拉麺食べたい。
熱い麺をすする。なめらかで、艶やかで、それでいて深みがある。そんなきらめくスープの海に身を浸す、黄金に染まった線の集まり。ただ小麦粉をこねて固めただけで、本当にこんなものができるのだろうか。なんて疑いたくなるほど、精巧にできた麺。その味わいは甘く、優しく、そして主張が少ない。主張が少ない故に、様々な色に染まることができる。
例えば、あっさりとした塩ベースのスープと共に。その時は、スープに浮いた丸鳥の脂をいくつも取り込んで、あっさりとした、されど粘り強い味わいへとその身を変貌させる。
時に、煮玉子で。半熟になるよう計算しつくされたその卵は、裂けば甘く溶けた卵黄をスープに滲ませる。それを、そのまま逃さないように。柔らかく、されど頑丈になった卵白に、その出汁の旨みを充分に吸った卵白に乗せ、溢さないように口に含むのだ。さらにそこに麺を投入すれば、その麺は卵の形容出来ない旨さと一体化するだろう。
また、肉ならば。丹精込めて育てた焼豚。モスの旨みを逃さぬよう、特産キノコの戻し汁を利用したモスチャーシューを、この麺と同時に口に含む。それはうどんのような太さではなく、かといって細麺というほどの細さでもない。標準サイズの、もちもちとした食感とのどごしを併せ持った極上の太さである。そこに、肉の脂と食感を混ぜ合わせればどうなるか。想像するだけで心が騒ぎ立ってしまう。
「……美味い……」
そう、それは盾斧のように。剣と盾という別の存在が、まるでパズルのピースの如く一体化し、斧となる。そんな感覚が襲い来る。
この麺と肉も、全く別のものである。しかし口の中で含めば、抜群の相性を発揮する。それも、元々は全く別のものであると、にわかには信じられなくなるほどの。
麺の主張の弱さを、肉の勇ましい味が覆い尽くし。肉のクセの強さを、麺のまろやかさがカバーする。互いが互いの弱点を補い、強さを補強する。言葉にするのも憚られるような、最高の相性だ。
「こりゃ、箸が止まらんねぇ!」
そこに、スープを投入した。丸鳥を香味野菜を丁寧に炊き出したそのスープ。濃厚な豚骨スープや、一般的な醤油ベースのものとはまた異なった、落ち着いた味わいだ。塩ラーメンとはよく言ったもので、醤油、味噌、豚骨といったものとは一線を画す、あっさりとして切れのある旨みに満ちている。それが、口の中の麺と肉に絡んできた。
肉の脂が唾液と共に喉に落ちたものの、その身や麺は口内でまだ咀嚼されている。その結果水分が失われていくこの状況下に待ったをかけるのが、このスープだ。旨みと甘み。そして、細かく刻まれた酢橘による、柔らかな酸味。それらがスープの味をより光らせていた。味の強い豚骨や味噌では難しい、塩ラーメンだからこそできる味だろう。
そんなこんなで潤いを得た肉と麺は、潔く喉の奥へと消え去っていった。それでも足りない水分は、お冷で補給する。この麺を呑み込んだ後の水が堪らない。ただの水とは思えない旨さが、そこにある気がする。
「……ありゃりゃ、もう麺がないや」
夢中になって頬張っていたのだろうか。気付けば、どんぶりの中にはもう麺がほとんどなく、刻みネギやメンマが寂しそうに浮いているだけだった。
「おやっさん。替え玉一丁! あ、あと『青さ』も頼む」
「ヘイまいど!」
足りなくなったなら、増やせばいいじゃないか。そんな思いで、替え玉を追加する。
ドンドルマで稀有なラーメン屋を営むこの店は、替え玉に少しばかりのアクセントを加えている。少量の胡麻と香りネギの追加。生姜仕立てのまだらネギの刻みを、そして胡麻の風味を。替え玉の麺へと添えて出すのである。
また、このあっさりとしたスープには、青さが非常によく合う。青さとは、ヒトエグサとも呼ばれ、主にユクモ地方で親しまれている海苔の仲間だ。海藻の一種であるため、ここドンドルマでは食材という認知がされていない。このように食べられる店も、滅多にないのではないだろうか。
