クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ   作:オービタル

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いきなりの後編ですが!どうぞ!
今回はゲームを含めたシーンとシンに超大変な事態になります。


後編

ヴェクタの超兵器『ギャラリック・リング』の事が分かりコリンサス将軍とモーディン、ジャヴィック、アリア、ロバート、タリ、リュウガは混乱していた。

 

「ギャラリック・リング.....惑星を異次元へ粒子変換させ移動させる......正に禁断のワープシステムですね」

 

「きっとシンの....サムの先祖は再生するリーパーを倒すために彼らを異次元の彼方に追放させるためにでしょう......」

 

「何と言う兵器だ.....もし連盟帝国の手に渡っていたら間違いなく我々はここにはいなかったでしょう」

 

「いや、それは無理だ。」

 

「何故ですか?」

 

「あの兵器には鍵が必要だからだ。」

 

「鍵とは.....パンドラメイルですか?」

 

「その通りだ。パンドラメイルが全機いなければギャラリック・リングは起動しない」

 

「要するにペルシウス、ヒミコと後、8機のパンドラメイルが必要と?」

 

「そうだ、全機が揃うとギャラリック・リングは起動し移動や呼び出しそして異次元へのテレポートも可能だ。」

 

「それは凄い!それが発見したら調べたくなります!」

 

「ですが、問題があります。それが今、何処にあるかと言う事と後1機のパンドラメイルが何処にあるかと言う事です。」

 

「それもそうだったなぁパンドラメイル三号機 シグムント.....だが、あの機体は先の銀河大戦で大破し、ヴェクタ人によって回収されたがそのヴェクタは追放されてしまった。」

 

「しかし、旧ヴェクタ星の研究センターや軍事施設を調べましたがそのような痕跡はないと判明されました。おそらく、ヴェクタ人がシグムントを持ち去ったのでしょう。」

 

「そうか.....あちらにはパンドラメイル5機とラグナメイル6機、そしてエンブリヲ.....」

 

「........」

 

「コリンサス将軍、連合本部の対策は?」

 

「十分です。」

 

「タリ提督、そちらの被害状況は?」

 

「それはアンジュ殿が話した通り多数の艦隊と同士を失いました。」

 

「分かった。モーディン」

 

「はい」

 

「コリンサス将軍と共にトゥルースエデンへ向かうのだ。」

 

「かしこまりました!」

 

「それと....リュウガ君、だったかな?」

 

「はい」

 

「貴方には妹さんがフェイゾンに感染してるとドレルのコルヤットから聞きましたぞ、」

 

「はい」

 

「安心しな!モーディンはこう見えてフェイゾンを研究していて治療薬も持っている!」

 

「真ですか!!?」

 

「えぇ、私の知能があればフェイゾンなど糸も簡単に除去出来ます。」

 

「あ...あ...ありがとう!誠にありがとう....ございます!何か礼がしたい!」

 

「いえいえ、お互い胸はって生きているのです。我々、サラリアンは40年しか生きられない寿命を持っているのでが、私たちは頑張って生きようとしているのです。礼なんて、要りませんよ」

 

リュウガはさらに泣き崩れ膝を地面に付きモーディンの手を握った。

その頃、シンとタスクは格納庫にいた。

 

「ギャラリック・リング.....時空と宇宙を操作できる兵器....やっぱり良く考えたら危険だな」

 

「だからそう言っているじゃないか!」

 

「すまん色々とギャラリック・リングの正しい使い方を考えていたんだ」

 

「正しい使い方?」

 

「あぁ、あれを戦闘に使うなんて政府の頭はおかしすぎる。だから正しい使い方が必要なんだ。」

 

「なるほど、」

 

「私もそれ気になっていたの」

 

すると二人の横からメイが現れた。

 

「私なら輸送に使うわ!だってそれさえあれば物資やパラメイルも一瞬で運べるから!」

 

「ほぉ、面白い使い方だな」

 

「でしょっ?」

 

「俺ならこうかな、リベルタスが終わったら天使の喫茶店 喫茶アンジュを建ててアンジュと働くんだ。」

 

「へー」

 

「ギャラリック・リングがあれば美味しい紅茶やコーヒーの葉やコーヒー豆が一瞬で喫茶アンジュに転送できそうだから」

 

「ハハ、タスクも面白い事を思いついたな」

 

