クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ   作:オービタル

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Necessary
前編


シンが大気圏突入している間、ミスルギ皇国でアンジュはサリア達に追撃させれていた。

 

「何処に行くんだ?皇女殿下さんよ」

 

「「!!??」」

 

「エンブリヲが探しているぞ!戻んな!」

 

「走れますか?アンジュリーゼ様」

 

「えぇ!」

 

「ちっ!しゃあない!」

 

レイジアがビームライフルを向けるとアリエル・モードのヴィルキスが転移してアンジュの前に現れた

 

「「ヴィルキス!?」」

 

「モモカ!乗って!!」

 

「はい!」

 

「クリス!」

 

「分かってる!逃がさないよ.....アンジュ」

 

「アンジュリーゼ様!!」

 

「くっ!」

 

その時、上空から巨体なワームホールが出現し、その中から、焔龍號、蒼龍號、碧龍號が現れた。

 

「借りを返しに来ましたわ!アンジュ!」

 

「サラ子!?サラ子なの!?」

 

「アンジュリーゼ様...お知り合いなのですか?」

 

「しばらく見ない間に随分と淫らしくなって、それに風下だと何だか臭いますわ」

 

「うっ.....」

 

「お風呂にでも入っていらっしゃったら?.....ここは私たちが引き受けますので」

 

「じゃあ、お言葉に甘えて!」

 

アンジュはヴィルキスを動かし逃げた。

 

「お二人とも.....用意はよろしくて?」

 

「「はい!サラマンディーネ様!」」

 

ナーガとカナメは返事しサラマンディーネと共に行く

 

「通して頂きます!アウラの元に!!」

 

そしてヒルダ達はミスルギ皇国での戦闘に驚きを隠せなかった。

 

「ヒルダ!何か変だ!?......もう戦闘が始まってる!」

 

「はっ!?」

 

するとヴィヴィアンがアンジュのにおいを見つけヒルダに言う

 

「ヒルダ!アンジュあっちにいる!」

 

「はっ!?」

 

「あっちにいる!」

 

ヴィヴィアンはレイザーを左翼に旋回させアンジュの方に行く

 

「クソッ!どうなってんだよ!?」

 

ヒルダは急いでタスクに通信回線を開き命令する

 

「タスク!作戦変更だ!」

 

「え!?」

 

「アンジュはもう皇宮にはいないらしい!これより追跡する!」

 

「分かった!!」

 

タスクもヘラクレスの動かしアンジュの所に向かう。

そしてアンジュとモモカは逃げており、モモカがアンジュに報告する。

 

「モモカ!追っ手は!?」

 

「今のところは!」

 

「アンジュいた~!」

 

「え?」

 

突然の声にアンジュは前を向くとヒルダ達が見えた。

 

「すげー!本当にいた!」

 

「助けに来たぞ!アンジュ!」

 

「皆!」

 

その時、クリスのテオドーラのビームライフルがヴィルキス目掛けて狙撃してきた。

 

「アンジュ!!」

 

「え!?」 

 

その時、アンジュの指輪がひかりヴィルキスがミカエル・モードになり、ビームフィールドを展開させテオドーラのビームを防御するがあまりの火力のせいでヴィルキスの機能が停止し、そのまま川へ落下した。

 

「「「アンジュ!!!」」」

 

「ヒルダァァァ!」

 

「「「!!!?」」」

 

上空からヘカトンケイムがビームクローを出しヒルダに襲い掛かったがヒルダはアーキバスを動かし回避し、アサルトライフルを向ける

 

「ヒルダ!わざわざ皇女殿下を救出と俺に告白しに来たのか?」

 

「アンジュは私が貰って行く....それとケビン.....あんただけは絶対に許さない!!」

 

「ハハハッ!冗談もよしてくれよ!殺れ!クリス!シャノン!カミラ!ナンシー!エルマ!」

 

「「「「「イエス、コマンダー!」」」」」

 

クリスはテオドーラのビームライフルでヒルダ達を迎撃しカミラの乗るパンドラメイル 百妖が小太刀を振り回してきた。ヒルダ達はそれを回避し戦闘体制になる

 