「お待ちどう!」
茹で上がった麺を器に乗せ、そこに胡麻とネギを少量加える。最後に生姜エキス配合のごま油。当店自慢の替え玉の完成である。
「おー……このボリュームが、またたまんねぇや……!」
左手で持った器を傾けて、中で眠る麺の塊をスープへと落とす。橙と黄色を黄金比率で混ぜ合わせたかのようなその泉へ、まるで純金のような麺が舞い降りた。
当初よりも麺が多いような、そんな気さえする。スープから身を乗り出すそれらを箸とレンゲで抑え込みながら、その圧倒的なボリュームに俺の口内はいよいよ大洪水を起こし始めた。淆瘴啖の奴もかくやと言うほどの、圧倒的な唾液量だ。
そこへ追加の青さも投じてみれば、黄金の世界に少量の闇が生まれる。これまでの、丸鳥と野菜の世界に。この塩ラーメンの世界に待ったをかける、大革命の始まりである。
「……こっ、これは……これは旨すぎる……ッ!」
海だ。大波が苛烈に岩肌を打ち付ける。荒々しくも煌びやかな世界が、そこにあった。
麺をすすった瞬間鼻を突き抜ける、直情的な磯の香り。青さの一枚一枚がスープに身を浸し、どころかスープの旨みをバネにその味を増幅させている。勢いよく吹き抜けたそれは、一瞬で俺の口の中を磯へと変貌させ、鼻を介して鮮明なイメージを俺の脳に叩き付けた。
この味は、海苔のそれに近い。しかし、一枚一枚が細かいために食感のほとんどがスープに溶けて、ただその柔らかな風味だけを残している。麺のまろやかな噛み応えを邪魔せず、それでいて味わい深さを増幅させる。見た目は地味だが、その力強さは希少種レベルだ。これがまたあっさりとした塩ベースのスープによく合うのである。いや、潮ベースとでも呼んでしまおうか。
「やべぇ、手が止まらねぇ……! 麺が、麺が……ッ!」
気付けば、俺の右手は狂暴走状態だった。体が麺を求め続け、顎は休むことを知らず、右手はそんな俺の欲求のために器の中の麺を掻き集め続ける。あんなにボリュームのあった麺も、気付けば半分ほど消えていた。
「待て、落ち着け。ここでもう一つアクセントを入れないと……」
そう。俺はその右手を必死に抑えては、視線を器から離した。目の前の、当店の説明を書き綴ったプラカードへと。
───
そう。ラーメンの中には、
俺が今食べているのは、前者。つまり清湯だ。丸鳥の鶏ガラを沸騰しない程度に沸かしては、時間をかけて旨みを凝縮していく。その後強火で沸騰させて白濁とさせたものが白湯スープとなるが、不思議なことに清湯の方が旨み自体は濃いのである。当店ではそこに香味野菜も加えているため、香りも相当に強い。
そんな、淡い色のこのスープに。切れのあるこの旨みの中に。胡椒が詰められた筒を、倒しながら振る。中に詰められた香りと辛味の粉塵を、このスープの海へと落としていく。
「おいおいおい……嘘だろ。ここに来てまだ香りが変わりやがる。より一層、刺激にあるものになってんじゃねぇか……ッ」
箸に絡ませる黄金の束。そこに乗ったネギ、胡麻、そしてあの胡椒。胡椒の鼻をくすぐるような、香辛料らしい爽やかな香りが。今、この麺に乗っているのである。
何度も変容を繰り返すこのラーメン。その変身っぷりは、ザボアザギルを思わせる何かがある。そんな、奴のように荒々しい香辛料の香り。その香りの塊を、俺は一思いに口へと放り投げた。
一瞬で、香りが弾ける。喉が辛味で熱くなり、口の中は一気にタンジアの市場へと変貌した。
磯が。荒い岩肌だった磯が、一瞬で港町に発展したような。その一口は、俺を旨みの大市場へと導いていった。
◆ ◆ ◆
「ふぅ~、喰った喰ったぁ~」
最後のスープを飲み干して、お口直しにお冷を投じて。
───どうしてラーメンを食べた後のお冷はこうも美味しいのか。口の中を清らかに洗い流してくれるそれは、やはり何度口に含んでもただの水とは思い難い。どこかの食通が、「まるでラーメンの一部のようだ」という言葉を残していたが、まさにその通りだと思う。