「そうかなぁ、シンは?」

 

「俺なら親父とご先祖の故郷に行くために使う。そこでヴェクタの遺跡とテクノロジーを研究してみる。」

 

「その時は私も手伝うよ!興味あったから、シンさんのご先祖様の故郷に♪」

 

「その時は、メイ頼むぞ」

 

「うん!」

 

「それよりも、子供がこんな夜中に修理すると後で夜更かししても知らないぞ」

 

「分かってる!おやすみ!」

 

「「おやすみ」」

 

メイはパラメイルの修理や整備を終えると自分の部屋へ戻った。

 

「これからどうなるんだろうか.......?」

 

「分からない....でも、俺はアンジュの騎士だ。アンジュを守るために絶対死なない....」

 

「......変わったな、タスク」

 

「そうかなぁ?」

 

「シン!タスク!」

 

すると格納庫の扉にジャヴィック提督がシンとタスクを呼んでいた。

 

「「提督」」

 

「お前たちに手伝いがある。」

 

「何でしょうか?」

 

「彼女......アレクトラの事だ。何か裏がありそうだ。その為これを使う......」

 

「「提督!これって....!?」」

 

それはガス放出機だったそれを見たシンとタスクは驚きを隠せなかった。

 

「提督!何故!?」

 

「理由があるんだ、各排気口に設置するのだ。」

 

「分かりました!タスクやるぞ!」

 

「わっ!?分かった!」

 

シンとタスクは早速、各排気口にガス放出機を設置した。

 

「これで良し!」

 

「しかし、何で提督があんなことを.....?」

 

「分からん....提督の事だ。多分.....」

 

その後、シンとタスクは部屋へ戻った。

しかしシンは誰かにメールを送った。

 

 

 

翌朝、アンジュ達はシンやタスク、コリンサス将軍やタリ提督、リュウガと共にアウローラでジル達の作戦会議を開いていた。

 

「良く眠れたか?」

 

「ええ.....」

 

「それは結構......ではお前たちに任務を与える。ドラゴンと接触、交渉し共同戦線の構築を要請しろ」

 

「どうした?お前の提案通り、一緒に戦うと言っているんだ....ドラゴン共と」

 

「....本気?」

 

「リベルタスに終止符を打つには、ドラゴンとの共闘....それが最も合理的で効率的だと判断した....」

 

「アンジュ....!」

 

「うん!」

 

「では、作戦を説明する」

 

すると机からピンクのマーカーと赤のマーカーが10個と複数の緑のマーカーも現れた。

 

ジル.....アレクトラの作戦内容は、ラグナメイルとパンドラメイルがいる場所....アケノミハシラにエンブリヲとアルベルトが居ることが判明した...つまり、アケノミハシラが敵の最終攻略地点となる。アウラもそこに囚われの身となっているはず.....そこにドラゴン、同盟国、連合と共にミスルギ皇国に進攻すると言う作戦だった。

 

グリッター、アレクサンドルス、アライアンス、アウローラと共にドラゴン達の後方から浮上し、全勢力を持ってアケノミハシラに進攻すると

 

「本当にこの作戦で良いのか....?」

 

シンは何かに気づく

 

「何故だ?」

 

「これじゃ、ドラゴンや同盟、連合にもとてつもない大打撃が与えられ、負担を強いることになる。」

 

「陽動とはそう言うものだ....」

 

「サリア達は....?」

 

「どうすると.....?」

 

「助けないの....?」

 

「フッ、持ち主を裏切る様な道具はいらん」

 

「道具って.....!だってサリアよ!?」

 

「全てはリベルタスの為の道具に過ぎん。ドラゴン共も、連合や同盟国も、お前も、私もな....」

 

「ドラゴンも.....!?」

 

するとジャヴィックが怒鳴り出す

 

「アレクトラ....お前、何を企んでいる....そろそろ本当の事を話せ!プロセアンにはバレているんだぞ!!」

 

「ドラゴン共と共撃.....?ハハハハハハ!!!アウローラの本当の浮上ポイントはここだ!」

 

すると浮上ポイントの位置が変わりミスルギ皇国に近い場所へとなった。

 

