僕と契約と一つの願い   作:萃夢想天

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先日定期の握力測定をしたところ、
右手だけが筋痙攣………要するに吊りました。
そして昨日は友人達とストレス解消と称して
バトミントンをしたんですが…………今朝筋肉痛になりました。


何故こうも右腕だけがこうなるのでしょうか。
幻想殺し、いわゆるイマジ○ブレイカーにでも目覚めたのか
少しワクワクしながら待ってましたが、気のせいでした。


それでは、どうぞ!


問3「僕と着替えと彼女の素顔」

 

 

「ねぇ君、大丈夫⁉ 怪我は無い?」

 

「…………え、ええ。大丈夫だけど」

 

「なら良かった! なら、すぐに隠れるんだ‼」

 

 

それだけ言うと、赤い騎士は謎の怪物と赤い龍の行った方向へ向かった。

その方向へと友香が目線を向けると、先程の怪物が赤い龍に噛みつかれて悶絶していた。

そこへ赤い騎士が飛び込み、さらに訳の分からない状況になってしまっていた。

友香は目の前の状況が現実だとは思えなかった。

突然現れた不気味な怪物が自分の目と鼻の先で警官を殺害し、その怪物が今度は自分を

狙ってここまで追って来て命を絶たれようとした時、またしても突然に現れた都市伝説の

赤い騎士が同じく赤い体表の龍のような怪物と共に自分を助けてくれたなどと。

 

「夢でも見てるのかしら…………………痛ッ!」

 

 

友香が自分の見ているものが幻覚か何かだと思い込もうとした途端、右足の足首に

痛みが迸り、これが現実であり事実であることを無理矢理再確認させた。

自分の足から巡ってきた痛みに顔を歪ませた直後、再び顔を上げると__________

 

 

「______________え?」

 

 

 

その先に、赤い騎士も龍も怪物も、何も居なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ジィィイイ‼ ジュルルァァア‼』

 

 

今、僕の眼前にはさっきまで女の子を襲っていた怪物がいる。

右手には巨大なブーメランを握りしめていて、僕を威嚇してきている。

おそらく僕が今丸腰だから自分が有利なんだとでも思っているんだろうか。

 

 

「まぁでも、その程度ならどうとでもなる!」

 

『ジュルルリィィ………?』

 

【SWORD VENT】

 

 

僕は冷静に腰のバックル、もといカードデッキから一枚のカードを取り出し

左手首から先に装着されている【龍召機甲(ドラグバイザー)】にそのカードを装填して読み込む。

カードには僕がさっき召喚した僕の契約モンスターの尻尾を模した刀剣が描かれている。

僕がソードベントのカードを読み込んだ直後、空の彼方から風切り音が聞こえてきて

頭の少し上に掲げた僕の右手に、先程の絵柄通りの姿の刀剣が飛んできた。

いつ見ても僕にピッタリのサイズのこの剣の切れ味は、並の銃弾の通らない鏡世界の怪物(ミラーモンスター)の固い

体表を易々と切り裂けるほどであり、それを証明する輝きが今も月明かりに反射する。

 

 

「さて、まずは厄介なブーメランから行こうか………?」

 

『ジュルルァァア‼』

 

 

僕が狙いを呟いた途端、ヤツはやってみろと言わんばかりに飛びかかって来た。

右手に握ったブーメランの刃先を僕に向けて、二度三度と振り回して牽制してきた。

僕はその刃先を手にした刀剣、ドラグセイバーで弾いて僕への攻撃を許さない。

四度目の攻撃をドラグセイバーで受け止めたが、その直後に怪物の触覚が僕の右手に

巻き付いてギリギリと締め付けてきて、ドラグバイザーは僕の手から零れ落ちた。

まるで勝ち誇ったように肩を揺らしてわめく怪物________ゼノバイダーの目を見て

僕も同じく勝ち誇ったように仮面の下でほくそ笑んだ。

 

 