そんなこんなで、俺はラーメン屋を後にした。ドンドルマの路地裏へと再び身を投げた俺は、家へと続く一本道へ脚を踏み入れる。
沈みゆく日を眺めながら。
左右で異なる足音に耳を傾けながら。
ぼんやりと物思いに
───そろそろ、帰って来てるかな。
昨日、家を飛び出してしまった相棒。何故か大泣きして、俺に怒り心頭といった様子だったオトモアイルー。彼女は、結局昨日は家に帰ってこなかった。どうやら相当怒っているようだ。あの甘えん坊が、一日帰ってこないとは。
それでも、家を飛び出してからもう二日目の夜である。流石に、流石に今には帰ってきているだろう。
「……どうやって仲直りしようかなぁ」
一体彼女が何に対して怒っているのか、俺には分からなかった。元々、人の気持ちに関しては考えることが苦手な性質だ。きっと、このまま考えていても分かることはないだろう。それならばいっそ、直接彼女に聞いた方が早いし確実とも思う。
───まぁ、帰ってきてたら聞けばいいか。
「やっほー! シガレットー!」
なんて物思いに耽っていたら、突然後ろから肩を勢いよく叩かれる。驚いて振り返れば、純白の鎧に薄い金の髪を棚引かせる少女の姿があった。
「いってぇ! ルーシャお前ッ、何で話し掛ける時に叩くんだよ!」
「なんかシガレット、ボーっとしてたからつい」
「つい、じゃねっての……」
全く反省の気のない様子で笑う彼女は、俺と同じくG級ハンターとして活躍しているルーシャである。夕陽の光をその金の髪が反射して、どうにもこうにも目に痛い。いや、痛いのは肩だけれども。
一方で、彼女は俺の横へと並ぶようにしては歩を進め出した。その姿は、さながら俺と同行するかのよう。
「……なんだよ?」
「イルルちゃんに会いたいから、シガレットの家に行ってもいい?」
「えー……。まぁ、別にいいけどさ。でも、あいつ家にいないかもよ」
「え? 今日はどこかおでかけしてるの?」
「おでかけっていうか、なんつーか……家出?」
「は?」
あのおちゃらけた様子からは一転、途端にドスの効いた声が飛んできた。ケラケラ笑っていたあの顔は、一体何処に行ってしまったのか。威圧的な表情だけがそこにある。目が全く笑っていない。
「いや、え、どうしたんだよ……」
「アンタ……イルルちゃんに何したの……?」
一体何をしたか詳しく話せ。そう言わんばかりの恐ろしい目に、俺は小さく息を吐く。
こうも態度を変えられてしまっては、俺としても不服である。しかし俺一人では、イルルとお互いが満足できるような仲直りをすることが難しいような。そんな気がするのも事実だ。ここは、彼女の友人であるルーシャの力を借りるべきなのかもしれない。
「……あのさ、実は───」
◆ ◆ ◆
イルルがニコというアイルーに告白されたこと。
そのためか彼女は困った様子だったこと。
俺はそれを祝福したこと。
そしたら、彼女と喧嘩してしまったこと。
どうしてイルルが怒っているのか。何も分かっていないと言われたが、本当に俺はそれが何か分からないこと。
それらをまとめ、話し終えた後、俺はもう一度息を小さく吐いた。
目の前のルーシャは、ただ無表情で俺の話を聞いていた。何とも冷めた表情で、俺の言葉を反芻している。
さて、何て返してくるか。そう思いながら彼女の様子を窺ってくると、不意に何かが飛んできた。それは随分と鋭い何かで、俺の頬に当たっては、張りの良い音を立てながら弾けた。
───飛んできたのは彼女の右手。俺の頬が、熱を帯びては痛みに吠える。
「……なっ……なん、だよ……」
「────カ」
「は?」
「───アンタ、バッカじゃないのっ!!?」
ビンタに、突然の怒号。普段の彼女の様子じゃ全く想像できないその剣幕に、俺は思わず言葉を失う。しかし、そんな俺の様子もお構いなしに、彼女は俺の胸倉をつかんできた。ずいっと、その碧い両目が俺を睨む。
