黒い鳥と英雄   作:天乃天

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機体サイズの話をしましょう。
ACはLR含め、それより前のシリーズがだいたい10m。4系ネクストは14~15m。Vシリーズは約7m。
マブラヴシリーズの戦術機はおよそ18m。


AC小さいなぁ・・・

遅くなりました。楽しんでいただけたら幸いです!
まぁ、作者の独断と偏見で設定はすり合わせていきます←


【追記】
感想にてご指摘頂いたところの修正を行いました。


第1話 超越した兵器

 目が覚めてまず目に入ったのは廃墟が立ち並ぶ街並みだった。それをどこか懐かしいと感じながら近辺を散策することにした。

 特に何か見つかるわけでもなくただただ廃墟が続き、昔は栄えていたのであろう残骸もみつめて思う。

『君が今まで行った世界とはまた違った絶望を抱えた世界』

『今回君に依頼するミッションは絶望の未来へと進むことが半ば確定している世界を救うこと』

 青年が言っていた絶望とはどんなものなのか。ここまで栄えていたものが今ではただの廃墟と化すほどの絶望。俺はホントに救うことができるのか。悩みつつも周辺を歩いていると懐かしいものを発見した。それは鋼鉄の巨人。ただ、それは俺の知っているものとは違うようだった。家に倒れ込む形で機能停止しているその巨人を眺める。ぽっかりと胸部がユニットごとまるまるないように思うから、きっと乗っていた人は脱出したのかもしれない。

 機体の損傷は激しく、ちょっと調べてみたが成果は全くなかった。唯一分かったことは俺の知っている技術で造られたものではないということだ。俺が前にいた世界ではAC―Armord Coreというロボットを駆り傭兵として戦っていた。その為、メンテナンスなどのためにある程度機体の知識はあるのだが、それがまったく役に立たなかった。俺が知っていることよりも機体の知識が増えていた気がするのだが、それは特典なのかもしれないと思いスルーする。

 そろそろ散策も飽きてきてさてどうしたものかと行動に迷っていると、何か大きな質量のものが落下したようなものすごい音が聞こえてきた。とりあえず他に何も浮かばないのと、気になるので音がした方向へと移動する。そこにいたものはもう何度も見た、とても懐かしい鋼鉄の巨人だった。

 狭いコックピットに乗り込み機器の確認等を軽く済ませる。問題ないことを確認してシステムを起動する。

 

≪おはようございます。メインシステム、パイロットデータの認証を開始します≫

 

 ヴェンジェンスとよく似たアセンブルをしたカーキ色の機体のパイロットデータ認証を終えて、武装をチェックする。

R ARM:KO-5K4/ZAPYATOI 3500

L ARM:URF-15 VALDOSTA 450

SHOULDER:USM-14 MATHURA 72

OVERED WEAPON:GLIND BLADE

RECON:STK-16/EL HETHU 30

武装名と残弾を確認し、リコンを射出してスキャンモードで周囲を探る。が、特に何もない。メインカメラの最大望遠で見える丘の上に、わずかに人工物の様なものが見えたのでとりあえずそこに向かうことにする。

 スキャンモードのままブースターを起動してグライドブーストで目的地を目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 防衛基準体制1の発令を受け戦術機で待機していると、まっすぐとこの横浜基地に向かってくる見たこともない戦術機がいた。

 

≪おいおい、たったの1機じゃねぇかよ≫

 

 仲間たちの嘲笑がスピーカーから流れる。たったの1機。しかし、見たこともない機体だ。米軍でも日本でもない。欧州でもないだろう。だんだんと近づいてきてシルエットがはっきりしてきたからこそ分かるが、小さいのだ。戦術機の目測で半分程しかないだろう。そんな機体今まで聞いたこともない。

 近づいた不明機に警告が行われる。それを聞いた不明機は基地手前2km地点で停止した。展開された撃震と陽炎の混成部隊が手に持つ突撃砲の照準は全て不明機に集められている。