「連合、同盟国とドラゴン共がラグナメイルとパンドラメイル、そして連盟帝国と交戦している間に、アンジュ.....お前はパラメイル隊と共にアケノミハシラに突入....エンブリヲを抹殺しろ!そしてシン!お前はアルベルトを殺せ!」

 

「はぁ~!!!?」

 

「サラや同士も!!」

 

「皆捨て駒なのか!!!アレクトラ!!」

 

「切り札であるヴィルキスを危険にさらす様な真似は出来んからな...」

 

「冗談じゃないは!こんな最低な作戦....!協力できるわけないでしょ!!!」

 

「ならば、協力する気にさせてやろう.....」

 

すると画面が変わり減圧室に拘束されているモモカがもがいていた。

 

「モモカ!!」

 

「減圧室のハッチを開けば侍女は一瞬で水圧に押し潰される」

 

「ジル!あんたの仕業かい!?」

 

「聞いてないよ!こんな事!!」

 

ジャスミンとマギーが言う

 

「アンジュは命令違反の常習犯、予防策をとっておいたのさ」

 

「アレクトラ....!!」

 

「救いたければ作戦を全て受け入れて行動しろ!!」

 

「自分が何をしているのか分かっているの!!!?」

 

「リベルタスの前では全てが駒であり道具だ!あの侍女はアンジュを動かす道具、お前はヴィルキスを動かす道具、そしてヴィルキスはエンブリヲを殺す究極の武器!パンドラメイル ペルシウスもその一つでもある!」

 

「ふざけるな!!モモカを解放しなさい!今すぐに!!」

 

アンジュがアレクトラにハンドガンを向けるとアレクトラは素早く動きハンドガンを掴み取りアンジュを倒した。

 

「上官への犯行だ!」

 

アレクトラは倒れたアンジュの首を掴み上げた。

 

「止めろ!!アレクトラ!!」

 

タスクが止めに入るがアレクトラはタスクを振り払った。

 

「さて、お前の意見を聞こうか....」

 

『クッ!早く!』

 

シンが誰かが来るのを待っていた。

 

「さぁ、答えは」

 

「やもえない...」

 

ジャヴィックは隠していたガス放出機のスイッチをONにしようとした。

 

「くたばれ!」

 

アンジュはアレクトラの頬に唾を突きつけた。

 

「痛い目にあわないと分からんか!」

 

アレクトラがアンジュを殴ろうとした瞬間、モモカが映っている画面にひょっこりとヒルダが現れた。

 

「どうもー、ジル司令」

 

「ヒルダ......何故そこにお前が?」

 

「さぁ、どうしてでしょうねぇ」

 

「まさか!」

 

「そうだ....念の為にヒルダにこの事を連絡してガスだと面倒になるからヒルダ達にも協力させたのさ」

 

「あ、いい忘れてましたけど、減圧室のハッチ解除のコード信号は昨日の夜にシンが変更して私達に教えてくれたから.....」

 

「ですから....今、司令のの手元にある遠隔スイッチを何度押しても減圧室のハッチは解除されませんよ」

 

「なっ...........!?シン!ヒルダ!お前、私を裏切ったのか!?」

 

「えぇ.....後、アレクトラが今、話していたの.....全部艦内やグリッター、アレクサンドルス、アライアンスに流させて貰ったぞ!」

 

「全てはリベルタスの為の道具に過ぎん。なーんて、予想以上のゲスな話をしてくださってありがとうございます。みんな、ドン引きでしょうね~~ みんな、どうするのかな? 命すら道具扱いされるって知っても、ジル司令について行くのかな?」

 

「クッ!お前達.......ふざけた真似を!!!私を填めるとは100万年早い!!」

 

司令がそう言った次の瞬間、扉が凍りついていきフィーリとヴィヴィアンとロザリーが、扉を蹴って司令室に突入してきた

 

「おらおらおらー!!、突撃じゃーっ!!」

 

「無駄な抵抗はするんじゃねーぞ!!」

 

「ヴィヴィアン、ロザリー!!お前達まで裏切ったのか!」

 

「成り行き上、こうなっただけでね。また何かあった時は、よろしくお願いしますよ」

 

「アレクトラ、君の負けだ。大人しく降参した方が良い」

 

「まだだ!まだ終わっていない!」

 

するとジャヴィックがアレクトラの額に手をかざし、眼を瞑った。

 

「アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ......かつてガリア帝国の第一皇女として生まれたノーマ.....だが、お前はエンブリヲを殺せなかった。かつてのお前はエンブリヲの愛人でもあり、今もなお、エンブリヲに陵辱されている。」

 

「!!!!???」

 

「提督!今、何を!?」

 

「アレクトラの心と過去を読み取ったのだ.....これは、我プロセアンの能力なのだからなぁ」

 

「ジル!本当の事か!!?」

 

「.......分かった。アウローラの全指揮権を放棄する.......」

 

「エンブリヲを殺すために生きていた。けれどエンブリヲがいなければ生きられなかった.....結局、私はエンブリヲの人形でもあり、奴隷だった。奴に全てを奪われたんだ..........誇りも、使命も、純潔も.............怖かったんだ、リベルタスの大義、ノーマの解放の使命、仲間との絆がヤツの愛情、依存、快楽に塗り替えられていくのが」

 

「ジル........」

 

「アレクトラ、俺らはあなたの全てを埋めてあげる事は出来ません。ですがその半分なら.....」

 

「半分.....?」

 

「良し!アウローラの指揮権は私がいただいた。誰か文句はあるか?」

 

「あげるわ。別にそんなの欲しくないもの」

 

「私は、そう言うの柄じゃねーし」

 

「ヒルダでいいんじゃないの?」

 

「ヒルダちゃんならできるよ」

 

「良し!お前らドラゴンと共闘し、アウラを奪還する!目的地はミスルギ皇国だ!!」

 

《イエス・マム!!》

 

その時、敵機の接近を告げる警告音と放送が艦内中に響き渡った

 

「エンブリヲ騎士団のラグナメイルとパンドラメイル及びネビュラメイルです!敵影5!まっすぐ向かってきます!」

 

「チッ!、こんなときに元隊長とストーカーのお出ましか。まぁいい、どうせいつかはやり合うんだ!パラメイル、全機出撃準備!全力で迎え撃つよ!」

 

《イエス・マム!!》

 

シン達は格納庫に行きそれぞれの機体に乗り込んだ。

アウローラが浮上した時、その真上に クレオパトラ、テオドーラ、レイジア、百鬼、そしてヘカトンケイムが待ち構えていた。

 

「待っていたぞ!!俺のヒルダ!!」

 

ケビンはヘカトンケイムを動かしアウローラへと向かった。

 

アウローラのハッチが開き真っ先にシンのペルシウスが発進してヘカトンケイムのビームクローをファーフェルで防ぐ

 

「ヴェクタ人が!!!!」

 

「ケビン!!!!」

 

シンはヘカトンケイムを振り払い、ビームライフルで撃ちながら向かっていった。

 

「待てーー!!!」

 

「クッ!」

 

 

 

そしてアンジュ達はクレオパトラと交戦していた。

 

「はああああ!!!」

 

「アンジュ!無茶するな!!」

 

タスクはアンジュを追ってテオドーラとレイジアにビームライフルを向けて撃つ。

 

「クッ!邪魔!」

 

「俺がやる!」

 

ウィルのレイジアがヘラクレスに向かっていきタスクはビームライフルで迎え撃つがレイジアの機動が早くかわされてしまう

 

「早いっ!」

 

タスクはヘラクレスを変形させ回避しようとしたがレイジアの二刀流のラツィーエルを抜刀してヘラクレスに向けて投げた。ヘラクレスは左翼のウィングにラツィーエルが突き刺さり、それが爆発した直後、後ろに乗っていたモモカが落ちてしまう。

 

「キャァァァァァ!!!!」

 

「しまった!!」

 

「マ!マナ!!マナの光!!マナの光よーー!!!」

 

モモカはマナの光をスカートに展開させ、パラシュートの替わりにして落下を減速していた。

 

ヴィヴィアンはレイザーで百鬼に向けてブーメランブレードを投げつけ、エルシャがハウザーのグレネードキャノンで迎撃しておりアレクサンドルスとグリッター、連合クルーザー、アライアンスの艦砲射撃で迎え撃っていた。

 

「チッ!多すぎる!ならば!」

 

百鬼の上から無数の火縄銃を出してきた。

 

「放て!!!」

 

エルマが叫ぶと無数の火縄銃が艦隊に向けて発砲してきた。

 

複数の連合クルーザーに直撃して爆炎が起こる。

 