「呆れたわ……アンタ本当に何も分かってなかったのね! イルルちゃんがあんなに頑張ってたのに、アンタは全く考えもしなかったっていうの!? 信じられない……っ」
「……何が……えっ、何を……」
「私とアンタが闘技場で戦った時だってそうなのに! アンタ、それでもイルルちゃんの相棒なのっ!?」
「は……え……?」
一体何を言っているのか、まるで頭が追い付いてこない。碌な返しもできないまま、俺の口は音のない開閉を繰り返すだけだった。
そんな俺の様子に嫌気が差したのか、彼女は俺の胸倉から手を離した。その華奢な肩は、静かに震えていた。
「……アンタはさ、イルルちゃんのことどう思ってるのよ?」
「えっ……そりゃ、頼れる相棒だよ……」
「……それだけ?」
「……自慢のオトモだ」
「それで?」
「……あんな器量のいいアイルーは、そういない……凄く良い子だと、思ってる」
先の見えない問いを投げかけてきた癖に、彼女はうんざりとした様子で溜息をついた。その瞳には、諦めの色が差しているような。少しだけ、色が変わったようにも見える。
「……分かったわ」
「……うん?」
「アンタが、イルルちゃんのことをただのオトモとしか思ってなかったことが、よく分かったわ」
「ただのオトモって……。そうじゃなくて、俺は───」
「旦那! 雇い主! 狩りの相棒! どうせそんな風にしか考えてなかったんでしょ! だからイルルちゃんが何に悩んでいるのか分からないのよ!」
物凄い剣幕だった。本当に、心の底から怒っているのが伝わってくる。
しかしその言葉は、確かに俺の胸を正確無比に貫くもので。どうしてそこまで分かっているのか、と。俺の気持ちにも波が立ち始める。
「もうこの際だから、私が言うわ……」
だって、待ってくれよ。それ以外にどうイルルに向き合えばいいんだろう。
俺は人間で、ハンター。彼女はアイルーで、オトモアイルー。俺たちはそれ以外誰になることもできないんだ。
俺は彼女に給料と衣食住を提供することによって、狩りの支援を得る。彼女は給料と衣食住を得る代わりに、俺の狩りをサポートする。そういう関係だったじゃないか。他にどんな見方があるというのだろう。
「イルルちゃんは……イルルちゃんはね……っ!」
だって、まさか。そんなまさか。
俺は人間で、彼女はアイルーなのに。そんな───
「───イルルちゃんは……っ! アンタのことが好きなのよ! 旦那とか、雇い主とかじゃなくて! 一人の女の子として、アンタのことが好きなのよっ!!」
たまたまイルルは、甘えん坊な気質だと。俺はそう思っていた。
まだまだ年若い彼女だ。若いアイルーほど、人間に対しても懐っこい傾向がある。だから、よく擦り寄ってくるのは、俺のことを雇い主として信頼してくれているのだと。俺はそう認識していた。
けれど、考えてみれば辻褄が合わないことも多々あった。
ルーシャと闘技場で戦った時の、不可解な言動。キャシーと一緒にいた俺に対する、困惑に満ちた表情。そして、先日の大喧嘩。全て、“もしイルルが俺のことを好いているとしたら”と仮定してみれば、みな辻褄が合うのではないか。
「……嘘だろ、そんな。いや、だって……」
「……私はね、イルルちゃんがあの時の焼き肉パーティーに誘ってくれた時から、あの子の相談相手なの。当初こそ、私だってイルルちゃんに凄く惹かれていたけど……今は、今は……」
「…………直接アイツの口から聞かないと、信じられねぇや……」
「……そうね。そのためにも、アンタたちは直接会って話しなさい。特にシガレット。アンタに関しては、反省文か何か書いた方がいいわ。反省文とまではいかなくても、謝罪の手紙、とかさ」
手紙。ルーシャはそう口にした。
手紙。どこかで見たような、何とも既視感のある響きだった。
手紙。それもまた、イルルのよく分からない言動に関わっていたような───
「……そうだ、手紙……ッ!」
