クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ   作:オービタル

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中編1

アルゼナル上空からスクーナー級ドラゴンが多数現れアルゼナルの迎撃システムが作動した。すると一匹のドラゴンが司令部へ突っ込んできた。

 

「ヒッ!」

 

「ガアアアアアアアアアー!!」

 

ドラゴンが吠えるとエマの様子がおかしくなった。

 

「悪いやつ、死んじゃえー!」

 

おかしくなったエマはライフルのトリガーを引き乱射し三人は身を隠した。ジルがエマの首を強く叩き彼女を気絶させ持っていたマグナムでドラゴンの頭を撃ち抜いた。

パメラが通信コンソールを調べるが

 

「司令!通信機とレーダーが!」

 

「・・・現時刻を持って司令部を破棄!以降通信は臨時司令部にて行う」

 

「「「イエス!マム!」」」

 

一方格納庫では、シン達が侵入してくるドラゴンを撃退していた

 

「大分減ったみたいだね」

 

「エレノア隊とベティ隊に感謝ね」

 

「アタシ等の分も稼ぎやがって!・・・?」

 

するとロザリーとクリスとエルシャは不思議な光景を見た。それは謎の歌声が響きドラゴン達が突如アルゼナルから離れて行っていることに

 

「あれ?逃げるよ?」

 

するとアンジュは歌声に気付く

 

「歌?」

 

『「この声・・・まさか!?」』

 

ドラゴン達はアルゼナル上空から出てきたワームホール周囲を回っていた時、ワームホールの中からリュウガ・ネイルのパンドラメイル ヤマトに似た赤い機体がゆっくりと降りてきた。さらに赤い機体と同じ形状の蒼い機体と緑の機体も降りてきた。その光景を臨時司令部から見ていたジルは驚いていた。

 

「パラメイルだと!?」

 

そしてエレノア隊がワームホールから来た赤い機体を警戒していた。

 

「何こいつ何処の機体!?」

 

すると赤い機体の色が赤から金色へと変わり肩部が展開し収斂時空砲(ディスコード・フェイザー)を放ちエレノア隊の機体が粒子分解されアルゼナルに直撃した。

アルゼナルの格納庫にいるサリア達が見た光景はさっきの攻撃でアルゼナルの半分えぐられていたことに戦況がひどく変わった。

 

「第ニ中隊全滅!第三中隊!隊長と部下四名以下ロストしました!」

 

ジルは直ぐにサリアに指示を出した。

 

「残存部隊を後退せよ!第一中隊のサリアに達に集約 サリア達を出せ!」

 

「了解!」

 

そして格納庫で戦っているサリアに命令が出る。

 

「了解!皆!パラメイルに騎乗!」

 

「「「「「「イエス!マム!」」」」」」

 

「サリア、分かっているな?」

 

「はい!」

 

「良し、アンジュに伝えろ、あのパラメイルはヴィルキスではないと無理だ」

 

するとサリアが

 

「・・・司令、私がヴィルキスで出ます!」

 

「黙れ!今は命令を実行しろ」

 

「お願いです司令!」

 

「無駄だ!黙って命令に従え」

 

「どうしてよ・・・ジル・・・くっ!」

 

するとサリアはアーキバスからおりヴィルキスに乗り換え発進しようとしたらシンは止めようとしたが

 

「待つんだサリア!」

 

サリアはシンの話を聞かずヴィルキスを発進した。

 


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