「いいぞ、そのまま縛って放すなよ………………おっりゃぁぁあぁぁ‼‼」

 

『ギュィイィィイッ‼⁉』

 

 

右手にゼノバイダーの触覚を絡ませたまま、僕は左手で右手を押さえながら

体の向きを反転させて、ちょうど柔道の一本背負いのような体勢を取った。

僕の行動が予想外だったのか、ゼノバイダーは触覚を元に戻せないまま引っ張られ

フワリと宙に浮いて僕の眼前に、無様に腰を強く打ち付けて地面に倒れた。

そのまま左足でゼノバイダーの頭部を踏みつけて、一気に右腕を真上へと上げる。

僕の足元でブチブチと嫌な音を立てながらゼノバイダーがもがいているけれど、

そんな事には構わない……………………コイツはもう、一人殺しているんだ‼

 

『ジュイッ‼ ギィィィイィィジィィ‼‼』

 

「んんんーーーーッッ‼」

 

 

さらに足と腕に力を込めた僕の足を振り払おうとしてきた

ゼノバイダーの手を、僕は右足で器用に打ち払って再び元の位置に戻す。

そして戻した右足のかかとをキュッと鳴らして、一気にゼノバイダーの頭部

めがけて蹴りを全力でかました。

 

 

___________ブチィイィッ‼‼

 

 

不快な音と共に僕の右腕のしがらみが随分軽くなった。

そう、僕はゼノバイダーの二本の触覚を無理矢理引き千切った。

最初にブーメランの方へと注意を向けさせて、本命への警戒を薄めて

チャンスをうかがい、一気に無力化する。それが僕の作戦だった。

作戦は見事に成功し、頭部を押さえながら悶絶するゼノバイダーを尻目に

ドラグセイバーを落とした場所へと転がっていき、地面に落ちたソレを拾った。

 

「よし! これでやっと互角だな‼」

 

『…………………ジュアァァァ』

 

僕がドラグセイバーを拾って構え直した直後、ゼノバイダーはフラフラと

立ち上がって僕を睨みつけるが、もうブーメランの攻撃はさほど怖くは無い。

何故なら、僕はこのゼノバイダーと戦闘をした事があるからだ。

と言っても、今目の前にいるヤツじゃなく、あくまで同族とだけど。

だからこそ、コイツとの戦い方は良く分かっている。

さぁ、第二ラウンド開始と行こうか怪物(モンスター)

 

 

『ギュルルァ……………ジィ、ジィィィイイィ‼』

 

コイツは、ヤバイ。

今までこんな相手は出会ったことが無い、だが分かる。

本能的に目の前の生き物の危険性が理解出来る、コイツには勝てない。

悟ってしまった。力量を見誤ってしまった。

こんな奴がいると知っていたら、あんな人間(エサ)になんて手は出さなかった。

どうすればいい、戦うか?

いや、触覚を失った今、感覚が半分以上断たれたに等しい……………無理だ。

ならば、このまま逃げるか?

コイツが追ってこない確証は無いが、まだ生きられる可能性はある。

…………………………………………決まりだ。

 

 

「ん? 逃げる気か?」

 

どうやらコイツは逃げる気らしいが、そうはいかない。

僕はドラグセイバーを握る手に力を込めて、一気に距離を詰める。

ゼノバイダーは僕の気配に気付いて大きく跳躍し、屋根の上に登った。

 

「クソッ! コレじゃ届かない‼」

 

『ジュルルァァ……………ギッジイィィ』

 

 

僕が追撃してこない事を確認して喜んだのか、一声上げたゼノバイダーは

そのまま他の民家の屋根に飛び乗って逃走を図ろうとしている。

でも、何も打つ手が無い訳じゃないんだよね、これが。

 

 

【STRIKE VENT】

 

「コイツで撃ち落とす‼」

 

 

