クリスマスって……と思って急遽書き上げた話になります。
かなり突貫作業で仕上げたので短めですし誤字脱字が怖いですけど、クリスマスにどうしてもあげたかったので。
慣れないことにいろいろ挑戦もした文章になってますが、楽しんでいただければ幸いです。
【追記】2016.12.25.2:23
不適切なコメントを削除しました。後書きにて謝罪をさせて頂いております。
申し訳ありませんでした。
そして冷静になって読み返すと文章力のなさをひしひしと実感してる。
こういう文章は向いてないな私。
いや、いつもの書き方が向いてるとか言われるとそうでもないんだけど……
【追記】2017.1.11.20:48
活動報告にも記載しましたが今月いっぱいまで活動を自粛し、来月である2月より活動を再開したいと思います。
再三になりますが、今一度謝罪したいと思います。
申し訳ありませんでした。
日が落ち辺りが暗闇に満ちるころ、街は人の手によって作られた光によって華やかに彩られた。空を舞う冬の妖精は光に照らされ、どこか神聖さを感じさせるように淡く輝きながら地面へと降り積もる。音を吸収するせいか行き交う人々はいるのにどこか静寂を感じさせ、それがより一層神聖なように感じられた。そして、それと同時に孤独を感じた。
吐く息は白く、手袋をしていてもかじかむ手をコートのポケットに押しやり自分以外座っていないベンチの背もたれに身体を預ける。触れた部分から奪われる体温が今の自分にはとてもよく似合っているようで乾いた笑いがこぼれた。
冬休みに入る前、クリスマス直前の最後の授業が終わって彼女を呼び出した。素直に呼び出しに応えてくれた彼女に感動しながら思いのたけをぶつけた。告白をしたのだ。ここまではよかったのだが、急に怖くなった。こんな俺にも優しくしてくれた彼女との関係が壊れてしまうことが恐ろしくなった。そして俺はクリスマスの午後6時、駅前にある時計台前のベンチで待つと言ってあろうことか逃げ出してしまった。
現在の時刻は午後6時31分。約束の時間を30分以上経っているが一向に現れない。それも仕方ない。告白して逃げ出すようなこんなヘタレのところに来るはずがない。今日はクリスマスだ。彼女のような人気者は元から予定がある可能性の方が高いのだ。それはわかっているわかってはいるんだ。でももしかしたらなんて淡い希望を抱いてずっとベンチにいる。
だがそれもこの寒空の下では限界がくる。いい加減に踏ん切りをつけて立ち上がろう。そう心に決めたとき、頬に突然熱いモノが触れた。
「遅くなってごめんね」
若干息を切らせて両手に缶コーヒーを持った彼女がそこにいた。
彼女は手に持った缶コーヒーをこちらに手渡し、肩が触れるほどの近さで隣に座った。
「謝って済む問題じゃないよね……。でも、まだいてくれてよかった。今日は友達とクリスマスパーティーをやる予定で、お昼から集まっていたんだ。急用ができたから途中で抜けるって伝えてはあったんだけど、なかなか帰らせてくれなくて遅れちゃった」
そういって彼女はこちらの肩に頭を乗せ、缶コーヒーを受け取ったまま固まっている俺の手に自身の手を重ねてきた。缶コーヒーの熱さよりも彼女の手から伝わるぬくもりの方が熱く感じられ、この冷え切った体の芯まで温めてくれるようなやさしさを感じた。
「ごめんね、寒かったよね……。でも返事を待たずに言い逃げする君も悪いんだよ。僕がどんな気持ちで君を見送ったと思っているんだい?」
正直、彼女がいることに驚きすぎてパニックになっている。頭は真っ白で、すぐ近くに彼女のぬくもりが感じられて、これが夢のようで……。「ちゃんと聞いてるのかい?」と問われているのに返事ができないでいる。言葉がうまく口から出ない。まるでまだ言葉を知らないかのようになんて言えばいいのかわかっていないのだ。
「今日は記念日なんだよ!」
「記念日……?」
バッとベンチから立ち上がり、こちらに振り向いて両手を広げて笑いながら言う彼女にやっと言葉がこぼれた。
「そう! 僕たちが交際を正式に始めた記念日だ。それがクリスマスだなんて、とてもロマンチックじゃないか!」
「……ボーイッシュなお前から似合わない言葉が聞こえたな」
「ちょっ、僕はどこからどう見ても恋する乙女ですー! というか、やっとまともにしゃべったと思ったら、いきなりそれとは酷すぎるんじゃないの?」
今までと変わらないやり取りで、彼女との距離が近くなっている変化に彼女と交際できるという実感がゆっくりとやってきた。幸せすぎてどうにかなってしまいそうだ。
「こんなに幸せすぎていいのかな、俺……」
「いいんだよ。だって今日はクリスマスなんだから……」
思わずこぼれた呟きはいつもの距離なら聞こえないほどのもの。でも今、彼女との距離はいつもよりも近くなっていて、その呟きに優しく返した彼女の唇はその距離を零にした。
そうだよな。クリスマスなんだから幸せにならないとな。
サブ電源のみしかついていない暗いコックピットの中で見た久々の懐かしい夢に勇気付けられた気がした。本日は12月25日クリスマスだ。我々人類はBETAに対して大規模な反攻作戦へと踏み切った。もちろん俺達も参加する。
≪HQよりエコー揚陸艦隊。全艦艦載機発進準備! 繰り返す全艦艦載機発進準備!≫
「聞こえたなカラス共。仕事の時間だ」
隊員の頼もしい声が返ってくる。いつの間にか俺用の部隊ができたときは驚いたものだが、今では割と気に入っている。コールサインがクロウで統一される部隊の隊長となって真っ先に浮かんだものは部隊名だった。カラスが集まる組織なんて浮かぶものは1つしかない。
「……
揚陸艦の甲板には真っ赤なカラスが翼を広げるエンブレムを付けた機体が並んだ。その部隊の名は――
ちょっと先の話もおまけで付けた番外編いかがでした?
このころには烏丸はいろいろわかったことがある予定ですので、一部だけですが情報解禁してます。
この作品見てる人はマブラヴかAC好きのハズ。マブラヴ好きの方にはわからないかもしれないが、AC好きの方なら部隊名はわかるはず。……よね?(不安)
まだ先の本編の話が出ているので、今後の流れ等で変わる場合は逐一更新していきます。
【謝罪とお詫び】
ここのコメントが不適切であると指摘いただき削除いたしました。
本人は正直ネタのつもりでしたが、ここに載せるのは不適切であると認識を改め、不快に感じられた全ての方にお詫びを申し上げます。
今回のことを深く反省し、以後、このようなことがないよう執筆活動をしていきたいと思います。