「うわぁ~!」

 

「まっ待てクリス!お前はそいつらに騙されてるんだよ!!」

 

「あんたのプロポーズは....絶対に断る!」

 

ヘカトンケイムはビームクローを構え、ヒルダはアサルトライフルを乱射しながらアサルトブレードを抜刀し戦う

 

「断る?....しょうがない、なら殺して、死体を回収する!」

 

光学と実弾がぶつかり合い、ケビンは質問する。

 

「そんなにあのヴェクタ人の男が好きなのか!?」

 

ヘカトンケイムはビームバスターでヒルダを追い撃ちをかけヒルダは答える。

 

「......ああ、そうだ!シンは幼い頃から、私の友達であり!私がノーマであっても!誰にも言わなかった!そして私と妹のココと母親のアリアさんと皆の事も考え!護ってくれた!そんなシンが私は好きなんだよ!!」

 

ヒルダはヘカトンケイムに近づきアサルトブレードを降り下げたがヘカトンケイムはビームクローと四本のアームで防御した。

 

「そう言うお前は!シンやギムデンさんを殺した!お前が許せねぇ!!」

 

ヒルダはヘカトンケイムを蹴りあげるとテオドーラがヘカトンケイムを支えた。

 

そしてヒルダはタスクに通信を開く。

 

「タスク!ヴィルキスが落とされた!こっちは手が離せねぇ!アンジュを頼む!」

 

「分かった!」

 

タスクはヘラクレスの出力を最大にして、アンジュの所に行く。

 

するとケビンはヒルダの言葉にぶちギレてしまい、怒り狂っていた。

 

「うぜぇんだよ!あの忌まわしき!我が故郷ヘルガーンを滅ぼしたヴェクタ人が!そんなに好きだと言うなら!あの世に送って会わせて殺るぞ!!!」

 

するとケビンは下にあるレバーを引くとグリモアのクラーケン見たいにヘカトンケイムの装甲から血肉の触手が生えヘカトンケイムとケビンを呑み込んだ。

 

「ひぃ~!」 

 

「キモい!!!」

 

その姿にヒルダ達は恐怖を感じた。

装甲は外れ肉が飛び出し四本のアームと背部のウィングは鋭く尖った骨に変わり、頭部からヤツメウナギのような口と獣の眼が出てきた。そしてケビンは皮膚が溶け、骨のような姿になり目玉をクルリと回しヒルダを見た。

 

「ハハハハハハハハハ!!!アーハハハハハハハハハハハハ!!!!!!さぁ俺の糧となれ!!」

 

四本のボーンスピアアームが伸び、ヒルダやヴィヴィアンを襲い二人はボーンスピアアームを回避した。

 

「ハハハハハハ!!!!!!」

 

「もうこいつは.....人間を辞めて.....バケモノになっちまったか!」

 

「ヒルダァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

そしてロザリーはテオドーラと死闘を繰り広げていた。

 

「何で!?何で私達が殺し合わなければ行けないんだよ!?」

 

「人の事を見殺しにしておいて......!」

 

「あの時は!助けに行きたくても行けなかったんだ!」

 

「助ける価値もないから...!でしょ?」

 

「あんた達はいつもそう.....何にも変わっていない.....」

 

「ねぇ、これ....覚えてる?」

 

「?」

 

「7年前のフェスタでさ......」

 

七年前のフェスタでヒルダ、ロザリー、クリスでプレゼントを交換していたらしく、ヒルダの髪型とクリスの髪型が被っていたらしくクリスの髪型が変わりそこからクリスはヒルダとロザリーを憎んだ

 

「あの髪形....気に入ってたのに.....!」

 

「それが今さら....何だって?」

 

「それだけじゃない!」

 

彼女は今まで何もかも我慢していたらしくずっとヒルダとロザリーを憎んでいた。

 

「友達だと....思っていたのに....フッ、なーんて....分かるわけないか.....!人の気持ちを分からない女と.....何も考えてないバカ!.....でも....エンブリヲ君は違うよ....」