僕は折角拾ったドラグセイバーを破棄した。

ピシピシと薄氷にヒビが入るように剣がひび割れ、パキンッと小気味良い

音を立てて砕け散り、代わりに空いた手でデッキから新たにカードを

取り出して左手のドラグバイザーに装填して読み込んだ。

その直後に、ドラグセイバーの時とは違って僕の正面の方向から

ストライクベントのドラグクローが僕の右手めがけて飛んできた。

 

 

「さぁて、避けるなよ………」

 

 

僕の右手のドラグクローの口内が赤く光る。

口内に収まりきらなくなった炎が溢れ出て、右手の周囲を飛び回る。

さて、もう充分にパワーは溜まった頃だろう。

 

「コイツで__________止めだァッ‼」

 

僕は二週間前に踏んだ手順を繰り返して、同じように右手を突き出した。

その瞬間、ドラグクローから大火力の火炎球が飛び出し、屋根の上から

こちらを見下ろしていたゼノバイダーの腹部に直進していき、衝突した。

轟音と共に周囲を赤い爆炎が包み込み、跡形も無くなってしまった。

完全に奴を消滅させたことに安心していると、僕の身体を包んでいた

契約の装甲、つまり『龍騎の鎧』が少しずつ塵になってき始めていた。

 

「ヤバい! もう時間になっちゃうのか‼」

 

今まで僕が戦っていたのは、普段僕が生きている世界とは鏡を隔てて

存在しているもう一つの世界…………鏡世界(ミラーワールド)という世界だ。

そこでは僕ら人間はそのままの姿では生きることが出来ないらしい。

この世界に住んでいるのは、鏡世界の怪物達だけ。

しかもそいつらのエサは僕ら人間なんだから、笑えない。

 

「とにかく、急いでここから出ないと‼」

 

 

僕のようなライダーならばある程度はこの世界の現象に耐えられるが

普通の人間であればこの世界に足を踏み入れて三分も肉体は保てない。

僕だって命は惜しい……………早く戻らなきゃ‼

 

 

「ふぅ………間に合ったか」

 

 

と言うことで元の世界に戻ってこれた。

普段通りの世界に戻って来た瞬間、龍騎の鎧が限界を迎えて砕けた。

その途端に僕の本当の肉体が外部に露わになって、まだ春先の夜風が

僕の汗ばんだ額や首筋に当たってヒンヤリとして心地よかった。

 

 

「______________あなた確か、Fクラスの‼」

 

「えっ?」

 

 

さっきの女の子、なんでここにいるの⁉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで取りあえず大丈夫なはず」

 

「うっ………あ、ありがとう」

 

 

あのまま外に放置してたら、傷口からばい菌でも入って化膿

するかもしれなかったから、一先ず僕の家で手当てすることにしたけど……。

いくら何でも、女の子を夜中に家に招き入れるのはマズかったかな?

 

 

「ねえ、吉井君…………だったわよね」

 

「え? あ、うん。そうだけど、何かな?」

 

「あの……………さっきの事なんだけど」

 

 

やっぱり、聞くに決まってるよね普通。

そりゃ、僕も同じ立場だったらそうするもんね。

でも無関係の人間を巻き込むのは気が引け……………もう巻き込まれてるか。

僕がどう答えようか返答に困っていたら、彼女が勝手に話し始めた。

 

 

「そうか、あなたFクラスだから上手く話せる訳無いわよね」

 

 

この子助けない方が良かったかもしれない。

 

 

「いや、そう言うんじゃないけど………」

 

「けど、何よ? 話せない訳でもあるの?」

 

 

ううん、こんなに高圧的なタイプだったなんて…………。

しかもこの人、どこかで見たことあると思ったらCクラスの代表になった

『小山 友香』さんじゃないか! ____________今更だけど気付いた。

でも確か彼女はBクラス代表の、根本君、だったかな?

その人と付き合ってたはずだよね。何で一人であそこに居たんだろう。

 

「いや、それよりも………なんであんな場所に一人でいたの?

