クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
後、オリジナル展開あり、前・中・後編に分けて投稿します。
タスクと修行
前編 孤島の少年
夕焼けの空 静かな音をたてる波 白い砂浜にポツンと少年は、泣きながら座っていた。
「ひっ・・・ひぐっ・・・父さん・・・母さん・・・僕は、これからどう生きれば。」
少年は、孤独だった。両親も仲間も失い、アレクトラに見捨てられ一人この孤島のに辿り着いた。
幸い、ここには、仲間が住んでいた跡があり、キャンプや生活道具、パラメイルの修理用の道具もあって、水や食料の確保に困らずにすんだ。
しかし、心に傷が出来てしまった彼は、ただひたすら生きていくしかなかった。少年は、泣き止み、海の方を見た。
「ひっ・・・ひっ・・・ん?」
少年は、何かに気がついた、太陽が沈んでいる中に、一つの黒い影がこっちに近づいているのではないか!
シン side
シンは、研究所から兵器の資料と設計図、修理用の道具、キャンプ用のコンテナとテント、非常食 そして、何が入っているか分からない父さんの研究兵器が入ったコンテナとボックスを持ち去って逃げていた。しかし、先の戦いかスーツのエネルギーを消費してしまったのかそのせいか体力が消耗し、倒れてしまいそうな気分だったそんな逃げているとき、向こうに島があった。シンは、そこで、体力の回復とスタミナと水と食料の確保に移動した。
「ハァ・・・ハァ・・・このままだとペルシウスから海に落ちてしまう。 どこか休める所があれば・・・ん? あれは、・・・島・・・ちょうどいいあそこで休もう。・・・あ~めまいが来た。」
そして、同じ頃、孤島にいる少年は、影がこっちに近づいて来ることに気付き急いで砂浜から離れ、林の中に入り木の陰に隠れた。
「ん?・・・あれってパラメイル?・・・はっ! こっちに近付いてくる。早く隠れないと!」
ブオォォォォォン! ガゴォン!
スタッ・・・スタッ・・・スタッ・・・
「ハァ・・・ハァ・・・あぅ・・・」
ドサッ!
「あっ!・・・倒れた!」
少年は、すぐさま倒れた人物に近づき隠れ家に運ぼうとしたその時、
ピかぁーーーーーー
「うわぁっ!」
突然、シンの体が光だし、だんだんと背が縮み元の少年期のシンに戻った。
シンを助けようとした少年は、突然の光で見えなかったけど一瞬にして光が消えて確認したら少年が倒れているのがわかった。
「!?・・・・・・あっ!」
「あれ? さっきまで大人だったのにどうして僕ぐらいの子供に・・・」
「それに、この子、ひどい熱だ!、すぐに治さないと!」
数時間後・・・・・・
夜になり、あたりは、真っ暗で何も見えない 少年は、すぐさま自分のベッドにシンを寝かせ、応急処置をした。
少年は不思議に思った。
「どうして、さっきまで大人だったのに僕ぐらいの子供へと変わっただろう?」
そしてその日の夜は、とても静かだった。