クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ジェミナライズ   作:オービタル

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真なる姿
前編1


アルゼナルに滞在して1週間シンとタスクは特訓していた。

 

「大分、強くなったなタスク」

 

「シンもあれからちょっと強くなった気がするよどこで強くなったんだ?」

 

「聞くと長いぞ」

 

「そっか・・・あっそうだ。」

 

「何だ?」

 

「連盟帝国が言っていた。『ヴェクタの遺産』って何なんだ?」

 

するとシンは格闘を止めた。

 

「・・・・・」

 

「シン?」

 

「・・・ヴェクタと言うのは・・・俺の種族の名前だ。」

 

「え?」

 

「簡単に言えば俺は半分、古の民で半分ヴェクタ人 ノーマでも人間でも古の民ではなく」

 

「つまり!?」

 

「俺の親父、サム・ギムデンは遥か古代に存在した。進化しすぎた人類の子孫と言ってもいい母さんは古の民でお前も知っていると思うがグリッターの艦長だからな」

 

「あの女性が!?」

 

「あれ?言ってなかったけ?他の連中お前と同じ古の民だぞ」

 

「え?・・・えええええええええ~~~~~~!!!!?」

 

シンは話した。彼らはあの時リベルタスを起こし失敗しエンブリヲの収斂時空砲で殺されるかと思っていたが俺と同じ絶滅種族のプロセアンのジャヴィック提督が僅かな人数を彼の元に連れてきたが残りは死んでしまったタスクのご両親も助けようとしたが遅かったとけど彼は言ったんだ。

 

「すまなかった本当にでも彼らは私とサムに会い会いお前にシンと同じARSスーツを作らせメッセージを残していた。きっとこれから起こることに運命を変えられなかったんだと俺は思うんだ。だけど私はもう仲間を見捨てたくないんだと」

 

その時、タスクは

 

「彼にこう伝えてくれないかな」

 

「何?」

 

「貴方を許すと」

 

「分かった。」

 

「それよりもヴェクタってどんな人たちなの?」

 

「そうだったなぁ・・・俺は実際に会ったことはないがジャヴィック提督は知っていると」

 

「提督が?」

 

「ああ、何せ彼は5万年生きている人物だからなぁ」

 

「5万年も!!!?」

 

「そうだ、ヴェクタとプロセアンは1700年前の第一次銀河大戦で共に戦った種族だからなぁ」

 

「第一次銀河大戦?」

 

「1700年前リーパーズと言う吸血生命体が現れ各惑星に生きる種族は皆奴等によって滅ぼされていった。」

 

「リーパーズって?」

 

「分からん、何せ俺の先祖とジャヴィックの種族と各惑星の種族が戦った侵略者だからなぁ」

 

「へぇ~」

 

「それを察知したジャヴィックの種族プロセアンは大戦力で戦ったが返り討ちにされた。」

 

「そいつらどれだけいるんだ?」

 

「ざっと・・・・10億以上だな」

 

「10億以上!!!?」

 

「そいつらの星も合わせてな」

 

「あわわわわ~!」

 

「だからプロセアンは進化しすぎた人類、俺の種族ヴェクタと各惑星の種族高度な科学力をもつ種族エルダー人と銀河監視者と呼ばれるモーフィスと平和を愛する種族ザンダー人と同盟を結び種族銀河連合を結成したんだ。」

 

「それから?」

 

「戦力、勢力、兵力も物凄く跳ね上がっていざ出陣!と思っていたが奴等も物凄い数が増えていたんだよ」

 

「どういうこと?」

 

「ジャヴィックが言うには奴等を倒す度に分裂した体の一部がその固体になる。」

 

「要するに・・・」

 

「そう相手を増やしてしまったのさプロセアンがそして連合の勢力は2700万以上だが相手の勢力は5000万以上になってしまった。」

 

「嘘だろ!?」

 

「しかし俺の種族の先祖は進化しすぎた人類だから超高度な科学力がありあれとやばい超最終兵器を作った。」

 

「あれって・・・まさか!?」

 

「そのまさかだ10体のパンドラメイルとヴェクタの超兵器を使ってリーパーズの勢力をたった一撃で10億以上だった兵力と5000万以上の勢力を2000以上に変えてしまったのさ」

 

「「2000に!!!!!!!!?」」

 

「ん?」

 

気づくとタスクの横にメイが座って聞いておりシンの衝撃な真実を聞いて驚いていた。

 

「あ!やべぇメイにこの事を話すのすっかり忘れていた!」

 

「いや、いいよ!いいよ!最初っから聞いていたから」

 

「本当?じゃ続けるぞ」

 

「「うん」」

 

「リーパーズの勢力が2000になった今がチャンスで連合は残ったリーパーズを殲滅した。勿論分裂した体の一部も含めてこうして種族銀河連合は勝利しヴェクタ人は突然消えたんだ。」

 

「突然消えた?何で」

 

「俺も分からんだけど俺はこう思う・・・権力を捨て新しい人生に歩もうとしたんだろうな、」

 

「そうか」

 

「二人ともありがとな俺の話を聞いて」

 

「いいよでも凄いなぁシンのご先祖さんがまさかそういう種族だって言うことが」

 

「凄いだろ・・・あの時は俺とゾーラもビックリしたからなぁ」

 

その時、アルゼナルから警告音が鳴り響いた。

 

「何だ!?」

 

『各員に告ぐ! 各員に告ぐ!アルゼナル上空からドラゴンが多数飛来!』

 

「ドラゴンがここに!?」

 

「タスク!行くぞ!」

 

「分かった!」

 

「メイ!ペルシウスとヘラクレスの発進準備を!」

 

「了解!」

 

シンとタスクとメイは直ぐにペルシウスとヘラクレスの所へと向かった。




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