 

先のアルゼナルでクリスは死んでいたがエンブリヲが来てクリスを生き返らせ、クリスにラグナメイルを起動させる指輪を渡したとそしてクリスはヒルダとロザリーに指輪を見せ叫ぶ

 

「これが....永遠の....友情の証!!」

 

「あんた達は!友達なんかじゃなかったんだ!!!」

 

クリスはテオドーラを起動させ、戦闘を再開した。

 

 

その頃、別の場所で待機していたココ達はヒルダ達の通信回線を開き盗み聞きをしていた

 

「頼むクリス!私の話を聞いてくれ!!!」

 

するとマリカが言う

 

「ロザリー御姉様!」

 

「私たちも行こ!!」

 

「ちょっと!マリカ!」

 

「命令は待機だよ!」

 

「でも、御姉様が危ない!」

 

マリカはグレイブを動かしロザリーを助けに向かった。

 

「ちょっと!マリカ!?」

 

ミランダが止めるが遅かった。そしてココが慌てる

 

「どうしよう!マリカが!」

 

「落ち着いてココ!」

 

「でも~!」

 

『ココ......!』

 

「え!?....誰!?」

 

突然、ココの頭の中から謎の声が響く

 

「ちょっと、ココどうしたの!?」

 

「今....誰かが私の名前を.....」

 

『ココ....!!』

 

「まただ!この声......まさか.......!!」

 

『今、お兄ちゃんがマリカを助けに行くから......お前とミランダと後輩をΝーアキュラに乗せるんだ!』

 

「........お兄ちゃん!?」

 

「え!?」

 

「お兄ちゃんだ!!」

 

ココはグレイブを動かし、マリカの後を追った

 

「ちょっとココ!!」

 

ミランダもグレイブを動かし、マリカとココを追った直後ココの後方からΝーアキュラが飛来し、それを見ていたココとミランダと新兵は驚く

するとハッチの中からその中から長い髪型をしたシンが現れた。

 

「ココ!ミランダ!」

 

「お兄ちゃん!」

 

「シンお兄さん!」

 

「乗れ!お前たちも!」

 

「「あ!?はい!!」」

 

ココとミランダとメアリー、ノンナはΝーアキュラに乗せると今度はシンがペルシウスに乗り込み、ペガシオーネスに乗り走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、アンジュとモモカはエンブリヲに操られているミスルギ市民から逃げており、屋上に逃げ込むとそこにエンブリヲがいた

 

「やれやれ、強情な花嫁だな....また、お仕置きが必要かな?」

 

アンジュは絶体絶命の時、上空からヘラクレスに乗っているタスクがヘビーマシンガンを撃ちエンブリヲに直撃し倒れる

 

「アンジュ!」

 

「タスク!」

 

「遅くなってごめん!君たちはヘラクレスに乗って逃げろ!」

 

「あなたは!?」

 

「あいつに用がある.....!」

 

タスクが生き返ったエンブリヲを睨む

 

「急げ!!」

 

「モモカ!行くわよ!」

 

「はい!」

 

アンジュとモモカはヘラクレスを動かし逃げ、タスクはフォトンソードを出す

 

「私たちを引き離すなどと.....覚悟は出来ているな....ウジ虫が!!」

 

「ヴィルキスの騎士イシュトバーンとメイルライダー....ムーアの末裔バネッサの子 タスク!最後の古の民....ムーア人にして!アンジュの騎士だ!!」

 

タスクがエンブリヲに突っ込むと閃光玉を投げ付けエンブリヲが怯んでいる隙に後ろに回り込んだ。

 

「そうか....貴様が!!」

 

エンブリヲが回復するとタスクがフォトンソードを突き刺した。しかし、エンブリヲは別の所にいた。

タスクは手裏剣を投げ付けエンブリヲがサーベルで防御したとき、タスクがアンカーピストルを取りだし、エンブリヲの手に突き刺し逃がさないようにしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてヒルダ達はケビン達と苦戦していた

 

「くっ!クリスと骨骨強ぇ~!」

 

