クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ 作:オービタル
寝坊したヴィヴィアンは廊下を歩いていた。
「なんか大きくなった気がするなぁ?」
すると別の道からエマ・ブロンソンが現れた。
「あ!エマ監察官だ!」
「エマ監察官だぁぁぁぁ!!」
なぜかエマはヴィヴィアンを見て叫び気を失った。
「あれ!?何で!?」
すると残骸の所にある鏡の破片がヴィヴィアンの姿を写し出されていた。ヴィヴィアンはそれに気付き驚いていた。
「え?...これ...私!?」
鏡に写ったのはピンクの肌鋭い牙と爪そして尻尾がありいつも討伐しているスクーナー級のドラゴンだった。
「これって・・・えええええ~!?」
その時、向こうからパメラ、オリビア、ヒカルが駆け付けた。
「!?...ドラゴン!?」
「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
三人は叫びヴィヴィアンは急いで逃げた。
「ど!ど!ど!どうなってるんだ!?」
そしてアルゼナル内に警告音が鳴り響いた。臨時作戦部でドラゴンとの交戦の作戦を話していた。
「アルゼナル内にドラゴンがいる!皆覚悟は出来てるか!?」
《イエス!マム!》
するとエルシャがヴィヴィアンがいないことに気づく
「あれ?・・・ヴィヴィちゃんは!?」
「そういえば、俺の話を語るとき、居らんかっなあ・・・一体どこに?」
その頃、ドラゴンの姿になったヴィヴィアンは走っている内にカフェテリアに辿り着いた。
「う~何でこんなことに・・・ん?」
すると台所から美味しそうな匂いがヴィヴィアンの鼻に来た。
「この匂い...もしかして!?」
ヴィヴィアンは台所に行き鍋がありその蓋を開けるとカレーが入っていた。
「うわっ!カレーだ!いただきま~」
ヴィヴィアンはカレー鍋ごと持ち上げると持ち手が壊れた。
「あれ?」
ヴィヴィアンは素手で食べるのはいけないと思いスプーンを手に取るが力が強いせいかスプーンが曲がった。
「あれれ?」
「いたぞ!」
「!?」
2階からアンジュとサリアが来た。
「アンジュとサリアだ!」
しかしドラゴン姿のヴィヴィアンに目掛けてライフルで射ってきた。
ヴィヴィアンはそれに驚き外へ逃げた。
「外へ逃げたわ!」
ヴィヴィアンは飛びながらアルゼナル上空を飛んでいた。
そして一足先にアンジュが来てライフルを構えた途端ドラゴンがアンジュの永遠語りを歌い始めた。
その歌にアンジュは気付いた。
「!?・・・♪~♪~」
アンジュは永遠語りを奏でているとドラゴンの意識が見えヴィヴィアンが現れた。
「アンジュ~!!」
「!!?」
そしてアンジュに続きヒルダ達が駆け付けた。
「いたぞ!」
ロザリーがドラゴンを射とうとしたらアンジュがロザリーの足下にライフルを射ってきた。
「うわっ!?何するんだ!?」
アンジュは歌いながらドラゴンに近づいた。
「アンジュ!」
タスクも心配するがちょうどジルとマギーが来た。
そしてアンジュは歌いながら徐々にドラゴンに近付きドラゴンに触れた直後ドラゴンが消え煙へとなった時、声がした。
「ここでクイズです!・・・人間なのにドラゴンはだ~れだ!?・・・あれドラゴンなのに人間?あれ?あれれ?私って何?」
「分かっていたはあなたがヴィヴィアンだって言うことを・・・」
「アンジュ~!」
ヴィヴィアンは泣きながらアンジュに抱きつくとマギーが近付き麻酔薬が入った注射器を打った。
「よく頑張ったなアンジュ」
するとアンジュはジャスミンがドラゴンの死体を大穴の中に捨てていた事にそしてヴィヴィアンが言った言葉に気づく
『人間なのにドラゴンはだ~れだ!?・・・あれドラゴンなのに人間?」
「まさか!?」
アンジュはドラゴンの死体の山がある大穴へ向かいタスクやシン、ヒルダ達もアンジュを追った。
ちょうどその時、バルカンがアンジュが近づいていることに気づき吠えた
「ワンワン!」
それに気付いたジャスミンは怒鳴った。
「来るんじゃないよ!!」
ジャスミンはポケットからライターを出しライターの火をつけドラゴンの死体の山へ投げるとドラゴンの死体が燃え始めた。するとドラゴンの姿がみるみると変わり始め人の姿へと変わった。
「!!?」
そしてタスク達が来た。
「アンジュ!・・・!?」
「アンジュおまっ...!?」
エルシャが怯え
「何...これ!?」
するとシンはココとミランダの両目を手で隠した。
「二人とも見てはダメだ!!」
すると後ろからジルが来た。
「よくある話だろ?」
《!?》
「化物の正体は人間でした。」
アンジュは燃えるその光景を見て思い出す今まで戦ってきたあのおぞましいドラゴンがまさか自分達と同じ人間つまり
「私......人間を!?・・・う!」
アンジュは気持ち悪くなり吐いた。モモカが背中をさする。
「ジル!アンジュに言わなかったのか!?」
タスクがジルに話したが
「教えてどうする?」
「ジル!お前!」
シンの心に怒りが沸いた。
その時アンジュが
「もうドラゴンも殺さない!・・・ヴィルキスにも乗らない!・・・リベルタスなんてクソくらいよ!!」
アンジュは怒鳴りジルは基地へ戻った。
ジルが基地の近くの林を歩いていると
「神様か」
「!?」
ジルが歩いている道の木の下にエンブリヲがいた。
「私は自分から名乗った事は一度もないぞ? 『創造主』と言う意味であれ・・・正解かもしれんが」
ジルがエンブリヲにマグナムを向けた途端別の発砲音が聞こえた。
「エンブリヲ!!」
「おやおや」
向こうからスナイパーライフルを構えたシンがいた。
「シン!」
「てめえの首を取ってやる!」
シンは怒りながらビームソードを出しエンブリヲに刺そうとしたとき、
『こちらはノーマ管理委員会直属、国際救助艦隊です。ノーマの皆さんドラゴンとの戦闘を止め』
「この放送は!?」
一方、アルゼナルに近づいてくるミスルギ皇国の艦隊その旗艦にジュリヲが笑っていた。
「さぁ、アンジュリーゼ最後の時だ!」
その時旗艦の格納庫に無数にも並ぶ円盤と巨体な豪腕と背部に4本のアーマーと翼見たいな物が装備されておりコックピットの中で誰かが何かを笑っていた。
「シン・ギムデン!ここをお前の墓地にしてやる!」