 

≪所属と目的を明かし、武装解除しろ。さもなくば敵対勢力とみなし攻撃する≫

≪どこにも所属はしていないんだが、この場合はなんて答えたらいいんだ? えーっと、目的は情報収集かな。あと、こいつ失うと俺なんにもないんで武装解除だけは勘弁してくれないか?≫

 

 多くの銃口を一身に集めているというのに受け答えが非常に軽く、緊張感が感じられない。スピーカーから「こいつ、なめてるのか!」という仲間の声も聞こえてくる。

 警告が繰り返されるが向こうの返答は変わらなかった。その為、そのまま攻撃の許可が出された。

 

≪まぁ、そうなるわな。しゃーない、降りかかる火の粉は払わせてもらう!≫

 

 一斉に火を噴く突撃砲の弾幕をものともせず、左右へと素早いブーストで動く不明機に照準が合わず、接近され始める。そして不明機の左手に持つライフルが火を放った瞬間、隣にいた激震の腕が1発で吹き飛んだ。それに驚愕している我々をよそに不明機は肩からミサイルを射出しさらに距離を詰めてくる。

 手早くミサイルを処理して距離を空けるために下がるが、1機不明機に長刀を持って突撃する撃震がいた。小さいがために当てづらくあり、それに突撃砲を受けても大したダメージになっていない装甲を持ち合わせている不明機に長刀は愚策以外の何物でもない。味方の制止を振り切って突撃した撃震は不明機の蹴りで装甲がひしゃげ、物言わぬ鋼鉄の塊と化した。不明機は何もなかったかのように進む。

 

≪なんだよ、なんなんだよ!≫

 

 味方の通信からはヒステリーをおこしている声が飛び交う。それもそうだ。こんな相手にどうやって勝てばいいというのだ。

 恐怖に慄く我々の横を国連カラーに染められた不知火が通り過ぎて行き、不明機に120mmで牽制する。そのまま我々混成部隊の前へと不知火の部隊は躍り出た。

 

 

 

 

 

 

 

 新しく登場した機体は他とは違い、まず速かった。その機体で構成された部隊は先ほどの混成部隊の比ではないくらいにしっかりとした連携でこちらのAPを確実に削っていく。

正直、ジリ貧なのは確かだ。ここは拠点のようだし、増援がまだどのくらいあるのか分からず、この部隊並なのを相手にしなくてはならないのはやっかいだ。一気に終わらせるためにスロットルを全開で相手につっこんでいく。ライフルとガトリング、ミサイルはばらまいて周囲の機体への牽制や撃破を狙う。

ある程度近づいた時、うかつにこちらに近づいてきた新しい機体にブーストチャージを狙う。だがそれは陽動のようで、ブーストチャージが避けられただけでなく、口径の大きな火器でこちらのAPをごりっと削られてしまった。

 

「こいつはあんまり使いたくはなかったんだが、そうも言ってられないか……」

≪不明なユニットが接続されました。システムに深刻な障害が発生しています。直ちに使用を停止してください≫

 

左腕がパージされ、背中のグラインドブレードが展開される。禍々しい武装が機体のシステムを蝕み機体が悲鳴をあげている。

 

「悪いが圧倒的な力を持って全てを破壊させてもらう。それしか能がないもんでな!」

 




口径の話をしましょう。
【ACV】
スナイパーキャノン 355mm
バトルライフル 240mm
ライフル 150mm

【マブラヴ】
劣化ウラン弾 36mm
120mm砲弾


ACの設定おかしくないですかねェ・・・
自然と装甲もそれに見合うものになるとウラン弾ほぼ効かないってなると判断した←


あ、物語の終わり方はto be continued みたいなイメージです←

【追記】
ネクストは聞いた話によると

ライフル 60mm
スナイパーキャノン 120mm

らしいです。わりとまともだった?
まともかどうかはさておきマブラヴに近い口径してますね。PAとかAAとかわけわからんのついてますけどね!


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