「クソッ!!」

 

「ヒルダ!アンジュを見つけた!保護を頼む!」

 

「ヴィルキスは!?」

 

「水没している!今すぐ回収するのは無理!グッ!!」

 

するとタスクの通信が途切れてしまう

 

「タスク!」

 

「総員!撤退!アンジュと合流し、アウローラに帰還する!」

 

「「了解!」」

 

ヒルダ達は飛翔形態になり戦線を離脱したがクリスとケビンが追撃してくる。

 

「逃がさねぇぇぞ!!!!」

 

ケビンが追撃しロザリーにロックオンするとマリカが援護射撃してきた。

 

「御姉様ーーー!!!」

 

「マリカ!?何しに来たんだ!?」

 

「御姉様の援護を!」

 

ヒルダ達はマリカを止めるように手を刺し伸ばしたときケビンがビームクローを出した

 

「ウジ虫がぁぁ!!消え去れ!!!」

 

「!?」

 

「マリカァァァァァァ!!」

 

ヘカトンケイムのビームクローがマリカのグレイブに直撃する直前、ヒルダの後方から光の球体が急速に飛来しマリカを護るように前に出てビームクローを弾いた。

 

「何だぁぁ!!?邪魔をするなぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ヘカトンケイムがビームクローで光の球体に襲いかかろうとした瞬間、球体から拳が出てきてヘカトンケイムの胴体に直撃し、ヘカトンケイムは吹き飛ばされた。

 

「グアアアアアァァァァ!!!!!!!!」

 

「「「!!!!!!」」」

 

皆が驚いていると球体が割れ、中からペガシオーネスに乗ったペルシウス・オーバーライズが現れた。

 

「何だ!?」

 

「何だ!?あのパラメイルは!!!?」

 

「うおおおおおおおおおーーーー!!!ちょ~~!すげぇかっこいいーーー!!!何だあれぇぇぇぇ!!!!?」

 

するとペルシウスのコックピットハッチが開き中から見たことのないアーマーを来た人物が出てきた。

 

「何だぁ!貴様ぁ!?」

 

するとその人物がヘルメットを外すと長い髪をしたシンだった。

 

「!!!!!!!!」

 

「等々、人間を辞めたのか.......ケビン.....愚かすぎるよ......」

 

「まさか.....!!」

 

ヒルダ達は死んだはずのシンを見て驚きを隠せなかった。

 

「ここがお前の......ケビンの命日にしてやるよ!」

 

シンはヘルメットを装着し、コックピットに入るとペルシウスはペガシオーネスからおりマリカのグレイブをペガシオーネスに乗せ遠くへ離れた。

 

「ほざけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

ヘカトンケイムがビームクローでペルシウスに襲ったがオーグメンドモードを使いヘカトンケイムの後ろに回り込み、膝蹴りをした。

 

「舐めやがってぇぇぇぇ!!!ヴェクタ人がぁぁぁぁ!!」

 

ケビンは怒りペルシウスを破壊したビーム砲『グロールバスター』を放とうとした

 

「まずい!逃げろ!」

 

ヒルダはシンに注意した

 

「確かに....あのビームは受けたくないなぁ....」

 

「シンよ、我に任せるのだ」

 

ヘリオスが言うとシンの瞳の色が赤に変わるとペルシウスの色が赤に変わりヘリオスモードへチェンジするとウィングから炎の翼を展開した。

そしてケビンはグロールバスターを放つとペルシウスがグロールバスターを手で受け止めるとグロールバスターが蒸発した。

 

「温い!!」

 

ペルシウスの拳から炎が出てハイパーオーグメンドモードを発動させ超神速で近づき燃え上がった拳でヘカトンケイムのグロールバスターを破壊した。

 

「そんなバカなぁ!!!?何で死なないんだ!!!!!?」

 

「我を甘く見るな!!」

 

突然の声に皆は驚く

 

「だっ!!?誰だぁ!?」

 

「ここだ....!」

 

するとペルシウスの後ろから太陽の陣が浮かびその陣からヘリオスが紅炎を出して姿を現した。

 

