年末になるにつれて忙しくなってなかなか更新できなくて申し訳ありません。
さて、アンケートはまだまだ募集してますので、よかったらどうぞ!
最初はアイザック財団という財団があってその傘下にムラクモ、レイレナード、アクアビット、キサラギなどの会社があって、ACの武器を・・・みたいなことを考えていましたがちょっとアンケートの内容ともかぶりますし、現在は保留。みなさんの意見も聞いてみたかったり・・・←
なんとか昨日貰ったシナリオを頭に叩き込んだ俺は今度こそ食堂へと足を運ぶ。起床ラッパが鳴るのはまだまだ先の事だろうが、食堂で出待ちでもしようかと行動したわけだ。流石におなか減った。
食堂に来るとすでに仕込みが行われていた。慌ただしそうに動いている人を眺めながら何を食べるのか悩んでいると、元気そうなおばちゃんが声をかけてきた。
「おや、こんな時間からいるとはとんだ食いしん坊だね。ちょいと待ってておくれよ、今支度をするからね」
テキパキと支度をしていくおばちゃんは支度を終わらせてにこやかな笑顔でこちらに向き直った。
「待たせたね。さあ、何を食べるんだい? おや? 見ない顔だねぇ」
「昨日付けでこちらに着任した烏丸 恭史郎というものだ。以後、よろしく」
「あたしゃ京塚 志津江。この食堂のおばちゃんさ。あんたも気軽におばちゃんと呼んどくれ」
「わかったよ、おばちゃん。実は昨日は資料とにらめっこしていたら食事を忘れてしまって、今すごくお腹がすいているんだが、がっつりと食べれるオススメはあるかい?」
おばちゃんは目をぱちくりとしたあと、豪快に笑った。
「そりゃあこんな時間に来るわけだ! それじゃ、着任祝いも兼ねてたんとサービスしてあげるよ!」
「そいつはありがたい」
おばちゃんは奥に引っ込み、食事の用意をしてくれている。特にすることもないのでおばちゃんをカウンターから眺めている。テキパキと無駄のない動きで用意を進めており、その姿からはプロフェッショナルであることを感じる。そんなことをぼーっと考えながら待っていると、おばちゃんは待たせたねと言ってトレーをカウンターに置いた。
「合成サバ味噌定食と合成豚角煮丼特盛りだよ」
「これはがっつりと食べれそうだ。ありがとうおばちゃん!」
「いいんだよ。あんたもあんま無理せず、ちゃんとご飯食べに来るんだよ!」
「分かった、気を付けるよ」
カウンターでおばちゃんにお礼を言って別れ、まだ誰もいない食堂の適当な席について食事を開始する。
食事は満足の一言で済ますのはもったいないくらいだが、他に言葉が出てこない。合成と名前についていたがおいしかった。過去の転生の記憶の中にはまともに食事がとれていなかった時期もある。こんな世界で贅沢は言えないし、むしろ今食べたのは贅沢なのではと疑いたくなるほどだ。お茶らしきものを飲みながらほくほく顔でくつろいでいると、食堂にウサミミの女の子がやってきた。
「君は確か香月博士と一緒にいた……」
「……」
彼女は無言で俺の制服の裾をくいくいっと引っ張る。頭に疑問符が浮かんでいると彼女の引っ張る力がより強くなり、どこかに連れて行きたいのだと悟る。付き合ってあげてもいいか。
「食器を返してくるから少し待っててくれ」
コクンと頷いた彼女から離れ、食器をカウンターへと返しに行く。その際、おばちゃんにご馳走様と声をかけると笑いながら「あいよ」と返してくれた。
ちょこんという擬音が似合いそうに立っている彼女と合流し、食堂を後にする。これは後でアイリスから聞いたことだが、食堂ではなくPXというらしい。どう違うのかはよく分からないがそうらしい。
ウサミミの彼女に連れられるままに通路を進み、エレベーターに乗って下へと向かう。あれ? これなんかデジャヴ。無言のまま女性にどこに行くかも告げられずに連れられることが前にもあったぞ。そして、ずいぶんと下のフロアらしいけど何階まであるんだろう?
そんなことを思っているととある一室の前に着いた。パシュっと自動ドアが開きウサミミの彼女がさらに中へと俺を連れて行く。連れられるままに中へと足を踏み入れると、まず目に入ったのは部屋中にある乱雑に置かれた本たちだった。
「遅いわ!」
そして部屋の主であろう香月博士がデスクに座りながらこちらに怒声を浴びせる。遅いと言われても呼ばれた記憶もないし、アイリスに聞いた兵士が起きる時間を知らせるという起床ラッパまではまだ余裕がある。どういうことだろう?
