クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
謎の女性と出会ったタスク達はコンテナの中に入れられどこかへ連れていかれていた。そしてコンテナの中では
「どこに連れていかれるんだろう.....」
その時コンテナがぐらつき皆の体勢が崩れた
「「うわぁっ!?」」
「キュイ!.....キュゥゥゥゥ.....」
ドラゴン姿のヴィヴィアンが怯えた
「ヴィヴィアン!」
「女の子が乗ってるんだ!もっと丁寧飛んでくれ!....大丈夫だアンジュ.....」
「え?」
「たとえここがどんな世界でも、俺が君を守ってあげるから....」
「キュゥゥゥゥ!」
「はわわわわわ!」
ヴィヴィアンとナオミが顏を赤くしアンジュがタスクの手を払いのけた
「そうね、あの赤い機体に乗っていたあのライダー何か知っているかもここが何処なのか、」
「確かに....」
その時コンテナが傾きタスクがバランスを崩し、またしてもアンジュの股間に頭を突っ込んでしまいアンジュが激怒した。
「ちょっとタスク!あんた!また!?」
「ごっごめん!!わざとじゃないんだ!」
「死ね!この変態騎士!」
「あああああああ~!!」
コンテナからタスクの悲鳴が鳴り響きドラゴン達は関係なく飛びそして大きな建物とお社が見えてきた。
お社の近くでコンテナを降ろしヴィルキスとヘラクレス、グレイヴもコンテナの近くに降ろし同盟国軍の兵隊がアサルトライフルとパルスライフルとハンドガンを装備しコンテナの扉の前に警戒体勢した
「良し!開けるぞ!」
ナーガがコンテナを開けると
「うわぁっ!?」
「何奴!?」
《うわぁぁ~!!?》
コンテナ中から顏が腫れ通常の顏では無くなってしまったタスクがのっそり現れ後ろにいるアンジュが頬を膨らまし怒っておりナオミとヴィヴィアンがクスクスと笑っていた
「大巫女様が待っている.....」
するとヴィヴィアンの後ろから麻酔薬が入った注射弾を射ち眠らせた
「ヴィヴィアン!?」
ヴィヴィアンの元にドクターゲッコーと同盟国の医者が駆け付けた
「ヴィヴィアンに何をしたの!?」
「黙れ!偽りの地球人!」
「下がりなさい、ナーガ」
「あ!申し訳ございません!サラマンディーネ様!」
サラマンディーネと言う女性はドラゴンの頭から降りアンジュ達に近づいた
「大巫女様がお待ちしています」
「クッ!」
アンジュ達は黙ってサラマンディーネの命令に従いお社に入ると大巫女と同盟国の代表者が待っていた
「「「連れて参りました」」」
「異界の者か」
しかしアンジュは無言
「大巫女様の御膳ぞ、答えよ!」
「あの機体、あれはお前達の者か?」
「それは異界の男か?」
「異界の地球人が何故此処に?」
「あの機体、パンドラメイルか?」
「にしては装甲が違うなぁ」
するとアンジュは代表者の言葉にイライラし激怒した
「うるさい!!!!」
「パンドラメイルが何だか知らないが貴方達は何者なの!?」
すると同盟国代表者が答を言った
「我らは非加盟種族同盟国の者だ....そして、」
代表者の一人が立ち姿を現した。
「貴方、誰!?」
「非加盟種族同盟国軍...ドラゴレイド代表...リュウガ・ネイル.......ようこそ、トゥルーアースに...」
「「「ドラゴレイド!!?」」」
「我々、ドラゴレイド人は地球人と共存することになったそこにいるサラマンディーネ殿から許しを得たのだから」
「ええ、リュウガ殿」
「それより貴方はここをトゥルーアースって言ったわねぇ!?ここの何なの」
「地球だが?」
「それでこの人達は何者なの!?どうしてこの世界は荒廃してるの!?」
「サラマンディーネ殿....真実を...」
リュウガネイルがサラマンディーネに問、サラマンディーネは同盟国に作って貰った最新式の立体映像をアンジュ達に見せた時、3Dの高層ビルが映された。
「何!?」
すると高層ビルが突然空からミサイルが降ってきて破壊され道路に戦車が走り発砲した。
「1000年前のこの世界な記録映像だ....統合経済連合と汎大陸同盟機構による大規模国家大戦.....終末大戦『ラグナルク』が開戦された....」
「ラグナルク?.....終末大戦?」
「開戦により地球人の人口は11%にまで減少した.....統合経済連合は同盟国を打破するために時空破壊絶対兵器...『ラグナメイル』を投入した。」
「あれは!?」
映像に映ったのはエンブリヲが乗っていた黒い機体だった。さらに、
「黒い....ヴィルキス!?」
ヴィルキスに似た6機のラグナメイルが汎大陸同盟国の各国に移動しアケノミハシラに近づいた
「何をする気なの?.....」
その時、七機のラグナメイルの肩部が露出展開しエンブリヲの機体と同じ光学兵器をアケノミハシラに放った。
「こうして戦争は終戦したかと思われていたがアケノミハシラ内部にあるエネルギー....我々、ドラゴレイドの宝物『ドラゴニウム』が収斂時空砲の光学エネルギーにより各国で共鳴爆発を起こり、この世界環境は汚染され地球文明は滅んだ」
「世界が....滅んだ!?」
「だが、地球人は二つの選択をした...」
「二つの選択?」
「一つは地球を離れ新しき植民地惑星へ移住.....もう一つはこの星に残って自らの体を遺伝子改造し、地球文明の再建する力になる.....」
「自らの体を遺伝子!?......じゃあ、貴方達は!?」
