クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ   作:オービタル

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破壊との再会
前編1


どこか知らない場所で各国の偉い方々の会議があっていた。

 

「ドラゴンから攻めこんで来るなど、」

 

「このパラメイルまさかドラゴンの?」

 

「シンギュラーの管理はミスルギ後継のお役目、ジュリオ殿下、いえ陛下ご説明を」

 

「それが、アケノミハシラには起動した形跡が全くないのです」

 

「バカな!?有り得ん!」

 

「直ちにアルゼナルを再建し、力を増強せねば」

 

「だが、そうもいかんのだ」

 

「この機体、まさか!?」

 

「ヴィルキスだ」

 

「あの反乱の災に破壊されたはず」

 

「さらにこれもだ」

 

「そんなバカな!?この機体は!?」

 

「ペルシウス!?」

 

「まさか!?あの忌々しき偽りの人類の兵器!?」

 

「それでは乗っている者はヴェクタ人!?」

 

「なんと言うことだ!」

 

「アルゼナルの管理はローゼンブルム王家の役目、何故放置していた!?」

 

「監察官からは異常なしとの報告を受けていた」

 

「まんまとノーマにあしらわれていたと言うのか?無能目!これでは一刻の王女がノーマごときに誘拐されるのを無理はない」

 

「ミスティの事を愚弄するならば機構とて容赦せぬぞ!」

 

「御二人とも落ち着いて」

 

「黙れ、小僧!私の娘をタブらかしたのは貴様の妹ではないか!?」

 

「あれはもう、妹ではありませぬ」

 

「そんな言い訳が通じるか!この罪人の一族が!」

 

「お辞めなさい!今は世界をどう守って行くか話し合うべき時」

 

「ノーマが使えない以上、私たち人類が戦うしかないのででしょうか?」

 

「どうしようもない」

 

するとエンブリヲが話しかけた

 

「エンブリヲ様?」

 

「本当に、どうしようもない」

 

「選択肢は二つ、一 ドラゴンに全面降伏する」

 

「!?」

 

「二 ドラゴンを全滅させる」

 

「そんな!?」

 

「だから、三世界を作り直す」

 

「え!?」

 

「全部壊してリセットする・・・害虫を殺し土を入れ替え正常な世界に」

 

「壊して世界を作り直す・・・そんなことが可能なのですか!?」

 

「全てのラグナメイルとパンドラメイルそしてメイルライダーが揃えばね」

 

「素晴らしい作り替えましょう今すぐに!そもそも間違っていたのです!忌々しいノーマと言う存在も奴等を使われないこの世界も」

 

「バカな!?ここまで発展した世界を捨てろと言うのか!?」

 

「では、他に方法がありますか?」

 

「それしかないか」

 

「じゃ、庭の鍵を使うと良い気を付けて、ジュリオ君」

 

「お任せ下さい!エンブリヲ様!」

 

「出るぞリィザ・・・」

 

そのころミスルギ皇国の情報を盗むためミスルギ皇国上空を飛来しているグリッターブリッジでは、

 

「聞きましたか、アリア艦長?」

 

「ええ、世界を作り直す・・・なんておぞましき事を急いでシン達に伝えなければなりません。ジャビィック提督!」

 

「分かりました。ヒカル!」

 

「了解!」

 

グリッターは急いでアルゼナルヘ向かった。

その頃アルゼナルではドラゴンとの戦闘で壊滅状態になっておりメイはパラメイルの大修理 マギーは患者の治療 ジャスミンはドラゴンの死体を大穴の中に捨てていた。格納庫にはジルの目の前に生き残ったメイルライダー達が集まっていた。

 

「生き残ったのはこれだけか・・・指揮経験者は?」

 

「全パラメイル部隊を統合、部隊再編成するざんてい隊長はヒルダ エルシャとヴィヴィアン、は補佐に付け

第二ざんてい隊長はシン ロザリーとクリスも補佐に付くのだ。」

 

《イエス!マム!》

 

メイルライダー達は解散しシンはその場から離れようとしたとき

 

「ちょっと待て、シン!」

 

「何だ?」

 

「お前とココが兄妹ってどう言うことなんだ!?」

 

「そうだよ!」

 

「あのぅ、シンさ・・・シンお兄ちゃん」

 

「何?」

 

「お母さんはどんな人なのですか?」

 

「・・・・・・優しい人だよ」

 

「?」

 

「化物と呼ばなくいつも俺とお前の事を物凄く心配している正しき人間いや、古の民だ」

 

「古の民?」

 

「昔の人間の名前だ。でも俺とお前はノーマでも人間でも古の民でもない・・・進化し過ぎた人類 ヴェクタだ」

 

「「「「「「「「ヴェクタ?」」」」」」」」

 

「あ!それあのケビンが言っていた事だあれってシンとココの事だったんだ!」

 

「正確に言えばヴェクタと古の民のハーフだ」

 

「ハーフ?」

 

「ヒルダちゃん、ハーフと言うのはね半分の血を受け継いだ者の事だよ♪」

 

「親父がヴェクタ人で母さんが古の民なんだ。そしてペルシウスは俺とココの先祖 ヴェクタ人が作り上げた超兵器の一部だ。」

 

《超兵器!?》

 

「はぁ~、仕方ない教えるか」

 

シンはヴェクタについて話した。

 

「何なんだよお前の先祖って!?」

 

「正直俺とゾーラ、タスクとメイにも言われた」

 

「ゾーラお姉さまも!?」

 

「そうだ」

 

「マジかよ!?」

 

「と言う訳だ」

 

「ふーん・・・・」

 

するとヒルダがつまらなさそうな表情していた。

 

「な、何?」

 

「いや、シンにそんな秘密を隠していたんだと思ったんだ。」

 

「そうか・・・」

 

「「シンさん!」」

 

「何だミランダ、ナオミ」

 

「私たち、ココがヴェクタ人でも構いません!私たちはココを親友と思っています!だけどここで言わせてください!」

 

「ミランダ!?」

 

「シンさんの事をお兄さんと言わせてください!」

 

「ええええええ~!!?」

 

「ちょっとミランダ落ち着け!」

 

「ココだけずるいです~!」

 

「シン」

 

「何だヒルダ?」

 

「言わせておけば?」

 

「はぁ~仕方ない、良いよお兄さんって言っても」

 

「はぁ!♪お兄さん!」

 

「うわぁっ!」

 

ミランダがシンに抱きつきココも抱きついて来た。

 

「シンお兄ちゃん!」

 

「『やれやれ妹がもう一人増えてしまったなぁ・・・』」

 

一方ある部屋ではヴィヴィアンが起きた

 

「うわっ!寝過ごした!」




シンは大変な妹を持ちすぎてるなぁ
それにしてもジュリオ達はヴェクタとペルシウスを知っていたなぁひょっとしたらヴェクタ人が消えた理由も知っているかも

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