俺が遅いと言われ疑問を抱いていると、博士はもう興味はないようで次の話題へと話を進めた。
「今日はあんたに戦術機について学んでもらうわ。新概念実証機開発責任者が戦術機を知らないなんてお話にならないわ。それにパイロットも務めるなら乗れないといけないでしょ? ピアティフには話を通してあるからシミュレータールームに行って、今日一日で乗れるようになりなさい。あとこれ」
またしても無理難題を押し付けられているような気がするが、言っていることは至極当然であるとも思うので頑張るしかない。そして、博士から何かのカードを受け取った。
「これは?」
「それはこのフロアまでくることができるセキュリティパスよ。これから何かしら呼ぶこともあると思うから持っておきなさい」
セキュリティパスを受け取り、制服のポケットへと一旦しまっておく。
「シミュレータールームまでの道は社に連れて行ってもらいなさい」
社と呼ばれたウサミミの彼女にまた連れられて今度はシミュレータールームへと移動する。少々眠そうだが、起床ラッパよりも前に俺を呼びに来てくれたのだから当たり前か。俺を送り終えたらしっかりと睡眠を取ってほしいものだ。
シミュレータールームに到着すると社は「ばいばい」と言って去っていった。きっと相当眠かったんだろう。社が去ったあと、金髪の女性が俺に近寄ってきた。他に人影は見当たらないからこの人がピアティフさんなのだろう。
「あなたが烏丸さんですね? 話は香月副指令より聞いています。本来であれば戦術機適正を調べてからなのですが、それは必要ないと言われておりますので動作教習基本課程Aから始めさせていただきます。その前にこれにお着替えください」
「ああ、わかった」
「更衣室はあちらです」
指示された場所で着替えをしようとその服を見ると、すごく恥ずかしい感じの服なんだが着なきゃだめだろうか? しばし悩んでいるとアイリスが耐Gやレスキューパッチ等の機能があるスーツであることを説明されて仕方なく着た。この体はどうか分からないが、過去に強化された記憶がある俺は恥ずかしい思いまでしてスーツを着たくないのが本音だ。まぁ、こちらの世界に来た時から耐Gスーツ着ていたからこの体は強化されていた頃の身体ではないとは思う。
着替えてシミュレーターへと乗り込み教習課程を進めていく。基本課程なだけあって分かりやすく戦術機の動かし方を説明、訓練できた。午前中を使って動作教習基本課程を全て終わらせる。午後からは動作教習応用課程をするそうだ。一日使ってと言われたがこの分なら夕方までには何とかなりそうだ。正直、ネクストを扱った記憶があるせいか反応が鈍く感じる。なんというか動作が鈍いというか重いというかそんな感じ。ちょっと言葉にできないんだけど。
「おばちゃん、合成豚角煮丼ひとつ。特盛りで!」
「あいよ!」
朝の合成豚角煮丼がおいしかったので昼もそれを食べることにした。PXは朝とは違い、多くの人で賑わっており席の確保に手間取りながら食事をとる。なんだか周りがざわざわしているがいったいなんなんだろうか?
≪多分、レイヴンが強化装備を着たままだからですよ≫
「このスーツは強化装備っていうのか。というか着たままはだめなのか?」
≪ダメではないと思いますが、普通は着替えるのでは?≫
「このあともシミュレーター使うし着替えるの面倒じゃないか。いいよこのままで」
≪レイヴンがそれでいいなら私は止めませんが……≫
そんなこんなで注目を集めながらの食事を終え、動作教習応用課程をこなしていく。正直ACの操縦に慣れている俺にとって難しくもなんともないものなので、淡々とこなしていく。操作の重さや反応の鈍さに若干の苦戦をしながらも動作教習応用課程Fを終わらせる。
「これにて全教習課程を修了します。お疲れ様でした」
ピアティフさんと別れた後、教習課程の修了を報告するために香月博士のところへと向かう。時刻を見たら夕方で終わると思っていたが、思いのほか時間がかかったようでもうとっくに日は沈んでいる時刻だった。報告が終わったらまた合成豚角煮丼でも食べようと決め、博士の部屋へと入る。
「あら、誰かと思えば。どうしたの?」
「教習課程を修了したので一応報告を」
「わかったわ。あ、そうそう。明日中にACとやらの整備を済ませておきなさい」
「明日中に?」
「ええ。明後日に新概念実証機の実機テストすることになったから」
「また随分と急な話だな」
「ま、そういうわけだからしっかりしときなさいよ」
「話は以上よ」と言われてはこれ以上話を続けることはできないので、PXへと向かって合成豚角煮丼を食べることにする。今日シミュレーター使っていて思ったこともあるし、アイリスと話しながら明日のACの整備をどうするか今のうちに考えておこう。
京塚のおばちゃんは個人的にお気に入りのマブラヴキャラだったり。
烏丸のスケジュールは基地襲撃から日にちが経っていますし、過密になるのは仕方ないかと思いますが、過密すぎるかな?急ピッチで原作に合流しようとしてますけど←
あ、えっと捕捉と言いますか基本的に烏丸は歴代AC主人公の記憶を持っています。ただ、faだけはホワイト・グリントです。私は4主人公が白栗であると思っていますので←
再起動するのはすげーなと思いますけどね
ここで謝罪しますが、アンケートや感想には全て目を通しています。忙しかったりして返信が出来ていなかったり、遅くて申し訳ありません。
いつもありがとうございます。皆様の感想等は私の力になっています。