「お前はぁ!?」

 

「無礼にも程があるぞ!この愚か者が!!!」

 

ヘリオスは怒りながら、灼熱の炎でヘカトンケイムと助けに入った百妖、百鬼、百霊、百魂を攻撃した。

 

「グァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

「すげぇ!」

 

ヴィヴィアンが興奮しているとヘカトンケイムが持ち直す

 

「この俺が!.....こんな奴に!!!」

 

「その耳で聞け!!!我が名はヘリオス!!!太陽神だ!!」

 

ヘリオスはシンの体の中に戻り、シンは戦いながら説明した。

 

「さらに!今の俺の体は....ヘリオス様とセレーネ様が融合している。つまり!俺の体とヘリオス様とセレーネ様と....一心同体になっている!」

 

ペルシウスのカリバーンとレーヴァテインのマグナムがシャノンが乗る百霊の扇子を破壊し百魂に大ダメージを与えるとエルマの百鬼が種子島を無数に展開するとペルシウスに向け、発砲してきたがペルシウスはゾディアック・ミラージュとリフレクタービットを展開させ無数に来る種子島のビームを弾き返すと無数のビームが百鬼に直撃した。カミラの百妖が二刀流の小太刀を振り回すとペルシウスはカリバーンとレーヴァテインをソードモードに切り換え防御し百妖を蹴り飛ばす。そして百魂はお手玉がのビットになりペルシウスに向かっていくとペルシウスはペガシオーネスのウィングに装着されているライトソードビットとダークビットレーザーをフル展開させ迎撃した百魂のビットが破壊されダークビットレーザーが百魂の四本のアームを破壊する。

そしてペルシウスは拳を炎のように燃え上がらせヘカトンケイムの頭部に炸裂した。

 

「ぐぇっ!!!」

 

「親父の!!報いを受けろ!!!!」

 

「ふざえるなぁ!!お前見たいなヴェクタ人に!!!!」

 

怒り狂ったケビンはヘカトンケイムの高出力ビームバスターでペルシウスを撃とうとした。

 

「リーパーの力に蝕まれているか....仕方ない....今楽にしてやる.....」

 

シンの体にヘリオスに憑依するとヘリオスは叫んだ。

 

「セイントコロナ!!!!」

 

ペルシウスが装備していたゾディアック・ミラージュの色が赤と橙と黄色に変わり太陽の盾になると盾から強力な日光を出した。するとヘカトンケイムの発光部が消えビームバスターが停止した。

 

「何だ!?ヘカトンケイムが停止した!!!??」

 

ケビンがパニック状態になるとシンは拳に力を溜め

 

「あばよ!....太陽焔(たいようえん)!!」

 

するとペルシウスの手が太陽のような真っ赤になり、ヘカトンケイムに向かっていき頭部を掴み、叫ぶ

 

「はぁ~~~~!安らかに眠れ!!プロミネンス!!フィンガーーーーーーー!!!!!!!」

 

叫んだ指から紅炎と爆炎の波動がヘカトンケイムを襲い段々と装甲が紅くなりビームクローを出していた指と四本のボーンスピアアームが爆発し、装甲が徐々に溶けていった。

 

「何故だ!!!?この俺が負けるはずがない!!!負けるはずがぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

50万℃の熱がヘカトンケイムとケビンを襲いそしてケビンはあまりの高熱で体ごと破裂し、ヘカトンケイムは溶けた。

するとペルシウスはディメンジョン・ヴァルキュリアをライフルモードに変形させ、溶けたヘカトンケイムを撃ち抜きヘカトンケイムは爆発した。

 

それを見ていたクリスはケビンが倒され相手の人数を確認すると撤退した。撤退するクリスをロザリーは追うがヴィヴィアンに止められ悔しがる。

 

その光景をミスルギ皇宮の窓から見ていたアルベルトが驚いていた。

 

「まさか‼あの光は!!古代太陽神ヘリオス......!!すると古代月光の女神セレーネも!.....厄介な敵を連れてきたな......シン!!」

 