「そうです....サラマンディーネ殿と大巫女、そしてドラゴンの方々は....地球人であり......」
そしてサラマンディーネが問う
「『人間』ですわ」
「「「え!?」」」
「人間はマナを持つ方でしょ!!?何で!?」
「リュウガ殿の話を思い出してください....」
「あ!」
「地球を離れた人類はそこでの生活を始めました。そしてそれを造った人物がいます。貴方達を利用し私たちの始祖 アウラを連れ去った人物 『エンブリヲ』です!」
「エンブリヲ!?」
その時、3D映像が変わり光輝く白きドラゴンが映し出された。
「これがアウラです。」
「綺麗......」
「エンブリヲはアウラを連れ去り貴方方の世界をコントロールしてるいるのです。」
「アンジュ....」
サラマンディーネが話す
「何?」
「貴方の世界ではマナという力がありますね」
「それが何よ?」
「マナは何でできてると思いますか?」
「え?...マナは産まれながらあって無限の力を....まさか!?」
「そのまさかです.....貴方方が使っていたマナというのは、私たちの世界から連れ去ったアウラからでるドラゴニウムだったのです」
「え!?」
「ですが....エネルギーはいつか尽きる、補充する必要がある....ドラゴンを殺して、結晶化したドラゴニウムを取りだしアウラに与える必要があったのです」
「それが....貴方達の戦い、貴方達は命を駆けた戦いの真実世界のエネルギーを維持するために、私達の仲間は殺され、心臓を抉られ、結晶化したドラゴニウムを取り出された」
その時、アンジュはタスクと出会った島で思い出す
「あの時のあれは!そう言うことだったの....」
「さらにリュウガ殿の故郷も破壊しヘルガスト連盟帝国を指導しているのです。」
「それで....そんなことを私達に話してどうするつもりなの?」
「私達とともにエンブリヲを倒しませんか?」
「え!?」
「偽りの地球....偽りの人間.....そして、偽りの戦いの意味が.....それでも偽りの世界に帰りますか?」
「当然でしょ!、あなたの話が全部本物だとしても....私の世界はあっちよ!」
「では....貴女方を拘束します......これ以上私達の仲間を殺させる訳には参りませんから....」
「殺れるものなら殺ってみなさい!....私がおとなしく拘束さるわけ」
アンジュがナイフを取り出した瞬間サラマンディーネが尻尾でアンジュのナイフを払い落とし翼を広げた。
「クッ!...本性現したはね!このトカゲ女!!」
「殺したりはしません...私達は残虐で暴力的な貴方達とは違います....」
「アルゼナルぶっ壊しておいて何を!?」
「あれは龍神器の起動実験です....貴方達はアウラ奪還の妨げる恐れがありましたから....」
「それで何人死んだと思っているの!?」
「許しは請いません」
「私の世界を守るためですから.....貴方も同じ立場なら....同じ選択をしたのではありませんか?....皇女 アンジュリーゼ....」
「え!?何であなたが私の名前を!?」
「貴女の事はよく二人から聞いていましたから....リザーディアとシン・ギムデンから」
「え!?」
「近衛長官....リィザ・ランドック....と言えば分かりますか?」
「リィザ!?...アイツ...貴方達の仲間!?」
「フフ」
「バカにしてぇぇぇぇ!!!」
アンジュがサラマンディーネに突撃した瞬間リュウガが飛び出しアンジュの腹に何ヵ所か指を指しつけた途端アンジュが突然眠った
「御主は怒りに任せすぎだ少し落ち着くのだ.....」
「リュウガ殿!?」
「速すぎて見えなかった!」
「うん!うん!」
タスクとナオミが驚く
「申し訳ございません皆さま方、タスク殿とナオミ殿もサラマンディーネ殿も大変申し訳ないことしてしまい」
「いえ、リュウガ殿....貴方のせいではありませんから」
「.........タスク殿」
「はい!」
「同盟国の代表者方々.....彼を.....私の妹に会わせます」
リュウガがクォリアンの代表者ザール・コリス提督、ギャレル提督、シャララン提督、ゼン提督に問いかけた。
「良いでしょう......」
「ありがとうございます.....コリス提督」
リュウガはタスクを連れドクターゲッコーの医務室へ向かった
中に入ると薬品や容器が並ぶ研究室だったそこにはドクターゲッコーとクォリアンとバタリアンの研究者がいた
「リュウガ様!」
クォリアンとバタリアンの研究者がリュウガに敬礼した
「妹は?」
「安定しています」
「そうか」
「タスク殿...来てくれ」
「あ!はい!」
タスクはリュウガに連れられ奥の病室へむかったがなぜか奥の病室だけは汚染を防ぐためのビニールや鉄の部屋で隔離されていた
「これって!?」
「感染者から人に移らぬようにアウラの民が作ったクリーンルームだ.....そして....」
リュウガが指を指した方向をタスクが見ると赤髪のロングヘアーと白の巫女服を来ておりさらに、その子のからだ中に青白く輝く蘚が生えていた
「あれは!?」
「.........フェイゾンだ」
「フェイゾン!?」
リュウガが言った汚染物質フェイゾン.......それはあの時、シンの体を蝕んだ青白く輝く物質そして今、病室に横になっている幼い少女の体を徐々に蝕んでいた。
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