったらどうだ?オヤジ?迎えもう来るぞ?」

 

「お!これはいけない!」

 

いつも呑気なんだよなこの人、しかも

 

 

「なんで王冠を冠っているんだよ!城に連絡入っているだろうな?」

 

「も、もちろんだよ」

 

今、動揺したなってことは連絡してないな

 

ちなみに俺たちのオヤジはこの国の国王なんだ。なのに城には住まず、この住宅街で普通に暮らしている。

 

「じゃあ、行くぞ?茜?」

 

「待って!修ちゃんやかなちゃんや葵お姉ちゃんは?」

 

「お前の人見知りの登校で遅れたらどうすんだよ?俺たちの登校は全然着かないからダメだ」

 

「でも・・・」

 

「待って兄さん!」

 

葵が急いで玄関に来た

 

「おい?俺ら遅くなるから、俺たちを置いたほうがいいぞ?」

 

「いいよ。そんな遅くはならないよ茜の登校は」

 

「あっそ、勝手にしな」

 

「いってらっしゃい兄さま」

 

「ああ、言ってくるよ、栞」

 

そして俺、葵、茜、奏、修の5人で登校する

 

「なあ?兄貴?」

 

「なんだ?」

 

「兄貴卒業したらさ、大学じゃあ一人暮らしするって本当か?」

 

「「「え!!!???」」」

 

「一応そう考えている。まあな一人で何かしたと思ってな、課題とかで忙しくなるかもしれないしな」

 

「だ、だめだよ!兄さんも一緒にいてこその家族なんだからさ!!」

 

「茜?いつも一緒にいるとは限らないだろ?」

 

「でもダメよ!兄さまが一人暮らしなんて反対!!」

 

「奏まで、お前は賛成してくれると思ったのに」

 

「私も反対だからね!!兄さん!!」

 

「なんで葵まで、俺が居なくたって問題ないだろ?」

 

「「「問題あります!!!」」」

 

なんでそこで声揃えて言うのかね?

 

「まあ俺も兄貴がいなくなるのは困るな」

 

「修?お前までそんなことを言うか」

 

「でも、なんで一人暮らしをしようって考えているんだ?」

 

「まあな、一人で何かしたいし、王家に生まれたとはいえ、好きな事はしたいし、親の力を借りずに一人で何かしたいんだ」

 

「それなら、今も家で何かすればいいじゃないか」

 

「修?お前今日の朝俺がしようとして止められたんだぞ?どうやってあの家で好きな事をすればいい?」

 

「仕方ないだろ。兄貴が左腕は無いし、能力もない兄貴を心配して当然だ」

 

「それがおせっかいなんだがな」

 

そう、俺は左腕は無いうえに能力もなかった。小さい頃から能力は開花しないし、小さい頃に腕を無くした。残るは自分のしたいことが満足にできなかった。

そう考えていると

 

 

「ん!うわ!」

 

「あら?」

 

目の前に見知らぬ高そうな帽子とドレスを着た女性にぶつかってしまった

 

「あ!すいません!」

 

「いいのよ大丈夫です、それより怪我はなかったかしら?」

 

「いえ、大丈夫です」

 

「そう、ごめんなさい真様」

 

「いえ・・・・・」

 

なんだろうこの人?なんかどこかで会った気がする

 

「あのすいません?どこかでお会いしました?」

 

「いえ、真様に会ったのは今日で初めてですよ」

 

「そうですか、どうもすいませんでした」

 

「いえ、こちらこそごめんなさい」

 

そしてその女性がすれ違う時

 

「また後でね?」

 

「!」

 

とその言葉がはっきり聞こえた

 

「兄さん?大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫」

 

「今の知り合いの人?」

 

「いや、ただどこかで会ったような」

 

「もしかして?今の女の人に惚れたのか?兄貴?」

 

「「「へ!!!???」」」

 

「いや、そうじゃないけど」

 

いや、違う。知っているじゃなくて、どこかで見かけた?そんな感じが少し心からした

 

「兄さん!あの女の人と知り合いなの!!」

 

「いや、違うけど」

 

「でも、気になってたじゃない!!」

 

「ああ、どこかで会った気がして」

 

「兄さん!私たちというものがいながら!!」

 

「いや、その時は葵達はいなかったはず」

 

俺は葵達の話を半分しか聞いておらず、あの女の人が気になってしょうがなかった

 

そして

 

この後俺にとんでもない程、人生が一変するとは思いもしなかった


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