アルベルトはその場から消えた。

 

ケビンを倒したシンはヒルダに通信を開く

 

「久しぶりだなぁヒルダ......」

 

「..........」

 

モニターの画面に映っているヒルダの目には大粒の涙が溢れていた。

 

「ごめん.....」

 

そしてヒルダは泣き出しシンに言う

 

「後で....ココとアリアさんと皆に謝るんだぞ.....」

 

「.....分かったよ」

 

「つうか!シン!お前何で生きてるんだ!?」

 

ロザリーがシンに質問する。

 

「え!今ごろ!?」

 

すると向こうからサラマンディーネが乗る焔龍號とナーガの蒼龍號とカナメの碧龍號とその上にボロボロのリザーディアがおりこちらにやって来た。

 

「お!サラサラさん!」

 

「サラマンディーネです。ヴィヴィアン」

 

「お前が向こうの姫さんか.....リュウガから聞いたぞ....」

 

その後、シンはヒルダやサラマンディーネ達にあの時の事と真実を話した。

 

「アルベルトの正体が邪神!!!?」

 

「あの時、ゾディアック・ミラージュに触れた瞬間....未来が見えたんだ....人々が石の中に埋まり、破壊したアケノミハシラから肉のような大樹木が生えて育ちその実から無数のリーパーが生まれて人々や連盟帝国兵や仲間を襲っていたんだ.....最後に、上空に赤黒い巨星が現れてアルベルトの体から悪魔が出てきたんだ」

 

「もしそれが真であるなら...!!」

 

「間違いなく!全銀河に生きる生命が滅びる!!早いとこ皆にこの事を知らせないと!」

 

「でも、どうやって!?パラメイルなら数分で着くが.....」

 

「心配するな.....念の為にこれを持ってきた!」

 

「!?」

 

「フェンリル!」

 

すると向こうからΝーアキュラが飛んできた。

 

「何だこれ!?」

 

「俺のスペースシップだ!これで先に母さんの所に向かってくれ!」

 

「かっちょいい!!」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「良し!皆はこれに乗ってアウローラへ向かえ!俺はタスクを助ける!」

 

シンはペルシウスを動かしタスクのいる方へ向かった。

 

 

 

 

その頃、タスクはエンブリヲと戦っていた

 

「アンジュの騎士だと!?旧世界の猿が!!テロリストの残党風情が!!」

 

フォトンソードとサーベルの刃がぶつかり交え、タスクは後方に下がって戦闘距離を取る。

 

「無駄じゃないさ!ハイゼルベルグの悪魔!不確定世界の住人!.....少しでもお前の足止めが出来るならな.....!!」

 

するとエンブリヲが分かったかのようにサーベルを離した。

 

「ほぉ......猿も少しは賢くなったと言うことか.....だが、所詮は猿!」

 

するとエンブリヲはマグナムを持ち自分の頭を撃ち抜き、その場から消えた。

 

「しまった!!」

 

タスクは驚き、急いでアンジュの所に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、アンジュはヘラクレスを加速させ、港が見える場所を飛んでいた。

 

「モモカ!海よ!」

 

するとモモカが急にヘラクレスを降下させたさせる。

 

「モモカ.......!?」

 

そしてその方向に海が見える屋敷のテラスにエンブリヲがお茶を飲んで待っており、アンジュはエンブリヲを見て驚く

 

「アンジュ......怒った顔もまた、美しい......なぜ、そこまで私を拒絶する?」

 

そしてエンブリヲはアンジュの後ろに回り込みアンジュを捕まえる。

 

「あの猿か.....?」

 

その時、テラスの下からアンカーピストルを使って登ってきたタスクが現れた

 

「アンジュを離せ!!」

 

「フッ!」

 

するとアルベルトが現れエンブリヲに問う

 

「エンブリヲ....ここは私に任せてくれないか?」

 

「アルベルト?好きにしたまえ.....」

 

「ムーアの末裔....ヴェクタの双子の片割れめ....」

 