その言葉を認知した瞬間、体中に電気が走った、なんて錯覚する。その電流に乗るかのように、俺は思わず走り出した。その動きは反射的で、考えるより先に足が出る。後ろから、ルーシャが何か言いながら後を追いかけてくるけれど、俺は構わずに自宅への距離を縮めることに集中した。
そうだ。チコ村で、イルルは手紙を書いていたじゃないか。何故だか分からなかったが、俺に見られることを頑なに拒否していたじゃないか。
もしかしたら、あの手紙に答えがあるかもしれない。未完成のまま、ドンドルマに持って帰ってきたあの手紙。あれになら───
見えてきた自宅。その門の前に佇む、赤い鎧の少女。
橙混じりの金髪に、翡翠色のその瞳は。纏う鎧こそ変わっているものの、見慣れた友人───ヒリエッタだった。
「あ……シガレット。あの……」
「悪い、後にしてくれ」
何か言いたげだったが、今はそれに気を回している余裕がない。荒い手付きで門の鍵を抉じ開けて、そのまま自宅の庭へと踏み出した。
「ちょっ、こっちも大事な話なの! 聞いてよ!」
「あぁもうッ、何だようるせぇな!」
負けじと、ヒリエッタも俺へと詰め寄ってくる。構わず自宅の戸棚を漁っては、イルルの書いた手紙を探す俺。そんな俺の背中を、訴えかけるように揺する彼女。
「イルルちゃんが───」
「あぁ! 今そのイルルの手紙を探してるんだ。悪いけど後にしてくれねぇかな!?」
戸棚へと釘付けた視線。それが、とうとうそれらしき手紙を捕捉する。丁寧に織り込まれたチコ式のレターカードに、まだまだ拙いイルルの字。間違いない。彼女の手紙だった。
やっと見つけたそれを手にとっては、ほっと息を吐いた瞬間。ヒリエッタの叫ぶような声が、再び俺の胸を貫いた。
「───イルルちゃんが、行方不明なのよっ!!」
~本日のレシピ~
『
☆スープ
・丸鳥ガラ ……2kg
・まだらネギ(香味野菜) ……1本
・生姜 ……1欠片
・にんにく ……1欠片
・水 ……5L
・モガ魚醤 ……超微量
・干し特産キノコ ……3本
・ワカメクラゲ ……20cmほど
☆一杯分
・酢橘(刻み) ……適量
・塩 ……2g
・料理酒 ……小さじ2杯
・にんにく(すりおろし) ……少量
・モスチャーシュー ……30g
・特産キノコの戻し汁 ……適量
・まだらネギ(刻み) ……20g
・ユア水菜 ……8g
・特産タケノコ(メンマ) ……10g
・煮卵(一般鶏) ……1個
・麺 ……130g
・青さ ……10g
☆替え玉
・麺 ……150g
・まだらネギ ……15g
・白ごま ……少量
・生姜配合ごま油 ……適量
最後のガチレシピが空気読めなさすぎる。
拉麺食いの若死は、砂糖食いの若死ということわざのもじり。美味いもんばっか食べてるとよくないよーって意味です。飯のことしか考えていないシガレットさんにはぴったりのことわざですね。
正直、第4章の大部分はメインヒロイン編です。第4章は純愛、はっきり分かんだね。書きたかったところをやっと書くことができるし、今まで使い余してる感の強かったルーシャさんの見せどころをやっと書くことができるので、個人的にはかなり楽しんでます。ルーシャさんのキャラコンセプトは、イルルの良き友人かつ相談相手。あの闘技場のクズげふんげふん突拍子もない言動は、実はこういうことだったんです。
ラーメン、美味しいですよね! ラーメンほんっっっっっとに美味しいですよね! 天下一品みたいなこってりしたラーメンも良いですが、こういったあっさり系のもまた趣きがある。また煮干しとかで強い出汁をとったものも素晴らしい。メンマは分厚いとグッド。
そんな感じで個人的には今回かなり力を入れてラーメン描写をしてみました。アシラーメンの時とは心構えが違う……つもりです。伝わってたら、嬉しいなぁ。レシピもちょっと凝り過ぎてしまったかも。後悔はしていない。マジギレルーシャのくだりともども、書きにくさに関しては歴代トップやでぇ。
それではでは、また次回。感想や評価、お待ちしております。