クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ   作:オービタル

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後編1

サリアがヴィルキスに乗って赤い機体へ向かいシンはペルシウスに乗りメイに叫んだ。

 

「メイ!出してくれ!!」

 

「分かった!」

 

メイはペルシウスをカタパルトに乗せペルシウスを起動させ発進した。するとアンジュとヒルダとタスクとモモカが駆けつけた。

 

「うわ!何これ!?・・・あれ!?サリアとヴィルキスは!?」

 

「あそこに!!」

 

アンジュはメイが指を指した方向を見ると飛翔形態のヴィルキスが戦っていた。

 

「サリア!?何でヴィルキスに!?」

 

「分からない!?けどシンがペルシウスに乗ってサリアを止めにいったの」

 

「シンが!?」

 

「ヒルダ!アタシをヴィルキスの所まで連れていって」

 

「はぁ!?お前正気か!?失敗したら真っ逆さまだぞ」

 

「いいからお願い!」

 

「あ~!たくっ!しょうがねぇなぁ!」

 

ヒルダとアンジュはグレイブ・ヒルダ・カスタムに乗りサリアを追いタスクもヘラクレスに乗りアンジュを追った。

 

一方、サリアは赤い機体と苦戦していた。

 

「くっ!バカにして!」

 

サリアがヴィルキスを変型しようとしたがヴィルキスはそれに答えてくれなくただひたすら飛び回りアサルトライフルで撃ちまくるしかなかった。

 

「どうしてなの!?・・・どうして答えてくれなくいの!!?」

 

「サリア!」

 

すると向こうからペルシウスが来た。

 

「来ないで!こいつは私が相手するのよ!」

 

「バカ!ヴィルキスを動かせないお前に何が出来る!?」

 

「うるさい!!」

 

サリアはシンを黙らせヴィルキスを出力を最大にし赤い機体に突撃しようとしたが赤い機体はヴィルキスに蹴りをだしヴィルキスはそのまま海へと落ちていった。

 

「どうして!?どうしてなの!?ヴィルキス!!何で言うことを聞いてくれないの!?」

 

するとヴィルキスの上にグレイブ・ヒルダ・カスタムが来た

 

「行け!痛姫!」

 

するとアンジュはグレイブからおりヴィルキスに乗り移った。

 

「良し!」

 

「しっかりしなさいサリア!」

 

「無理よ、落ちてる」

 

「そうでも無いけど!」

 

アンジュがヴィルキスのハンドルを掴んだ途端ヴィルキスが反応した。

 

「え?」

 

アンジュはヴィルキスの出力を最大にし墜落寸前に飛び上がった。

 

「ヒルダ!」

 

「今度は何?」 

 

「落とすから拾って!」

 

「はぁ?」

 

するとヒルダの上からサリアが落ちてきた

 

「うわぁぁぁぁ~!!」

 

「え~~~~~!?」

 

「無理がありすぎだろ!?」

 

シンが突っ込むとヒルダはサリアを後ろに乗せた。

 

「別料金だぞ!バカ姫!!」

 

「別料金ってお前・・・」

 

「うるせぇ!!」

 

そのころアンジュは

 

「さぁ!やりましょうか!」

 

アンジュはヴィルキスを駆逐形態に変型させ赤い機体へと向かった。すると赤い機体の腕に装着されている電子光剣天雷を出しヴィルキスへ向かいヴィルキスとの激闘が始まった。

 

「あれで五分五分?」

 

「すげー!」

 

赤い機体が腰部からバスターランチャーを射ちヴィルキスはバスターランチャーのビームをかわしラツィーエルを降り下ろし赤い機体はバスターランチャーに装備されているブレードで防いだ火花が散りヴィルキスは赤い機体を蹴り飛ばした。

 

「♪~♪~」

 

突然、赤い機体に乗っている者がアルゼナルを破壊したあの歌を奏で始め赤い機体の色がまた金色へと変わった。

 

「この歌は!?」

 

アンジュはその歌を聴き永遠語り:光の歌を歌い始めた

 

「♪~♪~」

 

するとシンのペルシウスに異変が起きた

 

「何だ!?」

 

「どうしたんだシン!?」

 