アルベルトがモモカにヂェスチャーするとモモカがタスクに向かっていきサーベルを振り回してきた

 

「モモカ!?」

 

「ハハハッ!無様だな!皇女の筆頭侍女に殺されかけるなんて....」

 

「肉体の限界まで身体能力を高めた....愚かな男の末路を見ているがよい!」

 

モモカが素早い突きでタスクを苦しめケルベロスの片方のアイが潰された

 

「やめて......!止めなさい!モモカ!」

 

「無駄だよ!創造者の命令には抗えない!」

 

しかしアンジュは諦めなかった。

 

「違う!モモカは......私の筆頭侍女よ!目を覚ましなさい!モモカァァ!!」

 

するとモモカは子供の頃、今までの事を思いだし目を覚ます。

 

「........アンジュリーゼ....様.....タスクさん.....姫様をお願いします......」

 

「!!」

 

「逃げてください!姫様!」

 

モモカがサーベルをエンブリヲに突き付け向かっていった。

 

「ほぉ?」

 

エンブリヲがマグナムを撃つとモモカの胸に直撃したがモモカは最後まで諦めずに向かっていきそして.....

 

「モモカ!」

 

「えーい!光よ!マナの光よ!!!!」

 

「何!?」

 

サーベルがエンブリヲの腹を貫き、さらにマナの光でそこに停車していた車を動かしエンブリヲごとぶつけモモカと共に崖へ落ちるとモモカは笑い、そして大爆発を起こした

それを見ていたアンジュが叫ぶ

 

「モモカ........!?モモカァァァァァァ!!!!!」

 

傷付いたタスクはアンジュを抱き抱えヘラクレスと向かった。

 

「待って!モモカが!!タスクお願い!!モモカを!!」

 

タスクがヘラクレスに乗せた瞬間、エンブリヲの銃弾がタスクの背中に貫く

 

「いやいや、驚きだよ....ホムンクルス達の中に、私を拒絶する者がいたとは.....」

 

「哀れな侍女が.....」

 

「エンブリヲ!アルベルト!」

 

「よくも!よくもモモカを!」

 

アンジュがエンブリヲとアルベルトに殴りかかろうとした直前、タスクがアンジュとヘラクレスに手錠を掛けオートコントロールに設定しロックを掛けた

 

「君は....生きるんだ.....必ず帰るんだ....君の所に♪」

 

「ダメ!ダメよ、タスク!」

 

アンジュが必死に止めようとした瞬間、タスクがアンジュにキスをし、そしてアンジュの手にペンダントを預けた。そしてヘラクレスが動きだしタスクを見てアンジュが言う

 

「タスク!?タスク!!!」

 

「外道が!!」

 

エンブリヲは怒り、持っていたマグナムでタスクの左胸のアーマーに直撃した。

 

「しつこい男は.....嫌われるよ!!!」

 

タスクはアーマーを着脱すると体回りに時限爆弾を身に付けておりそして......

 

「何だと!?!」

 

「こいつ!!!」

 

大爆発を起こしヘラクレスで逃げていたアンジュがその光景を見る

 

「嫌....嘘....嘘よね!?モモカ!タスク!私を.....一人にしないで........!!うわぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!!!」

 

アンジュが悲鳴を上げている途中その爆発はシンも見ており、ペルシウスの出力を極限まで上げて大爆発をした場所へと向かい彼の名を呼ぶ

 

「タスク!!!? タスクゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

「エンブリヲ....先に戻ってくれないか?」

 

「何故だ?」

 

「久しぶりの弟を相手するから二人でいたいんだ....」

 

「フッ、良いだろう」

 

エンブリヲが消えるとシンが着地した瞬間、アルベルトがシンを笑いながら言う

 

「まさか生きていたとは....!!」

 

「タスクは!!!?」

 

「ん?」

 

「タスクはどうしたんだ!!!!?」

 

シンは怒りながらアルベルト(ドゥーム)に言う

 

「あの筆頭侍女はエンブリヲを刺し、マナの光を使い車ごと崖の下に、ムーアの男と犬野郎は皇女様をエンブリヲから守るために....時限爆弾で犠牲になった....まっ、無駄死にだったけど......」