「チッ!浅かったか!」

 

 

その頃シンとケビンは超速の戦いを続けていた。

 

「邪魔するんじゃねぇ!!!」

 

「ヒルダは俺が守る!!!」

 

シンがヘカトンケイムを蹴る。

 

「グッ!」

 

「とどめだ!!」

 

ペルシウスのファーフェルがヘカトンケイムの胴体を突き刺そうとしたとき後方からビームが飛んできてペルシウスの背部に直撃する。

 

「グアッ!!??」

 

シンは後方を確認すると上空にアルベルトが乗っているヒミコがいた。

 

「アルベルト」

 

「さぁ、愚弟よ.....久しぶりの兄弟喧嘩といこうではないか!」

 

ヒミコはオラクリッドを超杖に変形させペルシウスに向かっていきオラクリッドを振るった。

 

「愚弟よ、お前は何故彼らを助ける....?」

 

「仲間であり!守るべきでもあるからだ!お前みたいな兄なんて糞くらいだ!!」

 

「ほぉ、そうかだったら!」

 

ヒミコがペルシウスの頭部を掴みペルシウスが引き離そうとしていた。

 

「話せ!!」

 

「教えてやる....ヴェクタ人が滅んだ真実を!」

 

ヒミコの手が緑の発光色を出しペルシウスとシンを苦しめた。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」

 

シンが叫んだ直後、目の前のヴェクタの街が炎の海へとなり、ヴェクタ人の女や子供、老人がある軍に皆殺しにされていた。

 

「ま.....さか.....これは.......??!!!!」

 

「そうだ......旧ヴェクタ星だ.....1700年前、ある軍がヴェクタ星に進行してきた.....狙いはヴェクタの超兵器『ギャラリック・リング』とパンドラメイルだった。」

 

「知る.....か......!!!!」

 

「その軍はようやく我らのヴェクタの科学力と権力を持ち、欲望の為に争いを好む......」

 

「黙れ!!!」

 

その時、向こうからヒルダのアーキバスがペルシウスに向かってきてヒミコにアサルトライフルを向けて発砲した。

ヒミコはそれに気づきかわした。

 

「大丈夫か!」

 

「なんとか」

 

「あぶない!後ろ!!」

 

ペルシウスの後方からヘカトンケイムがビームクローを降り下ろしたがファーフェルで凪ぎ払い、横からヒミコがニードルガンを放ちペルシウスがリフレクターシールドで防御する。

 

「クソッ!!」

 

「結果、ヴェクタ人は彼らを憎むようになりギャラリック・リングを使い別の次元へと逃げた。」

 

「それがどうしたって言うんだ!!!ヴェクタがそれなら幸せだろ!!」

 

「まだ分からないのか愚弟よ?ヴェクタに襲いかかった軍の正体が?」

 

するとヒミコがオラクリッドを降るとヒミコの上から光の玉が現れ、ケビンのビットが展開した。

 

「「ビット!!」」

 

二人が言うとビットがシンとヒルダに目掛けて向かってきた。

 

「ヒルダ.....ごめん!!」

 

ペルシウスはヒルダのアーキバスを掴み強く投げ飛ばした

 

「ちょっ!!!!??シン!!!!」

 

投げ飛ばした後、ペルシウスはビットの攻撃でニードルがを装備した腕と両足を斬られコックピットが爆発しシンが頭から血を流していた。

 

「ハァ.....ハァ....ハァ....」

 

「その正体は......かつて同じ種族だった......地球人なのだよ.....」

 

「!!!!」

 

「.......嘘だ.......嘘だ!!.......嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~!!!!」

 

「消えろ......愚弟よ」

 

ヒミコとヘカトンケイムがビームのチャージをし、そして......二体のビームがペルシウスに直撃した。  

 

「シィィィィィン!!!!!!!!」

 

リュウガがヤマトを最大出力で向かった直後ヒミコが現れた。

 

「無駄だ」

 

「!?」

 

「先の攻撃で奴の体はペルシウスと共に消滅した。」

 

「!!!!」

 

「それに欠片も残っていない!」

 

「残念だったなぁ!」

 

その光景を見ていた皆が驚きを隠せなかった。

 

「隊長!!」

 

「シンが......死んだ?!!......」

 

するとヒルダが......

