クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
シンはクロウに案内されタトローイから西にある砂漠にある遺跡にいた
「ここがその遺跡だ。」
「これが.....」
それは地下にあり、合金と思われる壁は錆び付いており、壁画もあった。
するとクロウはある若い少女を連れていた
「紹介する考古学者のナンシーだ」
「よろしく~♪」
「こ、こちらこそ」
シンは恐る恐る握手しよう手を伸ばした時、無理矢理手を掴まれブンブンと握手された。
「いやー!始めてだよ!生のヴェクタ人を見るのと触るの~♪」
「うわぁ~!!」
「それは置いといてっ!」
クロウはナンシーの頭をコツンと叩いた
「いてっ!あっ早々!壁画に書かれている文字なんだけど!凄い事が書かれていたの!」
「何?」
「じゃあ言うよ!」
ナンシーが言うにはかつて星の海の戦う前、星の海の彼方.....凶悪な死神族を連れて現れ星の海を闇に包み込もうとした邪悪な悪しき神がいた。
「邪悪な悪しき神.......?」
「正確に言えば....邪神かな!」
「邪神....それが銀河大戦の開幕となった火種.....」
「そう!」
邪神は沢山の星の生命とその星に生きる人達の命を喰らい続け次々と滅ぼしていた。
五つの大勢力が集まり星の海の戦いが始まり大勢力の一つが次元の扉を開け、星をも喰らう悪しき神.....邪神と死神族の星と大勢力をまとめて黒き穴に封印した。
「黒き穴.....ブラックホールか!」
クロウが言った
「ブラックホール?」
「ブラックホールはナンシーが言った通り、黒き穴で何もかも全てを吸い込むんだ。」
「つまり、ヴェクタの超兵器...ギャラリック・リングは邪神を封印するために作られたんだな」
「そうなの!」
「邪神か~.....おとぎ話じゃ、在るまいし」
「おとぎ話でもないよ!本当のことなのよ!壁画に書かれているのはこれだったのよ!」
「本当か~?」
「本当だって~!」
「ハイハイ!喧嘩は止せ!今はこの遺跡の最深部に行くんだろ?」
「そうだった」
シン達は最深部に向かった。
「あれ?行き止まりだ.....」
そこには巨体な壁があり入り口すらなかった。しかし、ここにも壁画があった。それは.....
「これって....ヒミコとペルシウス」
赤と青の機体が槍を持ち下にある槍先を見ると邪神が串刺し状態になっている姿だった。
「ナンシーこれは?」
ナンシーは急いで壁画に書かれている文字を見る
「何々?....フムフム.....ここに入る者....その真実と共に光と闇の力を手にし....邪の力を滅ぼせ.....覚悟のある者よここに立ち入れ......と書かれている」
するとシンは壁に触れた途端、壁が強く光始め、錆び付いていた壁が剥がれていき新品の壁へとなった。その時何処からか音声が流れた。
「ヴェクタを確認......光と闇を今、一つに.....」
音声が終わると行き止まりだった壁が上に持ち上がって行き内部が露になった。
「これは......!!??」
それはあらゆる実験用の器具や機械、そして古代のセイクリッドメイルのパーツと武器が揃っていた。さらにその奥にその奥に巨大な容器とスペースシップがあった。
「この容器.....ペルシウスが入るくらいのでかさだ」
「こっちは!?.....アキュラ!?」
「え?」
「でも!何で!?」
スペースシップ1号機 アキュラ......それはかつてクロウ・F ・アルメディオ船長が使用していた 次元の海を渡ることが出来るスペースシップ
「アキュラって?」
「俺が使用していた船のことなんだ!?でもなぜここに!?」
「たぶん....俺の先祖が作ったんだろう....」
シンとクロウがスペースシップを見ているとナンシーが何かを見つける。
「シンさん!クロウさん!」
シンとクロウはナンシーの所に駆け付けた
「これは!?」
それは人が入れるカプセルだった。
「何これ?」
するとシンのARSが起動した
「何だ!?」
それと同時にカプセルが開き中から多数のアームが伸びシンを掴み無理矢理カプセルの中に入れた。
「うわぁっ!!??」
「シン!?」
「シンさん!?」
中では何か機械音とシンの悲鳴が聞こえた。
それから10分後、カプセルが開いた。
「大丈夫か!?」
っとクロウが心配してシンの姿を確認すると別のアーマーになっていた事に二人は驚いていた。
「俺.....どうなってる!?」
クロウは落ちていた鏡のようになっている鉄をシンの姿を写した。
「何これ!?」
シンのアーマーは物凄くゴツくなりヘルメットの頭頂部に角がついていた。(分かりやすく言えばHALO4のスパルタンアーマー FOTUS であり背部にGNドライブが装着されておりカラーはホワイトとネイビーです。)
「でも.....カッコいい....」
シンは新しいアーマーを見て満足していた。
その時、向こうから何かが飛んできた。それは大破したペルシウスだった。
「ペルシウス!?」
そして大破したペルシウスは巨大な容器に入れられ中から緑の液体が流れ込み、無数のアームがペルシウスを修理し始めた。
「何が起こるんだ....?」
そしてたった数分後で液体が容器の外へ排出された
「これは.....」
「綺麗.....」
それは白銀に輝く間接部と純白に輝く装甲、そして頭部に王冠が装備された大型のパンドラメイル。そして虹色に輝く光翼 それには、なんとビームなのに天使のような羽根があった。腰部には光に輝く剣と闇のように輝く刀がそれぞれのライフルに装着されており二丁拳銃剣となっていた。(ランスロットハルバードのような機体です。)
「ペルシウス.....」
するとフェンリルが説明する。
「マスター、そのペルシウスはもうあのペルシウスではありません。」
「え!?」
「その機体の名は.....ペルシウス・オーバーライズです。」
「オーバーライズ.....」
「そして.....」
すると上から見たことのない白銀の装甲をした天馬が降りてきた。
「何だあれは!?」
「ペガシオーネス.....プロセアンの超兵器であり、次元と時空、時を駆け巡ることが出来るペルシウス・オーバーライズの三種の神器の一つです。」
「三種の神器の一つ!?」
「後、二つの神器はマスターの住む宇宙の何処かに眠っています。」
「なるほど、俺の時代と宇宙に変える前に三種の神器を探せばいいんだな?」
「その通りです。」
「良し!クロウ!」
「ん?」
「ありがとう!俺に生き方を教えてくれて!」
「あぁ!それと!」
するとクロウは腰部から2本のビームセイバーをシンに投げ渡した。
「俺にとってはもうそれは必要ない!お前が使え!シン!」
シンは笑顔でペルシウス・オーバーライズに乗り込んだ。
(コックピットは起動武道伝Gガンダムのコックピットを使用しております。)
「凄い!」
シンが手や指を動かすと機体も同じ動きをした。
「これってもしかして.....」
シンがペガシオーネスを見て心の中で乗れと念じるとペルシウスが動きだしペガシオーネスに乗り込んだ。
「じゃあ!行ってきます!」
シンはクロウとナンシーに叫ぶ。
すると動かなかったスペースシップが動き出した。
「?」
スペースシップのブリッジの中を見るとフェンリルがいた。
「良し!行こうか!三種の神器を集めに!そして俺らの時代に帰るために!!」
ペルシウスがペガシオーネスのフォトンロープを引くとペガシオーネスが鳴きスペースシップと共に次元へと跳んだ。