 

「!!!!!!!!!!!」

 

シンは拳を強く握るとムーアのマークが浮かび上がった

 

「きぃさぁまぁぁぁぁぁぁ!!!!!!絶対に許さないぞ!!アルベルト!.....嫌!邪神皇ドゥーム!!」

 

シンは怒声を上げビームセイバーを出した

 

「......ほぉ、よく我の正体に気づいたなぁ......それと.....久しぶりだなヘリオス、セレーネ.......!」

 

するとシンの後ろからヘリオスとセレーネが現れた

 

「貴方は何も変わらないのですね.......ドゥーム」

 

「フッ..........また我を封印するつもりだろ?」

 

「そうだ.....」

 

「フフフ....嫌だと言えば?」

 

「強制にだ!!」

 

シンがドゥームに向かっていくとドゥームは持っていた太刀を抜刀し防御する。

 

「よくもタスクを!!!!!俺の!!!!!俺の!!!!!俺の弟分を!!!!!返せぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

「ハハハ!!彼を返してどうする!!?」

 

「お前を殺す!!エンブリヲもだ!!マテリアライズ!!!アークライフル!!!!」

 

シンの手のひらから粒子が集まり、ペトルサイト粒子が入っている狙撃銃が出現し、ドゥーム目掛けて連射した。

 

「そう来るか!マテリアライズ!!!」

 

「何!!!!?」

 

ドゥームの手から赤い粒子が集まり赤黒く禍々しい剣が現れた

 

「邪心剣アメズヤクラ!!」

 

ドゥームはアメズヤクラでアークライフルのエネルギー弾を吸収し、それを見ていたシンは驚く。

 

「マテリアライズが使えるだと!!?」

 

「我は邪神でありお前の能力もコピー出来るのだよ!!」

 

「くっ!PEDシステム発動!ハイパーモード!!」

 

シンが叫ぶとショルダーに装着されているフェイゾン貯蔵タンクから粒子が溢れシンの体にまとわりつき、ビームセイバーを構え走り出した。

 

「ほぉ、そう来るか.......マテリアライズ!ATTACK(エイタック)!」

 

ドゥームの上から赤い粒子が集まり、形を変え4機の無人攻撃機へとなりマシンガンを乱射してきた。

 

「嘘だろ!!?」

 

乱射してきたマシンガンをシンは回避し、後方にある瓦礫の影に身を隠した。

 

「マテリアライズであんなデカイ兵器も呼び出せんのかよ!?」

 

するとセレーネが心の中でシンに問う。

 

「何せ私と兄様が封印した邪神ですからねぇ♪」

 

「感心してる場合じゃありません!!」

 

「さらに、微かですが下の方に二つの生命を感じました♪」

 

「二つの生命!?もしかしてタスクか!?」

 

「分かりません....片方の生命は安否ですが、もう一つの生命はかなり弱まっています!」

 

「何だって!?クソッ!何とかして下に行かないと!.....ん?.....そうだ!」

 

シンは何かを思い付き、ドゥームのエイタックを見る。

 

「さぁどうするシン!どう切り抜けるのだ!?」

 

「マテリアライズ!」

 

「!?」

 

「エクソスケルトン!!」

 

「!!」

 

向こうから青い粒子が集まっていきミニガンとミサイルキャノンを装備した二足走行型ビークルが出現した。

 

「ビークルだと!?」

 

シンはエクソスケルトンに乗りミニガンをエイタックに向けて乱射した。エイタックは爆発し墜落していった。煙が晴れるとエクソスケルトンがこちらに向かって走ってきたがドゥームは回避した。そしてエクソスケルトンに乗ったシンは崖のから落ちたが着地した。それを見ていたドゥームは怒っていた。

 

「今は生かしておくが.....次はこうは行かんぞ.......!」

 

ドゥームはその場から消えた。

そしてシンは急いでエクソスケルトンを走らせ、タスクの所に向かった。




結構、長い文を書きました。
そうとう、疲れました。

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