家が近いにしても、女の子一人であんな夜道は危ないと思うけど……」

 

「別に、何でもいいじゃない」

 

「良くないよ! 現にこんな目にあったんだしさ!」

 

 

僕が正論を唱えると、彼女も俯いて黙ってしまった。

マズいな、もしかしたら触れたらいけない問題だったのかも。

何か言って取り繕おうとしたら、彼女が口を開いた。

 

 

「____________見捨て、られたの」

 

「え? 何だって?」

 

「だから! 見捨てられたって言ったでしょ‼」

 

 

顔を覗き込もうとしたら、いきなり大声で叫びだした。

しかも、あまり聞き捨てならないような言葉を。

僕は気になってその言葉の真意を聞いてみることにした。

 

 

「えっと、それってもしかして根本く「その名前は聞きたくない‼」………ハイ」

 

どうやら悪い方の予想が当たってしまったらしい。

Bクラスの根本君…………良い噂は元々聞かなかったけど、まさか女の子を

夜道に見捨てて置き逃げするような男だっただなんて。

 

「いくら何でも酷過ぎるよ、そんなの!」

 

「…………何よ、急に」

 

「だって、だってそんなの‼ …………ゴメン」

 

「今度は何なのよ、急に、謝ったり、してぇ……………ううぅ」

 

小山さんは僕の言葉を聞いたすぐ後で、火がついたように泣き出した。

両手で自分の顔を覆っているのは、僕に泣き顔を見られたくない為か。

それでも、緊張の糸が解けたようですぐには泣き止みそうになかった。

 

 

「うっ………うう、ごめんなさい。急に、泣いたりして…………」

 

「ううん、大丈夫だよ。僕の方こそ、ゴメンね」

 

「いいの、平気よ。私こそ取り乱してごめんなさい」

 

 

それから大体五分ほど経った頃だろうか、ようやく小山さんが

泣き止んでくれて話せる状態にまで落ち着いてくれた。

取りあえず涙をティッシュで拭いてもらって、そこから話でも………。

 

 

「__________寒い」

 

「へ?」

 

「だから、寒いって言ってるの! ココアか何かぐらい出しなさいよ!」

 

「えぇ………分かったよ」

 

 

何でか知らないけど急に寒いと言い出した彼女の要望通りに、

台所へ暖かい飲み物を作りに行った………………ココアなんてあったかな?

 

「えっと、ココア………ココア……………やっぱり無いか。どうしよ」

 

小山さんの言ってたココアが無かったから、仕方なく備えのお茶を棚から

引っ張り出してお湯を汲んで流し、しっかりと濾して湯呑に注いで

リビングの方で待たせている小山さんの元へとこぼさないように運んだ。

 

「小山さんゴメン、ココアが切れてたからお茶で…………も………」

 

「_____________きゃああぁぁ‼」

 

 

僕がリビングのドアを足で開け放つと、そこには何故か制服を脱いで

まさに着替え途中の状態の小山さんと目があってしまった。

急いで廊下へ出て小山さんの着替えを見ないようにする………もう遅い気もするけど。

お茶をこぼしそうになりながらも、僕は震える声で小山さんに問いかける。

 

 

「えっ…………とぉ……小山さん? あの、その、大丈夫?」

 

「_________________________」

 

 

無反応が怖過ぎる。

 

「あの、こ、小山さん?」

「______________見たわね?」

 

 

まるで地獄の底から響いてくるような底冷えする音程で僕の問いかけに

応じているようないないような感じの返答をしてくる小山さん。

とんでもなく恐ろしく、今すぐにでも逃げ出したい衝動に駆られながら

取りあえず僕の身の潔白を証明しようと試みる。

 

 

「み、見てません! 決して‼」

 

「本当に? 本当に見てないのね⁉」

 

「も、勿論! 白いパンツも薄い水色のブラも細い腰のくびれも

何一つ僕は見てないのでご安心してください‼」

 

「バッチリ見てんじゃないのよ‼‼」

 

 

しまった、まさか語るに落ちることになるとは。

 

 

「ごごごごめんなさい! 見てない訳じゃないわけでそのあのえっと」

 