ヒルダがシンを心配した途端ペルシウスの色が白・青から金色へと変わり頭部のフェイクが展開しアーキバスのようなバイザーが現れ角のようなパーツが前に移動しヴィルキスも白から金色へと変わり二機の肩部が展開した。その様子を臨時司令部から見ていたジルは驚いていた。

 

「あれは!」

 

三機は今にもあのビームを放とうとしていた。その様子を見ていたタスク達は驚いていた。

 

「何だあれぇ!?」ヴィ

 

「光ってる!?・・・」エ

 

「おいおい!やばいんじゃねぇのか!?」ロ

 

「だよね!?」ク

 

「はわわわわわ!」ナ

 

そして三機のビームが同時に放ち直撃した次の瞬間光が強くなり第一中隊の目の前に何かが映ったそれはシンが夢で見た銀河大戦の映像であった。

 

「これは!?」

 

「これ・・・シンが言っていた!」

 

「すげぇ!!!」

 

「綺麗な所ねぇ?」

 

「おいおい!?そんな事を言っている場合じゃないだろ!?」

 

「ここどこ~!?」

 

「凄く綺麗・・・」

 

「わぁ~(ワクワク)」

 

「ちょっとココ!?」

 

その時シン達の後ろから銀河連合の艦隊とリーパーズの巨星が現れ戦闘が続いていた。

 

「何だあれ!?」

 

「あれって船!?」

 

「にしては浮かんでいるぞ?」

 

すると銀河連合艦隊の中から10機のパンドラメイルと巨体なリング型の機械が現れ10機のパンドラメイルは肩部が展開し赤い機体とヴィルキスと同じビームをリング型の機械の輪に放った。するとリング型の機械の輪から光線が出てきてリーパーズの巨星の後ろへと周った次の瞬間光線が強く光始めリーパーズの巨星をも飲み込んでしまう超巨体なワームホールが現れリーパーズの巨星と多数いた艦隊も吸い込まれ消えた。残ったリーパーズの艦隊は銀河連合の攻撃で大破し爆発していった。

 

「あれが・・・」

 

「間違いないタスク、あれがヴェクタの超兵器かもしれない」

 

そしてその光景が消え次は誰かが映っている姿が出た

 

「何!?」

 

それは男性と女性が子を産みそのあと女性は消えた別の場所で子を産みある場所へ預けた。

 

「何だこれ!?」

 

男性と青髪の少年は健やかに生きて行きそして赤髪の少女と出会った。

 

「これって、まさか!?」

 

すると赤髪の少女がマナの検察官に連れて行かれ青髪の少年泣き自分の家へ戻ると家は燃えており中に入るとヘルガスト兵とその青髪の少年の父親と仲間が戦っていた。

 

「ああ、間違いない!」

 

そのあと少年は死んだ父親の死体を見て泣きARS スーツを着用しザイツェフの腹を殴っていた。

 

「俺の・・・記憶だ。」

 

「「「「「「「!!!?」」」」」」

 

そしてまだ小さかった頃のタスクと出会い彼もARS スーツを着用してフェンリルとケルベロスと2体のドローンでザイツェフを倒している姿がありそしてその孤島でシンとタスクは修行し成長した姿が出た。

 

「シン・・・」

 

そして今度はシンとタスク映像が変わり青髪の少女の姿が映った。

 

「今度は・・・」

 

青髪の少女はアルゼナルで健やかに育ちそこで緑髪の少女と出会い友達になった。

 

「もしかして!?」

 

「私と・・・ココ!?」

 

青髪の少女は次にピンクの髪の少女と出会った

 

「私だ!?ひょっとしてシンさんとココって!」

 

その時、映像が消え、気が付くと元の場所に戻っていた。そしてもう戦闘は終わっておりドラゴンと赤い機体と蒼と碧の機体がワームホールの中に帰っていった。

 

「あらあら~もう終わっていたの?」

 

「どうなってんだ!?」

 

「それよりさっきのあれ・・・」

 

するとヒルダがシンに近寄った

 

「シン・・・お前が言っていた妹ってまさか・・・」

 

「・・・そう、俺とココは・・・兄妹だ」

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

するとココが

 

「シンさんがあたしの・・・・お兄ちゃん?」

 

そのあと第一中隊はアルゼナルへと戻り真実を話す事になる。




次回マナのクズ共が来ます。

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