 

「嘘よ......嘘だよ.......嘘に決まってるわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

するとリュウガとフィーリが前に出た。

 

「.......許さん!!!!!!」

 

「よくもシンさんを!!!!」

 

リュウガはヤマトを動かし叢曇と草薙の二刀流でアルベルトに斬りかかった

 

「貴様は!兄弟の恥を知れ!!!!」

 

しかし、リュウガの前にウィルとエルマとケビンが立ちふさがった。

 

「ここから先は通さんぞ!」

 

するとジャンヌがアイスビームキャノンとヴェスバーをヒミコ、レイジア、百鬼、ヘカトンケイムに向けて発砲した。

 

「お前らだけはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「雑魚が!!」

 

ヘカトンケイムがビームクロー突きつけジャンヌに襲いかかろうとした時上空から黄緑に輝くビームがヘカトンケイムに向かっていきヘカトンケイムの腕に直撃した。

 

「何だ!?」

 

ケビンは上を見るとそこにはペルシウスの装甲に似た機体がいた。

 

「何だあれは!?」

 

すると謎の機体は腰部に収納されている二刀流を抜刀した時、片方の剣が光に輝き始め、もう片方の剣は赤黒い光を輝かし、二つの剣を合体させ薙刀の形態にしヘカトンケイム、レイジア、百鬼、ヒミコに斬りかかった。

 

「小癪な!」

 

ヒミコの上空から無数のビットが現れ謎の機体に向かっていったが謎の機体のウィングが白と黒の光の翼と闇の翼のビームを展開し、中からビームで出来ている白に光輝く剣らしき刃と赤黒く輝く銃器らしきエネルギー体が現れそれぞれに7機あり合計14機のビットがアルベルト達に襲いかかった。

 

「何!?」

 

アルベルトはビットで迎え撃つが数が多い性か破壊されてしまった。

謎の機体は真っ先にヘカトンケイムに向かい二刀流を切りつけヘカトンケイムはビームクローで防御するが、

 

「ビームの出力を上回っているだと!?」

 

謎の機体は頭部のビームバルカンをヘカトンケイムの頭部に撃った

 

「メインカメラが!!」

 

そして謎の機体がヘカトンケイムを蹴り飛ばし、腰部にあったビームライフルをヘカトンケイムに向けて発砲しヘカトンケイムに直撃した

 

「グァッ!己ぇぇぇぇ!!」

 

「止めとくのだケビン」

 

「しかし、アルベルト様!!」

 

「サリア達の方は捕らえたらしい、こっちのは予想外の襲来があったから撤退する」

 

「了解した.....チッ!」

 

ケビンは舌打ちをしてヒミコと共にミスルギ皇国へと帰還して行った。

そして謎の機体はリュウガ達を見て謎の裂け目が開き謎の機体が変型し始め天駆ける天馬へと変型し裂け目に入りその裂け目は消滅した。

 

「何だ....あの機体は.....?!!」

 

すると艦内にいるジャヴィックが心の中で思っていた。

 

「あれは......!!!!我がプロセアンの超兵器 ペガシオーネス!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃アルベルトとケビンにやられたシンはペルシウスの残骸と共に何処かの浜辺に打ち上げられていた。

 

「俺......生きてるのか.....フッ.....最悪だ...な......」

 

シンは意識が遠くなりその場で気を失った。

 

すると浜辺にに近寄る深紅のアーマーを装着した赤髪の男性が歩いていた

 

「今日はいい収穫だったなぁイレーネとメリクル喜ぶだろうなぁ......ん?」

 

赤髪の男性は浜辺に何かが打ち上げられていたのを見に走る。それはボロボロになっている機体の胴体だった

 

「何だこれ!!??ロボットの.....胴体.....??!!」

 

赤髪の男性はロボットのあちこちを調べると向こうに誰かが打ち上げられてる姿を確認し走った。

 

「この人!?」

 

赤髪の男性はシンの手に触れ脈を確認した。

 

「生きてる!早くイレーネとタトローイのみんなにに知らせないと!!」

 

赤髪の男性はシンを背に乗せ仲間の所へ向かう。

 

この赤髪の男性の名はクロウ・F・ アルメディヲ これからのシンの人生を大きく変えてくれる人物であることになる........




次の話からスターオーシャンのお馴染みの惑星ローク編になります!!期待してください!

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