「___________はぁ、もういいわよこのバカ…………」

 

 

何故だか分からないけど、何やらお許しを頂いたようだ。

でも、ホントに何であんな所で着替えなんか………着替え、なんか。

 

(ううん、でも本当に凄かったな。どちらかと言えば胸がおっきい方が

好みの僕がああも心を乱されるとは、でもそれが女の人の体の不思議なのかな。

サラサラの髪も綺麗だったし、腰も本当に細くてくびれてたし、それに………)

 

「ちょっと、吉井君てば」

 

「えひゃいッ⁉」

 

 

僕が先程の光景を脳内ディスプレイで再生していたら、当のご本人が

リビングから顔だけ出して僕の事を呼んでいた。

呼びかけに応じてお湯呑みを持ちながら入ると、小山さんは文月学園指定の

ジャージを上下ともに着ていて、少し身震いしていた。

 

 

「えっと、なんでジャージなんかに?」

 

「それは、さっき走った時に汗かいちゃったから………着替えもあるわけないし

仕方なく今日は使わなかったジャージにでも着替えようと思ったのよ」

 

「なるほど、そういう訳だったのか。あ、これお茶」

 

「ありがとう。…………お茶? 私ココアが良いって」

 

「無かったんだってば。仕方ないじゃないか、独り暮らしなんだし」

 

「え? そうだったの?」

 

 

意外そうな目で僕を見つめる小山さん。

高校二年生で一人暮らしってそんなに珍しいものなのかな………。

 

「うん、母さんは精神を患って外国の病院へ行っちゃってね。

父さんも後を追って向こうに移ったんだ。姉さんも居るんだけど、向こうの

凄く頭のいい大学に通うことになったから、少し遅れて行ったんだ」

 

「じゃあ、あなたは一人でここに残ったの?」

 

「……………一人じゃないよ」

 

「え?」

 

「……………妹が、いたんだ。だから一人じゃないんだ」

 

「そうなの。で、妹さんは?」

 

「………死んだ、多分」

 

「えっ⁉」

 

 

僕の言葉に驚きを隠せずに表情を変えた小山さん。

非日常な出来事をした直後だからか、反応が過剰になっている。

それでも彼女は僕の言い方に疑問を感じたのか、さらに追及してきた。

 

 

「待って、多分ってどういう事?」

 

「……………行方不明になって、もう六年になるかな」

 

「六、年………でも、助かってるかもしれないじゃない」

 

「もしかして小山さんって、この辺りに昔は住んでなかった?」

 

僕の妹のことに関しては、この辺りじゃ知る人は少ないにしろ

知っている人間はいることにはいるから、何も知らないって事は

きっと彼女は他の地域から転校してきたんじゃないかと考えた。

それが見事に的中したのか、また驚いた表情で僕を見つめた。

 

 

「そうだけど、何で知ってるの?」

 

「いや、そうなんじゃないかなって思っただけだよ」

 

「そう…………って、そうじゃなくて! さっきの話よ!」

 

「え?」

「だから、あの怪物とあなたのあの姿の事よ」

 

「い、いや……それはその」

 

「あんたさ、さっき私の着替え見たでしょ」

 

「見てません! 誓って見てなんていません‼」

 

 

いきなり話題を変えられ、しかも変な方向へと進んでいるのに

気付いた僕は、身の潔白を訴えながら話を逸らそうと試みた。

 

 

「見てたわよ完全に……………とにかく、私の着替え見た事を学校や

他の皆に言いふらされたくなかったら、さっさと話しなさい‼」

 

「え、ええぇ⁉」

 

 

どうやら、長い夜になりそうだ………。

 

 

 






日をまたいで書き上げましたが、
納得する形で書くことは出来ませんでした。

もう少し細やかに状況を描こうと思ったのですが
最近どうも個人的な用事で忙しくて………言い訳ですね。
次回はしっかりと望んだ形に収められるように
書こうと思っております。それでは、また!

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